明日につなぎたい

老いのときめき

岬巡り

2019-11-12 12:36:56 | 日記

 10日の午後のテレビは、天皇即位の儀とかパレ―ドとかに塗り尽くされていた。11日の朝刊もだった。君主でも王様でもない、意味不明の象徴と名のついた人物に、なぜ大騒ぎするのか。ここまでやると、やっぱり天皇を君主扱いにしているではないか。憲法違反ではないか、そう言いたくなってしまう。マスコミはどこかに 牛耳られているとしか思えない。だから騒ぎ立てるのだろう。ジャーナリズムの精神はどこへ行ったのか、迎合主義を痛く感じさせられた。情けない日本だ。危ない日本と言った方が適当かもしれない。

 天皇を「万世一系」などというのは大ウソ。古代は乱淫・乱婚の時代だった。天皇家も例外ではなかった。尊いご身分だったのは、天皇に背いた蘇我入鹿一族か藤原一族だったとか。初代と称される神武天皇などは実存しない神話の産物である。聖徳太子もそのようだ。天皇を万世一系と言ったり、神様扱いにしたのは明治から昭和の時期くらいまでだ。私の家にも昭和天皇夫妻の写真を入れた額がかかっていた。小学校時代、朝礼で宮城遥拝、天皇の写真が入っている奉安殿に最敬礼、馬鹿々々しい世の中だった。戦後いち早く捨てた。

 天皇祝賀ム―ドに機嫌の悪い私を慰めてくれたのは、孫の運転で「岬巡り」に行ったことである。11日、じいさん、ばあさんは伊良子岬(愛知県)の風景を楽しんだ。私の記憶にあるのは、荒々しい波が絶壁にぶつかる沖縄の残波岬、美しく夕陽が沈んでいく出雲の日ノ岬など。足摺岬(高知)、潮岬(和歌山)を眺めたのは最近のことだ。天皇の顔を見ても何も感じないが、これらの自然に接すると荘厳さを覚える。帰りに松阪市に寄り、ステーキ、すき焼きを食べる。美味かった。比ぶべきもないが、天皇には何の感慨もにないが、孫には感謝、感謝である。


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