彦四郎の中国生活

中国滞在記

紅葉の季節が、少しだけ始まった—鴨川に架かる四条大橋付近で魚釣る小料理屋の女将さん—イスラムモスクのこと

2023-11-07 05:57:16 | 滞在記

※前号のブログで、「人在幹 天在者」と書いてしまいましたが、正しくは「人在幹 天在看」です。訂正します。

 11月1日(水)の昼過ぎ、1週間の予定で日本に一時帰国した。その日の夕方、予約していた大慈堂漢方針鍼灸院で治療を受ける。翌朝、自宅の富有柿の葉の紅葉や橙色に色づいた柿の実を眺める。水仙も、地中から新しい葉が伸びてきていた。冬もそう遠くない。

 11月3日(金)の午後、久しぶりに福井県南越前町の実家に帰省した。90歳代前半の一人暮らしの母は元気だった。「海・山・里」の南越前町の河野地区(海)は、11月に入り越前ガニ漁の季節が始まる。12月下旬には越前水仙の群落も開花し、「水仙とカニ」の季節になる。今庄地区(山)を流れる日野川の河原のススキが銀色に、高い山々の上の方は紅葉が少し始まっていた。

 11月4日(土)の朝9時、越前市(旧・武生市)の友人と会い、その後、敦賀市の日本海海産市場にて、セイコガニやエビなどを買い、京都に向かう。琵琶湖に注ぐ安曇川沿いの鯖街道(国道367号)を通り京都の大原へ。早くも紅葉の美しい一軒の屋敷が見られた。この日の夕方、息子夫婦が家に来て、海産物などの夕食を一緒に食べ、酒を飲むこととなった。(※この日までに、10日間余りも続いた強烈な下痢は完全に治っていた。)

 翌日の11月5日(日)の午後、中国に持って帰るための書籍を買うために京都市内の丸善書店に向かった。鴨川に架かる四条大橋たもとの出雲阿国(いずものおくに)像のそばの、百日紅(サルスベリ)の紅葉が美しくなっていた。外国人観光客の姿も多い京都の街。

 四条大橋付近で釣りをしている女性らしき人の姿‥。おそらくこの橋の近くの、木屋町通り付近にある小料理屋「喜幸(きこう)」の若女将さんかと思われる。鴨川に遡上(そじょう)する鮎(あゆ)やハエなどの小魚を釣り、店の生け簀(いけす)に入れて、小さな小料理屋(居酒屋)で料理として出している。

■四条大橋の西たもとから南西に徒歩2〜3分ほどの、高瀬川沿いの木屋町通り近くにある「喜幸」。隣には小さな豆腐店があり、「喜幸」の若女将(40歳代前半くらいか)の兄弟が、京都の地下水を使った豆腐店を営んでいる。「喜幸」は、若女将の父や母が始めた小料理屋で70年が経過、もともとは家業の豆腐を使った小料理屋。そして今、若女将が釣ったハエなどを生け簀から出して作る天ぷらなども評判を呼んでいる居酒屋(小料理屋)でもある。

 高瀬川沿いのタナカコーヒー店でタバコで一服して、三条大橋付近に。天気の良いこの日、たくさんの人が腰をおろして佇んでいた。外国からの人もけっこう多い。七五三帰りの女の子や男の子の着物姿や、小学5・6年生くらいの男の子2人の釣りをする姿も‥。

 丸善書店にて、『歌われなかった海賊へ』(逢坂冬馬著)、『日没』(桐野夏生著)を購入。それぞれ、丸善書店でのフィクション部門1位、文庫部門1位の二作品。この日は、新書本や単行本や文庫本など合計4冊を購入した。『銃を置け、戦争を終わらせよう』(高村薫著)は立ち読みしたが、書名には惹かれるものがあったが、内容的にはそう深い考察がされていない(ロシアのウクライナ侵攻や中東での戦闘などに関して)ので、あまり参考にならず購入しなかった。

 11月3日付朝日新聞に、「八幡のモスク 金曜日に三々五々集う―礼拝は神と人をつなぐ—ハマスの奇襲"イスラムは悪と思わないで」の見出し記事が掲載されていた。京都府八幡市の松花堂庭園に近いところに6年前に作られたイスラム教の信仰の場・モスクの建物。

 記事によれば、現在、八幡市にはインドネシア・バングラディシュ・パキスタン(いずれも人口の9割がイスラム教信者)などの国からやってきている人たちが167人暮らしているそうだ。この4階建てのビルを買い取って新しく作られたモスクには、毎週金曜日の礼拝の日には、近隣の大阪府北東部の枚方市・守口市・寝屋川市、京都府の京都市や京田辺市などからもイスラム教を信仰している人たちが集まって礼拝を行うという。

 10月のガザ地区内のイスラム急進派軍事組織「ハマス」による、イスラエルへのミサイル攻撃やイスラエル領内への奇襲攻撃での200人超の人質をとったり、イスラエル国民の多くを殺害したことから始まった戦時状況。イスラエルのガザ地区内のハマスに対する報復やハマス組織壊滅や人質奪還に向けてのイスラエルの大規模攻撃により、多くの人が亡くなっていく現在‥。朝日新聞の見出しにある「ハマスの奇襲"イスラムは悪と思わないで"」。日本に暮らすイスラム教徒の人々にとっても、日本人から「イスラム=悪」と印象を持たれることは肩身の狭い思いをすることにもなるのだろう‥。

 昨日(6日)の早朝にこのモスクに行ってみた。4階にある礼拝の大部屋がまず改修されてつくられ、2階のレストランは現在、作られつつあるが、まだ営業は始めていないとのこと。1階は「ASIA  INTERNATIONAL JAPANESE LANGUAGE SCHOOL」という名称の日本語学校(研修)施設を開設する予定のようでもあった。

■昨日6日(月)は、午前(血管外科の診察に大阪府枚方市の「吉田病院」)、午後(大慈堂漢方針鍼灸院)、夕方(下野内科医院))」とほぼ一日病院通い。そして、今日7日(火)の午後、京都市内の娘の家に行き、孫たち3人の顔を見に行く。明日8日(水)の午後1時30分発の飛行機で中国に戻ることに‥。あっという間の1週間‥。次の一時帰国は、2カ月後の1月中旬頃になるだろうか。(大学の1か月半余りの冬休み期間の帰国。)

 

 

 

 

 

 

 


2 コメント

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Unknown (小野賢一・枚方市)
2023-11-09 09:59:09
おはようございます。
無事、中国に戻られましたか。
来年1月の帰国と再会を願っています。
Unknown (小野賢一・枚方市)
2023-11-09 09:59:35
おはようございます。
無事、中国に戻られましたか。
来年1月の帰国と再会を願っています。

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