土曜日、日曜日はお仕事へ。
「時間論」を読み進めている。
難しい言葉たちなんだけど、ゆっくりと、そして刺激的な話が続く。
そこには多神教と一神教の違いについても書かれていて。
1983年10月に迦樓羅舎を旗揚げしたのだけど、その舞台「桜の森の満開の下」をすぐ12月に再演することになり、豊島区のお寺の本堂で。
以来、なぜかお寺や神社で舞台を持つことが多い。
なので自然とさまざまなお話を伺うようになったのも「ご縁」のようなものか。
能舞台も寺や神社の続きのような空間で。
能舞台での公演で、ある日本舞踊家の稽古場をお借りして稽古。立ち会ってくださった彼女にとても評価していただいた。
その後、当日のゲネプロも見てくださり、強いお叱り、というか励ましをいただいた。
「こないだあれほど素敵だったのに、今の(通し稽古)は何と言うことか。何が違うと言って、あなたは目の前にお客しか見えていない。我々はまず天、神に向かって演技するもの。それに立ち会ってくださるのがお客様」。
結果、自分でも別世界に行けたような時間になった。
終演後、その方もとても喜んでくださった。
この体験は生涯忘れることはないだろうし、あの時の言葉は今も身体に刻みつけている。