(前回からの続き)
以前のこちらの記事や本稿でこれまで綴ったように、アメリカ、そして英国を含む欧州各国と中国との間には決定的な対立などないどころか、米英欧と中国はお互いを必要とし合っているわけです(英国なんぞは、中国製の原発!にロンドンの電力供給を任せるくらいに)。だから日本は「G7 vs. 中国」みたいな間違った図式を描くことなく、上記現実に則した外交政策、とくにいまは冷え込んでいる対中関係の修復に最優先で乗り出すべきだと考えます。本稿で取り上げているアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加は、そのための手ごろな一歩となるでしょう(?)。これを躊躇する理由なんてないはず。何せAIIBには英国やドイツなどの欧州主要国も堂々と入っているわけですからね・・・
で、気になる中国の今後ですが、個人的にはこちらの記事等に書いた理由から、同国が世界経済や金融の覇者になることはないと考えています。大丈夫です、中国がスーパーパワーになり上がることはありません(?)。なので、いまの日本は過剰に中国を脅威視したり刺激したりすることなく、無難な範囲で付き合いを進めるのが得策。南シナ海問題でも中立の立場を取るべし。そうこうしているうちに中国のほうがオカシクなっていくからね、きっと・・・(?)
・・・って、中国ばかりではありません。欧州も、そしてわれらがアメリカ様まで、同じようにグラグラしていくでしょう。この3者、もはや共倒れは必至です(?)。だからこそわが国は当面、誰とでも仲良く、でも深入りはしない―――「金>円>外貨」が教えるとおり、いまのタイミングで外国に行き過ぎた投融資はしない―――という外交&経済スタンスを保つべき。そうすればわたしたちは、皆さんが勝手にコケていくなか(?)、本当に日本の時代が来たと思えるときを迎えるでしょう・・・
・・・おっと、中国には一発逆転の策、すなわち「金準備のアメリカ超え」がありますね。金(ゴールド)を低価格で仕込むために(金価格の高騰を招かないように)国際社会に対してダマテンで金を蓄え続け、その量がアメリカの保有量(公称約8千トンあまり)を凌駕したところで世界に「わが中国は1万トンの金を所有するに至った!」と高らかに宣言する・・・みたいな手です。これが叶えば中国は、アメリカに替わって覇権国、すなわち世界一大量の金で裏打ちされた強い通貨を持つ国に上り詰める・・・
・・・って、その可能性は高くはないだろうな・・・。たしかに(どこかの国と違って?)中国の支配者たちは格段にクレバーだからそうしたプランも思い描いているでしょう。しかしそこまで行く前に―――十分な金準備を保持する前に、現体制は動揺・瓦解しそうですからね。そのとき身の危険を感じた中共幹部らはきっと、しこたまかき集めた金を抱えて何と!アメリカへ逃亡してしまうに違いない!?・・・ってことは、やはり世界覇権は今後も、こんなふうにして中国から大量の金が流れ込む(?)アメリカ様の手中にある・・・!?
(「中国との関係改善を急げ」おわり)
金融・投資(全般) ブログランキングへ
そうなるように私も祈っております。しかしまたアメリカ様か。
近い将来、騒乱状態の北京・・・郊外にある人民解放軍の空港あたりから、中国共産党幹部の一族と大量の金塊がアメリカに向かって飛び立つのではないでしょうか。もちろん米軍機で・・・(???)
先生のブログ、いつも有り難く、読ませていただいております。いつまでもお元気でご活躍ください。