泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

小学生の夏休み、な一日

2019-07-31 17:58:28 | 丹下一の泡盛日記
今朝はゆっくり起きて残っていた事務仕事を片付けてしまった。
暑いのでプールに出かける。
なんだか小学生の時みたいだ、と思いつつ。

お昼ご飯におそばを食べた後、お母さんが茹でて冷凍しておいてくれたトウモロコシをレンジでチンして食べました。
美味しかったです。
その後、自転車に乗ってプールに行きました。
引っ越しして初めてのプールです。
公園の林の蝉は「しゃあしゃあ」と鳴いています。
子どもの頃は「みーんみーん」だったのになあ、と思いながら角を曲がったら、
そこはみんみんゼミの林でした。
左側からはすごい音量で「みーんみーんMean mean?」と蝉が意味を問うてきます。
右の蝉は負けるもんか、と「しゃあしゃあ」と中国語で「西だ! 西だ!」と一帯一路政策を熱烈に支持しているようです。
もうわけわかんないなあ、と思いながらプールにつきました。

プールは楽しかったです。
変な蝉の声もみんな洗い流してしまいました。
プールの後は図書館に行きました。
お友達のとりい君が「読んで感想を聞かせてね」と教えてくれた本は、いつ来ても貸し出されたままです。
8月に久しぶりに行く群馬県の歴史の本を読んで勉強しました。
でも、ついついブータンやラオスの本も読んでしまいました。
本当は来週に行く基隆(きいるん)について調べたかったのですが、やっぱりよそ見ばかりしてしまいました。
帰る途中、スーパーで「見切り品」の野菜さんたちをたくさん助け出しました。

お家に戻ると、お洗濯とお料理です。
大きなシイタケさんは、見切られていて、たくさんのお友達と一緒に150円で売られていたのですが、
トースター(本当は炭火がいいのです)で焼いてお醤油をかけて食べたら、とても美味しかったです。
お昼寝したいくらい疲れていたのですが、お日様が傾いてきたら、
とてもとてもとてもとても
喉が渇いているのに気がついてしまいました。。。。
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あのまま行くはずもなかった

2019-07-30 23:45:36 | 丹下一の泡盛日記

せっかく落とした体重が、この数日で元に戻ってしまった。
来週は台北なので、そこで食べるなら、もっと落としておかないと。
泣くのは自分なのに。
コーヒーだけにしようと思っているのに、台所に立つとなぜこうなるのだろう。
そして身体は喜んでいる。
前夜、リハーサルの後、遊んでしまったので朝一番から書類づくり開始。
小さな会社をやっていた頃は、毎日朝から晩まで書類を作っていた。
ちゃんとできていなかった。
今になってわかる。
会社勤めなんてしたことないのに独学で会社なんか始めちゃったからなあ。
もちろんたくさんの人に助けていただいた。
今でも本当に感謝している。
会社勤めの人の気持ちが少しわかるようになった。
そして、「季節」はそこに留まることを許してはくれなかった。
もちろん、あのまま行くはずもなかった。

お昼はお茶漬けにしようと思って台所に立ち、
空芯菜があったのを思い出して。
暑さにやられた身体がエネルギーをほしがってる。
暑かったベトナムで食べた空芯菜の旨さを思い出しているのかもしれない。
レイチェル・クーの料理番組が好きでよく見る。
「美味しそうだな!」と思うレシピの食材が日本では手に入らないことがあって残念。
彼女の料理は、自分の感覚からは遠くにあって、食べてみたいと思わせてくれる。
午後遅くに作業終了。
実家に行く前に昼寝してしまった。
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記憶にないのだけど。。。

2019-07-30 23:35:33 | 丹下一の泡盛日記

梅雨が明けたと思ったら、本当に暑い/熱い毎日で。
冷たい飲み物は基本的に飲まないのだけど、ついつい自販機で甘くて冷たい物を購入してしまう。
そして、ほとんど記憶にないのだけど、夜中にこんなものまで作って食べてしまっているのだった。
ニンニクとコメが食べたかったらしい。。。
月曜日は夕方の早い時間から神奈川県のホールでお仕事の舞台のリハーサル。
1回しか見ることができないリハーサル。
集中して、ひたすら記録を取る。
ホールのお仕事を5年ばかり続けたのも本当に有り難いことだった。
と感謝しつつ。
偶然会場が「おこもり人」、大学時代の同級生の住まいの近くで。
駅前で合流。
久しぶりに民俗芸能や学生時代の歌舞伎役者の話なんかができて楽しい時間に。
そして、すごいなあ東京。
こんなに遅くに電車に乗って、帰宅できる。
午前1時過ぎに駅に着く。
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もっと開放されてほしい

2019-07-29 09:15:25 | 丹下一の泡盛日記
日曜日、体重が着々と減っているのにちょっと夏バテ気味。
午前中、机の上を片付ける。
すっきりしたところで事務仕事開始。
中途だった書類をいくつか書き上げる。
と、送信しようとしてネットにつながらないのに気がつく。
結局は「熱」のせいだったようなのだけど。
こんなことで部屋に冷房を入れるなんて情けない。
午後、自転車で外出、短パンを購入。
この暑さではジーパンなんて履いていられない。
録画しておいた学校での性的マイノリティーの子どもたちへの対応についての番組を見る。
性同一性障害の子どものために「証明書」を発行するのは、精神科医の役目だとは知らなかった。
「精神科」なのか!?
20年ほど前、ある女優が「ホモって直るのよ」と信じられない「暴言」を吐いたのを思い出す。
二の句が継げなかったし、自分の理解からはあまりに遠すぎて何を言っていいのかわからず沈黙するしかなかった。
まだそんなこともあった時代。
それがこの20年で急速に変化しているのを感じる。
小学校の現場でそんな子どもにも出会ったことがあるし、担任の先生の指導が素晴らしいのだろう、
周囲の子どもたちの受け入れ方にも感動した。
この分野、もっともっと開放されてほしいなあ。

夜、ついつい揚げ物を食べてしまう。
体重が戻る(-_-;;;
この分野は急速な引き締めが必要だ。。。
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「泥かぶら」の稽古に学ぶ

2019-07-29 08:43:22 | 丹下一の泡盛日記

土曜日は朝から高尾の新制作座へ。
かつて、学校をまわって公演することを生業としている劇団がたくさんあった。
新制作座もその中の一つに数えられるかもしれない。
多くの劇団がマンネリ化し「現在形」を失っていくのは世の常で。
自分も最初に「泥かぶら」の台本を読んだ時には、これを「今」どうやるんだろう? と疑問に思った。
作演出の眞山美保はすでに亡くなっている。
その演出を「受け継いでいく」ことしかできないはずだ、と。
ところが本番を見て衝撃を受けた。
なぜここまで「超えて」来ることができるのだろう!?
演劇は、その生のエネルギーが一番大事で、形式は問われない。
と常に言い続けてきたのだけど、その実際の現場に触れた気がした。
今日の稽古で、その理由が少しわかった。
稽古場で中心になる「演出代理」はいる。
が、それだけではない。
中心的な俳優たちが全員、眞山演出の深いエッセンスを理解しているのだ。
そして、何人もの俳優たちが、ほぼ全ての役を演じた体験を持つ。
台詞はすべて入っている。
自分が台詞を間違えると、別の俳優から「そこ違うよ!」と声が飛ぶ。
そして、眞山美保の演出者としてのフィードバックは、具体的なこともあるけれど、
最終的にはその役者の人間としての資質の話になるのだと聞いた。
それを叩き込まれた「長老たち」が元気でいる限り、
この舞台は一線を越えた水準を保ち続けるのだろう。
そのエネルギーは、とんでもないものだけど、
それをこの場にいる全員に伝え、残した眞山美保は、とんでもない人だったのだと理解できた。
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雨上がりの高尾へ

2019-07-26 21:56:53 | 丹下一の泡盛日記
前日、昼から夜にかけて「***さんが丹下さんに!」というメールなど「知人同士がつながる」というご縁の連絡が何件か続いて。
中には北欧からのメールもあって。
面白い日だった。

納豆は油との相性がよい。
「バタートーストに納豆」は好きな納豆料理の一つ。
すこーんと青空が抜けて。
大気中のほこりも洗い流されて、久しぶりに奥多摩の山も。

高尾の(稽古場にしている)劇場へ。
蝉も鳴いていて夏休みのキャンプ場に来たみたいだ。
もちろん、ここには夏合宿に来ている高校生も。
いよいよカツラ、衣装合わせ。
もちろん台詞合わせも。
その後、晩ご飯もご一緒して帰宅。

ここの夕景は初めてだけど。
電車から見た高尾付近の夕景は懐かしい。
前夜の盆踊りの時計逆回しの念のおかげか。
高尾山、陣馬山は何度も歩いている。
高尾山は下から歩いて登ったこともあるし、雨の陣馬山でコンロを抱えてお湯を沸かしたこともある。
あの中学生の頃と変わらず、懐に金はないが。
帰る家とご飯があって。
いくつもの稽古場と仲間がいて。
金になるかならないか知らないが、スケジュールはぎっしりだ。
そして、冷蔵庫にはビールまで入ってるんだから。
なんて幸せなんだろう:)
心地よい疲れで帰りの電車の中ではうとうと。
明日も朝から稽古だ。
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藤原京子さんの作品のタイトルは「Breath」だった

2019-07-25 23:19:48 | 丹下一の泡盛日記

宴会の翌日のご飯は贅沢になる。
美味しくいただいて石川町の画廊へ。
中之条でヒグマ春夫さんにご紹介いただいた藤原京子さんの作品が好きで、山手のゲーテ座にも観に行った。
展覧会の最終日に時間がつくれてよかった。
プレイバッカーズのツアーは、当然ながら即興の連続で。
クールダウンばかりしているとスカスカになっちまう。
息が詰まる。
呼吸がしたい、と出かけたのだけど。
藤原さんの作品のタイトルが「breath(呼吸)」なのには思わず頬が緩んでしまった。
会場もご縁のある方とつながりがあり。
思わず長居。
そして、なんだか元町を歩くのも久しぶりで、いい時間になった。

ちゃんとお参りして帰宅。
身体に張りつくシャツやジーンズを脱ぎ捨てて楽になったら気がついた。
5分前に着信記録。
即座に電話。
そのままお仕事続行モードに。
一息ついて冷たい「お飲物」に手を出していたら、音楽と太鼓の音が流れてきた。
地元の神社の盆踊りなのだった。
これはご挨拶に行かねば、と冷蔵庫から冷えた缶ビールつかんで急ぐ。


小さな森の中の神社。
台の上と下に二重の和ができて人々は時計と反対回りに向かって踊り続けている。
もちろん中央には太鼓。
演歌どころか洋楽やポップスが流れても、太鼓。
左回りに時間を戻し、打ち続ける太鼓で呼び出している。
急速に「泥かぶら」と中之条での「Stick」の世界に引き寄せられている。

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「貧農の身体」と"Famer's spirit"

2019-07-25 12:49:45 | 丹下一の泡盛日記
8月の新制作座の「泥かぶら」では、借金に苦しむ貧農の役。
今まで芸能調査などで「江戸時代の農民の暮らし」などに触れることは何度もあった。
それをこの身でより深く感じることが必要。
今までやったことのない「役づくり」なんてことを始めているのかもしれない。
そして、その翌週にはヒグマ春夫さんの映像インスタレーション"Farmer's spirit"でのパフォーマンス。
タイトルが、なんと"Farmer's spirit"(=農民魂/百姓魂か)だ。
まったくの別世界での作品だと思っていたのだけど、
深い根っこでちゃんと繋がっているのだった。
パフォーマンスの方は、樹里(橋本樹里さん)にも助けてもらって15分くらいで来上がっていたのだけど、
再考!
「泥かぶら」の貧農の身体、が生きる"Farmer's spirit"のパフォーマンスにしなければ。

ランチは、オリーブの炊き込みご飯とオムレツ。
家の中を片付けて仕込みへ。
ある程度準備が整えば、別に後は普通に事務仕事。
宴会馴れしてるのか:)
夜、近くの自衛隊が花火をあげる。
それを見に両親が初めて新居にやってくる。
相方は母とは初顔合わせ。
(父と弟には劇場で紹介している)
母がここまで(そんなに遠くはないのだけど)外出するのも珍しい。
食事をしながらみんなで揃って次々に打ち上げられる花火を見る。
こんな平和な時間がまたやってくるなんて。
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小説にしかできないこと

2019-07-24 14:22:33 | 丹下一の泡盛日記
前日、いいリフレッシュの時間だった。
そして、目が覚めたら11時間を経過していた。
この間、お仕事の問い合せが何もなかったということでもあるのだけど(T.T)
まあ、お仕事関連のメールは相変わらず飛び交っている。
久しぶりだなあ、こういう爆睡。
ふらふらしながら風呂に入り、がっつりご飯食べる。

韓国で購入し、かついで帰ってきた卓。
八角形だ。
日経新聞で連載されている小説「ワカタケル」を興味深く読んでいる。
「古事記」やその成立以前の日本の歴史、宗教など各地の民俗芸能の成立のルーツを探り続けている。
もちろん専門職ではない。
それでも1980年代に郡司正勝先生がお書きになった文章を読み直した時「ああ、ここまで踏み込んで書いたのか!」と感嘆したことがある。
(理解するのが遅すぎる-_-;;;)
つまり、学者たちはかなり理解しながらも、その職分としては書き残すことができなかったことがある。
この「ワカタケル」は、作者が小説家として、大胆に踏み込んで書いている。
代々の大王の「妻」が巫女であったこと、また「狐」がどのような存在であったか等々。
またオキナガタラシヒメがタケノウチノスクネを従えての朝鮮半島出兵での大胆な仮説。
これは小説でないと書けない。
そして、史実は、ある事件をきっかけに巫女の代わりに別の一族が妻になっていくのだけど、まだそこには触れていない。
(それ以前にこの小説は終わるだろう)。
小説にしかできないことをやっている。
続きが楽しみだ。

そんな「古事記」の世界に足を踏み入れたばかりの頃、自分たちの舞台を支えて下さった方の「献花式」に。
一般的には「通夜」なんだけど、夜の仕事が多い業界なので長い時間を作って下さった。
ここは自分が語りで舞台に立ったこともある場所で。
不思議なご縁。
世間に知られている「スター」ではないかもしれないが、自分にとってキラ星のような先輩たちの一人だった。
合掌。

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温泉よりもいいリフレッシュの時間

2019-07-23 13:03:50 | 丹下一の泡盛日記

こういうジャンクなご飯をかっ込みたい朝だった。
インドシナ半島の道ばたのご飯が懐かしい。
そして、PCの前で、猛然とお仕事開始。
午後、終了。

先日、ジャガイモの冷たいスープを作ったのだけど、自分は食べることなく終了してしまったので。
役者なんかやっているくらいだから「承認欲求」が強い。
きっと子どもの頃の何か、が関係しているのだろう。
あんまり目立つ子でもなかったし、今も人に覚えていただけるような存在ではない、と自覚している。
外食をともにすることがダントツで多いプレイバッカーズのメンバーも驚いていたが、
居酒屋やレストランで自分の注文だけが忘れられていることがしばしばあり。
「まただ!」と驚かれたりする。
変に目立つことをしたいわけではないのだけど、
芝居や民俗芸能や人類学の話をしばらくしていないと、
話しだした時にドライブがかかりすぎることがある。
自戒。
夜、相方と録画した番組を見てゆっくり過ごす。
最後に「レオン」の後半だけを観た。
ゲーリー・オールドマン、大好きなんだよな:)
相方が「見ながら顔がそっくりになっている。怖い!」と。
あんないい役者にはほど遠いが、誰だって目指すことはできる。
「いい」は「上手い」という意味ではなく、もっと上。
「下手」だけど「いい」役者はたくさんいる。
これが演劇の素晴らしいところ。
温泉でだらだらよりも、とんがった演技に触れる方が「いい」リフレッシュになる。
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