まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

左礫(ひだりつぶて)の蕎麦屋

2017-03-27 | 暮らし

母の実家は鳥越村の奥で、母の妹はその手前の左礫にいる。時々親戚の蕎麦屋へ手伝いに行くらしい。母が是非一度その蕎麦屋へ行きたいと言っていたので出かけた。

大日スキー場を目指してひた走る。どんどん道の両脇の雪が増えてくる。

山に囲まれたところの蕎麦屋に、果たしてお客が来るのだろうかと思ったが、到着したら金沢ナンバーの車があった。雑誌に紹介されたらしく、土日は金沢からのお客さんが多くみえるとのこと。

民家の玄関という感じでそこにチケットの販売機がある。団体が入りそうもないのに、販売機があることに思わずにんまり。伯母に「どれがおすすめ?」と、聞くと「白がいい。800円のこれや。」と、指さした。白というのは、そばの黒い所を全部取り払って、きれいな粉だけで作ったもの。ちなみに十割そばだ。打ちたての蕎麦は美味しい。歯ごたえもよい。

一緒に小皿にあるのはエビスで加賀市の郷土料理と思っていたが、小さい頃から母が作ってくれたので、鳥越村の郷土料理でもあるようだ。むらくも寒天、ベロベロともいうらしい。

「つぶて焼き」というのも伯母の勧めで注文した。奉書みたいなものに挟んである。外側はそば粉をクレープのように焼いたものだった。中にはキノコやタラコが入っていた。もと警察官だったご主人の創作料理である。警察だから「捜索料理?」と、言いそうになって止めた。危ない。

コーヒーや、そばのクレープに餡を挟んだ菓子もサービスで頂き「うわー、親のうちに来てよばれとるみたいやわぁ。」と、感動した。そこへ更に揚げかきもちを山盛りに出していただく。ご主人は定年後に蕎麦屋を始めたという話をしてくれてみんなで盛り上がっていた。母は帰りの車の中でずっとしゃべりっぱなしだった。よほど嬉しかったのだろうと思う。わたしも、蕎麦のフルコースを頂いたようで嬉しかった。

帰ってから、お土産に頂いたそばがきの塊を薄切りにしてストーブの上で焼いて食べた。香ばしくておいしかった。醤油をたらすと更に美味。

身動きができないほど食べてしまった。体重を測るのが怖い。

 

 

 

 

 


介護について  その2

2017-03-27 | 暮らし

月曜は母を連れて父の病院へ行く日。

母は、父のことを考え、先のことを考えたら眠れなくなったという。今日は、市役所のこころまちセンターとケアマネージャーの人と電話して聞いてもらい、まず父を家へ帰して過ごしてみる。そして考えてみましょうとの話になった。歩くことが困難であることだけでは介護1だそうで、認知が入っていないという事が、介護保険が使える範囲ではないという事の目安になるらしい。ここ2年でそういうふうに変わったのだそうだ。

父は頭はしっかりしているので、ディサービスへ行くこともプライドが許さなかったのだが、ここ1年で少しずつ自身の状況が変化してきたことも分かっている。それにしても、まだ散髪してもらえないので、「髪が伸びてホームレスみたいやわ。」と、言うと「ホームレスやなあ。」と、笑う。今度バリカンを買ってこようか。

母には、「あまり悪いことを考えていると、そっちに進むらしいよ。今のことだけ考えて、先のことはわたしに任せればいいから。」と、言うと「そうやなぁ・・」と、納得していた。本当に納得したかは分からないけれど。