「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥日光】阿世潟沢、南岸尾根経由、大平山南東尾根

2009-09-20 23:35:25 | 道不明瞭
              中禅寺湖南岸尾根と男体山、太郎山

中禅寺湖南岸の社山登山口の少し先から阿世潟沢に入り、左岸の尾根に出ました。この尾根を辿って社山の一つ先のピーク付近で南岸尾根に出て、大平山へ。大平山から南東尾根を下って足尾の間藤駅に出ました。阿世潟沢の左岸尾根は笹薮が浅くて登りやすく、踏み跡も見られました。南岸尾根は日光でも最高の展望の一つじゃないでしょうか。大平山南東尾根の上部は西に皇海山、鋸山、庚申山、東に社山、半月山の展望が良くて楽しめますが、下部は単調で、車道に遮られました。

【日 程】2009年9月20日(日)
【山 域】奥日光
【山 名】大平山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】中禅寺温泉バス停(8:30)→阿世潟→南岸尾根(11:10)→大平山(13:00)→間藤駅(16:30)

中禅寺温泉バス停で下車すると雲一つ無い快晴で、風はやや強く肌寒かった。中禅寺湖南岸に向かい、イタリア大使館記念公園、八丁出島を過ぎて、阿世潟峠への分岐を分けて、一つ小さな尾根を過ぎたあたりで広い阿世潟沢に入っていく。しばらく登って行くと斜面を横切っている道に出会った。沢をつめる予定だったが右に向かって緩やかに登っていくこの道をしばらく辿ってみることにした。道を辿っていると後ろで音がしたので、何か動物かと思って振り向くと一人の若い男性が早いペースでやってくる。こんなところに道があるだけで驚いていたが、人がやって来たのにはさらに驚いた。

しばらくいっしょに道を辿ったが、途中で道は不明瞭になり男性は下に下るということで分かれた。こちらは上に向かって登り尾根に出た。出たところで反対側に中禅寺湖が見えて、南岸尾根から分かれている支尾根の鞍部あたりと見当がついた。尾根に沿って行くと始めは平らで、やがて急登になるが、浅い笹薮に踏み跡も見られる。登りが緩やかになり樹林も切れてくると南岸尾根に合流する。展望が開け、緩やかに続く南岸尾根や中禅寺湖の向こうに白根山の連なりが見え、振り向けば社山が近い。南岸尾根は笹に道が隠れがちだが、尾根に沿って歩けば良いので、天気さえ良ければ道を失う心配は少ない。男体山、太郎山の連なりも見えてきて、左手には足尾の町が見え、風もそれほどなく、とても気持ち良く歩けた。

黒檜岳への道標が出たところで、南岸尾根から離れ、道は無いが尾根の東の端を確認しながら大平山に向かう。所々にはテープの目印も見られた。途中、かなり笹薮の深いところもあり、思ったより時間がかかり山名板のある大平山頂上に着いた。大平山から南東尾根に沿って下るところは、また笹薮の深いところがある。ちょっと下ったところから皇海山、鋸山、庚申山の連なりが間近に見える。反対方向の社山、半月山の展望も良い。眺めていると上のほうで鈴の音が聞こえ、一人の男性が現れた。思ってもみないところでまた人を見たが、この時はちょっと見かけただけで、こちらはすぐに下り、その後会うことはなかった。

南東尾根はよく探せば踏み跡があるのかも知れないが、比較的広い尾根なので適当に下って行った。やがて踏み跡がはっきりして、野生動物の調査中と書いてあるドラム缶のようなものを見たあと、太陽電池パネルのある設備が設置されているところに出た。尾根はここで車道に遮られており、急な斜面を下って車道に降りた。そのまま車道を下ってしまったが、車道を離れてもう一度尾根に沿って下る手もあったと思う。車道は曲がりくねって非常に長く、安蘇沢に沿って下ることになり、けっきょく前に歩いた社山南尾根から下る車道と合流して間藤駅まで2時間ほどかかった。


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