さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

またも規制/乱立より内容/貴重な激励/同じネタの繰り返し/16フィートの真夏

2012-09-28 20:32:06 | 話題あれこれ
世界挑戦資格の規定が出来る、のだそうです。

以前も取り上げた話題ですが、基本的には、私の見解は変わらないです。
規制より先に、或いは同時に、他に見直さねばならぬこと、顧みなければならぬことが
放ったらかしであるのなら、こんなものに意味はない、というのが私の見解です。

しかし、現実に4団体認可が行われるからこそ、こういう具体的な話が出てくるんでしょう。
そういう意味では、やっとか、と思う反面、喜ばしい話ではありますね。

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ついでに語っておこうと思うんですが、王者乱立で世界王者の価値が落ちる、と
心配する声がある、という話。

確かに軽量級においては、王者がたくさん誕生するかもしれない、というのは
可能性としてはある話です。
例えばミニマム級なんかだと、それこそ4団体独占になってしまうのでは、とか。

しかし私は、まずそんなことは起こりえないと思っています。
例えばここ一年の日本のミニマム級ボクサーを実力順に並べたとして、
便宜上、井岡、八重樫、高山、三田村の順だとしましょう。
で、この4人で105ポンドの王座4つを独占出来るか、という話です。
私は、100%不可能だと断言します。

世界にいる4人の王者の中、日本の一番手である井岡が攻略したのは、
実質世界の三番手の王者であるオーレドンでした。
八重樫は、悪いですが四番手と見ざるを得ないポンサワン。
最強と言われていたヌコナシチ・ジョイ、それに次ぐドニー・ニエテスやラウル・ガルシアを
井岡や八重樫が攻略したわけではないのです。

つまりは、日本の一番手が世界の三番手や四番手を攻略したに過ぎないわけで、
では井岡や八重樫で、ジョイやガルシアに勝てたかどうか、というと、
普通に考えて五分五分以上の予想にはならないでしょう。
先頃メキシコ遠征で敗れたIBF王者ジョイですが、その試合展開は
逆転負けを喫するまではほぼ完勝のプロセスだったと聞きます。

ましてこれより上のクラスで、このような状況が起こりえるでしょうか。
少なくとも、王者が生まれすぎて価値がなくなる、という心配は、
残念ながら?無用のものだと私は予想します。

もし世界王者の価値がなくなるのだとしたら、それは対戦相手の質の低下、
それを見越したマッチメイクの乱発と、それに伴う試合内容の乏しさが原因でしょう。


上記の世界挑戦資格規制案というのは、あくまでこれを問題視したものであるはずです。
そうであれば、もう少し具体的なところに踏み込んだ案であるべき、だとも思います。
私はやはり、以前と同じように、こうした通り一遍の規制には、100%賛同は出来かねます。


余談ですが、今、4つの王座のうち、日本人が二つを占めているスーパーフェザー級は、
そういう意味では、近年希なる奇跡のクラスと言っていいのかも知れません。
内山がサルガド、ソリスを、粟生がタイベルトを明白に下しており、
内容面でも充分、国際的に評価されうるレベルにあると思いますね。

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沢木耕太郎氏、西岡を激励

若い人だとこの人の書いたボクシング関連の作品を知らない、という向きも多いのでしょうね。
好きなものも嫌いなものもありますが、いずれにせよ読み応えのある作品ばかりでした。

この方は帝拳の長野マネージャーとも良い関係にあるようで、
考えてみたら長い間ボクシングについて書いていないことが不思議なくらいですね。
もっとも、昨今のボクシング界が提供する試合の、内容と題目の乖離について、
かなり厳しい見解を持っている節があり、それが原因なのかもしれませんが。

しかし、そういう沢木氏ですら、要注目と語る一戦が、もうすぐ行われるわけですね。
西岡もこういう激励を受けて、ますます気持ちが燃えてくるんじゃないでしょうか。

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井上尚弥、デビュー戦間近、ということで、毎度のとおり色んな話があります

「3戦目世界挑戦」とかなんとか、まあ毎度のことですが。
それにしても、こういう話題を提供しているのが、あの大橋秀行だというのが、
何とも痛いというか、複雑な心境になりますね。

トップアマからプロ入りし、デビュー7戦目で世界に挑み、完敗を喫した人が、
ジム会長となって自分の選手をまた7戦目で世界戦に出して敗れて、
それでもなお、新たな有望選手が現れたらコレですものね。

単なる話題作りに過ぎない、と見れば良いのかもしれませんが、
話題作りだったら他に、もうちょっともっともらしいハッタリを考えてもらいたい、
というのが、私の正直な気持ちですね。
毎度毎度、おんなじ事ばっかり、飽きもせんとようもまぁ...。


そして、ロンドン五輪出場まであと一勝に迫った19歳のボクサーが、
プロデビュー戦からけっこうなキャリアのある選手と、難しそうな試合を控えている時に、
こういう記事を書き散らかしている人たちの存在には、本当に溜息しか出ませんね。
まずは勝ってもらいたい、その中で光るものが少しでも見られたら良し、というところです。

とはいえ、ひとつ良い話も書いてあります。当日深夜、TV放送があるようです。
早晩、どこかで動画も見られることでしょう。楽しみですね。


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16フィートの真夏」ってご存じでしょうか。

田中誠一さんがその昔「ナンバー」に寄稿したジャッカル丸山の記事を元に、
後にヤングサンデーに掲載されたボクシング漫画です。

上京して日々の生活に追われる中、ボクシングと出会って生きがいを見出した若者が
同じジムにやってきたエリートボクサーと衝突し、紆余曲折を経てタイトルマッチを闘う、という
ドラマを越えた劇的な現実のストーリーが展開されます。


で、その物語のクライマックスたる一戦ですが、YOUTUBEにて発見したので、
動画紹介しておきます。
私も今回初めて見たんですが、漫画に描かれていた以上に凄い試合で、びっくりしました。

とにかく、ジャッカル丸山が巧くて強い。
よく左が出るから、距離の測定が出来ていて、ショートとロングの打ち分けにミスがない。
前に出る選手にありがちなオフ・バランスも少なく、リズムに乗って手数が出せる。
古口哲のフットワークと、速いストレートパンチをほぼ無力化して攻め込み、
5回、厳しい詰めで見事なフィニッシュでした。

後に見せた、逆転、逆転、また逆転の壮絶な試合振りばかりが喧伝されるジャッカルですが、
この試合では、経験豊富なファイターの、巧くて強いボクシングを見せています。
貴重な動画ですので紹介してみました。

後に鬼塚勝也のトレーナーとして、自分の果たせなかった、
世界奪取を果たした古口哲ですが、この敗れた試合だけを見ても、
「ボクシング界の江川卓」と言われた素質がよくわかります。
しかし、ジャブ、ストレートの速さを生かせない距離での闘いに引きずり込まれ、
ジャッカルに常に先手を抑えられての完敗でした。
この試合が確かデビュー6戦目。結果として、先を急いだキャリア構築の失敗例、とも言えますね。


...まあ、最近は成功例も多いとはいえ、やはりこういう試合を見てしまうと、
上記の井上のことも心配ではありますね。
もっとも、現代のリングには、ジャッカル丸山の再来たりうるようなボクサーは、
なかなか存在しないでしょうが、それが幸いと言えるのかどうか、私にはよくわかりません...。


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再戦はあるのか/数段飛ばしの勝利/「あの問題」/知らない間に4度目が

2012-09-20 20:02:53 | 話題あれこれ
せめて週に一度は話題あれこれ更新くらいせねば、と思っているのですが
なんだかだと言うているうちに...10月はあれこれあって盛り上がりそうですし、
更新頻度を上げていかねば、と思っております。どうもすみません。

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日曜日はありがたいことに生中継が見られましたね。
その前の日曜にも、早朝から生中継があったんですが、そちらについてはモゴモゴ、ということで。

専門誌(日本のやつね)には、案外わからんぞ、五分五分に近いかも、みたいな記事が散見されて、
正直言ってアタマん中が「?」マークで埋まっておりましたが、蓋を開けたらあんな感じでした。

確かにあからさまなほどガタイが違いましたが、悪いですけど根本的に技量が違うもの、
所詮どうにもならんわな、という感じでしたね。
その昔、阿呆な団体が一試合にスーパーミドルとライトヘビーのベルト二本を賭けた試合を認可して、
シュガー・レイ・レナードとドニー・ラロンデが闘ったことがありまして、
あれもまぁ、たいがい技量に差がありましたが、今回よりはずっとマシでしたね、今思うに。

とはいえ、最終回のアレはさすがにびっくり。やはり疲れてたんかなー、と思ったりもしましたが、
あんな打たれ方するほど疲れてちゃいかんよなあ、なんだかだ言うてマルチネスもそろそろ...
なんて思ってたら、何でも4回に拳を傷めてた、とかいう話が。

なるほど、と思いました。いかにチャベス・ジュニアがごついからって、全然左を強打せずに
ちょっと悪趣味やなと思うほど、さばく展開のみに終始したのはそういうことか、と。
あのポール・ウィリアムス第二戦で見せた、相手の防御のミスを即座に叩いた、
小さく鋭く強い左はもう打てないのか、勘が衰え勇気もなくしたのか、と、
ちょっとがっかりしてたんですけど、拳の負傷なら、納得出来なくもないですね。

で、負けた二代目の方は大麻がどうこう、とか。
気が静まる、という意味でボクシングに関係ないことも無いのか?と思ったりもしますが。
この人、ドーピングすっぽかしたり飲酒運転したり、ちょっとドラ息子ぽいですね。
まあ、親父が偉大で、なおかつ聖人君子とは言えんお方ですから、
いろいろ気苦労もあるんでしょうけども。

再戦云々、については、最終回のアレがありましたから、いずれ組まれるんでしょうね。
一年経って、怪我が癒えた王者と、伸びしろがあるとも思えんが若い二代目とが
どんな試合を繰り広げるのやら...あまり前向きに興味あり、とは言いませんが。

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昨夜はホールで日本人ボクサーが史上初めてヘビー級世界ランカーを破った、とのこと。
しかし試合写真一枚見て、ああ、そういう試合なのね、という風に思った方が大半でしょう。

これは、デビュー5戦目の日本人ヘビー級ボクサーとしては快挙、ではあっても、
現実に世界王座に接近した、というような内実は無い、という理解で良いのでしょう。
でも、この戦績で、以前WBCのトップ10に入っていたという選手を破ったんですから、
まずは立派、新人としては良くやった、という意味では評価されるべき、だとも思います。

正直、もう数試合、ナスビにマッチ棒刺したような感じの相手と闘って、
試合数が二桁に乗った頃から少しずつ、ボクサーぽいのと闘っていくのだろう、
という感じで見ていました。今回、ちょっと数段飛ばしの試合に勝ったな、という印象です。

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清水智信、引退について。

細かい話はあれこれありましょうが、仮にも一度、世界王座を獲得したボクサーに、
こんなコメントをさせてしまったことを、ボクシングに関わる人々は恥じるべきではないでしょうか。

また「あの問題」の一連の推移について、鋭く切り込んで詳らかにしようというジャーナリズムが
どこにも存在しないこともまた、ファンとしては苛立ちを感じるところですね。

せめて、清水「氏」の指導者としての今後が、このような旧弊とは無縁のところで、
輝かしいものになることを願いたいものです。

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知らない間にパッキャオとマルケスの4度目が決まっていました(^^;)

私はこの組み合わせなら何度見ても楽しめそう、この二人が顔突き合わせるだけでもええやん、
という類のミーハーなんですが、世間様の受け止め方はそうでもないのかも知れませんね。

しかしマルケスの執念は相変わらず、というかさらに燃え盛っているのやもしれません。
パッキャオが5月の試合んときみたいにボケとったら、今度こそ...ということになるやも。

ところでこの試合、142ポンドクラスでWBO王座を賭けて戦われるとのこと。
この辺がどう出るか...いろいろ考えるところもありますね。



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信頼ゼロ/快挙?/話題あれこれ/マナカネさん大人気

2012-09-09 08:36:17 | 話題あれこれ

無念の敗戦から一週間、話題をあれこれ。

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内定、という記事が出ております。

しかしコレ、結局当事者が一方的にあやふやな話をしているだけで、
公式な話では全然無いんですよね。

でっち上げの王座獲得から二年、一度も上位選手と対戦せずに済むという
存在自体が異常事態といえるこの御仁の言うことなぞ、まともに聞けへん、
というのが大方の見方でしょう。

もっともホントにやると決まったら決まったで「どういう算段や?」と
これまた素直に見ることは出来ませんし。

それにしても、これほどボクシングファンから信頼されない選手って、
ボクシングの歴史上でも極めて珍しいですね。

「口でごちゃごちゃ言うたって意味無いんや、出るとこ出たら白黒つくがな、
 それがボクシングのええとこや」というような単純な理解が、
私の思うボクシングの魅力のひとつであり、それは今でも基本的に変わっていません。

しかしこれだけ「出るとこ」に出ずに、王者であり続けられるボクサーが存在しうるとは、
かつては考えてみたこともありませんでした。
単に階級が増えたから、団体や王座が増えたから、という話では説明がつかない
異次元の世界に生きる、史上類例無き、ある意味奇跡のチャンピオンです。


ウーゴ・ルイスについては、一発長打があるが穴も隙も不足もちゃんとある、
未完成のスラッガー、という印象です。
見ていて楽しい選手ではありますし、私はけっこ好きだったりしますが。

もしこの試合が実現したら、たぶんTV中継くらいは見てしまうでしょうね。
そのときはメキシコ国旗、小さいのでもいいから、どこかで買わないかんですね(^^)

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日本人ボクサーがリングマガジン王座に認定されました

長谷川穂積が5連続KO防衛してたときも、1位にはなったけど王座は空位でした。
それを考えると快挙なんですが、やはり?でもあります。
あまり大きい声では言えませんが、ちゃんと試合映像見てはりますか?と
心の片隅に疑念があるのも事実だったりします...。

でもまあ、今後の試合ぶりで、この肩書きにふさわしい試合をしてもらえたら良いですね。
次の相手がどうかはわかりませんが、ソーサ戦、ポンサクレック戦などが実現したら
それらの試合で、五十嵐の真価が問われることでしょう。

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ボクシングの話題あれこれ

TV番組で、プロからアマから、所属ジムやTV局の垣根を越えてあれこれ一緒に、
ボクシングの話題総まとめ、みたいに取り扱うものって、
考えてみたらほぼ皆無と言っていいでしょうね。
そういう意味では貴重な番組というかコーナーですので、動画紹介しておきます。

長谷川穂積が9分20秒くらいからのところで、スーパーバンタム級転向も
可能性としてはあるかもしれない、というコメントをしております。
フェザー級での世界戦交渉は難航しているようで、そういう方向に舵を切ったのかも。
もし122ポンドで良いコンディションを作れるなら、楽しみですね。
まあ、順番逆やん、という繰り言を(本人にではなく、周囲に)言いたくなるのも事実ですけど。

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キック王者がボクシング転向、ということですね

最近、この手の話多いですね。
角海老宝石ジムから、というのも。

元々設立の経緯が、日本で唯一のパブリックジムを実現しよう、というものだったジムだから、
どこか普通のクラブ・ジム制度とは毛色の違うところがあり、その時々で活動する
マネージャーの特色が、選手獲得にも現れる、というところなんでしょう。
内情は知りませんが、ファンとしては、バラエティに富んだ人材を見られるのは楽しみではあります。

しかしデビュー戦の相手が、またあの選手。えらい人気者ですね...。
ホントに、皆さんいよいよもって、やることが露骨になってきてます。


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最後の応援

2012-09-01 23:25:04 | 名城信男


名城信男、判定負け。試合後に引退表明したと聞きました。


初回、名城が先手を取り、王者テーパリットのジャブを受けつつ攻めきりましたが、
2回以降はテーパリットがしっかり身体全体を使って打つジャブに突き放されます。
手応えのあるパンチを打てる距離を失った名城は、前に出ようと単調になったところを
多彩なパンチで迎え撃たれ、また突き放され、の繰り返し。
テーパリットのジャブに対し、強い右を叩いて抑え込むことが出来ず、後手後手。
7回までは、文字通りのワンサイド。名城が立て続けに失点を重ねました。

挑戦者としては最後のリング、つまり敗北イコール引退と公言しての一戦は、
私が今まで見てきた名城信男の試合の中で、もっとも厳しい内容と結果、
つまり「惨敗」へと突き進んでいるように見えました。


しかしやはりというか、さすが名城というか。
中盤まで時折叩いていた左ボディが徐々に効いたのか、序盤から好ペースだった反動か、
徐々に動きが落ち、突き放すジャブの伸びも少しずつ落ちてきたテーパリットに、
名城が猛然と反撃。場内一気に沸き返り、観衆は配布されたメガホンを叩き出す。
そのリズム、音響に乗って、名城がテーパリットを追い回し、打ちまくる展開となります。

8回、左ボディが再三好打。右の追撃がテーパリットを脅かす。
9回、打ち合いで右の応酬、名城ワンツー、左ボディ。
10回、名城のボディが効いたか、テーパリットのジャブは、突き放す威力と伸びを失い、
名城にさらなる攻勢を許す。
11回、テーパリットのグローブのテーピングが二度にわたって緩む。王者陣営、実にベタ。
さらに名城攻勢。テーパリットのジャブの伸びが僅かに甦るが、名城攻め続ける。
最終回、名城さらに攻める。場内メガホンの大音響。右ヒット、ボディも入る。
大歓声の中、ゴング。


後半の攻勢時には、正直に言って私も思いきり手を叩き、あれこれ叫んでおりました。
何を言っていたのかは、記憶にありませんが、少々乱暴な言葉を使っていたかも知れません。
前半の苦境を耐えて凌いでの逆襲、こういう試合を「彼らしい」と表現することには
ちょっと抵抗も感じるのですが、最後まで諦めない闘志が見えた、良い試合でした。


私の採点は、名テテテ テテテ名 名名名名 というところで、114-114。
しかし判定は2-0で王者テーパリットを支持しました。
やはり、競った試合では、先にジャッジに好印象を与えた者が有利なのでしょう。
しかし、惨敗の予感も感じた試合を、ここまで惜しい「惜敗」に変えた名城の健闘に、
場内からは惜しみない拍手が送られ、名城が控え室に去った後も、客席にはその場を
すぐには去りがたい、という風情で立ちつくす人々の姿が見られました。


会場の住吉スポーツセンターは、思った以上の盛況でした。
どの程度「実売」だったかは知りませんし、私には関係のない話ではありますが、
もし「ちょっと見てみようか」という感じで会場に足を運んだ方々も、
ボクシングが発する熱量のようなものに触れられたのではないか、と思います。
名城信男が最後に闘ったのは、そんな試合でした。

彼は今現在の自分自身の全てを尽くして闘いました。
その闘いが放った熱は、それを直に見た者の心に、確かに残ったことでしょう。


怪物のように強かったルーキー時代から、様々な苦悩と疲弊を抱えて闘った現在まで、
名城信男の試合に、私はたくさんの夢を見せてもらいました。
それが時に実現されて歓喜となり、時にかなわぬ望みで終わることもあったけれど、
初めて世界王者になったときの「もっともっと強くなりたい」という言葉で語られた
名城信男の追い求めた夢を、勝手ながら私も一緒に見せてもらえたように思います。

そして、どんなに素晴らしい夢も、いつか終わりが来るということでしょう。
それが今日にはなってほしくないという思いで、思い切り応援しましたが、
結果として、最後の応援となってしまいました。


名城信男、本当にお疲れ様でした。悔い無き闘いだったと思います。


しかし、私には最後に悔いがひとつあります。
私もメガホン叩いて応援すりゃ良かったな、と。
思い切り拍手し過ぎて、ちょいと手が痛いですよ、ホントに。

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