今野敏(新潮社)
シリーズの3は、主人公竜崎伸也の恋の話がからんで、趣向を変えたところ。部下に美人で優秀なやつがいたら迷うかもね。
お話は、米国大統領の来日の警備がらみの緊迫感のある展開と、個人としては恋愛と嫉妬に悩まされるのだが、その案配も結構悪くない。しかし、もっと硬派な話を期待する人もいるかもね。
内容紹介は
『アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?―。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴
今野/敏
1955(昭和30)年北海道生れ。上智大学在学中の’78年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006(平成18)年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、’08年、『果断―隠蔽捜査(2)』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞する。さまざまなタイプのエンターテインメントを手がけているが、警察小説の書き手としての評価も高い 』
ネットの感想では、賛否が分かれるようだ。否の意見を引用します。
『1,2巻はかなり面白く、特に2巻は傑作だったと思うのですが、
しかし3巻は内容が驚くほどペラペラです。若い女性部下への恋愛感情に翻弄される中盤の展開と竜崎の行動は、魅力も面白さもほとんどありません。
終盤持ち直しますが、特にひねりもなく本当にすんなりと事件は解決してしまい、肩透かし感が半端ないです。
全体的に描写が薄く、作者がまったく入れ込んで書いてる感じがしませんし、
正直、今作はかなりの駄作だと思います。 』
しかし3巻は内容が驚くほどペラペラです。若い女性部下への恋愛感情に翻弄される中盤の展開と竜崎の行動は、魅力も面白さもほとんどありません。
終盤持ち直しますが、特にひねりもなく本当にすんなりと事件は解決してしまい、肩透かし感が半端ないです。
全体的に描写が薄く、作者がまったく入れ込んで書いてる感じがしませんし、
正直、今作はかなりの駄作だと思います。 』
・・・結構辛辣だね。それもあり。
・・・ 事件はありそうな展開で、解決も無難なもの。ちょっと息抜きだったかな?😰