泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

荒物屋でよかった

2023-09-30 23:14:23 | 丹下一の泡盛日記
土曜日はお仕事で。
4時間ちょっとしか寝ていないのにさくっと目が覚めるのは、前夜のアートな話で満ちた大宴会のエネルギーのおかげだ。
そして、実はプレイバックの仕事が終わった後、小学校の目の前にあった荒物屋で必要だったブツを買ったのだ。
都内の自宅付近にはもう「荒物屋」はない。
「ホームセンター」に行くには車が必要だ。
小学校の教室から外を見ていたら、目の前にあるではないか。
早速飛び込んだ。
ご亭主と話したら戦後すぐに父上が出したこの店がこの辺りに残る最後の一軒だそうな。
1994年、舞台で3メートルくらいのホースを吹いたことがある。
自分にとってホースは音具。
買う前に「こんな使い方をするのだけど試したい」と話たら23メートルを全部巻き戻して、端っこをハサミで切り落としてくださった。
ホームセンターでは、こうはいかない。
そして「こんな使い方」をして見せたら、とても驚かれて。
「ほんとだ! 驚きました。こういう使い方は初めてなもんで」と。
荒物屋でよかった。
早く稽古場で試したい。
劇場での長い1日が終了。
明日もお仕事だ。
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中秋の名月

2023-09-30 23:07:04 | 丹下一の泡盛日記

金曜日も横須賀の小学校へ。
やっぱり身体が重い。
もちろん稽古で疲れているだけではないので。
プレイバックシアターをやる時の宿命みたいなもんだ。
金沢からYちゃんが来ているので、と写真家の山口さん。
逗子で飲もうかとも思ったのだけど、帰れなくなるといけないので一旦帰宅して髪を洗う。
東から赤い満月が昇ってくるのを連れ合いと二人で見た。
いつも違う中秋の名月。
その後、池袋で合唱のNさんも交えてうなぎで大宴会。
現場の話はいつだって興味深く、しかも西田幾多郎を掘り下げたストーリーと聞けば「観たい」。
そして「小栗判官」の初日なのだった。
幸せに帰宅して月の写真を撮り忘れていることに気がついて。
ちゃんと撮らせてもらえなかった。
あの赤い月を心に止めよという事なのだろう。

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小学校で髪を洗った

2023-09-28 23:45:50 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は久しぶりの小学校でのいじめ防止授業。
この10年近く通っている横須賀の小学校、すっかりお馴染みの場所に。
以前逗子に住んでいたときにこの学校の横を車で何度も通り抜けていた。
懐かしい風景の一部の建物の中に通うことになろうとは。
午前午後とで初日は無事終了。
嬉しいことにここは2回授業。
明日も同じ子どもたちとご一緒できる。
終了後、控え室になっている教室の水道で顔を洗ったら、なんとお湯が出てきた。
かなり暑い1日だったからなあ。
そのまま髪も洗っちまったら、すっきり。
小学校で髪を洗ったのは初めてのことだけど、こんなにすっきりするものなのか。
明日はシャンプー持っていくべし。
横浜へ。
もちろん「小栗判官・照手姫」の稽古。
意外にもちょっとだけ早く着いたので、海を見る。
父方のファミリーは、船や海に関係した仕事に就いた人が多かった。
いとこたちに船関係はいないのだけど、
ふと気がついた。
自分はこの5年以上、しょっちゅう、そして今日も船で稽古していたのだった。
なんのご縁なんだろう。
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佐野市用の稽古

2023-09-27 19:03:28 | 丹下一の泡盛日記
水曜日、たくさんのメッセンジャーやラインの音が早朝から鳴り続けている。
前日、もちろんアートな話で飲みすぎて二日酔い。
沈み込んだベッドでスマホを開く。
再び眠りに。
その眠りの中でたくさんの場面が現れる。
ああ、そうだった、それでいいじゃん、と納得しながら夢を見ている。
のそのそと起き出して風呂に浸かりながら、最後に現れた自分の場面に納得。
雑事を済ませ、稽古場へ。
CR、髪を切って爽やかに登場。
もちろん爽やかに、だからその前は「爽やかじゃなかった」はず。
そんな人生の転機の話も聞きつつ、前日のアート話のおかげで稽古はとても前進。
CRも場面をとても理解している。
桜美林大学を卒業しているのだからキャリアは充分。
彼女に関しては余計な説明はいらない。
あっという間に無事終了。
時間足りなかったなあ、と思いつつも課題もたくさんだから、これでいいのだ。
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充実の一日

2023-09-27 19:03:28 | 丹下一の泡盛日記
火曜日は、お仕事の演劇ワークショップ。
若い人たちとたくさん遊ぶ楽しい日。
前回のワークで「声の出しどころ」が不明瞭なことが気になっていた。
通り一遍の発語ならAIでもできる。
遠回りかもしれないけれど、ゆっくりと立ち上げた方が絶対にいいことがある、と演劇人はあまりやらないであろうエクササイズをやってみた。
いつもとは別の地平に刺さったかも。
時間をオーバーして終了。
これだけはいかんなあ。
その後、高円寺へ向かう。
10月末に設定されたイスタンブールのビエンナーレで上演される演劇作品に参加する舞踏家の方と会う。
舞踏家だけでなく美術家でもある店主の絵や彫刻で飾られた小さなバー。
なんとも言えずに落ち着いて、こういう空間にいるだけで脳が動き出す。
先日のパーティーで初めてお目にかかった舞踏家の方も同席してくださり。
楽しい話になった。
その後、2件目へ。
飲みすぎたけど、アートのエネルギーに満ちた時間ほど自分にエネルギーをくれるものはない。
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買い物の日

2023-09-26 00:28:35 | 丹下一の泡盛日記
月曜日、朝からメールが飛び交ったのだけど、まあ大したことはなく。
午前中に自由な時間ができて、買い物やら買い物やら、買い物。
こういう時に買い物しとかないと、後で後悔することになるのだ。
100円ショップで購入したジョウゴ。
蛇腹のチューブに取り付けて、遊んでみるべし。
佐野市で使えるかなあ。
夕方からはもちろんボートシアターの稽古。

前日気温が下がって過ごしやすくなったのだけど、やっぱり喉に来ている。
閻魔大王で暴れたら、なんか引っかかっている。
連れ合いの車で帰宅して、午前中に購入したアジの干物を焼いたら大正解だった。
そして焼酎はお湯割りに。
明日のワークショップのプログラムも考えたし、早く風呂入って眠りにつくべし。

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アートな刺激に飢えている

2023-09-25 01:20:39 | 丹下一の泡盛日記

週末はひたすらお仕事だったのだけど、
金曜日に動き出した脳が、お仕事情報で一杯になってしまったような。
元々キャパがそれほどあるわけではないから、困ったもんだ。
それでも構造主義についての本を読了。
久しぶりにソシュールとかラカンとかレヴィ=ストロースという名前に触れた。
もっとも学生の頃に読んでもさっぱり訳が分からなかったことは言うまでもない。
サルトルとカミュのアルジェリア戦争についての論争も明確になった。
大学出てから40年もかかっちまった。。。
もちろん入り口だけちょっとわかったつもりになっているだけなんだけど、
刺激は深い。
そして台本に取り掛かろうとするのだけど、手が止まる。
糞詰まり状態。
実は、珍しく身体も同様で。
やっぱり毎日アートな会話に触れ続けていないといかん。
実は本棚の本を何かないかと、片っ端から読み初めては中途で戻し、を続けて構造主義の本に至り、その素敵な刺激に、仕事に通う電車の中だけで読了した。
自分の場合、映像は刺激にはなるのだけど、脳の別の場所が動いているだけのような気がする。
身体が危機感を感じているせいか10月のではないのだけど「小栗判官」のセリフをそこらじゅうで呟いている。身体が勝手に。
内側で演劇的なエネルギーが出口を求めてうずうずしているのだけど、
具体的にならないもどかしさ。
火の子のカウンターが恋しい。
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吉江庄蔵さんの個展へ

2023-09-23 00:16:36 | 丹下一の泡盛日記
金曜日、幸せなことに午前中はベッドで沈没。
のそのそと起きてきて風呂。
ご飯を食べて雑事を済ませたら銀座へ。

吉江庄蔵さんの個展へ。
吉江さんと初めてお会いしたのはいつか思い出せないが、多分火の子。
もちろん土方巽の舞踏公演の装置としていくつもの作品を提供されてきた人だし、先年旅立ってしまった和栗さんの身体を直接に使用した被膜彫刻シリーズも素敵。
会場は巷画廊。
このビルは何度も来ているが、ここの手動のエレベーターに乗るのが楽しい。

そして地下のスペースで吉江さんと久しぶりの再会。
「おお、久しぶり!」と。
作品は素晴らしかった。
被膜彫刻にご自身が2年間食べたお菓子のパッケージを詰め込んだものが、なぜかアスベスト館を思い出させる。
捨てられてしまうはずのものを使い、全く別のアートにして再生させてしまうからだろうか。
視座の魔術のような、そして今の資本主義経済への警笛も感じる素敵な作品。
さすがだ。
そんな話を静かにしながらも椅子を出してきて逆さにして見せてくれたり。
中村京蔵さんにお誘いいただいた国立小劇場での舞台を見てくれていた。
「あちらこちらで活躍してるよね。嬉しかったよ」と優しいお言葉。
短かったけれど深い時間を過ごさせていただいた。
その後、銀座から新橋までを歩く。
思えば最初に自分で発表の場を持ったのは、銀座4丁目にあった画廊で。
その後、8丁目にあったカフェで何度か小さな舞台を持ったり。
銀座という場にもご縁はいくつもあるんだよなあ。
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沈没して帰宅

2023-09-22 13:08:44 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は午前中に整体。
終了すると本当にスッキリ。整うとはこういうことか。
午後は資料の本を、ひたすら、読む。
はずだったけど「ひたすら」という集中力がなくて。
時折、またはほとんど、呆然としながら本を眺めていた。
10月6日のお題の元は、「自立」とは何か? なのだけど、
「自立」とは程遠い人生だったので、そもそもが自分への問いかけすら可能か、と訳のわからないことになる。

夜は上野のストアハウスで東京ミルクホールの舞台を観る。
連れ合いの知人が出演していて見始めたのだけど、
この「真面目にお下劣」は決して嫌いではない。
むしろ好き。
そして自分では絶対に創れないジャンルだとも知っている。
終演後は事務所でオーナーの木村夫妻と飲む。
楽しい時間が止まらずに、ガッツリ飲んで
連れ合い運転の車に沈没して帰宅。
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プレイバックの後にシャワーを浴びなかったからなあ

2023-09-20 23:56:30 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は逗子の小学校、2日目へ。
やっぱり魚屋に並ぶ魚たちが美しい。
この日は午前中で終了。
緑に囲まれた山の上の学校。
これがどれほどの贅沢かを子どもたちに知ってほしい。
駐車場でタクシーを待つ間、フェンスの向こうに勝手に生い茂っている木々を眺めていた。緑のエネルギーが違う。
この日は「小栗」の稽古もあって魚を買えなかったので、せめて、と駅前の定食屋でアジフライ定食。
美味い。ああ、ビール欲しい。
その後、みなとみらいで所用を済ませて、隙間時間にカフェへ。
驚いた。逗子の山の上から移動して来ると、
このカフェの中を騒々しく感じている自分がいる。
そこらじゅうからBGMが垂れ流されている。
耳が疲れていたのかもしれない。
夕方からはボートシアターの稽古。
松本くんが主導して音楽の稽古を中心に。
もうついていくのが大変で、恥ずかしい。
21時に終了。
午前中のプレイバックシアターの衣装に加えて、稽古場で汗をかいたシャツなどザックの中は洗濯機に放り込まれるのを待つ汚れもので一杯。
心もなんだか一杯で。
だってプレイバックの後にシャワー浴びずに次の稽古に行ってしまったのだもの。
同様にたくさん上書きされた脳の整理がついていないのだろうか。
ふっと独り言が出る。
やばいなあ。
ということでシャワーの後はビール。
アルコールで鎮めて、明日は「佐野」の台本!
「自立」しないモノとの「共存」、という哲学っぽいタイトルをなんとかシンプルにまとめようと考えている。

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