さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

神戸でお別れ/好試合続々/中国の未来がかかる/転級賛成

2015-03-05 19:14:07 | 大場浩平


昨日は今年初観戦、神戸にて大場浩平の引退式を見てきました。

リングに上がってシャドーを繰り返す姿には、最後になるリングの感触を味わいたい、という風情が見え、
なんとも言えない気持ちになりました。

スーツ姿でマイクを持ち、各方面に感謝を述べたあと、リングサイドにいた夫人とお子さんに向かって
何事かを言おうとして、言葉に詰まった彼を見て、ああ、もう本当に、彼は引退するのだなと実感させられました。
昨年9月の試合を見て、潮時だということはわかっていたつもりですが、それでも。


新人王戦や若手の頃の、いつも軽やかで自在で奔放だった彼は、その大いなる才能をもって、
目の前に立ち塞がる敵を翻弄し続けていくのだろうと思っていました。
しかしリングの内外における様々は、そのような夢を、結果として叶えてはくれませんでした。

それでもなお、長くに渡り、数多くの試合を通じて、壮大な夢を見せてもらった恩義のようなものを感じていました。
そういうことで、心の中で彼にお礼を言いたいという気持ちで、テンカウントを聞きに行ったようなことでした。


で、セレモニーの最後の方に、花道のついたての影に身を潜めていた不審な?人物が花束持って現れ、
誰かと思えば長谷川穂積でした。サプライズ登場、だったそうです。
山下会長や、その他、後援関係の「送辞」を貰って、セレモニーは終わりました。
BGMが、以前から使っていた入場曲(「件の」デュオの歌です)だったのには、うむむ、という感じでしたが、
そういうのも込みで、大場らしいといえばいえるのかもしれません。

その天才を思う様発揮して、それこそ長谷川に匹敵する、或いは超えるようなボクシング界のスーパースターに
なってほしいと期待していた頃からすれば、ささやかな感じのするセレモニーでしたが、それでもその場に
いられて良かったな、という気持ちになりました。

今後は、というか、すでに名古屋で会社員として働いているとのことです。
かつて、彼の試合を見るために、何度も名古屋に行ったものですが、最後は神戸でお別れでした。

第二の人生に幸あれ、と願います。お疲れ様でした。


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で、試合について。

岩下幸右vs奥田翔平戦が、奥田の負傷で中止となったのは痛かったですが、
メインの鈴木悠平は、当て際の強い右クロスを打ちまくり、大浦純生に3回KO勝ち
パンチはあるが、仕留める手際に課題がある選手ですが、今回は2回にダウンを奪ったあと、
追撃の3回に、左で相手をしっかり崩し、右を当てる流れを作った上で倒しました。

徳永幸大vs杉崎由夜の勝者へ挑戦というプランがあるそうですが、それに向けて良い勝ち方だったと思います。

セミは久田哲也が、本健太のインファイトに巻き込まれ、挽回をはかったものの攻勢点を失い、判定負け。
川端遼太郎は若松竜太と打ち合い。果敢に挑んでくる若松にヒットを許す場面もありましたが、
右の精度で勝り、4回で倒しました。


あと、岩下が同じグリーンツダジムの新人、前田紘希とスパーをしましたが、この前田という選手が、
ハメドかロイ・ジョーンズか、という変則スタイルの選手で、まあスパーだからなのかもしれませんが
2ラウンズの間、ポンポンとヒットを重ねて、岩下を捌いていました。
来月6日(正しくは5日でした、訂正します)にB級デビューだそうですが、ちょっと注目ですかね。

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この週末、アムナットvsゾウ・シミン戦です。
中国初のプロ世界王者は、我々にもお馴染みの熊さんですが、実際のところ、中国全土にインパクトを残す
世界チャンピオンとなりうるのは、ゾウしかいないのでしょう。

アムナットとの対戦は、好試合になるかどうかはさておき、勝敗に関してはどちらに転ぶか読みにくいところです。
また、この試合でゾウが勝つことにより、ボクシングマーケットとしての中国がますます大きな存在になるかも、
というような部分でも、興味のある試合ですね。

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今日は細野悟vs福原力也の試合です。
こういうの、CSのどこかでやってくれないものですかねえ。

と、セミで調整試合をやる松本亮について、こんな記事
やっぱりクラス上げるらしいです。

昨年末の試合は、どう見ても思うように身体が動いていない印象でした。
世界云々はおいといて、転級、賛成です。嬉しい情報ですね。

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