明日につなぎたい

老いのときめき

殺人者・テロを許すな!

2022-08-30 09:31:30 | 日記

 岸田内閣は、故・安倍晋三元首相の国葬をやるという。「死者に鞭うつな」は東洋・日本の美徳だとの説もある。これに敢えて逆らう気はないが、国民に過度に弔意を押し付けたり、大枚の国税を投じることには抵抗を感じる。国葬となれば、内閣総理大臣が弔辞を読むことになるだろう。その中身は故人の礼賛・美化に終始することになるだろうが、極端な言いすぎ、ほめ過ぎはつつしんでもらいたいと思う。安倍政権には消費税増税、教育基本法改悪、安保改定(悪)など、内政、外交ともに相当の厳しい批判が寄せられていた。それを帳消しにするわけにはいかない。屈辱性を色濃くした日米安保条約の改訂など、私どもは安倍政権の「対米従属、保守・反動ぶり」に多大の警戒心をもつことを余儀なくされていた。安倍元首相の死を悼むと同時に、安倍政治がもたらした国家的損失にも眼を向けるべきだろう。もつとも、それは自民党政府には期待できないことなのだが。

 

 それにしても、銃をもって安倍暗殺を実行した、山上某なる男の犯行は許せない。日本は、高度に発達した「先進資本主義国」だが、まだ人権尊重の民主主義は不徹底のようだ。テロリストがあちこちでうごめいている。不幸で悲しいことだが、日本近現代史の頁をめくれば、少なからぬ惨・非劇で彩られている。日本で最初の政党内閣の首相・原敬は、東京駅改札口で19歳の男に、刃渡り5寸の短刀で心臓を突かれ、10分後に死んだ(1921・11・4)。浜口雄幸首相も狙撃され死亡(1930・11・14)。犬養 毅首相も海軍将校に射殺される(1932・5・15)。高橋是清蔵相は陸軍将校によって射殺された(1936・2・21)。テロの矛先は政府幹部だけではない。戦後、社会党委員長の浅沼稲次郎が、愛国党員なる者に射殺された。聴涛克己(産別会議)、徳田球一(共産党)も未遂だったが、襲われ危なかった。

 

 「警察は何しとったんや」の声をよく聞く。私も知っているが、政党の党首級がくると、制服、私服の警官・機動隊が「護衛」にくる。今回は元総理、党首の来県(奈良)である。相当に物々しいだろうと思ったが、私には、それほどでもなかったように見えた。皮肉に聞こえるかもしれないが、警備・護衛にあたる警察に油断・楽観があったのではないかと感じた。民主団体の集会やデモの際とは、まるで違うではないか、自民党の集会だから、何事も起こらないと" 安心"したのだろうか。それが仇となったようだ。安倍刺殺の犯人は、勝共連合・統一協会に関わりのあった人物だという。この「協会」は安倍元総理が親しくしていた" 宗教団体 "だったそうだ。○○に手を噛まれたどころではない。反社会的と目される者に命まで奪われたのだ。殺人者の野放しは絶対に許せない、

 

  

 

 

 

 

 

 

 


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