まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

衣替え

2019-10-01 | 暮らし
婆さんがくれた夏物の着物を、講習会と月例会の矢渡の当番の時に着て、しばらく吊り下げておいたが、襟元などやはり気になったので、クリーニングに出すために持って行った。
店頭で若い女性店員が「着物ですか・・」と、言い「はい・・」見た通りで、洋服ではないねと思いつつ。ただ、夏物はたたむとうすっぺらい感じがする。
「化繊ですか?浴衣ですか?」何といっても、婆さんがこしらえた良い品である。薄い紫の一つ紋である。
「いえいえ・・絽です。」と、答えても悪びれた風もなく、「4,400円です。2か月かかります」
夏物はもう着ないので長くかかるのはいいが、化繊と浴衣にはがっかりだった。

いつも遊びに行っていた呉服屋さんは、金沢へ行ってしまったので、こんな時寂しい。「ねえねえ訊いて・・」と、言いたいところだ。家へ帰っても言う相手がいないし。日々のつまらない出来事を、聞かされていたであろう夫こそ、絽でも化繊でもどうでもいいというだろう。たぶん彼なら「浴衣の値段でしてもらえばいいやろ」と、笑って言うに違いない。

私自身、絽と紗の違いが分からなかったのだから無理もない。
着物は着てみて大切にして初めて分かるのだ。



そんな小さな事より、花が咲き、実りがあり、暑いけれど秋の気配を感じることができる良い日だった。