*純利益の増加は不動産売却益の計上、
*電通、五輪の各種独占権を持つ 東京五輪特需で株価の上昇期待
電通株価推移 5,480前日比+240(+4.58%)
1株利益141.83 *15/3期予想 配当40 利回り0.73%
電通は3/12日、同社の海外本社「電通イージス・ネットワーク」がギリシャのデジタルエージェンシーであるマインドワークス社の株式80%の取得と、17年以降に完全子会社化するオプションを同社グループが有することにつき、同社株主と合意したと発表した。成長著しいギリシャのデジタル市場への対応強化を図る。
マインドワークス社は、09年にギリシャのアットコム社に買収され、同社の一部門となっていたが、今年1月に、アットコム社が分離、独立させることに合意した。このため、今回の買収に先立って、社名を電通グループのグローバルネットワーク・ブランドである「アイソバー」と「アイプロスペク」を冠した「アイソバー・アイプロスペクト・アドバタイジング社」に変更していた。
アイソバー・アイプロスペクト・アドバタイジング社は、デジタル広告サービス全般を取り扱っている。なかでもソーシャルやモバイル領域の戦略策定やクリエーティブに強みを持ち、顧客に多くのグローバル企業を抱えている。イノベーティブな同社が新たに電通グループに加わることで、ギリシャにおける同社グループの既存メディアサービスとの補完関係が成り立ち、顧客企業に統合的なフルサービスを提供することが可能となるという。
同社グループによると、ギリシャの広告費は、経済状況を反映し13年は前年比で11.8%減だったが、デジタル広告費は14.6%増という成長を示し、14年、2015年も19%程度の成長が続くと予測している。*財形新報