遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

誰が国家を殺すのか

2023年03月20日 11時44分59秒 | 読書

       誰が国家を殺すのか  日本人へ  V     塩野七生(著)2022年11月発行

  『文藝春秋』2017年〜2022年1月まで(途中、多少途切れる期間あり)の連載を

  新書版にまとめたもの。

  最近のイタリアを含むユーロ圏の政治経済に対しての嘆き、また遠くイタリアから

  母国を愛する日本人として眺めた近年の日本人、日本政治のありようを案じ、憂い、

  著者なりの意見が書かれています。

  彼女の危惧や想い、政治家たち以外の日本人ならば、思うところは同じかなと。

  個人的に西洋史が好きなので、著者の歴史本やエッセイは、30歳代〜50歳まで、

  ほぼ全て購入し愛読していました。

  著者の冷静で独自な歴史の捉え方、人物に対して分析と共に個人的な愛情が垣間見られ

  たりするところが、いわゆる歴史書と言われる書物とは異なる魅力でもあり、

  膨大な資料と格闘したり実地見聞の末の、切れ味鋭く小気味よい表現、ファンには

  堪りません。

  それが、『ローマ人の物語』全15巻完了したあたりから、ご無沙汰してしまい、

  たまにこうしてエッセイ集を読むのが精一杯に。

  まあ個人的にも色々ありましたからねえ。

  『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』『ルネサンスの女たち』『海の都の物語』

  など、ワクワクしながら読んでいた頃の気持ちになって、再度読み返し、古のイタリアの

  魅力的な歴史的な人物を想像したり、イタリア各地を旅行する気分を味わえたらなあ・・・

  これぞ老後の愉しみ!?

  

       わがまま母

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