泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「H/ash」の稽古

2024-02-28 19:25:09 | 丹下一の泡盛日記
午前中、買い物に出て白身魚のフライを買う。
自分の味に飽きていて、外食も面倒で、いつもと違うものを食べたくて。
卵を茹でて、ソースだけは贅沢に。
午後から「H/ash」の稽古。
昨晩からさまざま考えてきたことを上田獏さんと二人で試していく。
いい感じの「場面」もできて、先日のK's galleryでの本番台本にそんないくつかの場面を加えて通してみる。
終わって驚く。
通し時間は3分も増えていないのに、ものすごく長く感じたのだ。
(マジで何かの間違いかと思った)
つまり、冗漫。
先日のパフォーマンスがそこそこ上手くいってしまったことが裏目に出ている。
「足す」のではなく、膨らませていかなければならない。
花粉の薬のせいで頭も体も重い、なんて言ってる場合ではない。

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江戸馨チーム、稽古初日

2024-02-27 21:49:30 | 丹下一の泡盛日記

寒いとカロリー高めのものばかり食べたくなる。
火曜日は今年初めての江戸馨さんチームとの稽古。
下北沢の小さな空間でシェイクスピア朗読の新しいシリーズを立ち上げるからとお声がかかった。
このシリーズはシェイクスピアの原文と彼女の翻訳との朗読の共演。
送られてきたテキストは、昨年の「H/ash」で新しく翻訳をお願いした「マクベス」の「あの場面」も入っていて。
昨年に自分が演出した場面を自分で読むことになったのだった。
なので午前中、出かける前に「H/ash」のために「ハムレット」のセリフをさらい、江戸チームのために「マクベス」と、大好きな14歳の王女マーガレットとの場面をおさらい。
演出することよりも役者の気分なこの頃なのだった。
共演者のつかさまりちゃんと新宿駅で別れ、冷たい風が吹く夕暮れの新宿を歩いて3丁目に向かう。
ああどこかの店に飲みに入りたい、と思う。
30代なら間違いなく「火の子」へ足が向くだろう。
過去、がぐるぐると駆け巡る。
三丁目の向こうにはタイニイ・アリスがあり、歴代の新宿のアパートに歩いて帰ることができた。
ふらつく元気もないお年頃か。
帰宅してケールとアンチョビのジャガイモ。

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訃報

2024-02-26 13:00:58 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、「閉店」の後、Mちゃんの訃報が入った。
鹿児島市内の病院に入院、療養中で、励ますメールを送ったら「かなり厳しいです」と返事。
あの強気な彼女がこんなことを言ってくるのだから、と覚悟はしていた。
最初に会ったのはもう20年以上前。
イーウーマンのサーベイ読者の女性が友人にいるのですが会いませんか?
と誘われて藤沢かどこかのイタリアンで飲んだ。
エネルギーが溢れるような、先へ先へと突き進んでいくような人で。
そしてついには、プレイバックシアターのカンパニーを立ち上げて、自分たちを鹿児島市に呼んでくれたり、自分を講師として招いてくれたり。
彼女のおかげで何度、鹿児島市に「帰る」ことができたことか。
彼女やその友人、仲間たちと共に、鹿児島の天文館を飲み歩いたこと数知れず。
那覇市での彼女の結婚式にも参加したのも幸せな思い出の一つ。
昨夜、もちろん眠れなくなり、飲み続けた。
小さな会社を立ち上げて社長業に邁進していた彼女。
もう「頑張らなくてもいいよ」と伝えたい。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

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ウクライナ人道支援プレイバックシアター公演

2024-02-25 20:14:01 | 丹下一の泡盛日記

日曜日はウクライナのプレイバックチーム「MAVKY/マブキ」との4回目の合同公演。
コンダクターのあきちゃん(代表・小森亜紀)と制作のえりちゃん(副代表・髙橋江利子)が「手塩にかけて」育ててきた企画。
前日のロシア侵攻2周年を経てのこの日。
ウクライナ人のテラーからは、当たり前だけど、実に直接的な凄まじいストーリーが語られる。(4回目だもの)
前半2本はウクライナチーム「MAVKY」のアクターたちが演じたのだけど、
日本に避難している彼らウクライナ人たちが、そのストーリーに自分たちの思いをぶちまけるような演技で応えていた。
そして、プレイバックシアターのリチュアルを守ることで、それが演劇的に成立していたのがすごい。
(コンダクターのあきちゃん、すごい!)
「市民劇」の深さを実感、共有した。
演劇人のみならず「市民劇」の人たちにも立ち会って欲しかったなあ。
ミュージシャンとしても2度とない瞬間がたくさん。
自宅にキーボードを持ち帰り練習した甲斐があった。
終了後、とにかく衣装のシャツを脱ぎ顔を洗う。
お互いに達成感に満足して解散。
以前なら飲み屋直行なんだけど、とにかく急いで帰宅、風呂。
そして、本日は終了。
(アンチョビバターとキャベツのパスタ)
がっつり飲む。
だって全ては「H/ash」に返ってくる。

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夜中のラーメン

2024-02-25 09:40:49 | 丹下一の泡盛日記
土曜日はお仕事へ。
国立劇場が「再建」のために閉館(休館)になり芸能劇場の企画が外に。
そのお手伝いのお仕事で。
国立劇場の再建はいつ、というよりも本当に再建されるのだろうか、と強い懸念がある。
古典芸能の拠点であり、上演の場が現在、見えていない。
美術と工芸品の区別がない国だし、戦後何十年もかかって教育から「日本」を排除してきた結果とはいえ、国家の存亡に関わる大きな危機を感じる。
「文化」予算を戦費に回すのだろうか。
帰宅して寒いので熱燗。
「H/ash」の作業はいくらでもあるのだけど、翌日の本番のことが脳で渦巻くのか手につかない。
結果、ただの飲んだくれ。
さすがにこりゃいかんと風呂に入ってベッドに。
そして今度は眠れない。
無性にラーメンが食べたくなり、夜中に起き出して。



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「ツァイツガイスト99」

2024-02-23 15:51:59 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は「H/ash」ver.2の稽古。
種川遼さんが復帰。
身体をあまり使ってこなかった彼女だけど、発語の方法をお伝えしたら即座に対応してくれた。
ご本人もこういうやり方があったのかと驚き、そして様々に試してくださる。
楽しいうちに終了。
良い刺激の時間となった。
というのも先日の35分のバージョンで小さく完成してまとまってしまったので、
それをどう展開させるかが課題。
上田貘さんともそんな話をしながら稽古している。
帰宅するとなんか寒い。
燗酒を作りそれを舐めながら晩御飯の準備。
買い物に行く気にもなれず冷蔵庫や引き出しの缶詰で。
準備、してたらそれは全部お酒とご一緒する食べ物になってしまったのだった。
さつき姉さんから頂いた「KARMA」という赤ワインを開ける。
美味しい。業が深い自分にぴったり。
連れ合いと二人で岸本一郎さんが1999年にベルリンで上演した「ツァイツガイスト99」の映像を通して見た。
斉木耀さんの立ち方が、やっぱりかっこいい。
美奈子さんも素敵だし、ギャレット、会いたいなあ。
日本にいる時にこの公演の制作のお手伝いもしつつ、本番前日は自分たちがポーランドツアーに続くブカレストの国立劇場での本番だった。
本番終わってベルリンに電話を入れたら「1時間のフライトなんだから今すぐ来いよ〜」と。
今なら飛んでいくところだけど、その時は全員を帰国させるまでが自分の仕事だったので断腸の思いで帰国便に乗ったのだった。
もちろんこの映像が終わる頃には2本目のワインも終わりそうになっているのだった。

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「小栗判官照手姫」再演の打ち合わせ

2024-02-21 22:39:10 | 丹下一の泡盛日記
前夜、とても早く寝てしまったら夜中に目が覚めた。
当たり前か。
そこからちょっと仕事してまた眠る。
明け方の夢見が悪い。
伸びてきた手をガシッとつかんだ。
「こらあ! なんじゃこの手は!」と声を出して目が覚めて。
そして、右手で掴んでいたのは自分の左手だった。
なんだろう。。。。
その後、なんとか眠り、起きて、風呂に入り、朝ごはん。
午後は、横浜ボートシアターの寄り合い。
役者全員が顔を揃えるのは昨年の千秋楽以来。
積もる話や情報交換もたくさん。
そして、7月6日、7日の遊行寺での再演やその後に続く東京公演、山形公演の打ち合わせ色々。
大きく動いて行くのだけど、実は少人数の家族的なチームの一員でいられることの幸せはプレイバッカーズと同じで。
役者としては、このチームで行けるところまでご一緒したい、と願っている。
その後、神様のお導きとしか思えない再会と蕎麦屋での晩ごはん。

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演劇ワークショップのお仕事

2024-02-21 11:11:55 | 丹下一の泡盛日記
月曜日は身体が重たくどんよりとした目覚め。
前日の午前午後二本立てが効いている。
膝を痛めて運動から遠ざかったこの2年で一気に「老化」が進んでいる。

火曜日、演劇ワークショップのお仕事へ。
前回、テキストを新しくすると宣言。
そして悩んだ末にちょっと難しい方を持ち込んでみた。
今までのテキストを「遠く」に感じていたような受講生たちに、予想通りとてもヒット。
もちろん10回目のこの日、今までの積み重ねもあっていい時間に。
こちらも一人一人に思いっきり向き合う。
初回の「平家物語」などでは、一応こんな感じで読んでね、と「お手本」を示すところから始めるのだけど、この頃は各自がまず好きに読むところから始める。
それぞれの個を尊重した上で、フィードバックを出していく。
15人を演出するのは、ものすごく楽しいのだけど、終了後にどっと疲れが。
乗り換えの駅から見上げる空が気持ち良い。
帰宅してとにかく風呂で流し、缶ビールと前日の残り物。
食べたいものが明確にあるのに料理するのが面倒な気持ち。
こういうことがこれから増えるのかと思うとうんざり。
8時過ぎにはベッドに入り眠ってしまった。
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終日プレイバックのミュージシャン

2024-02-19 12:49:20 | 丹下一の泡盛日記
お弁当持って上大岡の稽古場へ。
午前中は日本在住のウクライナ人プレイバックチーム「MAVKY」と合同リハーサル。
来週25日(日)が本番。
英語を話す機会がコロナの季節で激減したおかげか、なんか英語の「ノリ」が悪い。日常生活や稽古場での会話に不自由しなかった自分が夢のよう。いかんなあ。
午後は3月の自主公演のリハーサルを公開するオープンリハーサル。
プレイバッカーズで人気の企画で、北海道や九州、彦根、四国、岡山からの参加者も。
懐かしい顔たくさん、そして初めての顔がいくつも。
終日ミュージシャンを担当していたので、気がつけば出ずっぱり。
久しぶりのキーボードで指は動かない、イメージはリコーダーで降りてくるしで、自分としては不満足。
お客様からはたくさん褒められたので、一応安心、なのだけど。

そのキーボードを持ち帰る。
やっぱり楽器は日常的に触ってないとね。
広島にも連れて行ったこの子は今夜から我が家の住人に。
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バゲットでサンドイッチのお弁当

2024-02-17 23:15:00 | 丹下一の泡盛日記
写真は昨夜の講話を聞きに行った帰り。
今朝起きてみるとタイマーを仕掛けたはずの炊飯器が、無言。
改めて炊飯のスイッチを押す。
いつも炊き上がるくらいの時間の余裕を持って起き出しているので問題なし。
一駅乗った大きなスーパーにあるパン屋で購入した「バゲット」なるパンは、
ふにゃふにゃで口の中なんか絶対に切りそうにない。
パリだと「詐欺」と言われそうだけど、日本では問題ない。
これにツナのディップを塗りつけて閉じれば普通にサンドイッチになる。
フランスみたいな皮がパリパリのやつにはできない。
使い分ければいい。
この日のお仕事は、延々と舞台袖にいることになる。
親方のMさんが「休憩してください」と代わってくれる。ありがたい。
夜は、ソロ・コンサート。
コンサートというかイベント、なんだけど。
続けて袖にいるお仕事だったので、結局全部立ち会うことになった。
面白い体験だった。
明日のお弁当の食材を仕入れて、帰宅。
明日の午前中は久しぶりにウクライナチームMAVKYと合同で稽古。
午後はオープンリハーサルなのだ。
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