明日につなぎたい

老いのときめき

なぜ世をあざむくのか

2007-05-20 20:55:39 | 日記・エッセイ・コラム

 

 1969年暮れに起こった「言論出版妨害事件」を記憶されているだろうか。評論家・藤原弘達さん(故人)が書いた「創価学会を斬る」という書物を闇に葬るために、著者、出版社、取次店、書店、広告等、あらゆる方面に妨害と圧力がかけられたという事件である。標的にされた著書はこの他にもある。やったのは公明党・創価学会。当時の自民党幹事長・田中角栄氏もかかわったという。誰もが民主主義の危機を感じた。国会での追及が始まる。世論が高まる。さすがの公明党・創価学会も観念したのか、70年5月、池田大作会長(当時)が「猛省」し、”誤りは繰り返さない”、”関係者、国民に迷惑をかけたことを詫びる”と言明。同時に”政教分離””反共主義はとらない”など「体質改善」を約束した。

 

 今、何故こんな古い話を?実は、あの「猛省」が大ウソだったからである。2001年、池田大作氏は聖教新聞で、あの「言論事件」は「仏敵」の「極悪の非難」から「正義の信仰」を守る闘争だったと描き直した。これにたいして、共産党・不破哲三議長(当時)が「創価学会・池田大作氏に問うー31年前の『猛省』は世をあざむく虚言だったのか」と厳しい批判を加えている(「赤旗」01年7月22日付)。これへの回答はない。この集団は異常な「政教一体」と反共主義の道を暴走する。先般の一斉地方選が終わった直後の聖教新聞は「全国に創価完勝の旗が翻った」「・・喜びの勝鬨 広宣流布へ!『法華経の兵法』で快進」などと謳う。「政教分離」の約束はどこへいった?「ウソも方便」というのだろうか。

 

 この集団は、大量の入場券をかき集めた、大がかりな替え玉投票事件(68年)や、共産党・宮本委員長宅電話盗聴事件(70年)をはじめ、数々の反社会的行為を重ねてきている。だが、殆どは無反省で謝罪することはなかった。これでは事件の清算も解決もない。歴史的な汚点がしみついたままである。古い話をもち出されても文句は言えまい。自らの批判拒否・独善体質が招いた宿命というべきだろう。変幻自在ともいわれる公明党の路線、政策の変遷過程は謎めいている。かつては平和、福祉、護憲の党を自称、安保条約の「即時廃棄」さえ掲げる(73年9月)。小選挙区制にも反対していた。これらはことごとく捨て去られ、今は人も知る政権与党、自民党政治の最大の協力者に。増税、福祉切り下げ、憲法改悪をひたすら促進する。いずれ歴史の審判をうけるときがくるだろう。 


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1 コメント

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これが答えです。 (*日ノ光*)
2022-12-21 18:55:45
初めまして*日ノ光*と申します。
元創価学会員の個人信仰者です。
すでに御存知かも知れませんが、

「なぜ世をあざむくのか」
「変幻自在ともいわれる公明党の路線、政策の変遷過程は謎めいている」

の答えです。

それは、公明党議員(創価学会員)の信心の対象は「池田創価学会」だからです。
そう判断すれば謎が溶けます。

公明党の目的使命は、池田大作と創価学会組織を守る事なのです。
池田大作と創価学会組織を守るためなら手段を選ばないのです。
党としての政策も平気で変えられるのです。

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