なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

糖尿病治療中断

2012年07月23日 | Weblog

 朝病院に行って、日曜日の当直医から話を聞いた。68歳男性。2年前まで糖尿病外来に通院していたが、治療を中断していた。インスリン注射をしていて血糖コントロールはあまり良くなかったが、極端に悪かったわけではない。昨夜、発熱・倦怠感で救急外来を受診した。左肺に空洞性腫瘤を数か所認めた。下肺野には浸潤影を伴っていた。炎症反応は高値だった。抗酸菌塗沫培養は陰性だった。数か月の経過で肺膿瘍を繰り返していた可能性がある。血糖400台と高血糖を呈し、アシドーシス傾向となっていた。入院して治療を開始していたが、今日になって突然心停止した。救急蘇生術に反応なく、死亡確認された。家族に連絡しなければならないが、連絡すべき身寄りがわからなかった。離婚していたが、子供はいたのか。年齢的に親は亡くなっていると思われるので、兄弟がいるかどうかだ。住所のある町役場や民生委員に連絡したそうだ。

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