「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【上 越】天神尾根から谷川岳

2008-03-17 21:11:43 | 山スキー

ロープウエイを利用して天神平スキー場から天神尾根を登って谷川岳トマの耳へ。ミニスキーで西黒沢を下りました。トレースがしっかり付いており、比較的楽に登れました。また、下りは頂上直下の大斜面は気持ちよく滑れましたが、西黒沢に下ると気温が上がっているせいか、ミニスキーではブレーキがかかって滑りにくく、西黒尾根からの雪崩の跡も多数見られます。

【日 程】2008年3月17日(月)日帰り
【山 域】上越
【山 名】谷川岳
【メンバ】単独
【道 具】ミニスキー(SALEWA swing 60)、兼用靴、伸縮ストック(スキー用リング)
【天 候】快晴
【参 考】地形図、山スキールート図集(白山書房)
【コース】ロープウエイ上(9:30)→谷川岳(12:30)→ロープウエイ下(14:00)
【切 符】青春18切符

水上駅からロープウエイまでバスに乗ったほうが楽だが、青春18切符を使って節約するため土合駅まで乗車した。土合駅で下車したのは私の他に一人だけで、長い階段を登るうちにどんどん差を付けられて年の差を思い知らされる。ここに降りたのは十数年ぶりになるが、駅舎も駅前も昔のままに古ぼけて寂れ、時代に取り残されたように感じられた。ロープウエイで天神平スキー場に登り、リフトは利用せずに歩き出す。「登山口」の標示もあり、スキー場の外を歩くように仕切られていた。登る人が多いのでトレースもしっかりしており、持ってきたスノーシューも不要でつぼ足で歩けた。アイゼンは持って来なかったが、これはちょっと無謀と言われても仕方なかったかも。しかし、キックステップで対応可能だった。

雲ひとつない快晴で素晴らしい展望が広がっている。暖かくて登っているときはTシャツの上に、山用シャツの2枚で十分だった。平日だが、登っている人は全部で10人は超えており、私が最後尾だった。私のすぐ上を登っていた女性を含む3人グループはピッケル、アイゼンの装備で傾斜が急になるところからはロープも使用していた。上のほうにはスキーやボードを担いでいる4人グループが見える。さらにその上にはシールで登っている2人グループもいるようだ。すぐ上を登っていた3人グループが「天狗の遊び場」で休憩中に、先に行かせてもらう。大斜面の急登をこなして、斜度が緩み肩の小屋が見えるところに登りつくと、新潟側は雲海で覆われていた。

トマの耳に登り付いてミニスキーを履いて、下りにかかる。頂上直下の大斜面は滑り跡の無いところを選んで、自分だけのシュプールを付けられて気分がいい。しかし登っている途中に雪面の亀裂や雪崩の跡が見えていたので、そのまま西黒沢に下るのは怖い。「天狗の遊び場」でいったん休憩して、尾根の少し右手を下る。しかしここは雪が柔らかく、ミニスキーが沈んでしまって苦労した。あとから下ってきたスキーやボードの4人グループが先に行き、その跡をついて何とか下る。4人グループは熊穴沢への下降点でストップしていたので、私はもう少し尾根を進んだ。4人グループはそこから熊穴沢へ下降したようだ。

私はしばらく尾根を行ってから、樹林帯を西黒沢目指して下った。樹林帯は比較的安全と思ったが、かなり急傾斜で雪面に亀裂のあるところもあり、だいぶ緊張させられた。西黒沢に下ってからも雪崩のあとが多く見られた。早く下ってしまいたいと思ったが、気温が高いため雪が柔らかくなっており、ミニスキーはスピードが出ない。やがて大規模な雪崩で西黒沢が埋まっている部分が出てきて、スキーを脱いで乗り越える必要があった。それでも何とか無事に田尻沢と合流して車道まで滑り降りた。


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