泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ブータンの映画「山の学校」が素敵だった

2021-03-30 22:28:31 | 丹下一の泡盛日記

火曜日は高尾へ。
基本は「泥かぶら」の稽古なのだけど、
映画の試写もご一緒しませんか、とお誘いをいただいて早めに移動。

気がつけばこの桜並木を歩くのも3年目。
その時々に思いは馳せる。

この枝垂れ桜を見るのも楽しみで。


*お二人の許可を得て写真を掲載しています。
稽古の前に「山の学校」というブータンの映画を見る。
現在のブータンの僻地の学校に赴任することになった若い男性の話で。
彼の3ヶ月の体験を描いている。
とてもありがちなストーリーなんだけど、
バス停から6日歩くという、かの地のスケールの大きさや
車を見たこともない、知らない子どもたちの美しさなど。
その素晴らしい映像の全てが、次第に今ここにいる自分に返ってくる。
ブータン中部にあるブムタン谷を訪れたのは4年前の6月で。
10日間の旅程で忘れることのできない体験をたくさん。
また行きたくなった。
4月3日から東京の岩波ホールで上演されるそうな。
上映後、台湾在住の監督と対話する機会もあったのだけど、
自分たちは稽古へ。
映画のインパクトが強すぎて、稽古に入る前に長いこと話していた。
帰宅して、夜はプレイバッカーズのZOOMリハーサル。
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停滞は病気だ

2021-03-30 00:11:54 | 丹下一の泡盛日記

月曜日は横浜の船で稽古。
稽古場が横浜だったり高尾だったり。
自宅から遠いことこの上ない。

稽古場への途中、満開の桜の下を通る。
別に叫んで走り出したりすることがなかったのは、
反対側が車道でトラックがたくさん走っていたからだろう。
体を使う舞台なので、やっぱり後半にはバテてくる。
先輩の役者がちゃんとしていることがすごい。
なんとか終了。
自宅に一度戻った後、稽古場へ。
平栗萌香が自主稽古に付き合ってくれる。
船の稽古の復習と、明日の高尾の稽古の予習。
小学生の面倒を見るお母さんみたいになってるかも。
終了後、打ち合わせをしたくていつもの中華に行ったら、閉めたところで。
結局、食べすぎて打ち合わせは終了。
いくら「過食」でも、これはヤバイ。
もっと体を動かして燃焼させないといかん。
打ち合わせをしているとアイデアがたくさん湧いてくる。
ワクワクして幸せな時間だ。
なのに、なんか出鼻を挫かれるようなことがおきる。
やる気が萎えるんだよなあ。
新しいことに、だけでなく目の前の仕事にも、だ。
金のための人生は選んでこなかった。
体験はした。ちょっとだけ経験もした。
そして全てを捨てて、金ではなく「アート」を選んだ。
その「アート」が自分を育て、プロとしての収入も得られるようになった。
前へ進み続けないといけない。
停滞は病気だ、とキースも言っている。
こういう時に気を取り直すのには時間がかかる。
それでも明日は稽古だ。
現場がエネルギーをくれるだろう。
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プレイバッカーズのオンライン稽古

2021-03-30 00:05:32 | 丹下一の泡盛日記

日曜日は朝9時からプレイバッカーズのZOOM稽古。
なんだか蕎麦が食べたくて。
稽古はいい時間になって終了。
加速度的にZOOMでの演技に慣れて掘り下げることができるようになってきている。
そして、これは「演劇」の方では、あまり有効ではないとも思うようになってきている。
プレイバックシアターと自分の「演劇」作品は密接に関係しているのだけど、
映像を使う以上、映像がオンラインの映像の中に取り込まれてしまうのは
残念すぎる。

そして、稽古が終わるとまた食べている。
過食の季節が始まっている。
でぶになりたくないなあ。
夜は連れ合いと車の中から花見。
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「過食」再開。。。。

2021-03-27 23:25:39 | 丹下一の泡盛日記
前夜、短い時間だったけどものすごく久しぶりの居酒屋で
芝居の話をたくさん。
幸せな夜。
糖質の取りすぎで体重は復活しつつある。
危険だ。
土曜日はお仕事へ。
肉を食べないので、カツ丼弁当、とかが出てしまうと困る。
なのでお弁当2食分を持参した。

先日作って冷凍しておいたパエリアやカレーなど。
そしてキムチ牛丼弁当を頂いた。
ああ、ちょうどキムチが食べたかったんだあ、と肉だけよけて。
キムチと玉ねぎでご飯も食べてしまった。
夕食は天丼で。
カレーライス食べた後なのに、きっちり頂いてします。
ああ、過食が始まっていることは間違いがない。
早く稽古に集中する態勢を作らないと、いかん。
お仕事終えて帰宅は深夜。
危なくサボるところだったけどなんとか髪を洗う。
明日は朝からプレイバッカーズのZOOM稽古なんだもの。
稽古終わればまた風呂に入り、雑事外出だ。
おかしいなあ、もうちょっと暇なはずだったのだけど。
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酒井悠登くんの復活コンサートに立ち会う

2021-03-27 23:11:35 | 丹下一の泡盛日記


金曜日は横浜の船で稽古。
埠頭の桜は七分咲き。
2018年のKAATでの舞台を始め、様々な思い出が蘇る。
この日はなんだか船の揺れがじんわりと聞いてきて稽古よりも船酔いとの戦いになってしまった。
久しぶりに登場してくださった衣装のSさんも
「久しぶりにきたら、なんか酔うわね」と。
それでもいい稽古になった。

川崎に向かう。
新制作座の渡邊灯人くんと盟友の酒井悠登くんの久しぶりのピアノコンサート。
今回は湯本秋帆さんも加わって。
酒井くんはこの1年、本当に苦労して、よく闘った。
きつい季節を乗り越えてきた「おと」が楽しみで。
そして、三人三様の素敵な時間に立ち会うことができた。
湯本さんのベートーベン、そして灯人のラヴェルは絶品だった。
これは録音しておいてもよかったのではないか、と思うほどで。
そして悠登くんの「おと」が非常に今日興味深かった。
例によって繊細な裏側に侠気が潜んでいる。
今回の「おと」で、彼自身が「暴れ馬」だということを再確認。
そして、彼は、まだこの「酒井悠登」という「暴れ馬」を完全に乗りこなすには至っていないのだ。
いとこのKのバイオリン、北陸の都山流大師範のTさんと「あの」尺八との出会い、
などのストーリーが駆け巡った。
終演後も大拍手、素敵な仕掛けのアンコールが続き、
何よりも、「生」の醍醐味を堪能。
大器晩成型の悠登くんが復活したことを心から喜び、
(もちろん)駅前の居酒屋に突入したのだった。
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桜を見ていると湧き上がってくる

2021-03-25 20:51:45 | 丹下一の泡盛日記

木曜日は高尾へ。「夜盗、風の中を走る」の稽古。
切ないストーリーなんだけど、役者としてもチャレンジングで。
会話だけのラブシーンが最終章にある。
この途切れ途切れのセリフがすごい。
ささやかな自分の体験、経験を刺激してくれる。
思い出してしまうのだ。

花見をするというメンバーを後に、移動。
なんせ新制作座は、敷地内(私有地だもんね)で花見ができるので。
昨年もみんなで火を焚いて夜桜見物したのだった。
ああ、そういうことが今一番必要なのに。
と思いつつ別件で移動。
所用を終えて有楽町までぶらぶら歩く。
なんでだろう。
記憶が呼び覚まされてくる。
兄貴分と入った銀座の飲み屋のカウンター。(あの頃はまだそんな店があった)
姉さんたちに教えたもらった中華料理屋。
今この瞬間に白木のカウンターで熱燗飲んだら、しみるだろうなあ。
酒飲みのカンは間違いない。
でも、「あの時の店」は無い。
なので、思い止まって地下鉄に乗る。

帰宅して熱燗。
先に逝ってしまった人たちのことが湧き上がってくる。
「花見」は、生き残って春を迎えることができた喜びと、
春を迎えることができなかった人への切ない気持ちとを
同時に思うための「儀式」だと思っている。
(だから2011年の3月も一人で犬たちを連れて近くの公園で花見をした)。
そして、一人で飲む。
これが歳をとる、ということなのか。
ついつい、先に旅立ったお一人お一人のお名前が口をついて出る。
こんな夜に「火の子」が開いていれば、あのカウンターのすみでとことん飲んだのに。
浅草のあの店でぶっ倒れるまで、あにい(兄)と熱燗煽ったのに。
姉さんのビールに、朝までおつきあいさせて頂くのに。
たまには俺だって一緒に裸踊りしたいぞ!
みんな、いなくなってしまった。。。
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花見

2021-03-25 20:51:45 | 丹下一の泡盛日記

水曜日、なぜか蕎麦が食べたくて目が覚める。
午前中は家事、そして午後はひたすらPCに向かい事務仕事。
全然終わらん。。。
16時30分を過ぎて、とりあえず終了。
仕込みに入る。
仕事から戻った連れ合いと「花見」へ。
いつもの、近くの大きな公園は、立ち入り禁止で飲食禁止。
情けない。
隣の敷地にある桜を眺めてビールで乾杯。
立ち話。。。

で、帰宅してから晩ご飯。

ジャガイモとチーズのオムレツをピリ辛のソースで。

大量のネギと蟹缶の卵焼きを甘酢だれで。

エビとハンペンのすり身を詰めたピメント。
(職場でコロナ感染者が出たおかげで)久しぶりの連れ合い、久しぶりの酒。

締めはおにぎり。
ベロベロになってベッドへ。
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国立劇場「時今也桔梗旗揚」が素晴らしい

2021-03-24 13:10:01 | 丹下一の泡盛日記

火曜日は国立劇場で「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」を観る。
昨年大変お世話になった中村京蔵さんが出演しているのでぜひ、と思っていた。
これが大当たりで。
菊之助、すごいなあ。
ちょっと気張っていい席で観たおかげで、息遣い、そのツメヒラキもよくわかり。
京蔵さんの役どころ(小田春永=織田信長の妻)を心得た存在感も、さすがで。
とても刺激的な舞台の時空にどっぷりと使った2時間になった。
ちなみに序幕=饗応の場で辱めを受けた光秀が、自分を打ち据えた鉄扇を開いて見得を切る幕切れ、
開いた扇には七つ星が描かれていたのも、得心。
満喫して劇場を出たのだけれど、一人ではこの「満喫感」を共有する相手も場もないことが残念。

劇場の前の桜を一瞬眺めるくらいが精一杯とは情けない。
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稽古で横浜へ

2021-03-22 19:09:47 | 丹下一の泡盛日記
昨夜は昼寝をしてしまったせいか、寝たのが3時くらいになってしまった。
朝8時前には起き出して洗濯機を回す。

横浜へ。
ボートシアターの稽古の前に中華街へ。
真っ先に媽祖廟にお参り。
関帝廟に寄る時間がなかったのは残念。
乾麺と緑豆を購入。
以前、横浜に住んでいた時は近くのスーパーでも売っていたのだけど、
さすがに練馬ではそうもいかない。

そして、横浜ボートシアターの稽古場へ。
身体が鈍っている。
4時間の稽古がキツくなっている。
いかん。。。
なんとか終了。
こんな日は中華街でもぶらぶらして、適当に店に入り、なんて想像も頭をよぎるのだけど。
やっぱり人混みが怖いので真っ直ぐ帰宅。
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「ネバーエンディングストーリー」懐かしい

2021-03-22 19:00:54 | 丹下一の泡盛日記

日曜日はプレイバッカーズのオンライン公演。
先日の募金を募る公演を踏まえて、医療従事者の方たちをお招きしてプレイバックシアターを、
という企画第1段。
チームは粛々と進んでいく。
自分は役者として参加させていただいているだけなのだけど。
しょっぱなから深いストーリー。
午前中で無事終了。
風呂に入り髪を洗い、軽く食べてちょっと横になる。
気がついたら眠っていた。

夜、テレビで映画「ネバーエンディングストーリー」を観る。
懐かしい。
公開当時、永遠に続く物語に入る少年の話、に「素晴らしい!」と興奮している仲間がいて。
それはおかしい、と原作を読んでみたら、
「空想や夢を見ること」はとても大事だけど、入ったまま出て来れなくなるのはとても危険、
というストーリー展開で。
納得してその人にも話したのだけど、全く受け付けてくれなかった。
もっともそれ以来、エンデの本はいくつも読み、
舞台の裏のストーリーのヒントに使ったりしていたので、
原作を読むきっかけをくれた人には感謝すべきだろう。
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