読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「60%」

2023年08月24日 | 日記

柴田祐紀 (光文社)

いやはや、すいすい読んだけど、ちょっとあり得ない設定と展開で、漫画というか劇画的な印象の出来具合だ。
確かに従来にはなかなか考えつかない、どんでん返し的な終わり方には少々驚いたけど、これでは日本の治安の崩壊になるよね。後は読んでからのお楽しみ。

内容紹介は
『あなたの資産を60%増へ――
裏金、隠し資産、麻薬の売上金……丁重に運用いたします
容姿端麗、頭脳明晰のカリスマ極道・柴崎純也は、飲酒運転で人生を失った元銀行員・後藤喜一をスカウトし、マネーロンダリング専用の投資コンサルティング会社「60%」を立ち上げる。違法行為に気づくも、地下社会のしがらみのない生き方に惹かれていく後藤。柴崎が従来の反社会組織とは違う不思議なコミュニティを形成し、強い絆で勢力を拡大していく中、「60%」の存在意義にも大きな変化が訪れる。やがて来る絶体絶命の破滅……信ずるべきは誰なのか? ハミダシ者たちの苦悩の選択が始まる   』

・・・後で「60%」の意味が判明するんだね。お楽しみ。
・・・評価は二分するでしょう。サスペンスものなのでしょうが、あり得ない設定と展開で、このくらい飛んでる内容に違和感のない若い人なら納得か?
・・・好き好きだなぁ。😓 
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「平成政治史2」

2023年08月17日 | 日記

後藤謙次(岩波書店)

・・・副題が「小泉劇場の時代」で、個人的に非常に関心が高いテーマ。
・・・でも、前半は、小渕総理をめぐる話で、続いて森首相、後半からが本番で、霞が関で見えた世界が、こうだったと流れを解説している。

内容紹介は
『「自民党をぶっ壊す」――。急逝により終焉を迎えた小渕内閣、不人気で退陣に追い込まれた森内閣に代わって登場した小泉政権はこれまでの日本の政治・社会のあり方を大きく変えた。橋本派を標的にした政敵つぶしの手法、格差を生んだ規制改革、ワンフレーズ・ポリティクスなど、その軌跡と功罪をつぶさに検証する。 
相次ぐ政党の離合集散、熾烈な権力闘争の果てに25年間に延べ18人もの首相が目まぐるしく交代した平成期の日本政治。どこでどう間違えたのか。政治記者歴32年の著者が、政治家たちの肉声を記録した膨大なメモなどの取材記録を駆使して、徹底検証するシリーズ。志半ばで首相小渕恵三が急逝し、続く森喜朗内閣は不人気で退陣に追い込まれた。自民党が危機に直面するなかで、政権の座に就いたのは小泉純一郎だった。5年5カ月に及んだ小泉内閣の斬新な政治スタイルは、これまでの自民党のみならず、日本社会の姿をも変えた。橋本派を標的とした政敵潰し、貧困や格差を生んだ構造改革、過激なワンフレーズによる世論誘導など、政権の軌跡と功罪を振り返る。

著者略歴
後藤/謙次
1949年生まれ。1973年早稲田大学法学部卒業。同年共同通信社入社。自民党クラブキャップ、首相官邸クラブキャップ、政治部長、論説副委員長、編集局長を歴任。現在はフリーの政治ジャーナリストとして活躍。共同通信客員論説委員           』

・・・WEB上の書評で共感したのは次のもの。
「・・・事実として間違ってはいないが、特にこの著者でなければなし得なかった著作という訳ではない。起きた出来事に対しての深い分析はなく、政治家の個人的動機や自民党派閥の政争で全てが進んで行くというような視点は、まさに政治部的・・・」。だから逆に政治家個人個人の思惑やら怨念やらが交錯していて、その点が面白い。背景説明になっているともいえるところだ。
・・・ こうやってこの時代の政治を整理しておくことは大事なんだなぁ。
・・・登場人物の現職がかっこ書きで書かれているけど、読んでいる時点では異なっていることが多く、少々煩わしく思う。
・・・総じて面白く読んだ。😃 

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