えー、今日はのんびりU-NEXTを見ておったんですが、勝負の世界とはなかなか見る者が勝手に思うとおりにはならんものだ、とわかってはいても、久々に我が目を疑うというか、理解出来ない判定に出くわしました。
京口紘人vsビンス・パラスの再戦。
パラスは積極果敢、されど一本調子、振りの大きいパンチを、力入れて打つがミス多発、という闘いぶりに終始。
京口は防御の足が動き、膝も柔らかく使えていて、パラスのパンチをほとんどまともにもらわず。
攻撃では右クロスの強打を決めることこそ出来ませんでしたが、3回当たりから左ボディブローの効果が見え始める。
パラスは打てば打つほどフォームが乱れ、ボディのダメージを堪えながら攻めるが、ほとんどヒットが取れない。
それでも終盤もパワフルなパンチを振るって、京口に迫った闘志は立派。
しかしポイントは京口が少し見た?6回以外に、パラスに振れる回はなかったように思いました。
しかし判定はパラスを支持。しかも、割れてもいない。
判定結果を聞いて、これだけ驚いたのは久し振りです。
それこそ、師範代が弟子に稽古を付けているような内容に見えたのですが。
大真面目に、これは集計ミスか何かじゃないのか、赤と青のコーナー、間違えてへんか、と思うほど。
しかし今のところ、どうやらジャッジ三者が、本当にそういう採点をしたことは事実のようです。
正直、ちょっと信じられないです。
60年代の日本や韓国から、タイムマシンに審判三人乗せて連れてきたのか、という感じです。いや、それでもこれはどうか...。
少なくともこの内容をホールでやってたら、普通にフルマークになっていたことでしょうね。
京口陣営、または伊藤雅雪率いるトレジャープロモーションは、IBFタイトルに照準を定めていたようです。
普通に負けていたなら、これで世界路線にブレーキ、という話になるでしょう。
しかし今回のこの内容は、そういう普通の話とは違う、と思います。
まずはIBFにこの試合の映像を送り、ランキングを落とさないように要望すべきです。
その先に、やれ再戦だなんだという話になる...のは、やはり普通の場合であって、これだけクリアに差を付けている相手と、なんでそんなことせなならんのか、と。
もし、次の試合で当初の「路線」どおり、IBFのタイトルマッチに出られるとしたら、それでも構わないのではないか、と思うくらいです。
なかなかそうもいかんのかもしれませんが...。
とにかく、このおかしな結果を受けて、陣営がどう動くかが気になるところです。
思わぬところで大変な「仕事」が生じた形になりましたが、京口陣営や伊藤プロモーターの「健闘」に期待...せねばならなくなりましたね。
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で、こちらはネットで結果見て、これまた驚き...驚天動地、と言って大袈裟ではない番狂わせが、比国で起こりました。
🚨HUGE UPSET IN MANILA
— Tokkerū (@atokkers4) May 10, 2024
WBO Bantamweight Mandatory Reymart Gaballo is dropped 3 times and stopped in round 1 by 36 year old Kenbun Torres who move to 14-5.
Gaballo was due to face Yoshiki Takei 武居由樹 later this year pic.twitter.com/o43R0VFhBA
あのマーロン・タパレスが再起戦を初回KOで飾ったのと同じリングで、WBOバンタム級新王者、武居由樹にいずれ挑むであろう、1位レイマート・ガバリョが、まさかの...。
しかも対戦相手が...。
今回の、ガバリョのカードを知ったとき、酷い試合組むものやなあ、誰がこういうこと考えるんやろうと、失礼ながら思ったものです。
健文トーレス、最近の試合映像では、色々と「もう無理」と思うほど打たれ脆く見えたもので。
しかし結果は...今更ですが、本当にボクシングは怖いです。
常日頃、わかったような調子であれこれつべこれなんやかやと書き連ねておいてナニですが、これほどわからんものはない、というしかありません。
そして、健文トーレスには脱帽です。
京橋のIMPホールで三谷将之と闘ったのを見たのが最後ですが、いやはや...ここで、この相手に勝ちますかね...。