さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

真の逸材にこそ

2007-10-16 00:36:05 | 大場浩平
まず、処分決定の件について。
このまま、すんなり行くのかどうかわかりませんが、
とりあえず大毅と史郎には厳罰、興毅は事実上、お咎めなしですね。

簡単に言うと、まだ商売になる者は残し、ならん者は切り捨てた、という印象です。
所詮、JBCのやることやな、というか。
見事なまでに、業界大手首脳の都合に沿った決定です。
結論として、日本ボクシング界における「コミッション不在」の時代は、
まだ当分続きそうですね。やれやれ、です。


さて、先週末には、名古屋で大場浩平が、比国バンタム級9位を
二度ダウンさせ判定勝ち。
相手のジョナサン・バートも頑張る選手で、良い試合だったそうです。
同じ中部のジムに、ロリー松下が所属しているので、
彼への挑戦を期して、比国ボクサーとの対戦を重ねているのかもしれません。

ちょっと気になるのは、最近、中部の大手である畑中ジムの興行に
大場が出場していないことです。
そのせいで、大場の試合はここ3試合、ノーTVが続いています。
大場の陣営が、独自路線で今後、大きなチャンスを
作れるならばいいのですが、ちょっとその辺が心配です。

小さなジムが苦労して育てた好選手に、大手プロモーターが好条件とチャンスを
同時に与えるようなら良いですが、現実はなかなか、そんな綺麗な話では
ありようがないです。
大場の所属するスペースKジムも、そのあたり、色々思うところがあるのでしょうね。

いずれにせよ、今、世界王者(または元王者)を除けば、全階級で最高の逸材ともいえる
大場浩平には、もっと大きなチャンスと、注目される舞台が与えられて欲しいと思います。


上記の亀田処分の話に戻りますが、業界の大手首脳の亀田一家に対する庇護は、
徐々に過去の物となりつつあります。
しかし、数々の狼藉を黙認してなお、あの程度の才能しかないボクサーもどきを
スターとして扱っていた、という過去は消えません。

改めて考えると、本当に不思議でなりません。
業界の偉いさんたちって、仮にもボクシングのプロとして、
ボクシングに精通してるはずなのに、なんであんな、どうしようもない連中を、
担ぐ価値のある神輿だと思ってしまったのか。
その辺がどうにも、納得がいかないです...端的に言うと「あほちゃうか」ですね。


もし大場浩平や中広大悟や、その他の(世間において)知られざる逸材に、
亀田兄弟が得ていたような待遇と、注目されるチャンスを与えていれば、
どんなにか良かっただろうか、と今更ながら思います。
真の逸材にこそ、その才能にふさわしい環境が与えられてほしいですね。


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3 コメント

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Unknown (とみー)
2007-10-16 01:18:56
先にコメントしたように、公正にしてもらいたいですね。
今回は公正に、ということで日本人同士なのに外国人ジャッジを招聘したと試合前に聞いていましたが、実際は亀の頭の低さはほとんど注意しないし、中盤の反則行為にも減点さえとらず、内藤の方をさきに減点したぐらいですからね。
 何かがあると思ってしまいますよね。
 それにしても、たった1年のライセンス停止。
もし、内藤が眼疾を負っていたり、投げ落とされたときに腕など骨折でもして、選手生命が絶たれていたとしたら?それぐらい危険な反則行為だったと思います。
オヤジの無期限というのも、重い処罰のように聞こえるけど、無期限なんだから、もしかしたら年末にも解除される可能性もあるということじゃないですかね?
とにかく、日本ボクシング界は亀という疫病神にとりつかれてしまったということですな。
本当に腹切って死んでくれればいいのに。
親子でそろって。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2007-10-16 09:11:00
今回の試合のレフェリーについては、浅尾、宮崎といった面々よりは多少ましだった、という感じですかね。ただ、最初からひどいラフファイトでしたから、序盤のうちから厳しく注意なり減点なりしておけば、最終回の暴挙は起こらなかったのかも...と、これは普通の選手の話であって、亀田のようなヤカラにそんな常識が通じるかどうかは不明ですが。

いずれにせよおっしゃるとおり、対戦相手の身になって見ろ、と言いたいです。ふたつの拳で闘った結果ならまだしも、それ以外の反則行為で目をやられたり、ケガをしたりしてボクサー生命が危機にさらされた、その現実をどう考えているのかと。

しかし、JBCの会見をニュースで見た限りでは「ボクシングのイメージを落とした」「世界戦の舞台を汚した」等々、どう見られたか、という世間体が悪いからというような言い方をしていました。
「やっぱあかんわ、この人ら」というのが率直な感想です。
処分については (さうぽん)
2007-10-16 09:21:07
史郎、大毅については、出せてもこのくらいだろうと予想してた範囲内でした。興毅の処分が事実上あってないようなものになるとは、ちょっとびっくりですが、WBAの指名挑戦権を持っていることが結果的に彼を救ったのかもですね。

ある週刊誌には、ランダエタを亀田の相手として斡旋したことを始め、業界上げての亀田バックアップ体制を影で作り上げてきた帝拳の本田会長が、すでに亀田一家を見限った、という記述があったそうですが、そうなると興毅に残された仕事は、坂田に挑戦して負け、今の内藤が受けているのと同じ現象を、坂田にもたらすということだけなのでしょうね。
私が本文に書いた「商売」とは、そういうことを推察して書いたのですが、どうやら現実は私の想像などよりも先へと進んでいるのかもしれません。

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