逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

森文科副大臣VS中川文科相 40ベクレルで仁義無き大混乱

2011年12月06日 | 放射能と情報操作

『配布済み学校健康教育課文章を否定する文科省大臣とマスコミ』

中川大臣やマスコミは嘘も休み休みに言って欲しい。
東日本地域の学校給食の文科省目安『40Bq/kg以下』は間違いだった!と12月3日の読売新聞などマスコミが言い出した。
12月1日の日本テレビ(読売系列)の報道は『間違い』で、文部科学省の説明に誤解を与える表現があったとか。
読売記事では、
文部科学省が地方の教育委員会に通知したのは、測定器の精度を『40Bq/kgまで測定できるものにする』ということだった。
小さい方の測定限界が『40Bq/kg』の機器に買い換える予算を文部科学省が補助するという通達を、マスコミが勘違いしたのだという。当の読売以外も、『学校給食の食材を40Bq/kg以下にする』と間違って報道したと、マスコミ各社が報道する。
阿呆くさ。
先ず自分たちマスコミが12月1日に報道した内容と違いすぎる。勿論11月30日に文科省が配布した文章とも違いすぎる。
これは誤報などの呼べる範囲ではない。
マスコミ報道や今回の政府(中川文科相)発表は、客観的事実や科学的な真実とは何の関係も無い。
現実離れしすぎている。酔っ払ったのかボケたのか妄想か白日夢の類で有ろう。
現実に文科省の通達は出されているのですから、配布された実物を読めば誰にでも真偽の判断は簡単に出来る。
中川大臣が今回見え透いた真っ赤な嘘を人前で堂々と平気で喋るとは、・・・・いったい大臣に何が起きただろうか。
到底まともではない。人事ながら心配である。
特殊なものは別かも知れないが、市販品の放射能測定器ではマスコミや政府が言う最低測定値(測定限界)が40Bq/kg以上のものは売っていない。
福島第一原発の爆発以前の日本の食品は0・1ベクレル以下の数値だったのですよ。
マスコミや政府の言う食品用の放射能検査機器ですが、普通の市販ガイガーカウンターの転用の意味だろうか?。(それでないと意味が通じない)
誤報との、3日の読売などのマスコミの報道ですがお粗末過ぎる。姑息な酷すぎる真っ赤な嘘以外の何ものでも無い。
普通なら恥ずかしいので、今回の様な無様なことは起きないのですが実に不思議です。

『朝令暮改か、内部抗争か』

今回中川大臣が、森副大臣や配布済み文章を全面否定して正反対の発言をしているのですが、日本の政府内部での仁義無き抗争で大混乱に陥っているのでしょう。
これではマックス・ウェーバーの国家の定義に明確に違反しているのですから、最早今の野田政権は正統政府の体をなしていません。
無茶苦茶も、此処に極まれり。
これは多分文部科学省(官僚と森副大臣)と、高すぎる今の暫定規制を守ろうとする厚生労働省・農林水産省・通商産業省の争いです。
食品衛生法に基づく暫定規制値500Bq/kgを今でも維持している厚生労働省には事前の相談が無かったことから突き上げられたのでしょう。
12月2日に中川正春文科相が軌道修正して、『測定機器の機種選定の目安』と、とんでもない説明をしだす。
文科省学校健康教育課が17都県教委宛ての11月30日付文書では、1キロあたり40ベクレルを超える放射性セシウムが検出された場合に、『1品目なら除外』(廃棄)、『複数あり料理として成立しない場合はパン、牛乳のみなどにする』とはっきりと、40Bq/kg以下の学校給食を明確に記述している。
中川正春文科相の否定発言の一日前の12月1日に日本テレビ(読売系列)のニュースとして、森裕子副大臣が記者会見で、『キロ40ベクレルを上回る食材は給食で使わないようにとの文部科学省の方針』を明確に確認しているのです。
それが12月4日の当ブログ記事の最初の、記事上に掲載した画像です。
ですから、これは報道のような『マスコミの誤報』ではありません。
『誤報』としてマスコミに責任転嫁しているが、政府内部の大喧嘩と見るべきですよ。
一つ前のブログ記事を最初に書いた12月3日の時点では、この日本テレビのビデオ映像はネット上にあり誰でも見れたのですが、現在何処にもありません。
誰か、保存してる人はいないでしょうか。
当『逝きし世の面影』ブログ記事では、文明の利器は極力使用しない方針で、ビデオの紹介などはしなくて静止画像の使用までに止めているのです。
しかも、その画像も滅多に使わない。
今回のニュースでは、この様なインチキが後で行われる可能性があると判断して、1日午後の森裕子副大臣の記者会見のテレビ映像の写真を掲載したが、大正解ですね。
『マスコミの誤報である』などと、こんなペテンが平気でマスコミに流されるなど政権末期程度では済まず、いよいよ一時代の末期(体制崩壊の土壇場)に差し掛かっている可能性さえある。
100年に一度あるか無いかの未曾有の大事件(歴史の転換点)を今から目撃出来るかも知れません。
福島第一原発事故以来8ヶ月。
知られたく無い不味い事実の隠蔽に狂奔して、無理に無理を重ねていた日本政府もマスコミも、とうとう収拾不能の大混乱に陥っているようです。

『今なら、まだ見れる森文科副大臣会見』

読売テレビのニュース映像は完全に削除されていますが、文部科学省作成の記者会見映像は残っていました。
このビデオですが、何時まで見られるか心許なく何とも心配ですが、卑しくも公的な役所の費用で公式に作られて一般公開されているのですから、一部の関係官庁に都合が悪い『不味い』からとして、そう簡単に削除して、『何も無かったことにする』ことは出来ないでしょう。
しかし油断は少しも出来ません。

『森文部科学副大臣会見(平成23年12月1日):文部科学省』
全部で36分の内、15分25秒~19分。21分~30分30秒。32分20秒から最後までの間が文科省の40ベクレルの通知の説明です。
何故17都県の教育委員会だけに通知したかの説明では、各学校に対する検査機器の助成の予算処置が第三次補正予算で決定されたからだとしています。
緊急を要するので予算の付いた17都県だっただけである。
17都県だけが40ベクレル以下の給食との話ではなくて、目標値は全国で行うが、17都県以外は予算処置が無い為に、『強制出来ない。』と説明しています。
森裕子副大臣は、正式な『規制値』は手続き上色々な制約があるので簡単には出来ないので、『目標値との名目で設置した』とのこと。
年間5ミリシーベルトが年間1ミリシーベルトに変更される方針なので少しでも早くこれを先取りして『5分の1に決定した。』と強調。
その理由は感受性の高い『子供達が食べるから。』であるとも強調する。
これは判りやすく解説すれば、小出助教の15禁説の先取りですね。
この部分は必見です。
ただ、
この森裕子副大臣記者会見の文科省のビデオですが、残念ながら40ベクレル以外は沖縄県八重山地区での(軍による集団自決強制を否定する)『作る会』の教科書問題での自民党の横槍の無茶苦茶の言い訳。理不尽な説明で気分が悪くなる代物です。

『森裕子副大臣のTwitter』 【@moriyukogiin】

【 一体この人たちは何がしたいのだろう。
子どもたちを放射能から守りたくないのか?あれだけ詳しく説明したのに残念だ。
私の説明を更に解説してくれた日経新聞や東京新聞、朝日新聞には感謝。】

【他の政務三役や官僚から理解、協力してもらうために、専門家による非公開の勉強会も開催した。
チェルノブイリに視察に行ききちんと報告会をしたことで理解が深まった。
事業開始にあたり、放射性物質が検出された場合の対応について、文科省としての考え方を提示すべきという主張も】

【了解を得て、目安の数値は現在審議中の新たな規制を先取りすることが三役と幹部の懇談会で了承され、その方針に基づいて担当部局は非常によく整理された実施要項を作成してくれた。
その要項は所定の決裁を受けすぐさま対象の17都県に発出された。それが11/30。その翌日が私の会見】

【「不用意な発言」で混乱を招いたと批判するのは結構だが、根拠を示して欲しい。
少なくとも早く給食の安全確保策を実施しなければならないという使命感と覚悟を持って粘り強く準備を重ねてきたのは事実である。
放射能から子どもたちを守る!邪魔する者たちとは断固闘う!】

森裕子副大臣のTwitterですが、これでは丸っきり読売のドン「ナベツネ」の『鶴の一声』を内部告発した清武英利GM(巨人専務)の11月11日の暴露会見と同じである。
それなら、森裕子参議院議員の副大臣の懲罰的な解任が心配される雲行きで益々混迷が深まりつつあるが、これから如何なるか。
森副大臣には、無条件で子供達を守る母親としての頑張りを期待したい。
解散が無い参議院議員なのですから、恫喝に怯えることなく森議員には子供達の生命と自分の政治信条の為に頑張って欲しい。


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教育委員会と現場の声が原因? (伴睦)
2011-12-05 17:11:48
今回の一件に関して、武田邦彦氏が「阿修羅」のブログで訴えているのでありますが、これに対してコメント欄で浅見真規なる人物が整然と反論を展開しております。

http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/852.html
返信する
感情的な反論の為の反論。悪質なデマです (宗純)
2011-12-06 10:29:51
伴睦さん、何か勘違いがあるようです。
『浅見真規なる人物が整然と反論』なるものですが、読んで見ましたがそんものは残念ながら何処にもありません。

今回の文科省の17都県に対する40ベクレルとの通達ですが、
今までは暫定基準値のキロ当たり500ベクレル、牛乳や飲料水で200ベクレルだったのです。
これはチェルノブイリの地元のウクライナの10倍から100倍のとんでもない数値ですよ。
森副大臣も認めているように、
40ベクレルでも十分に高い数値なのです。
子供達の健康を守る為には、もっと低い数値が望ましい。
事実、3・11以前の日本では今の暫定基準値の数千分の1の数値だったのですよ。
この浅見真規なる不思議な人物ですが、
『地元の教育委員会が反対した』と主張しているが、真っ赤な嘘ですよ。
不真面目にも程がある。
何処を探しても『教育委員会が40ベクレル以下の数値に反対した』などの、そんな事実は出てきません。
ただ、今までは『500まではOK』(安全である)と文科省がいっていた。
ところが8ヵ月後の11月30日に『40以下に』(40以上は危ない)と通達が来たのですから現場は大混乱して当然でしょう。
その不満や混乱を、『教育委員会が反対した』と描くなど、到底許される限度を超えている。
悪質極まる非人道的なプロパガンダであり、為にする異様で奇怪な妄想です。
事は、子供達の命にかかわる重大事なのですよ。
キロ当たり500ベクレルの食材は、3・11以前であれば、完全な放射性廃棄物であり見つかり次第、政府が厳重に管理して保管するべき危険物です。
それを日本国の今までの法令を日本政府が完全無視して枝野の『直ぐには影響は無い』として流通させ一般市民に対して無駄な被曝を強要する、とんでもない無法行為(犯罪)を政府が働いている。
今の日本国ですが、これではアフガンとかソマリアなどの破綻国家に近い無茶苦茶な違法行為(犯罪)が日本国政府によって組織的に8ヶ月間も行われているのですよ。
石が流れて木の葉が沈むのでは市民は救えない。今の世の中は、右も左も真っ暗闇です。
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