彦四郎の中国生活

中国滞在記

「まるで天国のようだ」「死ぬまでに一度は訪れたい魔法の光景」、英国のBBC放送や米国のワシントン・ポスト紙などが世界に向けて報道した日本の桜

2024-04-19 23:16:19 | 滞在記

 今年の4月上旬に一週間ほど日本に一時帰国した際、日本の桜を見に訪れた外国人観光客のあまりの多さに驚いた。大学生時代以来、長く京都に住んでいるが、こんなに外国人が多い桜の季節は初めてのことだった。特に欧米系の人がとても多いようにも感じた。

 ―3月の訪日外国人数は308万人、単月で初の「300万人超え」―春の桜シーズンで訪日需要が高まる―

 上記のような報道もされていた。日本政府観光局(JNTO)が発表した3月の訪日外国人客が308万1600人。訪日外国人を国・地域別にみると、3月として訪日客数が過去最高となったのは、韓国、台湾、香港などアジア地域に加え、米国、カナダ、英国、フランス、オーストラリアなど17か国・地域にのぼった。また、米国やカナダなどは単月で過去最高を記録した。(※中国は、日本への個人旅行は認めているが、2019年までのような団体旅行を、コロナ問題後はまだ認めていない。このこともあり、2019年3月と比較して35%減だった。)

 4月の訪日外国人観光客の発表は5月に入ってからだろうが、京都などの4月のようすからして、3月以上の単月400万~500万人余りの訪日者数があるかとの予測もされる。なぜ、日本の桜が咲き誇る時期に海外からの観光客が今年は特に激増したのだろうか。その背景の一つには、英国BBC放送や米国ワシントン・ポスト紙などが、日本の桜について特集報道をしたこともあったようだ。

 このことについて、「JAPANプライム(JPNプライム)」(※YouTube—海外の大手メディア・教育機関・著名人などから見た日本についての情報を発信している。)のYoutube記事の概要を以下に紹介したい。この情報記事を見て、私は「なるほど、それもあって海外、特に欧米系の海外旅行客が4月上旬の京都に殺到していたのか」と少し分かったようにも思えた。

■「JPNプライム」より—[海外の反応]YouTube報道名:「まるで天国のようだ!」日本の桜のあまりの美しさをBBCなどが世界に向けて報道—

 日本の桜は世界中の人々を虜にし、その綺麗さと儚さは、BBCが特集を組むほどです。今年も桜の季節がやってきました。3月中旬、日本のテレビのニュースでは、桜の開花状況や満開状況などが毎日のように取り上げられています。この時期になると、なんだかわくわくする日本人は多いのではないでしょうか。

 そして、日本人はもちろん、実は、海外の方にも日本の桜は大人気なのです。桜が咲いてから散るまでの期間はたった2週間。そのわずかなシーズンを狙って、桜目当ての外国人観光客がこぞって押し寄せます。イギリスのBBC放送では「日本は異世界のようだ」「それはまるで天国のようだ」と特集報道、同じくイギリスの大手旅行ガイド「ラフ・ガイド」では、日本の桜を「死ぬまでに訪れたい場所」「日本で桜を見ることは魅力的な体験だ」と報道、アメリカの有力紙ワシントン・ポスト紙では日本の桜についての記事が数多く掲載されたのです。

 桜の美しさが知れ渡ったことで、近年多くの外国人観光客が桜を目当てに訪れるようになりました。特に北米やヨーロッパからの観光客が多く、4月の来日者数は年々増加傾向にあります。桜の美しさは国境を越えて人々を魅了し続けているのです。実際に美しい日本の満開の桜を見た光景は、SNSにて世界中に発信され続け始めてているのです。

 さらに、満開を通り過ぎ散り始める「桜吹雪」の美しさにも感動のコメントが集まっています。「散っているのに生命にあふれているよう。おおげさでもなんでもなく、本当に夢の中の風景みたい。」「日本、そこは桜の降る国。なんとも美しい。」「桜吹雪を見るだけでも、日本に行く価値がある!」。私たち日本人と同様、外国人も桜のある風景を楽しんでいるのですね。

 ところで、外国人観光客は「桜を見ること」だけを楽しんでいるのではありません。実は、日本人の「花見」にも興味を寄せているまです。桜の下に人々が集まり、食事やお酒を楽しむ花見文化にも外国人の注目が集まっています。外国人がどんなところに驚いているのか、興味・関心をもっているのか、4つの場面を紹介します。

 1つ目は、大勢で楽しむ姿です。桜の木の下に大きなビニールシートを敷き、宴会が行われていますよね。お酒を飲み、お弁当やおつまみを食べ、大勢で語らう姿にびっくりするそうです。(海外にもピクニック文化はありますが、家族などの少人数なのです。)

 2つ目は、日本の「夜桜」を楽しむ文化です。桜の名所では「ぼんぼり」が灯されます。夜に花をライトアップして楽しむ文化は海外ではなく、外国人が驚くポイントの一つです。また、ほのかな明かりに照らされた桜の幻想的な美しさも衝撃を与えます。そんな夜桜見物の世界にはまる外国人観光客も多く、「こんなにキレイな花見があったのか」「日本人の美的感覚は素晴らしい」「こんな夜桜見物が、アメリカでも流行ってくれるとうれしいんだけどなあ」「片手にビール、片手に団子を持って寒い夜を過ごすほど楽しいことはない」と、絶賛の声が聞かれます。

 3つ目は、「屋台」(露店)です。桜の名所でもシーズンになると多くの屋台が設置されます。焼きそば、たこ焼き、焼き鳥、からあげやおつまみ、子供の好きなフライドポテトやリンゴ飴など、屋台の種類も多く豊富です。屋台でお酒や食べ物を買って、日本人のように花見を楽しむ観光客も多くいます。中には近くの日本人と仲良くなる人もいるようです。

 4つ目は、日本人のマナーの良さです。「花見でお酒を飲んでいるのに、暴れる人がいない」「花見が終わった後、きちんと片付け、ゴミを持ち帰っている」など、日本人のマナーの良さを称賛する投稿も多くみられました。

 このように、日本の桜も花見文化も、海外から大注目されています。「日本にしかないもの」として注目され、「日本に来るなら絶対に花見の季節」と言う人も少なくありません。日本の桜は、観光資源の一つとなっていると言っても過言ではないのです。

■以下、次号に続く。

 

 

 


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