読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「カッコウの卵は誰のもの」

2020年05月28日 | 日記
 東野 圭吾(光文社)

 第一の感想は、物足りない、ですね。
 東野作品は半分くらいは読んでいるかな。現時点では『白夜行』が個人的にはトップ。後半の最後の方で、やっとミステリ的展開になっているけど、おしまいは父娘のお話で終わってちょっと尻切れトンボでした。

 内容紹介は
『往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる―。

著者略歴
東野/圭吾
1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら’85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞。’99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞を受賞   』

・・・ウインタースポーツものは珍しいし、札幌が舞台の一部。でもそれほどスキーも札幌も詳しく書いてあるわけでもなく、ちょっと薄い印象。
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「神前酔狂宴」

2020年05月28日 | 日記
*新型コロナ騒ぎで、コンピュータの前に座る機会をしばらくなくしていたので、本ブログの更新が遅れておりました。
少しずつ復活します。その間も本は読んでいたのですけどね。

 古谷田 奈月(河出書房新社)

 最初は軽ーい「お仕事小説」かと思って退屈しながら読んでいたら、最後の方で一気に、中身が濃くなった。しかし、前半はちょっと、現代の軽い若者の話ですよ。

 内容紹介は’出版社の紹介ページより)
『神社の披露宴会場で働き始めたフリーターの浜野は、結婚式の「茶番」を演じるうち、御祭神が明治日本の〈軍神〉であったことを知り……。金と愛と日本と神が交わる、狂乱の宴がいま始まる!
新世代超弩級の才能が放つ鮮烈のパーティー文学が、明治151年の呪縛を切り裂く!
第41回野間文芸新人賞受賞作。

「ブーケトス一万、キャンドルサービス十万、完全に狂ってる! なんでみんな、結婚を披露するの?」
神社の披露宴会場で働く、浜野、梶、倉地ーー配膳スタッフとして日々披露宴の「茶番」を演じるうちに、神社の祀る神が明治日本の軍神であることを知り……。結婚、家族、日本という壮大な茶番を切り裂く、圧巻の衝撃作。金と愛と日本と神が交わる、狂乱のパーティーがいま始まる!

「今月のプラチナ本」(「ダ・ヴィンチ」2019年11月号)他、各紙誌話題沸騰。絶賛の声、続々。
■今年屈指の傑作ーー鴻巣友季子(「小説トリッパー」2019年秋季号)
■近代以降の日本がなだれ込んでいるーー栗原裕一郎(「週刊新潮」2019年6月6日号)
■読み応えたっぷりのお仕事小説ーー日経新聞(2019年8月24日)
■この圧倒的喜劇を読んでいると安心する。あまりにも簡単に人の愛とやらを煽り立てる「祝祭」とその感動という幻影が、見事な手捌きで「虚」の引き出しにしまわれていくさまがひたすらに正確で痛烈で滑稽で、快哉を叫びたくなる。ーー鳥飼茜
■なぜ人は自分の言葉や虚構に飲み込まれていくのか。その歓喜と狂気を描いた傑作。ーー中島岳志
■披露宴会場の仕事の細部を本物の現場感覚で見事に描きだし、結婚とは何かという普遍的な事柄とともに、神社や宗教を絡めてテーマを広げ、全部をうまく溶け込ませている。橋本治『草薙の剣』とも共通する、時代との独特の接し方。ーー佐伯一麦(「群像」創作合評)
■立ち位置なんて、決めたくない! 強い意志をもつ主人公浜野。相棒は、熱血青年の梶。正義を背負って参戦する、神道女子の倉地。登場人物の葛藤が、なんともチャーミングな痛快作。古谷田奈月さんは、華燭の典の楽屋の壮絶な闘いをすべて書きつくされた。ーー石田千(「群像」創作合評)
■従来の結婚式小説とは違い、神道それ自体を描き出し相当奥行きのある作品に仕上がっている。震災やオリンピック会場の建設などの時事的な事柄をも主人公の経験に沿って語る、一種の平成史小説。ーー陣野俊史(「群像」創作合評)
■軽妙な語り口ですがすがしい読み心地。神社政治のメカニズムの扱いにも慣れた彼が、ライバル関係をうまくやり過ごし実現させるのは、全く新しいお一人様での結婚式。荒唐無稽のようでいて、意外と切なく、締まった結末。ーー阿部公彦(「共同通信」)
■軍神も神社も架空のものだが、いかにもなリアリティがあり、ワリの良い仕事だからと軽い気持ちで働き始めた主人公を通して、読者は「天皇制」の「日本」の「社会」と「家族」の不可思議に対峙させられる。力作である。ーー佐々木敦(「東京新聞」)
■右寄りの思想の空無な状態を戯画化し、それだけでなく、彼らの寄る辺なさに哀切を漂わせている。さらに現代の婚礼における差別主義をも暴く射程の広い物語。紛れもなく著者の代表作。ーー長瀬海(「週刊読書人」)
著者
古谷田 奈月 (コヤタナツキ)
1981年千葉県我孫子市生まれ。2013年「今年の贈り物」で日本ファンタジーノベル大賞受賞(のちに『星の民のクリスマス』と改題)。17年『リリース』で織田作之助賞受賞。18年「無限の玄」で三島賞受賞。  』

・・こうして書評をまとめるとしっかり評価されていますね。
・・・私的には「まあまあ」です。

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サイクリング5月9日

2020年05月12日 | 日記
いつもの河川敷の堤防を遡って、20kmほど登って、途中から右折、橋を渡って「○○グリーンロード」に向かう手前をまた右折。
旧道を走って、小学校前を過ぎる。先がT字路になっていてどっちに行くか分からなかったので、道ばたで農作業をしていたおじさんに道を聞いた。
「まっすぐ行って突き当たりを右折、道なりに行って左折左折すると端に出る」と言われたが、突き当たりまでがあまりに長くて、正しいのか心配になったころ、
ようやく「突き当たり」に辿りついた。
全体では家に着いたら49kmだった。比較的平坦な道でゆっくり楽しめた。
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「素数の音楽」

2020年05月07日 | 日記
 マーカス・デュ・ソートイ(新潮社文庫)

 2,3,5,7,11,13・・・59,61,67,71 後者はカール・セイガンの「コンタクト」に出てくる数字、すなわち素数だ。
 この出現がランダムに見える。素数を巡る壮大な数学者たちの旅の物語。

 内容紹介は
『2、3、5、7、11…素数は謎に満ちた存在であり続けている。19世紀半ば、「数学界のワグナー」リーマンは、雑音としか思えない素数に潜んでいる繊細なハーモニーを耳にした。数学界の「巨人」ヒルベルト、「審美家」ハーディーと「用心棒」リトルウッド、「革命家」コンヌ…。世紀を越えた難問「リーマン予想」に挑み、素数が奏でる音楽を聴こうとした天才たちの姿を描くノンフィクション。

 著者について
 デュ・ソートイ,マーカス
 1965年生まれ。オックスフォード大学数学研究所教授。現在、リチャード・ドーキンスに続いて「科学啓蒙のためのシモニー教授職」の二代目の教授も務める。2001年、ロンドンの数学学会から40歳以下の最も優れた数学研究者に対して与えられるバーウィック賞を受賞。’03年に刊行した初めての一般書である『素数の音楽』は、世界的ベストセラーとなった。2010年、科学への貢献が認められ、大英帝国勲章を授かっている   』

・・・わくわくする大冒険。しかし内容はさっぱり理解できない。高校時代は「数III」までやったけど、分からない。長いこと時間がかかって読了したけど、また最初に戻らないと何がテーマだか不明となっていた。お粗末な私だけど、面白い。
・・・数学者が計算が下手という話があって可笑しかった。
・・・数学好き、理科好きにお勧め。
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