読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「ノーカントリー」

2018年06月29日 | 日記
DVDです。
コーエン兄弟の監督作品。
相当、難解だったが、下記のネタバレ解説を読んで納得。

 内容紹介は
『1980年代のテキサスを舞台に、麻薬密売に絡んだ大金を手にした男が非情な殺し屋に追われるサスペンス。監督は映画『ファーゴ』のコーエン兄弟。大金を手にした男を映画『アメリカン・ギャングスター』のジョシュ・ブローリンが、彼を追う殺し屋を映画『海を飛ぶ夢』のハビエル・バルデムが、殺し屋を捕らえようとする保安官をトミー・リー・ジョーンズが演じる。独特の緊迫感と恐怖を演出し、人間と社会の本質をあぶり出すコーエン兄弟マジックが見どころ。

あらすじ
狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、2人の行方を追い始めるが……  』

・・・さて、下記の説明が秀逸で、どこがこの作品の素晴らしいところかよくわかる。
(ネタバレなので、映画を見た後に読まれたら良い。その結果もう一度見たくなるかも)
引用:https://ciatr.jp/topics/249091     

『アメリカを代表する映画製作者であるコーエン兄弟の代表作『ノーカントリー』は、アカデミー賞4冠を始め、 各国の映画賞を総なめにした映画史に残る名作です。
映画自体が多くを語っていないため見る人によってはその解釈に悩むという本作。実はかなり完成度が高いと言われています。そこにはメッセージ性、ストーリー性、緊迫感を与えるスリラー、ユーモア、それらを表現する俳優陣、製作陣といった映画に必要な要素がほとんど揃っているのです。
キューブリック監督の作品を彷彿とさせるような、人々に疑問を持たせる難解さがさらに人を惹きつけているのかもしれません。今回はそのスゴイと言われる完成度の高さに迫ります!
『ノーカントリー』の原作はピュリッツァー賞作家コーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」で原題が『No Country for Old man』。“ここは老いたる者たちの国ではない”という意味です。
題名はノーベル文学賞受賞詩人の詩から!?
『No Country for Old man(ここは老いたる者たちの国ではない)』は19世紀後半から20世紀前半に活躍したアイルランド出身の詩人、ウィリアム・バトラー・イェイツの詩集「塔」に収録されている「ビザンティウムへの船出」の詩の冒頭から引用。
当時の近代科学主義の流れに逆らうかのように詩に芸術性と人間性を求めたイェイツはノーベール文学賞も受賞しています。
題名は映画を一言で表していて完成度高し!?
映画では、イェイツの詩のように続く芸術やユートピアは一切描かれておらず、現実の“世界”を表現したという点で『No Country for Old Men(ここは老いたる者たちの国ではない)』という詩の冒頭のみを使ったタイトルは、映画を一言で表しているとも言えるでしょう。完成度高し!
演出テクニックの完成度の高さ!
ハビエル・バルデム演じるシガーがモスの妻、カーラを殺しに行ったシーン。彼がカーラを殺すかどうかを「コインで決める」といい、彼女は「決めるのはコインじゃなくあなたよ」と言います。
その後、描写がなくシガーが家から出てくるシーンがあるだけなのですが、そこで彼は靴の裏を見ていました。これはおそらく靴に血が付いていないか確かめたのでしょう。このシーンでカーラが殺されたことを私達は知らしめられます。
こういった間接的なシーンもコーエン兄弟ならでは。完成度が高いです。
実は前のシーンとつながっている?これも演出テクニックの完成度の高さ
シガーが賞金稼ぎのウェルズを殺すシーン。ウェルズの部屋で待ち伏せしていたシガーはウェルズを射殺。部屋に電話をかけてきたモスとその後と初めて話すことになるのですが(その間の置き方もなんとも言えず完璧!)、シガーはモスに彼の妻を訪ねることを話し、射殺されたウェルズから足元に流れてきた血を避けて足をベッドの上にのせます。
その後、約束通りカーラの元を訪れたシガー。そして彼女の家を出る際足の裏をチェックした行為は明らかに彼の殺人行為がなされたことを示すことになっているのです。
恐ろしいほど完璧なハビエル・バルデムの演技の完成度の高さ!
その髪型でも話題になった、不気味で冷酷非道な殺し屋シガーを演じたハビエル・バルデムの演技がスゴイんです。
話を最初にもらった時、運転もしないし、英語もヘタ。暴力は嫌いだと、一旦はオファーを断ったと言ったというバルデム。瞬き一つせず、目をギョロつかせ、表情一つ変えず人を次々と殺していく、まるでターミネーターのようなパフォーマンスは圧巻でした。
そして本作でひときわ強い印象を与え完璧にシガーを演じきった彼は、アカデミー賞助演男優賞を始め様々な賞を獲得しています。
バルデムの容姿も完成度高し!?
コーエン兄弟は、シガーのヘアスタイルのアイデアをベル保安官役のトミー・リー・ジョーンズが持っていた本から得ていました。本は1979年の設定で、売春宿のバーに座っている男の写真が映画に出てくるシガーと同じようなヘアスタイルと服装だったそうです。
そしてなんとオスカー賞受賞ヘアースタイリストであるポール・ルブランクがヘアスタイルをデザイン。コーエン兄弟の“変で乱れた”ヘアスタイルという依頼に、ルブランクはイギリスの昔の戦士のマッシュルームカットと、1960年代に流行したヘアスタイルを基にしたと言います。
一見変に見えるヘアスタイルも実はかなり完成度の高いものだったのです。
人物像を浮かび上がらせる緻密な演出の完成度が高い!
大金を持って逃げる一見普通の中年男に見えるジョシュ・ブローリン演じるルウェリン・モス。しかし最初のモスの登場シーンの用心深さと、死体を前にしても動揺しない冷静さが、彼に只者でない感を与えています。
殺人鬼や賞金稼ぎに追われながらも、その状況に立ち向かい冷静に対処していける彼の行動の一つ一つが、彼は一体何者?と疑問を持たせ、実はベトナム帰還兵だったという納得の展開に。
徐々に疑問を募らせ人物像を浮き彫りにさせていく完成度の高い緻密な演出です。
原作本との相違も映画での効果を狙っての完成度の高さ!
原作本との相違点で最も注目すべきことは、原作本ではすべての章がベル保安官のナレーションで始まっているということ。そしてそのナレーションは物語における行動を一致させ、時には対比させています。
ベルのナレーションで映画は始まってはいますが、原作本で語っていることの大半は要約され他の形となって表現されていました。また、原作本で語られたベルの生い立ちのすべてもまた映画では反映されていません。
結果として映画はもっとシンプルでテーマにそった、そしてそれぞれのキャラクター達により輝く機会を与えられた完成度の高いものとなっているのです。
こだわりの映画音楽と音響効果の完成度の高さ!
コーエン兄弟は映画音楽の使用を最小限にとどめ、大半を音楽のないままにしています。このアイデアは兄弟のうちのイーサンのアイデアで、そのことに懐疑的だったジョエルを説得したそうです。
その数少ない音楽を生み出したのは彼らの映画を長年担当しているカーター・バーウェル。しかし、彼はほとんどの楽器は最小限の音を醸し出すのに合わないと却下します。そしてなんと仏具の一つであり、仏教徒が瞑想する時に使用するシンギング・ボール(鈴)を使い、それをこする時に醸し出される持続する音を使ったのでした。
その独特なサウンドは音がない時の静寂の効果と相まって、恐怖を盛り上げ、暴力シーンをよりシリアスでリアルなものにしています。
映画『ノーカントリー』はタイトルと結末の繋がりの完成度が高い!?
タイトルがイェイツの詩の冒頭の引用であるのに対し、結末で妻に語るベル保安官の夢も、生と死を象徴した有名な詩を暗示しています。
ベルの見た父親と雪の積もった山の中を進む夢。彼を追い越してどんどん進む父親に対し、その先に真っ暗な寒い場所で焚き火をして待っていてくれるはずという夢。
この夢で登場する雪の山道を馬で進む情景はアメリカ人に最も愛された詩人ロバート・フロストの最も有名な詩「Stopping by Woods on a Snowy Evening(行きの夕べ、森のそばに佇みて)」と重なっていました。
すでに死んでしまっている父親が先に着いて待っている場所とはあの世で、ベル保安官が歩み続ける雪の山道とは彼の人生。しかし真っ黒な寒い場所で、暖かい焚き火をして待っていてくれるというところに希望が見えるのです。
タイトルで『No Country for Old Men(ここは老いたる者たちの国ではない)』とイェイツの有名な詩の一節で現実の世界を投げかけて物語を始まらせ、エンディングにはまたフロストの有名な詩を用い、現実の厳しい人生の先にはそれでも希望があるということを伝えているコーエン兄弟。
映画『ノーカントリー』はタイトルとエンディングの完成度も高いまさに傑作です!』
・・・これを読んで、納得でしたね。見ておくべき傑作でしょう。おすすめです。

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「日本史の内幕」

2018年06月28日 | 日記
磯田道史(中央公論新社)

 何せエッセイです。特段の発見があるのかな。
 気楽に開いて、ちょっとした薀蓄知識を読むのには良いか?

 内容紹介(週刊誌の書評を引用)
『来年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で時代考証を務める、気鋭の歴史学者の最新エッセイ集が絶好調だ。映画化もされた『武士の家計簿』を始め、既に数々のヒット作のある著者だが、本書は刊行から2週間弱で10万部を突破。その後もペースの落ちない異例のロケットスタートぶりだ。
「著者のテレビ出演が増えたことや、『応仁の乱』から続く中公新書の歴史ものの好調もあってか、歴史の本をあまり手に取らないような読者にも幅広く届いている印象です」(担当編集者)
 江戸や幕末の民衆の暮らしを史料から細やかに想像し、徳川家康や坂本龍馬といった大人物たちの意外な一面を掘り下げ、井伊直虎のようにややマイナーな人物にも光を当てる。天災の記録を現代の災害対策と結びつける、アクチュアルな発言でも知られる。そんな多面的な「磯田歴史学」のエッセンスが、いい意味で学者離れした、滑らかな文章で詰め込まれている。
「一篇が数ページのエッセイに、史料や史跡の研究に基づく新たな発見が惜しげもなく盛り込まれる。アウトプットは柔らかでも、インプットは骨太。それが著者の持ち味です」(担当編集者)
 前書きで著者は、古文書にきちんと向き合うことの大切さを熱く語っている。本書はまさにその実践の成果。歴史学への入門書であると同時に、日本史に一家言ある人に気付きを与える一冊にも仕上がっている。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.11.30 号掲載)

内容紹介
豊臣秀吉と徳川家康が転機を迎えた「史上最強のパワースポット」とは。秀頼は本当に秀吉の子なのか。著者が発見した龍馬や西郷の書状の中身は。「昭和天皇を育てた男」の和歌集に秘められた思い――。当代随一の人気歴史家が、日本史の謎の数々に迫る。古文書の中から見えてくる、本当の歴史の面白さがここに!
【目次】
第1章 古文書発掘、遺跡も発掘
油酒樽に詰まった埋蔵金
羽生君、「殿」を演じる
一八四〇年豪農の豪華な旅
昭和天皇を育てた男
など
第2章 家康の出世街道
浜松に史上最強の霊地
三方ヶ原の戦いの真相
真田の首に語りかけた言葉
水戸は「敗者復活」藩
など
第3章 戦国女性の素顔
「築山殿」の元の名は
美女処刑と信長の死
「直虎」を名乗った者は
秀吉は秀頼の実父か
など
第4章 この国を支える文化の話
信長と同時刻生まれの男
江戸期の婚礼マニュアル
我々は「本が作った国」に生きている
昭和初年の美容整形
など
第5章 幕末維新の裏側
西郷書簡と日本の歯科
「民あっての国」、山田方谷の改革
会津で戦死、若き親戚を弔う
など
第6章 ルーツをたどる
隠された「宇喜多」姓
黒田家は播磨から流浪か
忍者子孫たちとの交流
中根東里と司馬遼太郎
など
第7章 災害から立ち上がる日本人
江戸の隕石いずこに
山頂で富士山卵
熊本城サグラダ・ファミリア計画
など                         』

・・・目次のタイトルを見たら、面白そうに思えるが、内容はスカスカ。エッセイだからしょうがないかもしれないが、これでは全体のタイトルが泣く。
・・・気楽に日本史の導入本と思えば良いかもしれないが、そうだとしても、どのレベルの読者のことを考えているのだろうか。高校で一応日本史を学んで、受験科目にした人にはつまらないだろう。ってことで、普通はお勧めにはしないと思うよ。
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「たゆたえども沈まず」

2018年06月28日 | 日記
原田マハ(幻冬舎)

 アート小説というジャンルを作ったかもしれない。著者の傑作は『楽園のカンヴァス』でしょうが、これも面白かった。ゴッホとそれを支えた弟のテオの物語。史実をベースに書いた小説と言うけど、少なくとも、ゴッホの行動や弟の関係は、今まで知らなかったので、とても興味深かった。
 印象派の次の作家として、ゴッホは素晴らしい。特に「星月夜」かな、独特の世界が広がっていて素晴らしい。

 内容紹介は
『誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。 1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による アート小説の最高傑作、誕生! 2018年 本屋大賞ノミネート!   』

・・・登場する日本人は創作なのだろうか。以下にも存在していたようにも思えるところが良いね。
・・・絵画好きにおすすめです。

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「法廷弁論」

2018年06月19日 | 日記
 加茂隆康(講談社)

 一言でいえば、ちょっと物足りない。法廷もので理屈がたくさん書かれて、昔、法学部に通った人間としては、よくわかるが、小説としての構成や文章にちょっと?というところ。アメリカのリーガルものにはまだ負けるかな。
 内容的にも、最後に話がどんどんつながっていくのだが、不自然さもあいまって納得しにくい。テーマはいいんだけどね・・・

内容紹介は
『法科大学院教授・平手理沙子が都内の運河で水死体となって発見された。平手の遺品には「密告の件、水戸Lへ」と書かれたメモが。しかし、弁護士・水戸裕介には心当たりがなかった。そんな折、才色兼備の弁護士・丘野ヒロ子が水戸の法律事務所を訪れる。弁護士会から懲戒処分を受けたという丘野。日弁連への異議申立てを進めた数ヵ月後、丘野が、平手教授殺害容疑で逮捕された!ふたりの女性の間に、何があったのか?かけだしの若き弁護士が法曹界の腐敗に切り込む、熱きリーガルサスペンス!

著者について
加茂 隆康
加茂隆康(かも・たかやす)1949年静岡県生まれ。1972年中央大学法学部卒。弁護士・作家。2008年リーガル・サスペンス『死刑基準』(幻冬舎)で作家デビュー。他に『審理炎上』(幻冬舎)、エッセイ集『弁護士カモ君のちょっと休廷』(角川書店)、同『弁護士カモ君の事件グルメ』(ぎょうせい)、新書では『交通事故賠償』(中公新書)、『交通事故紛争』(文春新書)、『自動車保険金は出ないのがフツー』(幻冬舎新書)などある。デビュー作『死刑基準』は、2011年、WOWOWでドラマ化され、東映ビデオよりDVDとしてリリースされた。また『審理炎上』は、ブックファーストの2016年「絶対読得宣言」のイチオシ本「PUSH!1st.」に選定された。東京・汐留で加茂隆康法律事務所を経営。交通事故の専門家として、テレビ、ラジオの報道番組にたびたび出演、新聞でのコメントも多い。一方、刑事事件にも情熱を注ぎ、これまでに、強盗殺人、殺人、放火など、100件近い刑事事件の弁護を手がける。 』

・・・この小説の大きな背景として、近年の法科大学院による弁護士大量生産の問題があって、食えない弁護士が大勢いるということがある。かなり本当の話なのだろうが、殺人事件までなるか?
・・・法曹を目指す人には参考になるかもね???
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「神様のカルテ」

2018年06月19日 | 日記
夏川草介(小学館文庫)

 こういうのを爽やかノベルとでも言うのかな。若い主人公の設定で新婚1年目の主人公。医師で奥さんは写真家。やっぱり映画化されている。実は本書を知らなかったのですが、ブックオフで100円コーナーにあったので、持っていた小説が終わってしまい、何かないかと探した結果、購入。短いので1日で読んでしまったが、読後感は良い。

 内容紹介は
『この病院では、奇蹟が起きる。
栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。
 第十回小学館文庫小説賞受賞作。201年本屋大賞第2位。

【編集担当からのおすすめ情報】
50万部を突破した感動のベストセラー待望の文庫化!
さらに映画化!櫻井翔さんと宮崎あおいさんが、
初の夫婦役で競演します。他豪華キャストで、
8月27日、全国東宝系にて公開!
続編『神様のカルテ2』も大ヒット、31万部突破!

 出版社からのコメント
50万部を突破した感動のベストセラー待望の文庫化! さらに映画化!櫻井翔さんと宮崎あおいさんが、 初の夫婦役で競演します。他豪華キャストで、 2011年8月27日、全国東宝系にて公開! 続編『神様のカルテ2』も大ヒット、シリーズ100万部突破!


 著者略歴
 夏川/草介
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県の病院にて地域医療に従事。2009年、本作で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー、10年本屋大賞第二位      』

・・・主人公の物言いが夏目漱石風で面白いが、30代初めの人にはちょっと似あわないかな?でも、読者が10代から20代なら結構な歳だからありかも。
・・・ちょっと、ほろりとする。次は映画を見よう。
・・・もうひとつ、長野で松本や木曽路を歩きたくなった。
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