「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【上 越】湯檜曽川高倉沢右俣

2008-09-05 22:04:24 | 

高倉沢は滝も程良くあり、綺麗なナメもあって楽しめる沢です。ただ、滑りやすそうで大事を取ってけっこう巻いてしまいました。後半に出てくる3mチムニー状滝ではびしょ濡れになってしまいますが、この時期、水はあまり冷たくありません。尾根に上がると高倉山まで所々に目印用?のロープが残されていますが、明瞭な踏み跡はなく、藪こぎがけっこう長く感じました。

【日 程】2008年9月5日(金)日帰り
【沢 名】湯檜曽川高倉沢右俣
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】高倉沢出合(9:30)→高倉山(13:00-30)→土合駅(15:10)
【参 考】上信越の谷105ルート(山と渓谷社)

上越の谷はほぼ30年ぶりに訪れた。時間はかかるが青春18キップで日帰りすると運賃が6割引ぐらいの計算になる。土合駅を出て、国道を湯檜曽方面に向かい、雪よけトンネルをくぐる。湯檜曽川をのぞき込みながらポイントを探し、適当なところから降りる。対岸に渡り、踏み跡のようなものを辿ると沢に出合った。多少、自信が無いながらもたぶんこれが高倉沢だろうと遡行してみると、ガイドブックどおりの連瀑帯が出てくる。15m滝は左から巻気味に登った。連瀑帯のあとは、気持ちの良いナメが続く。2段の滝の上段8mは左から登るがこれも途中で左に逃げ気味に登る。

二俣は左俣の方が魅力的に見えたが、予定どおり右俣に入った。しばらく平凡なところが続く。二条6m滝は左から巻く。チムニー状滝は水流の中を登るしかなくびしょ濡れになった。あまり暑くない日だったが、水も冷たくないので濡れても寒くなるようなことはなかった。12m3段の滝は右から巻いて3段目の下に降り立つ。沢はだんだん細くなって、左から登ってみたくなるような滝が流入してくるが、やり過ごす。振り返ると白毛門方面の展望が広がる。ツメの40mスラブはイメージと違って藪の中に細く続く貧弱なものだった。斜度はあるものの、表面がざらざらしてフリクションが良くきくので全く問題ない。

右の尾根が近く、登りやすく見えたので上がったが、藪こぎがけっこう長かった。遡行図を見直すと、最後は左手に登っているので、そっちのほうが楽だったかもしれない。登山道に飛び出すとちょうど標石があった。ロープウエイの上駅に下り、田尻尾根を経由して土合駅まで歩く。晴れていたが谷川岳は雲の中だった。


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