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【モノの裏付けを失った欧米通貨は抜け殻のよう?】通貨の価値はモノ・サービスの価値②

2016-08-19 00:04:20 | 世界共通

前回からの続き)

 前回ご紹介のとおり、札幌市のランドマーク「時計台」の中枢であるアメリカ製の塔時計は、動き始めてから130年以上たった現在でも立派に時を刻んでいます。そんな優れた「メイド・イン・USA」、そしてその交換券である「ドル」は、世界の誰もが手にしたいモノであり通貨であり続けました、明治の当時から、戦後のある時点までは・・・おそらくは1950年代くらいまでは・・・

 ・・・いまメイド・イン・USAは、世界最大の自動車メーカーだったGMの破綻(2009年、その後は一時国有化を経て、現在は再建途上中)に象徴されるように、明らかにかつての輝きを失いました。これにかわって、1970年代あたりからモノつくりの頂点に立ったのは、言うまでもない「メイド・イン・ジャパンだったわけです(2番目あたりがドイツ製品とか)。その後は、日本から多くを学んだ(というよりは、パクった?)中国とか韓国のメーカーが、おもに価格勝負で一部の日本製品のシェアを奪うなどの経緯があり、現在では安価で加工度の比較的低いモノはメイド・イン・チャイナ、付加価値が高く精緻なモノ(機械等の基幹部品等を含む)はメイド・イン・ジャパン、みたいな国際分業体制サプライチェーンができている、といったあたりでしょうか。

 上記のモノ作り産業の発展に比例する形で、それらのモノとの交換券となる日本(やドイツ、中国など)の通貨は価値が高まりました。逆にこの間、モノ作りが衰退したイギリスの通貨ポンドやアメリカの通貨ドルは他通貨に対して、とりわけ日本円に対して大きく減価します。「通貨発行国のモノとの交換券」という個人的な通貨の定義に照らせば、モノ作りの比較でアメリカが日本にかなわなくなれば、その通貨ドルの円に対する価値が大幅に低下するのは当然です。これはドルに限らず世界の主要通貨すべてにいえること。これら外貨に対する円の上昇には、各国製品に対するメイド・イン・ジャパンの相対的優位が反映されている面があると考えています。

 ・・・このように見てくると、ドル、ユーロポンドといった通貨の売買は、日本人のわたしには、いずれもモノの裏付けを失った抜け殻の取引にさえ思えます。だって、これら通貨には交換券としての価値が見い出せない―――これら通貨を手にしたり殖やしたところで、買いたい「メイド・イン・米英欧」なんて、ないんだもの(ドイツ車を除けば?)・・・って、だからこそ彼らは、自分たちの通貨が抜け殻ではなくて中身があるように見せようと―――交換券としての価値を高めようと(あたかも価値があるように思わせようと)「地べた」すなわちロンドンやNYの不動産価格をメチャ高のバブルにしているんですけどね・・・(?)

続く

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