読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「毒笑小説」

2017年02月13日 | 日記
東野圭吾(集英社文庫)

 ブラック・ユーモアの短編集だが、完全に全部がユーモアではない。
 作者はユーモア作家というよりミステリで有名だからちょっと「余技」みたいに思えるが、本格的な話を書いているとわかるのは最後の対談のところ。
 それにしても、最初に出てくる「誘拐天国」は色々な要素特に社会派的な現実の日本につながる話で面白かった。最後がちょっと「悲しい」かもしれない。

 内容紹介は
『塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。
 おぞましい笑いは毒よりも強く、不可思議な笑いは人の心に静かに染み込む。「誘拐天国」「エンジェル」「マニュアル警察」など、身の毛もよだつおかしさ、思わず吹き出すおそろしさ、奇妙な味わいの12篇』

・・・対談に出てくるが、「怪笑小説」の『超たぬき理論』が確かに面白い。気分転換にどうぞ。
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