*首都圏電力小売りの電源、自社工場の電力として利用など、17年後半に着工し、20年春の運転開始を予定する
大阪ガス、三菱ガス化学、北海道電力の3社は11日、福島県内で計画中の大型液化天然ガス(LNG)火力発電事業に出資したと発表した。発電所やLNGの貯蔵タンクの建設など総事業費は1000億円超になるという。発電所は20年に運転開始予定で、各社は首都圏で販売する電源などとして活用する。
発電所は石油資源開発と三井物産が昨年4月に共同出資会社「福島ガス発電」を設立し環境アセスメントなどの手続きを進めている。今回、大ガスが20%、三菱ガス化学と北海道電がそれぞれ9%を福島ガス発電に出資した。石油資源の出資比率は33%、三井物産は29%となる。
大ガスと北海道電は首都圏での小売りなどの電源として利用する。三菱ガス化学は自社工場の電力などとして使いコスト削減につなげる。発電所の建設費などは、収益の一部を融資返済に充てるプロジェクトファイナンスを利用し調達する。
発電所は約120万キロワットの発電能力を備え、ガスと蒸気を組み合わせ二酸化炭素(CO2)の排出量を抑える高効率の発電方式を採用する。各社が出資比率に応じてLNGを調達し、つくった電気を引き取る。年約100万トンのLNGを使うため、LNGの貯蔵タンクも増設する。*日経
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