読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「赤いモレスキンの女」

2021年02月26日 | 日記
アントワーヌ・ローラン(新潮社クレストブックス)

これをフランス語の原文で読めたら、どんな感じがするのかな。邦訳でもわずかだけれど、パリとフランス語のもつ雰囲気を感じた。
特に、章立てが雰囲気を醸す。すなわち、文章は10行くらい何も書かれず、およそ3分の2ほどから書かれており、その章の終わりも、数行で、残りは余白になり、それが心地よい余韻になっている。

内容紹介は
『パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。 

書店主が拾ったバッグには、赤いモレスキンの手帳が入っていた。男は離婚歴のある書店主。女は夫と死別した金箔職人。見知らぬ二人を結ぶ赤い手帳と一冊の本―。『ミッテランの帽子』に続く、大人のためのおとぎ話。ジュゼッペ・アチェルビ賞受賞。

著者略歴
ローラン,アントワーヌ
1972年パリ生まれ。大学で映画を専攻後、シナリオを書きながら短編映画を撮り、パリの骨董品屋で働く。『行けるなら別の場所で』で作家デビューし、ドゥルオー賞を受賞。『煙と死』『ノスタルジーの交差点』に続く『ミッテランの帽子』でランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞、世界的に注目を集めた。『赤いモレスキンの女』も20か国以上の言語に翻訳され、ドイツ語版がベストセラーに、イタリア語版はジュゼッペ・アチェルビ賞を受賞した

吉田/洋之
1973年東京生まれ。パリ第3大学学士・修士課程修了、同大学博士課程中退。フランス近現代文学専攻    』

・・・こういう洒落た恋の話って、いかにもフランス風。160ページ少々だがなかなか良かったですよ。ミステリー風の謎解きも効果的。お勧めです。😍 

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「喪失」

2021年02月22日 | 日記
モー・ヘイダー(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

結構読ませる。途中の200ページくらいで、犯人が分かるが、動機が解明されない。どんでん返し的趣向で最後まで読ませるけど、ちょっとご都合主義かな。
主人公の複雑さなど登場人物の背景がわかりにくい。多分このシリーズの最初の方を読まないと分からないのではなかろうか。

内容紹介は
『【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】 当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。捜査の指揮を執るキャフェリー警部の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか! 事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる。だが姿なき犯人は、焦燥にかられる警察に、そして被害者の家族に、次々と卑劣きわまる挑発を……屈指の実力派が、MWA賞最優秀長篇賞の栄誉を射止めた力作   』

・・・NWAの賞をもらったそうだが、肝心のそのポイントが分からない。東野圭吾の作品が候補だったそうで、それを凌駕してるのか?😠 
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「同期」

2021年02月18日 | 日記
今野敏(講談社)

はまり過ぎて、竜崎署長シリーズの他はどんなのか?と読んでみたもの。

内容紹介は
『「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。数日後、蘇我は懲戒免職となり消息不明に。宇田川は真相を探るが、調べるにつれ謎は深まる。"同期"は一体何者なのか? 組織の壁に抗い、友を救おうとする刑事の闘いの行方は!? 今野敏警察小説の最高峰がここにある!(講談社文庫)

汚名を背負い姿を消した同期。組織の壁と謎。迷宮の闇の中、宇田川は友のため、闘う。
警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。数日後、蘇我は懲戒免職となり消息不明に。宇田川は真相
を探るが、調べるにつれ謎は深まる。"同期"は一体何者なのか? 組織の壁に抗い、友を救おうとする刑事の闘いの行方は!? 今野敏警察小説の最高峰がここにある!   』

・・・同期の絆を中心に粘り強い捜査を行う若手刑事の活躍話。”最高峰”というにはちょっと物足りなく、結末や展開が読めてしまう。
・・・そろそろ他のジャンルも読まなくては。。。反省?中。😥 
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「去就」隠蔽捜査6

2021年02月18日 | 日記
今野敏(新潮社)

 やっぱり読んでしまった「隠蔽捜査」シリーズです。

内容紹介は
『「竜崎伸也、再び降格の危機に」
ストーカーと殺人をめぐる不可解な謎に挑む、大森署署長・竜崎。
そして、彼を陥れようとする警察幹部が現れて━━
警察小説のまさに王道、第六弾!

「君が経験から得たノウハウは、署全体、あるいは、警察組織全体で共有されなければならない。でないと、君は警察官としての職務を果たしたことにはならないんだ」(本文より)

大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。解説・川上弘美   』

・・・だんだん種切れになるのではないかと心配してるけど、何とか続くものですね。今回はストーカー事件。現代的だ。
・・・ここまで来たら惰性で読んでいる。😗 
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「ブレンデッド ウイスキー」

2021年02月16日 | 日記
土屋守(小学館)
 たまたま図書館の棚をながめていたら、発見したもの。奥が深くて面白い世界ですね。
 今度酒屋に行くときに役立つ。

内容紹介は(出版社より引用)
『〈 書籍の内容 〉ブレンデッドで広がるウィスキーの楽しみ
この本は、ブレンデッドを知るための唯一無二の本として高い評価を得た『ブレンデッドスコッチ大全』の、待望の全面改訂版です。
ここ数年、世界のウィスキー市場は近来にないにぎわいを見せています。スコッチではシングルモルトブームに加え、新興国を中心にブレンデッドが爆発的に飲まれるようになり、アイリッシュも急激に需要を伸ばしています。日本でも、ハイボール人気でブレンデッドの消費量が増えています。
このような世界的な活況のなかで、ブレンデッド業界では、各社がマーケットに応じて新しい銘柄や限定品を投入したり、新規参入業者が参入してきたりなど、さまざまな動きが起こっています。
本書は、前回刊行後の状況の変化をふまえ、取り上げる銘柄を大幅に入れ替えました。スコッチに加えアイリッシュ・ジャパニーズの約90の銘柄について、その誕生の経緯やブランド名の由来、近年の動き、用いられているモルト原酒などを紹介します。さらに今回は、著者の土屋守氏による全銘柄のテイスティングノートも掲載。各銘柄の特徴や適した飲み方などが一目瞭然です。ブレンデッドの魅力を多角的に伝え、ウィスキーの楽しみを広める1冊となっています。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉今回の新しい試みは、すべての銘柄について、著者の土屋守さんによるテイスティングノートが掲載されることです。シングルモルトに比べると個性が弱いとされるブレンデッドですが、テイスティングノートを読むと1本1本に個性があることが分かります。最も適した飲み方(ストレートかロックかなど)にも言及しているので、購入・飲用の際の手引きにもなります。   』

・・・大手安売り全国チエーン店に色々並んでいるけど、銘柄や歴史のウンチクを楽しめる。
・・・たまたま、スーパーの酒コーナーを見たら、気になったブランドの上記の店より安いのを発見し、購入してしまった。衝動買いのもとでもある。恐ろしや。
・・・次はアイリッシュも探してみたい。😀 


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