泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

1月も終わり

2023-01-31 23:39:22 | 丹下一の泡盛日記
火曜日はまず吉祥寺の劇場へお仕事の打ち合わせに。
ご飯でも? のせっかくのお誘いだったのだけど、残念。
「H/Ash」の稽古場へ。
身体をほぐした後は、延々とセリフの稽古。
今までは、ポイントだけで細かい指示を出すことはなかった。
というのも「ポイント」だけでも大変だと思われて。
「平家物語」のワークショップを経て、ようやくこの地平に。
AGちゃんはその地平が視野に入ってきている。
同じところを何度も繰り返すのだけど、その度深まっていく。
気がつけば1月も終わり。
2月になっても焦らずに深める作業を続けていきたい。

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横浜の稽古場へ

2023-01-30 22:33:28 | 丹下一の泡盛日記
早起き、とはいえ地平線を見ることはなく。
横浜の稽古場へ。
自分には遠い中国大陸のDNAが入っている(大抵の日本人はそうだろう)と考えていて。
なぜかこういうものに惹かれる。
香港や台湾に「通って」いた頃ほどではないけど。

稽古場に入り、ゆっくりとストレッチ、腹筋。
そして全員で本読み。
役者に集中できる時間は貴重だ。
日が暮れて気温がぐんと下がると、準備はしていても身体は冷えてくる。
そんな頃に終了。
連れ合いが車で迎えに来てくれた。ありがたい。
一緒に久しぶりの中華街へ。
だってお正月だもの。
五目麺で身体を温めて帰宅。

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脳のキャパを超えたのか

2023-01-30 10:05:10 | 丹下一の泡盛日記
今日も「地(ビル)平線」が色づいていく。
気温が低いせいか、ハバロフスクを思い出す。
調べたら向こうはマイナス29度だった(-_-;
モントリオールも冬場は同じくらいになるとかで。
地下街が発達しているので、寒い季節はアリが張り巡らした巣穴で暮らすようなものだ、とアレハンドロが笑いながら教えてくれた。
ハバロフスクは地下街なかったもんなあ。
みんなどうしているだろうか。
連絡取るのもなんだか憚られるんだよなあ。
終日を仕事場で過ごす時はその間の食物を全て持ち込むことになってしまう。
やっぱり食べすぎだ。

この日は、仕事場で脳のキャパがついていけなかったかも知れない。
自分でも自分がとろいとわかる。自己嫌悪。
なんだか重い気持ちで深夜に帰宅。
深夜、自分を取り戻すために頂いたチェコ語の詩集を翻訳ソフトを使って訳してみる。
わずかなポーランド語の知識も役に立つ。
なんとなく言っていることはわかった。
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東からは「何か」がやってくる

2023-01-28 19:28:37 | 丹下一の泡盛日記
寒い日の朝焼けは美しい。
この日は遠くの山肌もはっきりと見えて。
早起きする楽しみの一つ。
「地平線の向こうには〜 お母さんの〜♪」という歌を毎日聴いていた事がある。(生で。20歳の頃のお仕事で)
この「地平線」は西のものだと勝手に思っている。
西へは、いつか行くことになる。
これは夜明けなので、東。
東からは「何か」がやってくる。
嘉永6年=170年前に海賊まがいのやくざもんが黒船に乗って
人の国に脅しをかけて、植民地化しようとやってきて、大成功。
搾取の第一歩を踏み出すことに成功した。
ついついお弁当を作りすぎてしまう。
今日は東から「食欲」が来てしまったのか。
土日のホールのお仕事は、朝一番から退館時間ギリギリまでみっしりと詰まっている。
午前中は休息もなく、昼まで立ち合いが続く。
なんか脳が緩んでいて、だらしない対応ばかりでやばい。
黒船のオヤジに付け込まれてしまいそう。
あまり寝ていないこともあるけれど、この倦怠感はAGちゃんが言うコロナの後遺症かも知れず。
いつまで続くのやら。
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感慨深い現場へ

2023-01-28 13:45:59 | 丹下一の泡盛日記
木曜日の夜、21時すぎに辻本みず希さんの舞台を観終わって、居酒屋へ。
夕方、楽しい会話で盛り上がったお客様3人が本来の目的であるメンバーたちと飲んでいる店へ。
久しぶりにお目にかかった舞踏家の方もいて。
そして、彼が国立劇場での舞台「滝の白糸」を観に来ていたことも知り、嬉しかった。
自分はノンアルだったけどお客様3人との「乾杯!」はポーランド語で(なんでだ!?)。
あちらこちら移動しまくっていた前日、ベッドに入ったのは24時を過ぎていた。
この頃は、あまり夜更かしをしないようにしている。
身体を元に戻したい(以前のように飛んだり跳ねたりは難しいけど)から。
なので金曜日もゆっくり起きる。
目が覚めていても横になっていることが大事で。
ベッドに入って本を読むつもりが、そのまま爆睡、が増えている。
昼に小屋入りしたこの日の仕事は、自分にとっては感慨深い現場で。
きちんとお仕事して、帰宅。


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ここは前世紀に立ったことがある劇場

2023-01-28 13:26:06 | 丹下一の泡盛日記
木曜日、午前中には出かけて下北沢で橋本和歌子さんが出演する「舞台」を観る。
前回の時も似たような「イベント」だったのだけど、ちょっと悩むなあ。
会場に向かう電車内で、急に海外からのお客様との会合が入ったので、一旦自宅に戻り資料など持って出直す。
早めに落ち合う予定のカフェに入ったら、先方も20分以上早めに到着。
早め、は大事だなあ。
とりあえず「はじめまして」で。
そして、初めての国の方だったのだけど、話は弾んで楽しかった。
前日「父と暮らせば」に感動したばかりだったのだけど、先方から「長崎」や「エノラゲイ」という言葉も出て。
冷戦時代を体験しているアーティストは、やはり通じ合うものがたくさん。
ワルシャワやクラコフという地名が普通に出てくる楽しさ。
あっといまの60分。
急いで「次」へ。

恵比寿の劇場、初めてかと思ったら、以前(前世紀)はイーストギャラリーの地下、と呼ばれていた空間で。
リフォームされて別世界な「劇場」になっていた。
入り口の階段は美しく「装」されているけど、かつて搬入するとき大変だったんだよね、という思い出が蘇り。
ここがあの「プラットホーム」だよな、とか。
そういえば前日舞台を拝見した龍昇さんが、あの時、このプラットホームで、自分の隣で叫んでいたのだった。
そんな舞台の上に客席が設られている。
「H/Ash」に参加してくださる辻本みず希さんが出演するので観に行ったのだけど。
一人だけ「家族」ではないというちょっと浮いた役所なのだけど、いい存在感。
彼女の芯はあるけど、表面は柔らかい、というあり方が生きている。
最後にご褒美のような場面。「別人」で登場し、「そっくりなので目が離せない」というくすくす笑いの中で暗転。
こういう何気ない笑いもつかまえている女優さんだ。
思いっきり日程を抑えてくれている。
ああ、もっと場面を増やしたい。
稽古が楽しみだ。
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ストアハウス「父と暮らせば」が素晴らしかった!

2023-01-25 22:56:52 | 丹下一の泡盛日記
前夜、恐ろしく風が強く気温も下がり、気圧も急に下がった。
なんだか冬山にいるようだと思いつつ。
朝も寒かったのだけど、北海道や仙台を思い出すくらいで。
午後は「H/Ash」の稽古。
寒い中を集まってくれるメンバーのためにチャイを入れて持ち込む。
この日はCRの強化デー。
週末からロンドンに行くので稽古は2週間ほどお休み。
ゆっくりと身体をほぐしてエクササイズに2時間かける。
そして、お題を出してのセッションは、もちろんとてもいい。
本人もウォームアップに時間かけると違います、と。
身体でテキストを読み込んでいくパフォーマンスは、
自宅でウォームアップしてから稽古場に、というのとはちょっと違う。
というか、まだ土台を作り上げていく段階だからなんだけど。
こちらも見ながらメモを取る。
小さなピースがいくつもできていく。
一旦自宅に戻ると「地平線」が。
まあ「ビル平線」と言ってもいいのだけど。
本物の地平線はもう長いこと見ていない。
「Hamlets/ハムレッツ」ver.1あたりから「向こう側」と「こちら側」も大事な要素。
晩御飯を食べて上野へ。
ストアハウスは本当に久しぶり。
旧知の龍昇さんが出演する「父と暮らせば」の初日。
名作と言われる井上ひさしのこの舞台を観たのは実は初めて。
素晴らしかった。
「お芝居」を観て、よくぞここまで書いてくださった。
よくぞここまできちんとお芝居してくださった、と感動した。
若い女優さんが言い出しっぺなのだそうだけど、よくぞ言い出してくださった、と思う。
「お芝居」を見ることは滅多にないのだけど、本当にいいものは、いい。
(許可を得て掲載しています)
戦争、そして原爆のことを知らない若い人が増えている。
自分には当たり前と思っていたことが当たり前でなくなっている。
今、この時に、一人でも多くの方に立ち会っていただきたいと心から思える舞台。
日曜日までやっているそうなので、ぜひ!
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「K's Galleryに集う作家たち」展

2023-01-24 18:48:15 | 丹下一の泡盛日記
お昼頃の雲。珍しい形だ。気流と関係しているのだろうか。
新宿の「K’s Galleryに集う作家たち」展へ。
これはK's Gallery20周年の記念の展覧会だとか。
自分は、2015年に「Hamlets/ハムレッツ」ver.0を上演させてもらってからのお付き合い。

代表の増田きよみさんがいらして、アテンドしてくださる。
お話を伺いつつ作品を見てまわり、エネルギーをたくさん頂いた。
ゴールにはヒグマ春夫さんの映像があり。
二人で並んで座って15分。カラフルなオブジェとモノクロの形が絡み合う様を眺めていた。
素敵な作品ばかりで、順番に自分のチラシに使わせていただきたいと、
恐れ多い妄想が湧き起こったり。
作家が平面に向き合った時の身体エネルギーを感じられる作品が多く、そのことが興味深かった。
これは、ある日の個人的空間での「記録」なのかもしれない、と。
その延長線上のような、演劇的な作品にも出会い、しばらく凝視してしまった。
カタログまで頂戴して辞して、ちょっと一息つこうとWCKが誕生日に送ってくれたチケットを使いカフェで甘いものを飲んで食べる。
脳が喜ぶ。
こういうものを頼んだのは、人生でほぼ初めてかもしれない。
高校生の頃、アイスチョコレートが好きで自分で作っていたので、
子供の頃に戻っていくのかもしれないなあ。
他にも回る予定があったぼだけど、全部キャンセル。
ごめんなさい。
帰宅して、静かに過ごす。
もちろん脳はフル回転。
明日は「H/Ash」の稽古再開。

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言葉を「おと」にする

2023-01-24 11:49:18 | 丹下一の泡盛日記
月曜日、横浜中華街は旧正月で盛り上がっている(らしい)。
自分も中華系の友人たちにメールで年賀状を出した。
何年も会っていない人もいるけど、必ずお返事が来る。
彼らと一緒にあちらこちらで舞台に立ったりワークショップを受けたりした日々が懐かしい。
中華街ではなく、駅からは稽古場に向かう。
ボートシアター「小栗判官・照手姫」の稽古。
言葉を「おと」にするのが難しい。
言葉本来が持つ「おと」の響きというものがあって。
これは英語でも「O」という音の響きの背後には「悲しみ」がある、と説明されたことがある。
だからオフィーリアなのかと、得心。
だから悲しいセリフを発語する時には、感情だけでなく「O」の音を大事にして読んでほしいと。
それを日本語でやっているのだけど、音を繋げていく発語、頭では理解していても、身体が。。。
そして、この作業は、今、本当に大事だということも了解している。
もどかしいけれど、毎回立ち向かっていかねばならない。
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ホールのお仕事へ

2023-01-23 11:58:12 | 丹下一の泡盛日記
日曜日はホールのお仕事へ。
前夜、久しぶりに飲んだのでちょっと身体が重い。
それでも気分は爽快。
きっと「お正月」をやり直せたからだろう。
そして「H/Ash」のイメージがいくつも湧いてくる。
もちろん「H/Ash」でやらなくても、どこかにしまっておいて、いつかできればいい。
メモだけは取っておかないとね。
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