鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

スタートアップビジネスプランコンテスト最終審査結果

2024年03月28日 | 議会活動
令和6年3月28日(木)

 26日、静岡市にあるグランシップにて、静岡県主催の「スタートアップビジネスプランコンテスト」最終審査が行われ、その様子をつぶさに見てきました。




 スタートアップは、「経済成長の原動力」や「社会課題解決への貢献」が期待されています。前者では、これまでにない考え方や技術を導入し、新たな価値であるイノベーションの創出。新たな市場を形成し、急速に成長することへ期待があります。
 また後者では、アフターコロナ、脱炭素化社会、人口減少等への対応が喫緊の課題であり、これらの社会問題をビジネスチャンスとして捉え、事業として解決できることなどが期待されています。

 静岡県では昨年9月に「静岡県スタートアップ支援戦略」を打ち出しました。その後12月18日にイノベーション拠点「SHIP」にスタートアップのワンストップ相談窓口を設置したほか、2月15日にスタートアップ支援関係者によるネットワーク「ふじのくに"SEAs"」を設立しました。また、3月26日にはビジネスプランコンテスト最終審査会を開催し、成功事例の創出に向けて取り組んでいます。

 私は今回のコンテスト最終審査の前から、このコンテストに全国からエントリーしてきた250社ほどの取り組みに大きな関心を寄せ、ファイナリストとなった10社はいずれも先ほど冒頭で触れたスタートアップへの期待に対し、より現実的に実現できるものとして、その最終結果に期待を寄せていました。








(審査員の皆さん)

 審査結果は、1位にリッパー株式会社(富士市)の「タイヤを黒から白へ」(脱炭素社会と豊かな海を実現するナノセルロースタイヤ素材事業)、2位に株式会社トヨコー(富士市)の「社会インフラメンテナンスの3Kを3Cに」(静岡発の高出力サビ取りレーザーでインフラ構造物をメンテナンス)、3位に「魚の病気検知を経験則からAIに 静岡発世界の養殖をDXする」(魚病早期検出システム開発プロジェクト『UMIDaS』)がそれぞれ受賞し、懸賞金が授与されました。


(1位受賞者)


(2位受賞者)


(3位受賞者)



(受賞者・審査員等とともに)

 審査員からは、今回のコンテストは国内でもトップレベルのビジネスプランが競い合い、審査には多くの意見が出て結果として僅差で賞が決まったと説明がありました。
 私も、休憩を挟んで約3時間にわたり各プレゼンターの説明を聞き、専門家ではありませんがそのレベルの高さに驚かされ、スタートアップの実力を垣間見たように感じました。

 審査結果が報告されるまでの間は、「静岡の可能性」と題し3人のこの分野に精通しているスピーカーがスペシャルセッションを行い、静岡県の様々な可能性を共有しました。
 最後には、来場者とファイナリスト、審査員などが交流するネットワーキングが行われ、今回のコンテストを契機として新たなビジネスチャンスにつながる可能性を求めて盛り上がっていました。


(スペシャルセッション)


(ネットワーキング)

 私は改めてスタートアップに対する関心と期待を高める機会となり、特に受賞した3人が地元富士市在住の方々であったことは驚きです。地元富士市はこれまで基幹産業である製紙業を中心とした「ものづくりの町」でした。しかし現在は、時代の流れでかつてのような勢いは見えていません。
 今回の3人の快挙は、地元に大きな期待、希望を与えてくれました。受賞者の説明からは、地元で育った人との繋がり、地元で培ってきた技術などが背景にあり、「静岡発世界へ」の思いに大きな賞賛を贈りたいと思います。
コメント
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