「六道御前」無事終了

ホテルで目覚めてのそのそとバスタブへ移動。
風呂から出て朝ご飯、の頃に目が覚めてくる。
出演者たちは１０時入りなんだけど、
誰よりも早く小屋入りするのが舞台監督の仕事。
９時半には劇場に。
舞台にモップをかけて客席で呆けている。

そして戦闘開始。
とはいえ、一人芝居なので女優さんが滑走路を走り出していくのを
見守り、必要な手助けをするだけだ。
マチネは満席だったのだけど、コロナウイルスのおかげで６割、か。
それでも熱い拍手、手拍子、たくさんのアンケート。
幸せな時間だ。
夜の部はさすがに客席は残念だったけど、市長さんも見に来てくれて。
手拍子の熱さはマチネと変わらず。
芝居者としては幸せな一日になったのだった。
最後に輪を組んで乾杯。
「打ち上げ」は３分で終了しバラシに戻る。
それもあっという間に。
コンビニでワンカップを二つ買い、JRの車内で飲みつつ幸せな会話。
いいクールダウンになった。
本番中に来たメールで三月の仕事はほとんどがキャンセルになった。
ま、仕方がない。
日本だもんなあ。。。
開き直って「Hamlets/ハムレッツ」に集中するのだ。

金子あい「六道御前」で成田へ

というわけで水曜日の夜には成田に移動。
久しぶりにまともに睡った気がする夜。
翌朝９時から搬入、仕込み開始。


さくさくと進み、ゲネも無事終了。
地元の方たちが本当に一生懸命でありがたい。
そして脳が「Hamlets/ハムレッツ」になっていたのか
マチネの時間を間違えて段取りしてた。
本番が明日でよかった。。。

アトリエ第Q藝術、再度の下見

水曜日、午前中に成城学園前のアトリエ第Q藝術の地下室の下見。
映像のヒグマ春夫さんや上田貘さんもご一緒して稽古を踏まえたチェック。
ヒグマさんからいくつかプランも出て楽しいじかん。
その後、お蕎麦をご一緒して役者たちは稽古場へ。

寒い。
移動の間に体が冷えていた。
だらだらした時間を作る。
いきなりは危険。
そして最初から確認していく。
空間を感じた直後なので動きや感覚が繊細で嬉しい発見がたくさん。
これをまとめる余裕がないまま成田に移動だ。
酒井悠登くんのラフマニノフの２番も聴きたかったんだけど、
開演時間に間に合わないことが判明。
今晩移動、明日が小屋入りなので素直に諦める。
とても残念。。。

「六道御前」の通し稽古が素敵だった

火曜日は金子あいさんの稽古場へ。
金曜日には成田のホールで「六道御前（ろくどうごぜ）」の公演がある。
舞台監督でご一緒させていただくのだ。
前日、ホールのお仕事からの帰宅は遅くなり、
そして力仕事もそこそこ。
夜食べ過ぎるとろくなことはない。

相方が作ってくれたおにぎり食べながら移動。

いい通しだった。
金子あいさん、本当に素敵な作品に出会い、
そして精進していらっしゃる。
ぜひたくさんの人に立ち会っていただきたい舞台だ。
夜は「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
いくつかの場面を抜き出して確認していく稽古になった。
ゆっくりの動き、日本の女優らしい存在感。
「ため」の感覚がある。
これをどう活かしていくか。
幸せな宿題をもらった。

ホールのお仕事

日曜日も月曜日もホールのお仕事へ。
世間はコロナウイルスで騒がしい。
影響もだいぶあるのだけど、満員電車が走ってるんだものなあ。。。
と勝手に決めつけている。
ホールのお仕事には、もちろんお弁当持参。

そしてプロの出す「おと」に感動した。
こういう時間に立ち会えるのはホールの仕事の喜びの一つだ。
「Hamlets/ハムレッツ」とは別の種類の時間だけど、やっぱりプロはすごい。

米は捨てられない

合宿稽古を続けていたらおかしくなりそうな気配。
そして、もちろんそんな幸せな日々は続かない。
土曜日は、夜明けと共に起き出してお弁当を作りホールのお仕事へ。
日が長くなったなあ。
稽古が終わってもまだ明るいし、いつもの時間に起きたらもう明るい。
お仕事はきっちりと終了。
何かと大変だったのだけど早めに上がらせてもらい感謝。
お弁当のご飯を少し残してしまった。
もちろん捨てられない。
あまり美味しそうではないのだけど、そういうことではない。
米は捨てられない。
お汁を温めてぶっかけて食べる。
意外に美味しい。
暖かいものを欲していたのか。
「Hamlets/ハムレッツ」の中身のことは今日は忘れることにする。
どうせ忘れられないのだけど。
捕われないように。
別のことをだらだらと考えていた方がアイデアが浮かぶに違いない。

第３次合宿無事終了

木曜日、遠藤さんの御葬儀の後、帰宅して風呂に入り、
そして「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
仙台から茅根利安さんも来ているし数少ない上田貘さんの参加日。
演出担当者が休むわけにはいかない。

充実した時間。
その後、酒を飲みいつ眠ったのか記憶にない。。。
金曜日、なので目覚めが遅く。
それでも午後の稽古、第３次合宿の最終日はは深い時間になった。
若い二人がぐいぐいと伸びているのが嬉しい。
夜は唐十郎のドキュメンタリー映画をその若い二人に見せる。
そして、一人で飲む。
なんかおかしいな。
飲んでも飲んでも飲んだ気がしない。
そして、稽古場ではすごく細かくいろんなものが見えている。
ここからもう一踏ん張りだ。
足したい場面もあるし、変化をつけたい場面もある。
そのエネルギーが身のうちに渦巻いている感じだ。

遠藤さんのご葬儀へ

前夜の「少女仮面」でヘロヘロしながら起きる。
地下鉄に乗り遠藤琢朗さんの葬儀へ。
葬儀場が橋の向こう側で渡っているときに、向こう側から
一緒に舞台に立ったUくんが。
「うわあ丹下さ〜ん！」と叫びながらハグしてくれた。
たくさんの人に見送られて遠藤さんはどんな気持ちだったろう。
そのうち聞いてみたい。
「さらばアメリカ！」の２０００年のリーディング公演の「私」だったNさんと
久しぶりに。
そしてお骨も一緒に拾わせていただいた。

「少女仮面」

今日は午後から「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
午前中に出かける予定は取りやめにして台本に集中。
もう他のことしたくない、状態に。

もちろん宿泊中の茅根利安さんのランチはしっかり作る。
そして稽古場へ。
今年の「Hamlets/ハムレッツ」は今までになく突っ込んだ稽古になっている。
ようやくここまで来た、のかもしれない。
夕方、終了して我が家で軽くお腹に入れて中野へ。
井村昂さんが出演している「少女仮面」の初日。
茅根利安さんと樹里萌香も一緒に。
もちろん唐十郎の作、早稲田小劇場の初演。
芝居を見る「快楽」を教えてくれたのは状況劇場だ。
最初に観に行ったのは１９歳の時か。
以来、唐十郎の作品をその系統以外の演劇人が上演して、気に入ったことはなかった。
だって「ファン」なんだもの。
この舞台は「少女仮面」を徹底的に読み込んだに違いない。
なんだかあの女優さんの声が聞こえてくるようで。
ちょっと衝撃。
井村組でいつもご一緒している影山くんもいい役で一生懸命。
活躍が嬉しい。
終演後にご一緒したみんなと井村さんと飲んだ酒は熱かった。

第３次合宿が始まる

今日は午後の予定がキャンセルになり、とても助かった。
洗濯機を回し、銀行や買い出しに出かけた。
ひと段落してから「Hamlets/ハムレッツ」の台本に取り掛かる。
夜は、稽古場へ。
仙台から茅根利安さん、第３次合宿が始まる。
上田貘さんも加わり本読み。
「樹里萌香」が背負う部分がどんどん大きくなっている。
一番たくさん稽古しているんだから当然か。

終了後は我が家でトマトラーメン。