私は、床に入って、寝る前に小説(文庫版」を読む習慣がついている。どちらかと言えば、私の勝手な解釈だが、波乱万丈でない、起伏の地味なのを選んでいる。作者には失礼千万だが、これが睡眠剤の効果をもたらしてくれると思ってのことである。それでも朝からぼんやりしているときがある。近頃は、パソコンの前に座っていても、マウスを動かさないと眠くなることがある。これこそ老化現象だと自分なりに診断する。人前で話していても、まとまりのないことを喋っているなあと思うときがある。齢のせいだろう、後味がよくない。
もう2.3年前のことだ。長男、長女から「ブログなんて、しんどいことやめて、ゆっくりしたら」と言われたことがある。二人の孫からも「もう90も超えて、ようブログなんかやってるなあ」と、感心してくれたのか、呆れられたのか。それでも興味をもってくれている、悪い気はしなかった。私の日課になっているが、編集画面という欄を押すと、当ブログへの訪問者数、閲覧数が出る。それによって一喜一憂するほど深刻にはならないが、ブログのタイトルなのか、内容なのか、その良し悪しの判断材料にはさせてもらっている。
老化は自然の摂理。それを否定するわけではないが、このブログが老化防止策になっているのではないかと思ったりすることがある。一本の記事を書くにも、ちょっと調べたり、関係書に目を通したり、テレビや新聞等で情報を得る。人の話にも耳を傾ける。短くても文章をまとめるのだから、いくらかは脳を働かせているのだ。これがやれなくなったら、間違いなく老け込むだろう。ブログを見てくれている仲間のお世辞か励ましか「若々しい文章ですね」などと言われたりすると、いい気分になる。一本800字程度の短文だ。この仕事、自己満足に陥らぬよう注意しながら、なお続けたいと思っている。