中島京子(文春文庫)
新幹線の往復で読了。以前の単行本の時は時間がなくて読めなかったけど、今回は楽勝。
義理の父親が、まったく同じ症状で、そこが身につまされた。とは言っても、自分は部外者の、かつ傍観者?だったので、深刻さはほとんどなかったけれど。でも今度は自分の番も想定される。
内容紹介は
『かつて中学の校長だった東昇平はある日、 同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってきてしまい、 心配した妻に伴われて受診した病院で認知症だと診断される。
昇平は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、 入れ歯を次々となくしたり、 友人の通夜でトンチンカンな受け答えを披露したり。妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、彼の病気は少しずつ進行していく。そして、家族の人生もまた、少しずつ進んでいく。
認知症の父と妻、3人の娘が過ごした、あたたかくも切ない、お別れまでの10年の日々。
中央公論文芸賞、日本医療小説大賞、W受賞作。
著者略歴
中島/京子
1964年生まれ。作家。2003年田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により、映画化。同年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2015年刊行の『長いお別れ』で中央公論文芸賞と日本医療小説大賞を受賞。著書多数 』
・・・内容は深刻だし、実際はまさに「戦争」みたいなものだが、その点はあっさり書かれていて、ちょっと違うよねという感想にはなるが、小説としては、冒頭の遊園地の話から、最後の孫が校長先生に会って話をするところなど、実にうまく書けていて、秀作だと思う。死ぬまでに一度読んでおくと良いです。
新幹線の往復で読了。以前の単行本の時は時間がなくて読めなかったけど、今回は楽勝。
義理の父親が、まったく同じ症状で、そこが身につまされた。とは言っても、自分は部外者の、かつ傍観者?だったので、深刻さはほとんどなかったけれど。でも今度は自分の番も想定される。
内容紹介は
『かつて中学の校長だった東昇平はある日、 同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってきてしまい、 心配した妻に伴われて受診した病院で認知症だと診断される。
昇平は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、 入れ歯を次々となくしたり、 友人の通夜でトンチンカンな受け答えを披露したり。妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、彼の病気は少しずつ進行していく。そして、家族の人生もまた、少しずつ進んでいく。
認知症の父と妻、3人の娘が過ごした、あたたかくも切ない、お別れまでの10年の日々。
中央公論文芸賞、日本医療小説大賞、W受賞作。
著者略歴
中島/京子
1964年生まれ。作家。2003年田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により、映画化。同年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2015年刊行の『長いお別れ』で中央公論文芸賞と日本医療小説大賞を受賞。著書多数 』
・・・内容は深刻だし、実際はまさに「戦争」みたいなものだが、その点はあっさり書かれていて、ちょっと違うよねという感想にはなるが、小説としては、冒頭の遊園地の話から、最後の孫が校長先生に会って話をするところなど、実にうまく書けていて、秀作だと思う。死ぬまでに一度読んでおくと良いです。