さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

カリブの雄に挑む/こちらも決定/香港で挑戦/またも関西対決/然るべき転級/拳四朗インタビュー

2017-05-30 20:55:30 | 話題あれこれ




怒濤の有明2デイズが終わり、判定にまつわるあれこれで世は騒然となっています。
井上尚弥の強さや、田中恒成の激闘がさっぱり話題にならないのは、
ヒジョーに複雑な思いでありますが...。

しかし、それ以上に、次から次へと決まり、発表される、さらなる試合の話に、
正直言って圧倒されてもいます。
ぼちぼち、話題あれこれ取り上げていきます。


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ここ数年来、着実に増えている海外進出の話ですが、
ある意味、その中でも極限の挑戦と言える試合が、ミゲル・コットvs亀海喜寛戦です。
ゴロフキンに挑んだ石田順裕と同様ですが、米国での興行、TV放送であることを考えると、
それ以上にメジャーなリングへの挑戦と言えそうです。

亀海喜寛、若手の頃から、身体の軸を回して外し、打ち返す独特のスタイルに目を引くものがあり、
好きな選手ではありましたが、こういうところに辿り着くとは、想像していませんでした。

相手は言わずと知れたカリブのボクシング大国、プエルトリコの雄、コットです。
フェリックス・トリニダードの栄光を、完全に引き継げたとは言えないまでも、
かなりの部分まではその任を果たし、トップシーンで活躍してきたスーパースター。

ステップとボディーワークで角度を付けた、内外を打ち分ける強打のコンビネーションは、
プエルトリコ伝統の匂いを残す、迫力と破壊力抜群の武器です。
あの攻めにまともに対したら、亀海ならずとも、ひとたまりもなく倒されてしまうでしょう。

しかし、ソト・カラス戦でも試合の帰趨を決めたボディ攻撃が、コットのガードの内を突いて決まれば、
そこから勝機を掴む可能性もあるでしょう。
試合を通じて、どの程度、身体を回す防御から、即座に好打を決められるかどうか。
展開は全体として、苦しいものになるでしょうが、大一番のリングで、亀海ボクシングの集大成を見たいです。
当日は生中継のTVにかじりつきですね(^^)


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7月15日、ミゲル・ベルチェットvs三浦隆司も正式決定。
前回の試合で、共に見事な勝ちっぷりだった両者の「決勝戦」みたいな感じの一戦です。

ベルチェットについては、元々、相当強いと評判で、動画もちょこちょこ見ていた選手ですが、いざWOWOWで見たら
まあ速い強い大きいで、これは三浦も大変そうやなぁ、と思わざるを得ませんでした。

序盤からテンポ上げて、正確に攻められるし、ストレートパンチ主体で突き放しにかかられたら、
いかな三浦といえども、追い上げられたとしても、それが間に合うものかどうか...
あれこれ考えてみても、予想は不利かなぁ、という気がします。

しかし、三浦の試合を見ることは、もうそういう理屈じゃない何事かを見ること、でもあるでしょう。
相手はどうやら、本物中の本物みたいですが、だからこそ、三浦の相手に相応しい、とも言えましょう。

これもWOWOW生中継なんでしょうから、二ヶ月連続で日本人ボクサーの偉大な挑戦が見られるわけです。
思えばWOWOWが開局したころは、こんな試合の中継などあり得なかったのが現実で、
なんやかや言うて、時代は少しずつ前に進んでいるのかな、と思ったりもします。

とにかく三浦隆司、何とか勝ってほしいものです。別に激闘でなくてもいいから...そうはいかんのでしょうけどねぇ。


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海外と言えば香港の話も。河野公平再起、二戦目でレックス・ツォ戦が決定

距離的に近く、日本人選手も、上位選手は少ないにせよ、けっこう数多く遠征している
香港のリングに、元王者の河野が上がるというのは、要注目ですね。
あちらの陣営にしてみれば、向井寛史からさらに一段上の相手を招いての、
試練の一戦ということになるのでしょう。

実際、井上尚弥に挑戦という選択肢がない以上、他をあたるか返上待ちか、というところで、
その前段階で河野と闘うという選択は、これまでにない冒険でしょう。
もし河野にクリアに勝つようなら、ツォは世界上位の実力を証明することになりますし、
河野にすれば、勝てば再びランキング上昇が見込める一戦です。
互いに賭けるものがある、という意味で、良いマッチメイクだと思います。これも注目ですね。


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久田哲也、初防衛戦は1位の長身、角谷敦志と。またまた関西対決です。

関西は近年、このクラスが充実していて、日本ランカーが大勢いました。
その中を拳四朗が一気にゴボウ抜きにして、WBC王座に就き、それに次ぐのが、
拳四朗に挑戦予定だった久田になるわけです。

そして、初防衛がこれまたタイトル挑戦歴三度の角谷ですから、
いよいよ関西リングの群雄割拠状態にも、ひとつの区切りがつくのかもしれません。

久田にすれば、記事にもあるとおり、WBC王座を賭けての拳四朗戦を実現するため、
なんとしても勝ちたい一戦でしょう。

角谷は長身とリーチを生かし、距離を維持できれば、勝機は増すと思いますが、
過去の勝負所でそれが出来ていなかった部分があり、その課題をどう克服するか、でしょうか。

これは何とか見に行きたいところです。金曜夜はちょっと難しいところもありますが...(困)


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いろいろ細かいニュースが出ている記事ですが、丸田陽七太がスーパーバンタムに転級するとのこと。

当然そうなるとわかってはいても、ほっと一安心するニュースではあります。
いずれはフェザーか、それこそスーパーフェザーくらいの身体を作れたら、と思うくらいです。
まあ骨格なども考えて、適切な判断がなされることでしょうが。

単に背が高い、手が長い、というだけの選手ではなく、非常に良い素養をいくつか持っていて、
将来が楽しみな若手ですから、ベストの階級で、ボクシングの質を高めていってほしいです。
今後はまだ何とも言えないですが、国内の若手同士のカードが実現している、
日本ユースのタイトルに絡んでいくとしたら、それも楽しみではありますね。


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最後に、王座奪取後の、拳四朗のインタビュー。
数日で消します。お早めに。
しかし、良い感じで力抜けてますねー(^^)






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統一戦不要の強さを自ら証明 痛快なる矛盾、田中恒成激闘制す!

2017-05-24 17:15:00 | 中部ボクシング




20日の有明にて、この試合は、出来れば結果知らずに見たいものだと、身構えつつ観戦しておりました。
前座開始の時間が、ちょうど名古屋ではメインの開始時間。
場内で結果がアナウンスされるようなことがあれば、それはもう仕方ないが、
そうでないなら...と思っていました。

ところがロペスvs拳四朗の前に「この試合に日本人による四団体独占がかかる...」という
余計な、実に余計なアナウンスがあり、どうやら田中勝ったみたいやな、とわかってしまいました。
なんだかもやもやした気分ではありましたが、KOか判定か、詳細は一切知らずに、
当日夜遅く、友人宅で録画したものを見ることが出来ました。


試合展開としては、田中恒成がもっと動いて、アンヘル・アコスタが追うのかと思っていました。
しかし実際は、中間距離、というよりやや近めの攻防が続いた印象でした。

序盤はアコスタのパワーが目につきました。
2回の捻るような右ストレートのヒットは、よく田中が倒れなかったなと感心する迫力。
左フックやアッパーも良く出て、ガードの上から田中の頭が揺れる場面も。

しかし3回、田中の左ボディが文字通り「突き刺さり」、アコスタ失速。
田中はボディで下がらせておいて、左右をガードの外から打ち、またボディを内外から、
という具合に、空いたところを打ち分ける、センス抜群の反撃。

5回、アッパーから右打ち下ろしで倒す。ところが立ったアコスタの猛攻が凄い。
そしてまた、それを凌いだ田中がまた、左ボディを決め、アコスタを止める。

この日のベストラウンドと言える3分。まさに最強王者と、最強挑戦者の一戦に相応しい攻防でした。

試合の流れは田中が握ったものの、アコスタも重くて正確な左フックを中心に攻める。
田中はボディを打ち、或いは見せかけては、速い右をバチッと決める。
アコスタは自分も手を出せる距離なのに、緩急をつけて打ってくる田中に、徐々に打ち負けていきました。

終盤、アコスタも意地の反撃を見せるが、田中はボディからの連打で突き放す。
手数とパワーではアコスタも負けていませんでしたが、より速く、多彩な田中が、クリアに勝ちました。

期待通り、いや、期待以上の、高いレベルでの大熱戦でした。
日本とプエルトリコの軽量級、最強のボクサー同士が、キャリアの上昇期に
まともにぶつかった、希有なる好カード。

そして試合内容もまた、技巧と強打を共に発揮しあった攻防の数々が、
最初から最後まで間断なく続く、濃密なものでした。
こんな素晴らしい試合は、そうそう見られるものではありません。
両者に拍手を送り、そして感謝します。


以前も少し書いたことがあるのですが、田中恒成は早々にこのクラスを去り、
フライ級でも同級最強の存在を目指すべきではないか、と改めて思わされました。

試合後、田口良一とリング上で統一戦アピールをしていましたが、
この試合内容でもって、田中恒成は他団体王者との統一戦などやるまでもなく、
彼自身が同級最強、最高のチャンピオンであることを、自ら証明してしまいました。
この自己矛盾、なんとも可笑しく、痛快なるバラドックスであることか。


翌日、IBF王座がミラン・メリンドの手に渡りましたが、
田中恒成がもし、次もこのクラスで闘うとしたら、その一番手はやはり、田口よりもメリンドでしょう。

そして、さらなるファンの勝手な希望を言えば、メリンドよりも、一階級上のIBF王者であり、
少し前までライトフライ最強を謳われた、あのドニー・ニエテスこそが、彼の標的であるべきだと思います。
聞けば小柄ながら、減量も厳しいらしいですし、遠からず、フライ級進出が実現してほしいです。



この試合、中部のみならず、関東で放送があり、現時点でYouTubeにも多数、動画があります。
海外で?TV放送されたもの、どなたかが撮影されたもの、とりあえずふたつ。
まあ、皆さん大抵、もうご覧になっておられるでしょうが。








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オマケというと何ですが、ロペスvs拳四朗戦もありました。
メキシコで放送されたものみたいですね。生中継だったのかなぁ。それはないか。





あと、試合当日朝に放送された番組です。拳四朗親子が取り上げられています。
数日で消します。
しかしラウンドガールのことは気づかなかったですなー。









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共に「真価」はこれから問われる 比嘉大吾と拳四朗、揃って王座奪取

2017-05-23 22:05:20 | 関東ボクシング




最近、もはや「流行っている」風ですらある、というのか、王者の計量失格騒動。
しかも、たいていの場合、タイトル保持より、試合当日のコンディションを崩したくないから、
無理に落とす努力はせず、グローブハンデなし、当日何の制限もなし、という試合に臨むパターンが
日本のみならず、世界中で散見されます。

人によっては事前に金銭で解決を図ったり、それを契約条項に最初から入れたり。
果ては試合一週間前に、契約ウェイトの変更を相手に強いる、豪の者まで。

先月、大阪での試合は結局、観戦はしなかったわけですが、今回はとうとう、かち合ってしまいました。
ミニマム級から上げてきた選手が、まさかこんなことをしでかすとは、想像してもいませんでした。

本当に、これからは両者がすんなり計量パスする方が珍しい、なんて時代が来るのかな、と。
それは大げさでも、年に2、3回は当たり前、という感じになったりするかも、と。怖い話ですが。


ファン・エルナンデスは、聞けば僅か200グラムオーバー。
200くらいなら、再計量までに何とか落とすだろうと誰もが思っていたそうですが、
すぐに諦めて水でも飲んだらしく、再計量では増えていたとのこと。

具志堅用高会長は当然不満爆発、一部報道には、試合当日午後4時に再計量し、
122ポンド以下なら試合許可となる、というような話も出ていました。
それならまだしも...と思っていましたが、当日、試合前のその辺の経緯がどうだったのか、
観客に向けての説明は、一切ありませんでした。

ほんまに、どこまでもエエ加減な...と呆れているところへ、
コミッショナー宣言とやらが「厳重な検査を行い」「共に適格と認めましたので」と
いつもどおりに述べられるに至っては、いちいち気にするこっちが馬鹿なのか、と
暗澹たる気分になりました。

後に聞いた話では、その「再計量」に、エルナンデスは姿すら見せなかったらしい、とのことでした。
どこにも事の次第が報じられていない(これもどうかと思いますが)ので、真偽のほどは定かではありませんが。

※エルナンデス当日計量の次第は、こちらに記事ありました。訂正します。
記事によると増量は3キロほどだった、とのことです。
やはり、好き放題に体力を蓄えてはいなかったようです。



試合が始まると、エルナンデスは一見、違和感なく足を使って回る。
しかし、どこか動きが浮ついて見える。
打つため、ステップを切り返すために、重心を落とす瞬間に、僅かにノッキングしているような印象も。

対する比嘉大吾は左を伸ばしつつ、動きを止めない相手を追う。
しかし手はあまり出ていない。


初回、ポイントはメキシカンに行った、と見ました。
比嘉は追うが、エルナンデスがコンスタントに手を出している以上、そうなると。
これは3回、4回も同じでした。

しかしその間の2回、比嘉の左がカウンターで決まると、あっさりとダウンシーンが起こります。
良いタイミングで決まった一打でしたが、同時に「え、あれで倒れるの」と感じました。

5回もまた、身体ごと飛び込んで打つ左フックで2度目。
試合展開は一気に変わり、6回は右ボディストレート、ボディブローから
上にアッパーを返す、比嘉得意のコンビネーションが再三決まり、立て続けにダウンを追加。
合計6度目のダウンでストップとなりました。


ひとたび好機を得ると、上下、内外を多彩なパンチの組み合わせで打ち、
倒してしまう比嘉大吾の攻撃力は、見事なものでした。
これまでの試合で見せた力を、世界戦の舞台でも、十全に発揮してのKO奪取でした。

具志堅会長が育てた初の世界王者となりましたが、そのスタイルやキャラクターは、
具志堅会長から良いところを引き継いだ部分があり、これから人気王者となってくれそうです。


しかし、敗れたエルナンデスの状態には、ちょっと疑問も感じました。
動き自体はまあ、問題なかったかもしれませんし、手も普通に出ていました。
ただ、ひとたび打たれると、あまりに脆く倒れ、受け身になった際には、
簡単に体勢を崩してしまい、まともに相手の力を受けてしまっていました。

計量失格後の身の処し方はともかく、そこに至るまでの減量苦、ないしは調整失敗が
ある程度、影響していたのだろうな、というのが率直な印象です。


比嘉大吾の勝利は、改めて見事なものだったと思います。
多大な注目を集めるイベントのセミファイナル、場内から大歓声を集める王座奪取。
6度のダウンシーンを経ての勝利は、かなりのインパクトがあったと思います。

しかし、その王者としての真価は、今後の試合ぶりによって問われるでしょう。
ボクサーとしての魅力は十分にアピール出来たとはいえ、この試合によって、
彼が世界王者としての実力を証明したかというと、残念ながらそうは言い切れません。

もちろん、大いに期待出来る、可能性大、だとも思います。
すぐに統一戦だなんだとはいかないでしょうから、上位の選手相手との対戦において、
また豪快な、爆発的なファイトを見せてほしいものです。


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ガニガン・ロペス対拳四朗は、事前に思っていたような、クリアな拳四朗の勝利にはなりませんでした。

現時点で、TV放送が初回と最終回のみ、とのことですので、簡単に経過などを。メモ程度ですが。

初回、ロペスが手を出す。拳四朗、正対した位置取り。左は当たる。ややロペス。
2回、拳四朗の右リードがややまさるか。拳四朗。
3回、拳四朗の右ショート、ボディ打ち、ロングにカウンター。ロペス顔赤い。拳四朗。
4回、拳四朗ジャブ、右カウンターを差し込む。拳四朗。

5回、ロペス採点劣勢を知り、出てくる。拳四朗手数減る。ややロペス。
6回、正対する位置取りをロペスが左で狙う。ロペス。
7回、拳四朗右アッパー、ロペス右フック、軽い連打。拳四朗右ボディ。迷う回。
8回、拳四朗右ボディ。カウンター。ロペス手数落ちる。拳四朗。

9回、拳四朗足とジャブで捌く。拳四朗。
10回、拳四朗逃げ切り体勢に入る。早すぎる。ロペス左打って前に。ロペス。
11回、ヒットの応酬、ロペス必死、拳四朗逐一下がってしまう。印象悪い。ロペスか。
12回、拳四朗、セコンドに言われたか、ロープに押されるも手は出る。ボディが効いて打ち勝つ。拳四朗。

採点は2-0で拳四朗。7対5が二者、ドローが一人という採点でした。
私の採点も、迷う回次第ですが、同様の数字でした。


序盤は、技巧派同士の対戦らしく、静かな展開ながら、拳四朗の巧さがまさった印象。
しかし途中採点で劣勢を知ったロペス、手数を増し、執拗に攻めてきて、
拳四朗も徐々に苦しい展開になっていきます。

それでも8回終了後、三者とも2ポイントリードと出て、9回も抑えたように見えました。
このまま行けるかと思ったら、10回、大きく足を使っての逃げ切り体勢をとります。
最終回残り30秒、とかならさておき、いかにも早い、これでは相手の奮起を引き出すだけや...と
思っていたら案の定、ロペス必死の形相で追撃。11回も「絵」としては同様。
最終回、ボディ攻撃で打ち勝って、僅差で勝ちましたが、とても快勝とは言えない試合でした。

もっと良い回りで、好打して捌いて、クリアに勝って欲しいと思っていましたが、
ガニガン・ロペスの粘り強さ、執拗さには、改めて感心されられました。
この選手をクリアに突き放したり、倒して勝つというのは、相当桁外れの力が無いと無理だ、
見終えてそう思わされました。

逆に言えば、若い拳四朗にとって、よく競り勝った、と称えるべき試合だったとも。
世界初挑戦で、そういう試練の一戦を勝ち抜いた拳四朗には、これを糧にさらなる飛躍を期待します。

しかし、TV放送はどうなるんでしょうかね。後日、深夜録画放送でしょうか。



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時を失うことだけが怖い 井上尚弥、2位に完勝、ではなく「楽勝」

2017-05-22 21:07:01 | 井上尚弥




ということで2日連続で、有明コロシアムで観戦し、帰ってまいりました。
試合以外にも言いたいことは一杯あるのですが、とりあえずは順番に、ということで(^^)


そういうことで2日目のメインは、井上尚弥がリカルド・ロドリゲスに3回KO勝ち。
余裕で見切って、スイッチもして、右で効かせて、左で倒す。
拳の負傷に対する怖さがあるのか、以前よりも丁寧に、慎重に打っている風ですが、
それでも序盤で倒してしまう。相変わらず、桁外れの強さでした。

相手が「世界2位」とはいえ、それに相応の内実がある選手かというと、
そうではなさそうだということは、事前に動画などで見て、想像してはいました。
井上がスーパーフライに上げてから当たった選手の中では、ペッチバンボーンと並び、
おそらく最弱のレベルだろうと。

とはいえ、勝ち負け以前の問題で、これほど大きな差を、誰の目にも明らかな形で見せ、
その上で勝つ井上は、試合自体から緊張感を奪い、闘う意義すら疑わせてしまっていました。
スイッチし、好打し、相手の反撃を外す一連の動作からは、はっきりと余裕が見えました。


デビュー戦から着実に成長し、手を付けられないほどの強さを見せてきた井上は、
拳の負傷や減量苦などにより、一時停滞も見えましたが、それを乗り越え、或いはやり過ごし、
またしてもその圧倒的な強さを発揮しています。

強い相手、一定以上の力量がある選手にクリアに勝つことを「完勝」といい、
弱い相手に勝つことを「楽勝」とするなら、井上尚弥がロドリゲスから納めたものは、
本来「完勝」とするべきものです。

しかし、ロドリゲスは井上の前では、本来持っているはずの、何らかの形での力、強さを
まったく表現出来ぬまま敗れ、まるで井上が「楽勝」したかのように見えてしまいました。


現状、スーパーフライ級の誰と闘うにせよ、有利の予想が立つ状態、と言って良いでしょう。
彼を打ち破るものは、強敵の力量ではなく、時の流れ以外には無いのでは、という気がします。

そして、何よりも強く思うのは、その強さが、輝きが失われぬうちに、さらなる高みにて、
余裕など見せる余地のない、緊迫の闘いに臨んでもらいたい、ということです。

2回途中、けっして油断ではなく、緩みが見えるでもない、しかし余裕綽々に見える、
見えてしまう井上尚弥の姿を、見つめる、というより、眺めながら、そんなことを思っていました。
普通、試合の途中で、こんなことを思ったりはしないものですが...。


とりあえずは、9月予定というアメリカでの試合が、本当に実現することを祈ります。
世界ミドル級タイトルマッチのアンダーに入るか、WBCタイトルと同一興行に出られるか、
そういう形なら最高ですが、はてさて。


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八重樫東はミラン・メリンドに初回、衝撃のノックアウト負けを喫しました。

初回、まずはお互い探り合いかな、八重樫は少しずつ、大きく動いていくだろうけど、
その前に色々見たいものがあるのだろう...という感じで見ていました。
そのうち、少しボディを打たれたか?と思ったあと、左喰って、えらくあっさり倒れてしまいました。
正直言って、会場で見ていると、あまりに唐突で、何が起こったのか理解出来ませんでした。

あとでスローを見ると、メリンドの左フックの「芯」、おそらく拳の中指あたりが
八重樫のこめかみに、まともに入っているように見えました。
そこに右がフォローされていて、これは効いたはずだ、と納得しました。
追撃に関しては、メリンドの力量からすれば、単なるお料理の時間、というところだったのでしょう。


それにしても、メリンドが強いことはわかっていたにせよ、彼の力が出る間合いで、
いとも簡単に打たれてしまった八重樫には、何か深刻な不調でもあったのかな、と思いもします。
これが勝負というものだ、という納得をすべきなのかもしれませんが、
あんなに安易に打たれてしまうような、甘いキャリアの選手じゃないはずだろう、とも...。


それにしてもミラン・メリンド、見事な勝利でした。これは称えざるを得ません。
世界上位に長いし、強豪相手に伍して闘う力量の持ち主と知ってはいましたが、
三度目の挑戦で、ついに悲願成りました。

田中恒成が希望する統一戦の相手は、誰よりもこのメリンドであるべきではないか、とも思います。
また来日してほしいものですね。


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この日の前座は、平岡アンディが10勝2敗の山口祥吾を6回TKOに下した試合と、
予備カード4回戦二試合が判定だったのを除くと、早いKOが続出しました。

細野悟は野口将志を初回で一蹴。
野口のガードの開き方を一目見て、これで細野に対したら保たない、保つはずがない、と
思いましたが、早々にその通りになりました。
細野はスーパフェザーに上げるのか、フェザーに戻すのか不明ですが、
フェザーに落とすなら、坂晃典との新旧強打対決は是非、見たいものですね。


清水聡は山本拓哉に初回TKO勝ち。
左で倒し、追撃の連打。確かにクリーンヒットが続いていたが、マーチンさんが早々のストップ。
妥当だと見るべきでしょうが、手を止めていたわけでもない山本にすれば、不満ではありましょう。

この前日、韓国人ボクサーが立て続けに倒れても続行を許したマーチン主審、
この日は全く違う基準でレフェリングをしているように見えました。
選手が違えば基準も変わるのか、いったい何なんだ、と思わざるを得ません。

試合後さる筋から聞いた話だと、前日のレフェリングについて、コミッションから叱られたんだそうですが。
何だか、子供みたいな話です。頼んまっせ、という感じですね。


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そういうことで、早いKOばかりが続いたのだから、仕方が無い...
という部分もあるにせよ、怖れていた休憩地獄の凄まじさは、過去の観戦経験でも、
なかなか無い、有数のものでした。

一度、名古屋で石原英康の世界戦の時、メインまで1時間以上休憩という
壮絶な経験をしたことがありますが、今回は20分、40分、40分、という具合。
とはいえ、セミとメインの間は、実質1時間くらい空いていたので、
総合的に言えば、それ以上か。

まあ、皆さん売店に行ったり、トイレに行ったり、スマホで時間つぶしとか、しておられました。
私は、タブレットに入れておいたボクシングの動画などを見ておりました。
カルロス・モンソンとベニー・ブリスコの試合は、画質は悪いがなかなかの熱戦でありました。


と、それはさておき。
TV局は生中継を原則とし、メインの試合を早々に終えてしまうと視聴率が落ちる、
それを嫌ってのことかも知れませんが、セミ終了後、前日のVTRなどが流れていたというその間、
身銭切って暇割いて、有明まで足を運んだ数千人の観客は、何も無しでほったらかしでした。

単に、客商売としてどうなのよ、と言いたくもなろうというものです。
大橋ジム陣営にとり、二人いる世界王者の一人がKO負けした後、すぐ次の試合の用意を、
というわけにもいかないでしょうが、それにしても1時間空ける必要はないでしょう。

結局、TV局の(勝手な)都合に、観客は無条件で合わせなければならない。
そりゃ、ミドル級の世界戦(という体裁でした)でもなければ、普通の興行から
お客さんの足が遠のくのもむべなるかな、としか言えません。

まして、TV局から近いからという理由で?、不便な会場での興行ばかりです。
将来、ボクシングの世界戦は、会場ではなくTV局のスタジオで「収録」する時代が来るかもしれませんね。
ていうか、いっそ今すぐそうしてしまえばええのにな、とさえ思ったりもします。
そうすれば、こちらもかえって得心がいくというものですよ。


本当に、ボクシング業界の皆様方には、もう少し、ファンや観客のことを考えるアタマを持ってほしいです。
まあ、常日頃から、モノを考えるよりは、目先の金の匂いを追う鼻だけは効く、
という風にしか見えませんから、期待するだけ時間の無駄ではありましょうが。




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自分の「型」で押し切った、と見えたが 村田諒太「世界」初挑戦は判定負け

2017-05-21 06:18:27 | 関東ボクシング



ということで昨夜は有明コロシアムにて観戦してきました。
村田諒太、アッサン・エンダムに判定負け、初黒星でした。



確か、8回くらいだったと思います。

「万が一ですが、これを、エンダムのアウトボックスと見る採点がありえますかね」と
同道した友人に尋ねました。
いやー、それはないでしょう、という答えに、そらそうだろうな、と思い直しました。

私の採点は8対4か、行っても7対5まで。ドローさえない、というものでした。

そういうことで、判定が割れたと知ったときにまず驚きました。
負けと聞いて二度驚き。嘘でしょう、と。

誰より、当のエンダムが、完全に負けを認めていたように見えました。
つい先刻まで、沈み切った表情を場内の大型モニタに大映しにされていた
アフリカルーツのフランス人は、跪いて歓喜。涙していたようにも。
対する村田諒太は、言葉もない、という様子でした。


感想はご覧になった皆様とほぼ同じだと思います。

手数は出ず、右一辺倒の闘いぶりで、左フックは試合を通じて上には一発だけしか返らず、
ボディへも数発あったかどうか、という感じ。

つまりはいつもの一方通行、一方回転のみという、村田諒太の右強打を軸にした「型」、
「世界」初挑戦の試合で、さらに極端に無駄をそぎ落とした(悪く言えばさらに偏った)闘いぶりは、
全ての局面において、とは言えずとも、12ラウンズ中7つ以上を支配するには十分に、
アッサン・エンダムを攻略していた、と見ました。


エンダム、確かに軽打はよく出ていたものの、大半は村田の腕の上で跳ねていたし、
ダウン以外にも、4度ほどロープに飛ばされては跳ね返ってくるエンダムに
「ジェフ・チャンドラーかお前は」と突っ込んだりもしていたくらいでした。

実際、直に見て、ミドル級の世界上位、と見るには、現状ではかなり不足を感じたというのが
正直な印象でした。
思った以上にパンチに威力がない。それは会場で直に聞くパンチの音でも明らかでした。
村田諒太のそれとは、重みがまったく違いました。


とはいえ、安易に続けてもらえば、無事では済まないレベルではあったかもしれません。
村田諒太は過去の試合で、相手にパンチ力がないと感じたときに、攻防ともに雑になり、
悪い試合をする傾向がありましたが、今回は、防御に関してはかなり慎重で、集中していました。

ただし、今にして思えば、それ故に、攻撃に関しては、あまりに攻め手が乏しく、
右、右、また右、という具合で、ダウン奪取以外は、好打の手応えを得ていたとはいえ、
「その先」の展開を切り拓く「それ以外」の手が、散発的なボディ攻撃以外に見られなかった。
そこは非常に不満ではありました。

実際、勝っている、と見ていたせいでもあるのですが、試合展開がいっこうに変わらない
終盤戦などは、正直に言って、退屈に感じながら試合を見ていたくらいです。

「このエンダムに、この闘いぶりで勝っても、世界上位の力を証明した、と評していいのかな」と
勝利の価値自体についての疑問を抱いていたりさえしました。
まさか、負けになるとは露知らず。


率直に言って、この試合内容で負けにされたことについて、
村田諒太には同情しますし、気の毒にも思います。

しかしそれとはまた別に、村田が世界ミドル級の上位ランカーに肩を並べる実力を証明したか否かは、
正直言って、迷うところです。
仮に結果が勝ちになり、WBA王者となっていたとしても、それは同じだったでしょう。

村田諒太はタイプ的にも、プロアマ通じてのキャリアについても、
一試合で大きく闘いぶりが変わる、という選手ではないし、そういう時期にもありません。

それは承知の上で、パンチングパワー、強度の高いガード防御、という長所以外の部分が、
あまりにも極端に切り捨てられていて、長所を生かす「布石」の部分に不足があります。ありすぎます。

パワーでまさり、ヒットを取ってダメージを与えても、
そこから、さらに優勢な試合を展開し、決定付ける能力、好打の際の追撃パターンが見えない。
それ以上のことをすれば、リスクも増すかもしれないが、そこまで止まりで自重する、
せざるを得ないのだとしたら、残念ながら、そこに村田の限界があるのかもしれません。

そして、そうした村田諒太の現状に、今回のような「間違い」が起こる余地があったのかもしれない、とも。



有明コロシアムには過去、何度も足を運びましたが、客入りはおそらく過去最高だったと見えました。
会場へ向かう道すがら、報知新聞の作成した特報?が配布されていて、
村田は普通のボクサーとは、ある部分では段違いの扱いを受けていることがよくわかりました。

そういう状況、多大な注目の中、十分に勝っていた、と見えた試合に、結果として敗れた。
試合後、今まであまり経験したことのない、重い気持ちで、会場から出ました。

力が、技が通じず、ミドル級世界上位の強豪に跳ね付けられ、叩きのめされて敗れた、
というような試合だったら、ある意味ではまだ、良かったのかもしれない。

ファンの身勝手、その極みとわかった上で、そんなことを思ったりもしました。


少なくとも、金メダルの栄光にすがることなく、プロの世界に飛び込んだ村田諒太の
「世界挑戦」としては、いろんな意味で、「残念」なものに思えてならない。
昨日の試合は、そんな試合でありました。







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接近がかなうか/スピードと精度/挑戦者決定戦/これは見たいなぁ/会長は快調

2017-05-18 15:18:02 | 話題あれこれ




有明2デイズ、いよいよ間近に。
またも馬鹿をやって、二日間にわたって観戦しますので、勝敗はおいといて、
好試合、清々しい試合をひとつでも多く見られたらまずは幸い、です。

出来れば名古屋の試合も、会場で見たかったですが。
こちらは関東でも生中継があるそうですが、関西では放送なし、です。
では関西では何やるのかというと、こういう番組

阪神戦中継でも漫才でもない。こんなのが田中恒成の試合よりも数字を出すのでしょうかね。
何とも言い難いものがありますね。


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それはさておき、リカルド・ロドリゲス公開練習

以前も少し書きましたが、直近のKO勝ち含め、動画を見る限り、井上にとり脅威とは見えません。
接近戦が井上の弱点という見立てですが、そもそもそういう展開に持ち込めるのかどうか。
言われてみれば、弱点かどうか以前に、そんな試合展開をあまり見た覚えがないですが。

こちらの記事では、大橋会長のコメントが出ていますが、こういう余裕は要らないな、と思います。
きっちり撥ね付け、打ち込む、というのが基本であるべきでしょう。

井上尚弥のレベルからすれば、単に目先の試合どうじゃなく、9月にも予定されているという
米国での試合に向けて、展望が開けるような内容を期待したいところです。
まあ、これも陣営の言うことを真に受ければ、という前提ではありますが。


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続いてミラン・メリンド公開練習

小柄ながら、総合力が高く、パンチがないという評が一部にあるようですが、
過去映像を見ると、良いノックアウトもけっこうあります。
記事にもあるように、連打の中に、スムースにアッパーを混ぜてくる攻撃は
コンパクトで精度が高いように見えます。
アッパーは相手の出鼻に合わせる打ち方もあり、なかなか脅威かなとも。

メリンドの良い展開を封じるには、やはり八重樫本来の、出入りのスピードを生かした連打か。
「激闘王」的な展開は、少なくとも試合の三分の一までに抑えるくらいの感じで闘ってほしいです。
否応無しにそうなる時間があるのは、避けがたいでしょうけど。


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日本タイトル挑戦者決定戦、13階級にて実施

A級トーナメントや、最強後楽園のような試合を、ミドルまでの全階級で行うということです。
これは正直驚きました。細かいところまではわからないですし、実際に行われてみないと、
という気もしますが、こんな良い話が業界から出てくるとは、嬉しい驚きでもあります。

とりあえず10月21日は、ホールが超満員になること間違いなしでしょうね。
願わくばユース王座決定戦と同様、地方の選手にもチャンスが与えられる流れになってほしいですね。

ただし、実際にはOPBFやWBOアジアへの「流出」も散見されることでしょう。
これは各地域の、判定や裁定に対する疑念なども関係してくる話ですから、
業界挙げて、このあたりの問題も改善していってもらいたいものです。


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ユース王座決定戦、まずは準決勝が終わりました

決勝は8月22日、23日ですが、カード一覧を見ると、なかなかの顔ぶれ、好カードばかり。
ことにフライ級、ユーリ阿久井政悟と中谷潤人の一戦は、必見のカードです。
これは見に行きたいなぁ...と本気で思うくらい。

上記の挑戦者決定戦の話もそうですが、形はどうあれ、ファンが見たいと思わせるカードを、
逃げ道ばかり探さずに実現し、地道に提供し続けることこそが、将来への展望を拓く、一番の近道です。
ユース王座の今後について、前向きな評価ばかりとは行きませんが、
現時点では、良い流れが出来ていると思いますね。


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具志堅会長、快調です。記事その1その2

ジョー小泉さんが「会長、快調ですか」という、どうしようもないダジャレを言うそうですが、
文字通り、快調です。まさしく「具志堅劇場」ですね(^^;)

そういえば、かつての弟子で、世界戦に出た選手の中には、こういうノリとは合わないんだろうなぁ、
という風情の選手もいたような気がします。
そこいくと比嘉大吾は、なんとなく具志堅会長と「合う」感じではありますね(笑)



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王座奪取、有力/こちらは難関突破なるか/渡英/空手vsボクシング

2017-05-12 22:32:36 | 関東ボクシング



20日、21日の両日、名古屋と有明の6つの世界戦のうち、
挑戦者が勝つ確率が一番高いのは、ガニガン・ロペスvs拳四朗だと思っています。

ガニガン・ロペスの試合は、直に一度、TVやネットで数試合見ています。
当てることと、ペース配分の巧さが武器のスイッチヒッターですが、
若い頃からパンチの当て際が甘いのか、世界王者としては「弱打者」の部類。

ペドロ・ゲバラに判定負け、はともかく、デンバー・クエジョ戦での2回KO負けは、
それこそ完敗、大敗で、あの印象がどうしても強いです。
もっとも、強敵との対戦が多いキャリアで、巧さやしぶとさを見せて生き残り、
WBCの王座にあるわけですから、軽く見るわけにはいきませんが。

展開としては拳四朗が先手で左を当てて、速いリズムを作りたいところでしょうね。
これが出来れば、充分勝てると思います。
怖いのは身体負けして押し込まれ、色々ややこしいことになる、というくらいでしょう。

今の拳四朗は、左の多彩さ、間合いの取り方に見える抜群のセンス、
相手の手を見て、的確な対応が出来る冷静さなど、ロペスに勝つための「部品」は
ほぼ揃っていると見ます。
加えて最近は、体力強化の成果か、カウンターでダウンを取ったり、
好機に鋭い詰めを見せて倒しきるなど、タイミングの良さにパワーが加わってもいます。

ライトフライ級4大王座独占、というのが、喜ばしい快挙なのかどうかは、
様々な意見があることでしょうが、この日、名古屋で田中恒成が勝てば、
それが実現する可能性は大だと思います。拳四朗の快勝に期待ですね。


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ファン・エルナンデスvs比嘉大吾については、何度か触れましたが、
こちらはガニガン・ロペスよりも、だいぶ「難関」かな、という印象です。

ミニマム級時代、井岡一翔と闘ったときからそうでしたが、ステップインの調整ひとつで、
同じ間合いから、左ジャブ、フック、アッパーを打ち分ける技術があり、
その巧さに、フライ級に上げたことでパワーが加わった印象です。

比嘉大吾は相手の懐に入り、右のボディストレートで相手を止め、
単に対角線のコンビ、というだけではない、強烈で多彩な上下、内外の打ち分けをします。
右のショートクロスと右アッパー、或いは左ボディフックを外から内から、
小さい振り幅で連打する攻撃で、アーデン・ディアレを攻略した一戦は見事でした。

しかし、この攻撃態勢に入る前に、エルナンデスの左アッパーが必ず来るでしょう。
基本、足を使ってくるでしょうが、単に捌くだけではない、威力充分の「迎撃」が出来る相手に、
比嘉がどれだけそれを外し、なおかつ攻められるか。

正直、厳しい想像もしますが、だからこそ、比嘉が勝てば、千金の価値ある勝利でもありますね。
これまた、見応えある緊迫の一戦になりそうです。楽しみです。


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こちらは予想不利と言われていますが、村中優が渡英、カリド・ヤファイ戦に向け会見

久高寛之戦はなかなかの熱戦でしたが、次が世界挑戦とは驚きでした。
おそらくは、先方の意志が強く働いた結果の選出なんでしょうが、是非一泡吹かせてほしいものです。

ところで記事中の、村中のコメントですが、これはちょっとまずいんじゃないですか、という感じです。
ホントにこんなこと言ったんですかねえ。天然だ、爛漫だ、という話で済むのかどうか。
これをそのまま通訳したら、現地の記者さんたち、怒り出すんやないか、と思いますけど。

海外で試合する際には、こういう部分も含めて、周囲が上手く「振り付け」して、
色々助けてあげないといけないのかもしれませんね。
この記事だけであれこれ言えない部分もありますが、一読したとき、ちょっと驚きました。


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先日、刈谷で見事なKO奪取を果たした、坂晃典。
さっそく?というか、関西ローカルのバラエティ番組に出演していました。
動画紹介。数日で消します。





...もうちょっとマシな番組なかったんかい、という気もしますが(^^;)
まあ、これからどんどん注目され、露出も増やしていくべきなんでしょうね。

で、見てわかったんですが、これはタイトルマッチの前に収録されたんですね。
負けてたら、放送はどうなってたんでしょうかねえ。勝ってめでたし、ではありますが。


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強打が決まるか、膠着するか 村田諒太、世界のレベルを問われる大一番

2017-05-12 05:55:03 | 関東ボクシング



ということで有明2デイズも迫ってきて、公開練習ラッシュです。
年末にも似たような状況になるのが通例ですが、それに迫る勢いです。

年末は紅白やダウンタウンがあり、なかなか高視聴率とはいかず、
他局が「惨敗」を食い止めたいがためにボクシング中継をする、という構図のようですが、
今回はそういうこともなく、より多くの目にボクシングが見てもらえる機会になってほしいものですね。

ということで、改めて、試合前の段階で、あれこれと思うところを、とりとめもなく。


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ということで今回の目玉はやはり、村田諒太
報道陣100人、とのことですが、写真見るとなるほど、えらいことになっています。
帝拳ジムって、一度だけ行ったことありますが、あのスペースに100人となると、大変でしょうね。

対するアッサン・エンダムは、フランスではなくて米国、マイアミで調整中
村田の現状について「学習期間」という表現をするところなど、
多分、試合映像もそれなりに見ているんだろうなあ、という印象です。

彼の試合はWOWOWで何度か見ていますが、直近の試合は放送されていなかったような。
とりあえず動画紹介。WBAミドル級暫定戦、アルフォンソ・ブランコとの試合。





分析どうこうという試合ではありません。話が早くて、結構です。

最初、テンプルのあたりに右が入ったのかと見えたのですが、スローで見るとアゴです。
この距離で、このパンチが飛んできて、まともに入ればこういうことになるのでしょう。
破壊力というか、切れ味というか、一打での決め手を持つ選手です。

反面、レミュー戦やクイリン戦における、多数のダウンを喫した事実からは、
一定以上の強打を受けると、耐久力の限界がある、ということも言えます。


大ざっぱな見方かも知れませんが、世界上位の切れるパンチと、打たれ脆さを併せ持つ、というと、
ライト級のヒルベルト・セラノがどうしても思い出されます。

坂本博之に、初回から倒されたが、2回早々に逆襲し、あっという間に坂本の顔面を切り裂いて、
5回に逆転TKO勝ちした一戦は、脆さと切れ味の両方が極端に突出していて、
結果を知った上で映像を見て、それでも思わず身震いしたのを覚えています。
次の畑山隆則戦では、倒される一方で完敗でしたが。


エンダムがセラノほどの脆さを、村田相手に見せるわけではないでしょうが、
村田とすれば坂本や畑山同様、切れるパンチをかいくぐって、プレッシャーをかけて
攻めていくことになるのでしょうから、何を持って攻めるか、でしょうね。

左ジャブを槍衾のように突きまくって、というのは、正直期待薄です。これが出来れば一番ですが。
さりとて、畑山のように、スピード豊かに切り込んでいく、というスタイルでもありません。
結局は右ストレートの強打をいかに決めるか、或いは決まらずとも威圧できるか、なのでしょうが、
そのための布石の部分がどうなのか、ですね。


どちらも、まともに決まれば、一打でKO出来るパンチャーですが、
試合が長引けば、その威力を警戒し合って、或いは警戒させ合って、という展開もありそうです。
その場合は、競った回を攻勢で取れるかどうか、という勝負になるかもしれません。

ただ、ミドル級という階級の持つ重厚さ、しかも世界レベルでの攻防となると、
それは終始、見ている我々も、普段は体験することのない緊迫が続くことでしょう。
そして、村田諒太にとっても、それは同様なのだろうと思います。
その緊迫を、堂々と闘い抜くだけの質を、村田諒太が持っているのかどうかが、遂に問われます。


序盤に好機を得て倒せるか。或いは判定を勝ち取るか。
形はどうあれ、この一戦に勝利出来れば、それは村田諒太のレベルが、世界上位であることの証となるでしょう。
以前も書いたとおり、この試合はその点において、看板がどうであれ、充分に要注目の大一番ですね。


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盛大な公開スパー/転級しなければ/試練の敗戦/これも要注目

2017-05-08 04:33:01 | 話題あれこれ




昨日は一応、昼間の生中継をのんびり見ておりました。

果たして、そんな大層な試合かね、生中継するほどのものではないだろう...
とは、誰の思いも同じだったでしょう。
メキシコで大騒ぎになるのは、まあ仕方ない部分もあるのでしょうが。

まあ、とりあえずルーカス・マティセがKO勝ちで再起したのはめでたいな、と。
デビッド・レミューは、体格差と同時に、あの単調さでは倒せずとも仕方ない、と。

で、メインは、技量の差がそのまま出たらこうなる、としか思うことがありませんでした。
カネロ・アルバレスから見れば、ジュニアさんは図体のでかいスパーリングパートナーみたいなもんやろう、
と思っていた、そのままの「絵」が12ラウンズに渡って見られました。

試合後、ゴロフキンが登場。去年も似たようなことになっていましたが、
今回は9月に対戦合意とのこと。
カネロはあれこれ言い、ゴロフキンは半笑いで応じておりました。
やるのはめでたいことなれど、また何ポンドで、とかごにょごにょ言いやせんかね、というところなんでしょうか。

もちろん、好カードであることに疑いはありません。
強打、剛健の王者に、抜群のセンスを持つメキシコのスターが挑む、見逃し厳禁の一戦です。
あとは「余計」なこと抜きで、すんなり決めてくれれば、言うことなしなんですがね。


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前日には、ユリオルキス・ガンボアがTKO負け。世界戦以外では初黒星。

しかし、この体格で、ライト級で戦えば、いずれこうなるとしか言いようがないですね。
この人がフェザーで世界獲ったころの強さったら、もう衝撃というか感動的というか、見事なもので、
それと同時に「このクラスだと体格面で苦労せんかな」なんて思ってたんですが。

実際、あのままフェザーで闘い続けてたら、後に王者となった数々のスター選手たちとの対戦で
あれやこれやと楽しませてもらえたんやないかな、と思ったりもします。

ビジネスやマッチメイクの都合で、あれを追いかけ、こっちに飛んで、という具合で
ほいほい階級を変えて、結局はなんのこっちゃわからん、みたいな事例が散見されますが、
この圧倒的な才能の持ち主も、そんな感じになっちゃいましたかね。本当に残念です。


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加納陸、世界挑戦経験者のフィリピン王者にKO負け

高山勝成戦に続く、試練の一戦となった模様ですが、仕方ないことだとも思います。
19歳のボクサーが、歴戦の高山に続き、現役のフィリピン王者に敗れたとて、
批判するには値しない。むしろ果敢な挑戦をした、と称えるべきことでしょう。

試合の肩書きが、実際の内容、内実よりも大層なものであり、それがファンの評価に
避けがたく影を落としてしまう、その現実が残念ではありますが。

試合後、休養や引退や、ということまでほのめかされたようですが、
若くして、実像以上に、記録や何やという話題と共に語られることの重圧もまた、
実際の過酷な闘いと同様、彼を苦しめてもいたことでしょう。

色々考え直さないかんことがあるな、と、一介のファンでさえ思います。
彼と、彼の周囲もまた、そうであってほしいですが。


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八重樫東、ミラン・メリンド戦への心境語る、という記事です。

私もそのうちのひとりですが、このクラスではやはり、この前日に名古屋で行われる
田中恒成vsティト・アコスタの一戦に興味が集中されています。
しかしこの、IBFの指名試合もまた、負けないくらいの好カード、ビッグマッチだと言えるでしょう。

この前日には有明でも、WBCタイトルがあり、拳四朗がガニガン・ロペスを攻略すれば、
ライトフライ級四大王座を日本人ボクサーが独占するわけですが、
その翌日、八重樫が陥落し、その独占が早々に破られても、何の不思議もありません。
メリンドはそれだけの強敵です。

負けはファン・エストラーダとハビエル・メンドサ戦、ふたつの世界戦のみ。
世界上位との対戦も多く、その強さはレコードを見れば一目瞭然。
それ故に、日本人との対戦は今回が初めてです。

動画はあれこれ見てきましたが、数が多すぎるので、直近のファーラン戦ハイライトをご紹介。





全盛期の切れや迫力からすると、ちょっと不完全燃焼な印象ですが、
長身ファーランのリーチに苦しんだ面もありましょうか。

しかし左リードから右の繋ぎのみならず、左フックやアッパーを多彩に散らすコンビ、
そしてその威力はなかかなのもの。

非常に好戦的ですが、防御面でも優れている。
距離が詰まった打ち合いに強いのは、上下に打ち分ける左右アッパーの威力と同時に、
下を向かずに顔を上げ、目線を切らないまま小さなダック、ヘッドスリップで避けて打ち返せるから。

年齢的に上昇期ではないですが、充分手強いし、これがラストチャンスでしょうから、
意気込みも相当なものがありそうです。
八重樫とのベテラン対決は、東洋軽量級全体を見ても、なかなかの好カードです。
長年見て見たかった試合でもありますね。

21日の有明は、前日の興行に比べて注目度が落ちるかもですが、
実はこういう、必見と言うべき試合もあるわけです。
この一戦に勝てば、八重樫東の評価はさらに大きくアップすることでしょう。

良いコンディションで上がり、スピードとリズムで上回って、勝ってほしいです。
今から楽しみなような、怖いような一戦ですね。


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