「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥武蔵】嵐山渓谷と大平山

2004-11-23 23:00:00 | ハイキング
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

埼玉県嵐山町にある嵐山渓谷と大平山のハイキングを楽しみました。嵐山渓谷では一部できれいな紅葉も見られましたが、見頃はまだ先でした。休みばかり取っていたのでタイムは全然参考になりません。

【日 程】2004年11月23日(勤労感謝の日)日帰り
【山 名】大平山(178.9m)
【メンバ】本人、妻、母
【天 候】快晴
【コース】武蔵嵐山駅(8:40)→嵐山渓谷冠水橋(9:50)→大平山(13:09)→武蔵嵐山駅(15:30)
【参 考】山と高原地図22奥武蔵・秩父

まもなく80歳になる母を誘ってのハイキング。母は山らしい山はもう十年以上も行ってないし、高血圧で足も衰えているので、無理のないコースで紅葉見物も兼ねて低山を選んだ。

武蔵嵐山駅の改札を出て、観光案内所?でトイレを使う。地元物産の弁当や菓子も買えるので、何も持って来なくてもここで仕入れることができる。安いし、おいしそうなので、知ってればそうしたところ。駅からタクシーを利用する手もあったが快晴、無風の絶好の日和だし、車通りも少ない静かな道で気持ちいいので歩いてしまう。ゆっくりの歩きだが、それでも暑くなって上着を脱ぐ。母は脱いだ上着をザックに挟んだのだが・・・。

大平山への登山口を右に見送って車止めから舗装されてない道に入る。左手下に渓流を見ながら緩やかに下って行く。右に登りの道を見送って冠水橋へと下る。綺麗な紅葉が見られる河原へ下りてゆっくりする。対岸上部にはあずまやが見える。さて、と立ち上がって初めて、母の上着の無いことに気付いた。急いで、来た道を戻って舗装道路まで出てようやく民家の塀に誰かが掛けて置いてくれたのを見つけた。かぎやケータイもポケットに入れてあったので、本当に助かった。親切な人に見つけてもらってよかった。

仕切り直しであずまやへ向かう。あずまやは二階建ての大きな休憩所で、上に登ると渓谷の眺めがいい。あたりは広場になっていてモミジの紅葉がきれいだ。トイレも設置されている。ゆっくり休んでから、先に進むと槻川がヘアピン状に曲がって半島状になった面白い地形に入り、道の両側とも急斜面になって槻川に落ち込んでいる。突端近くに与謝野晶子の句碑がある。その先はススキの原になっていて、真っ白な穂が美しい。ここでお湯を沸かしゆっくりと昼食にする。晩秋なのに日差しが強く、日焼けさえしそうな快晴である。半島の突端から河原へ下れるが、向こう岸には渡れそうもない。古い地図では渡れるような赤線が入っていたのだが・・・。

あずまやに戻って左手の道に入ると、すぐに大平山の道標があって登りになる。ひと登りでベンチと休憩所のあるところに着く。ここには渓谷入口からの道が登って来ている。南側がやや開けているが見晴らしはあまり良くない。ここでもゆっくり休憩する。この先は緩やかな登りで、すぐに山頂に着く。嵐山町の最高点で木の間から町並みが見下ろせた。

下りは春日神社への道をとってみた。この道は頂上直下からほとんど階段のみであった。春日神社は小さな神社で舗装道路に出て右へ行くと朝来た道に出る。その角はちょうど母の上着が掛けてあった民家の塀だった。駅に向かう途中で喫茶店に入る。ドライフラワーが店いっぱいに飾ってあって六人分の席しかない変わったお店。母と妻はドライフラワーの飾りものを買ってお土産とした。最後まで雲一つ無く、穏やかで暖かい一日だった。