さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

まずは見事な返り討ち、と見たのですが...小國以載、V3

2012-11-19 05:38:23 | 小國以載
ということで昨日は神戸サンボーホールにて、立ち見修行観戦。
小國以載vsロリ・ガスカの再戦を見てきました。


前回と完全に立場が入れ替わったわけですが、それは試合内容にも如実に反映されていました。
初回からガスカは前回以上の気合いで、身体ごと叩き付けるような左右のフックで攻めてきましたが、
小國は足使うのかと思いきや、さほど動かず、脇をしっかり絞ったガード、ブロッキングを駆使して、
ガスカの有効打をほとんど許さず、しっかり受けて、防いでは、左のボディブローを中心に、
的確なパンチを要所で決めて、ガスカを撥ね付けるような闘い方を採りました。

基本的にこの構図のまま、試合は最初から最後まで続きました。
そして、小國が少し疲れて手控えたか、手数が落ちた回が僅かにあり、
それをガスカの攻勢として採れば、ガスカに振れた回がいくつかはある、という見方が、
公式採点における116-112、116-114、というスコアになったのでしょう
(フィリピン人ジャッジのガスカ勝利の採点は、もはや異次元の域にあるので、論外とします)。

しかし私は、ガスカに思い切り甘くつけても117-110、小國でした。
以下、簡単にメモから拾い読み。


初回、ガスカ果敢に攻める。最初は柔らかく膝を使って、下から攻め上げてくる形。
小國右アッパー、左ボディ、正確に決まる。

(※今日の報道では、ガスカの左フックが少し効いて、足を止めざるを得なかった、
という小國のコメントが出ていますね。確かに好打はいくつかありましたが、
そこまでのダメージ、弱味を見せずに、小國はすぐに打ち返していたように見えました)

2回、接近戦でガスカ攻める。小國ガードでほとんど防ぐ。
小國左のボディ打ち連発。角度が良いから効く。ガスカ早くも気圧されて後退する場面も。
3回、小國右ボディストレートも交え、ボディ攻撃。ガスカ、思うように前に出られない。
ふと気づけば、早々にガスカの膝の動きから、柔らかさが消えている。

4回、ガスカがまたラッシュ。小國、少し動いた方がと思うがガード、ブロックして反撃。
ガスカはひとしきり攻めては小國に正確な反撃をされて下がる、の繰り返し。

途中採点。パンチの精度に確かな差があると見えたが、ガスカにフルマークの採点をしたアホが一人。
あとは39-38、39-37で小國。これとて辛いな、と思いますが、その辺は後述します。

5回、小國の右ボディストレートが入って、ガスカの足が少しよれる。
小國、ジャブ中心に突き放す。ガスカ、攻め手がなくなり手詰まり状態。
6回、小國の左ボディはほとんどジャブ並の頻度でヒット。ジャブ、ダイレクトライト。
小國がコントロールし続ける。

7回、ガスカが足を使い、その上で果敢に攻める。小國少し手数が減るが、正確さでまさる。
8回、ガスカ懸命の攻撃。手詰まり状態から半ば捨て身で盛り返そうとする。
小國左フック好打するが、全体を見てガスカの攻勢か。

途中採点。フィリピン人ジャッジが77-75でガスカ支持。序盤の勢い、まだ死なず。
後は78-76、79-74で小國。

9回、圧倒的にヒット数でまさる小國、そろそろ山場が欲しいが、ガスカはタフ。
果敢に攻める。しかしオープンブローが目立つ。
小國はボディ、長い右を見せる。
10回、ガスカに減点1。序盤からひどかったオープンブローが原因か、と思ったら、
ラウンド終了後にバッティングによる、とアナウンス。
攻めるガスカに小國はジャブ、ボディ。

11回、ガスカはひたすら手数を出す。小國疲れたか、手数が減る。この回はガスカ。
12回、ガスカ攻めるが小國はジャブ、右、浅いが当てる。



私はガスカに甘くつけて4R、8R、そして11Rを与えて、それ以外全部小國と見ました。
117-110、です。普通につけたら118-109、或いは119-108です。
しかし公式採点は、114-113ガスカ勝利というのはは論外として、
日本と韓国のジャッジが、116-112、116-114と、思った以上に
ガスカの攻勢点を取っていたようです。

このあたり、途中採点のところで触れましたが、リングサイドの近い位置から見ると、
ガスカが前に出る攻勢の迫力が強く印象に残る反面、
少し離れた位置の視点から見える、ガスカの攻勢がほどんど小國の腕の上でバウンドし、
なおかつ小國の反撃で、ガスカが時に気圧され、時に撥ね付けられるように見える後退が、
あまり視認できなかったのではないか、という気がしました。
TV画面で言えば、アップ続きの画面と、引いた画面の違いというか。
小國のボクシングは、必ずしもアップ続きで見て、映えるものではない部分があるように思いました。

前王者との再戦という、カードとしてはやや地味な展開と、
スコアの数字などを見ると、何か小國が冴えない試合をしたような印象かも知れませんが、
私は全然印象が違っていて、小國は前回の試合とは立場を入れ替えた再戦で、
果敢に攻めてきた前王者ガスカをきっちり撥ね付け、一年の間に開いた両者の実力差を
そのまま試合に出した、堂々たる返り討ちに見えました。

一度闘った相手との再戦において、こういうクリアな勝利(と見えた内容でしたが)を
収めた小國以載は、やはりその実力を確かなものにしつつあり、その過程における一試合として
私はこの日もまた、小國のボクシングは良かった、と見ます。


ただ、気になったのは、ガスカとの力量差を感じたのか、終始、ガード、ブロック主体の防御で
闘い続けたのは、競った採点を招いた要因だったかな、ということです。

受けて立てる、防いで見せる、撥ね付けられる、という自信があったからこその選択でしょうし、
私もその選択は間違いではなく、八割方以上は小國の思惑通りに行って、
試合も勝ったわけだから、批判をするにはあたらないのですが、あんな数字が出ると...。

今後、相手のレベルがさらに上がったとき、こういう防御が採点上、不利になる可能性がある、
という一点において、小國にとり貴重な経験としてほしい、そういう部分もあった試合でした。




昨日は、メインはもとより、前座も充実した内容でした。
この日、メインのガスカ含め、3人のフィリピン人ボクサーが出ましたが、
いずれもフィリピンの大富豪アルデゲール氏率いる「ALAジム」所属選手だったそうで、
これが皆、それぞれレベルは違えど、皆が皆、マジ、マジ、大マジの本気さん。
かつて関西のボクシングファンを度々感動させた「HonmamoN」興行の記憶が
チラッと甦ってきたりなんかしました。

森川真一郎は、自分よりやや大柄なジェッカー・ブハウィ(比国SF級12位だそうです)に
苦戦の末、最終8回に右をテンプル付近に決められダウン、立ったがもう無理で、追撃されTKO負け。

福原寛人はOPBFフェザー級6位、20勝1敗というロベルト・ゴンサレスと緊迫の闘い。
じっくり構えて、重いパンチを厳しい狙いで振ってくるゴンサレスに、
さすがの福原もおいそれとは攻め込めない。
これはなかなか厳しい試合やなぁと思った3回、打ち合いになるかと見えた直後、
福原が相打ち気味のタイミングで右のカウンターパンチ一撃。
見事に決まってテンカウント。さすが福原、役者です。
相手が強かった分、さらに価値ある勝利と見えました。

セミセミにはVADYジムの二番手(で、いいのですかね)西谷和宏が、
歴戦の雄、岩下幸右に判定勝ち。新鋭vsベテランの一戦は新鋭が制しました。



と、試合内容はどれも良かったんですけど、やはりこの会場の興行は、
毎度毎度、料金設定が厳しいので、立ち見になってしまい、非常に疲れます。
その上、前座試合がKOで終わっても、すぐ次の試合をやらずに、
合間になんだかだと催し物があって、でもボクシング見に来てるこちらには、
悪いですが何の需要もないものばかり。かなわんなー、の一語です。

例えば、こんな芸人さんを呼んで、それこそ思う存分に持ちネタをやってもらうとかなら、
私なんかはものすごく嬉しいし、疲れも吹き飛ぶんですけどねー。
どないなもんでしょうかね。

まあ、それこそ一般のお客さんからすれば「需要がないわい!」と
お叱りを受けてしまうのやもしれませんが。難しいとこですね(^^;)



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思いの先をゆく左

2012-11-05 20:20:16 | 関東ボクシング

週末はあれこれ忙しく、しかしその合間を縫ってちゃんと生中継は見ました(^^)
遅い遅い感想文です。


山中慎介は、今回ひょっとしたら危ないんじゃないかなぁと思っていました。

トマス・ロハスは負けも多いですが、逆にいうとそれでも世界の王座に就き、
世界の有名どころや日本の上位を相手に、長年にわたり戦い続けてきたわけで、
一定の水準を超えたところにある技量、力量の持ち主といえる選手です。

サウスポーで、抜きん出た長身とリーチを持ち、相手から見れば打ちにくい的であり、
しかも見た目以上にパンチが強く、切れる。
時折「ポカ」をやってピンチに陥ったり、ダウンしたりするのが玉に瑕ですが、
基本的には闘いにくい、攻め落としにくい選手であり、
山中が打ち気にはやって、無理に攻めすぎると、悪く回る展開もありそう、と。


立ち上がり早々、そのあたりの山中のバランスの良さに、非常に感心しました。
無理に突っ込まず、リーチを畏れて引くでもなく、攻守共に無理のない構えから、
強くて正確なヒットを重ねていく。盤石、とはまさにこのことでした。

対するロハスは余裕のある距離を取れず、さりとて迎え撃ちに専念できるわけでもなく、
密度の濃い攻防に巻き込まれ、自分から打っていくという、一番悪い選択を
序盤から強いられていました。

要所で単発のヒットを取り、山中に楽をさせなかったあたりはさすがでしたが、
中盤以降目に見えてダメージを貯め、7Rにフィニッシュされてしまいました。


山中の最後の左は、目にも止まらぬ、見事な追撃によるフィニッシュでしたね。
ワンツーでリズムが切れてしまう選手が最近多いような気がしますが、山中は
その後の返しに加えて、さらに左ストレートを踏み込んで打ちこんでいきました。

好機に、ファンの思い、願い通りに打っていく選手こそが、いつの時代も変わらず
ファンに愛され、ヒーローとなるものです。
しかし今回の山中は、見てるこちらの思いより先に、さらなる追撃を決めて
ものの見事なノックアウトを見せてくれました。

前回の試合では、時にプロモーター、時にマネージャーの顔で物を言い、
さらにはチーフトレーナーや選手当人の選択にまで介入する、
ややこしいお方の言に影響された最終回の自重によって、
画竜点睛を欠いた形になった山中慎介でしたが、
今回はそういうややこしい話に行き着く前に、すっきりと決めてくれました。


...ごちゃごちゃ書いてきましたが、細かいこと抜きにして、本当に素晴らしかった!!
西岡敗れ、粟生敗れ、やや暗い雰囲気も感じていたところでしたが、全部消してくれましたね。
何でもツニャカオ或いはエスキベルとの指名試合とか、IBF、WBO王者との対戦とか、
今後の話も賑やかになってきましたが、最終的には打倒ノニト・ドネアを目指してほしい、と
そんなことまで思いました。もちろん、勝機を問われると厳しいかもしれませんが、
少なくともこの勝ち方が出来る選手を、狭い枠の中に押し込めていて良いはずがないでしょう。
年齢的にも、けっして若くはない山中です。ここ1~2年の間に、大きな勝負に出てもらいたいですね。


それにしても、このノックアウトシーンは、出来るだけ多くの人の目に触れてほしい、
どこに出しても、誰に見せても通る、一級品のスペクタクルといえるものでした。
山中慎介、お見事でした。ますます今後に期待ですね。



セミファイナル?だったんでしょうか、フライ級の方。

五十嵐俊幸は、オマールの弟ネストール・ナルバエスに僅差の判定勝ちで初防衛。
誰でも苦しむ初防衛戦、南米の選手に苦しみつつ打ち勝って防衛なんですから、
立派なものだと言えば言えるんですが...何やこの点々は、という感じでしたね(^^;)

前回のハロ戦、その前のウィカブ戦(会場で見ました)を見ていても思うことですが、
やはり最近、打ち合うことが増えてきた五十嵐の、闘い方の是非はどうなのかな、
これで良いのか悪いのか、微妙な綱渡りをしているな、というのが率直な感想です。

ひと目見れば誰の目にもアウトボクサーの姿形である五十嵐ですが、
世界王者やランカーとして、一級品とは言いにくい相手に、距離を取ってさばききるだけの
技術面でのグレードの高さがなく、それが故に、左のボディアッパーを中心とした攻撃で
ある程度までは打ち合っておかないと、世界戦の12ラウンズを乗り切れない。
彼のここ三試合を大雑把に表現すると、こういう感じではないかと思っています。

で、今後闘うであろう上位の相手に、同じやり方で通じるのかな、というのが心配なところですね。
エドガル・ソーサは、往事の実力を維持しているのかどうか不明ですが、
上昇気流にある、若くて充実した上位選手との対戦となると、どう見ても苦しそうです。

こんな言い方は酷かもしれませんが、世界王者という肩書きのボクサーに対して、
いつ正念場が来るかが全てである、というような印象を持たねばならない、
そのこと自体が五十嵐の現時点での評価になってしまっていますね。



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安堵と落胆と(大場浩平という夢 2012)

2012-11-03 09:18:11 | 大場浩平
昨夜は神戸にて大場浩平vs村井勇希戦を見てきました。

大場は昨年12月、ロリー松下に敗れて以降、たしか3試合目だったかと思いますが、
4月に見たフィリピン人との試合は、内容がないよう、という古い駄洒落が出るような感じで、
どうもキレもメリハリもない、単調な試合に見えました。

今回は相手が歴戦のベテラン村井ということで、テンションの低い試合にはならないだろう、
カードとしても、私個人としては味わい深いもので、好試合を期待して、見てきました。


以下、あくまで私の頼りないメモから起こした展開を簡単に。

1R、大場速い左を出してスタート。村井はじりじり出るが手数が少ない。

2R、村井前に出て接近を試みるが、ヒット少ない。大場速いワンツー。

3R、村井左フック、しかし追撃はヒット少ない。村井このあたりから、多少ラフに攻める風。
ボディブローの応酬が見られるが大場が左ボディ、ワンツー。

4R、大場が連打からボディ攻撃。村井引き続き強引に攻めるが、正確なヒットは少ない。
大場ジャブ、ボディでヒットを取る。終盤、村井の左フック一発で大場少しバランスを崩す。
場内の声援に乗り村井追撃も、クリンチで寸断。
この回は全体は大場、一発の効果を取るなら村井。私はやや村井に甘くつけて、村井の10-9。

5R、大場自らロープ際に下がって攻められる。これは悪癖の一語。
村井のパンチの大半を、L字ガードとスウェイで外しているが、こんなことしても良いことは何もない。
村井攻めるが、大場ワンツー、ボディで抜け出す。

6R、同じ展開、大場ロープ背負い、村井攻める。大場左ボディを4発、5発とヒット。
ここまであまり出さなかった、得意というか、好きなパンチであろう、右アッパーも出す。

7R、大場ワンツー、飛び込んでアッパー。大場らしさが出る。右ボディストレートも。

8R、大場、この回は3分間通じて、一度もロープを背負わずに、しっかりと足を使う。
速いフットワークと、後退しながら打つジャブで、厳しく距離を維持。
村井をほぼ完全にアウトボックス。大場、やれば出来る子だということを見せつける(笑)

9R、村井攻めるが、大場ボディ打ち、右。村井は左から連打。この回は村井の攻勢がまさるか。

10R、両者、足を止めて接近戦でヒット&カバーの応酬。
村井はここぞとばかりに連打を繰り出すが、スピードと当て勘でまさる大場がここでも抜け出す。
両者クリーンヒットの応酬のあと、大場の右アッパーが決まって村井後退。大場優勢、ゴング。

ということで判定は意外に競っていましたが3-0で大場。
さうぽん採点は4R、9Rを村井、後はクリーンヒットの差で大場。98-92でした。
二階席からの観戦でしたが、近い位置から見ると、村井の攻勢がより評価されたのでしょう。


村井は距離を取ったとき、接近したとき、いずれもよく闘いましたが、
接近戦で強引に攻め込んだときは、まだ大場のスピードを抑えられたものの、
8Rに大場にさばかれたり、10Rにまともに打ち合ったりした、
いわゆる普通の攻防においては、どちらでも大場のスピードに及びませんでした。
しかし、ベテランらしく、しっかりした狙いが見えた試合運びは良かったですね。


さて、大場ですが、この日の試合ぶりは、かつて名古屋のリングで日本タイトルを防衛していた頃に
何度も見た試合...王座防衛を果たして、その才能の片鱗を見せるものの、何かもうひとつ、
ちょっと物足りない印象やなぁ、というあの感じの、延長線上にあるような感じがしました。

相手の村井が、日本ランカーとしては申し分のない実力を持っているのと相まって、
なんだか、日本王者時代の大場の試合の幻影を見た、そんな気分です。

大場の試合振りを絶賛するわけではありません。ただ、彼の才能からすれば、もっと良い試合が出来るだろう、
という思いには届いていない、けれどまた期待をしてしまう、という感じだった、いくつかの試合と、
昨夜の試合は極めて似た印象でした。


再起後、ようやく以前の感じに近づいてきたのかな、という意味では、
大場浩平の復調、と言って良い試合だったのかもしれません。

しかし、これまた以前と変わらず、右拳をアタマの後ろにつけて構え、
そこからトリッキーな右を打ってみたり、上記の通り意味無くロープを背負ってみたりと、
そういうことはもっときちんとペースを掌握してからやりなさい、と言いたくなる、
悪癖というのか、趣味優先というのか、とにかくよくわからない大場もまた、健在でした。


8Rには、余計なことをせず、きちんとジャブを打ち、足を使って村井をさばききり、
クリンチすらほとんどさせなかった大場を見ると、何故もっと集中してそれをやらんのや、と
愚痴のひとつも出て来ます。

国内において、やはり大場は希なる逸材であると、改めて思いました。
しかしすでに山中慎介が世界の王座にあり、日本王座にも、若き岩佐亮佑が就いています。
かつてその王座を五度守った大場が、再び上を目指すなら、もう余計な遠回りは許されないでしょう。

来春あたり、再び日本王座をかけた試合に出るらしい、という話も聞きましたが、
私は彼に、日本だ世界だという結果以前のものを求めたいと思っています。
もう、今までの感じまで戻ってきた、ではなく、以前以上に鋭く、狙いが明確になった、
焦点の定まった、集中力と切れ味が増した大場浩平の姿を見たいのです。


昨夜の試合は、普通に見ればまずまず、大場はやっぱり良い、と言える試合だったでしょう。
しかし私の、相変わらず過大だ、と言われてしまえばそれまでかもしれない、
大場浩平に対する期待、思いからすれば、がっかり、という試合でもありました。


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ポンサクレック敗れる!

2012-11-01 23:57:57 | タイ国ボクシング

本日、日本時間だと夕刻だと思われますが、あのポンサクレックが無冠戦で
3ラウンドに二度倒され、TKO負けを喫しました。
動画がありましたので紹介しておきます。

相手はレイ・ミグレノ、というフィリピン人で、レコードは私が見たものだと
15勝(13KO)20敗3分。ポンサクレックとは三度目の対戦で、過去二度は
8回判定と初回KOで敗れています。
それ以外にも、リチャード・ガルシア、ドァンペッチ、デンカオセーン、
テーパリット、ソニーボーイ・ハロといったところに軒並み負けており、
最近の三試合も全て判定負けで、三連敗中という選手です。

ポンサクレックにしたら調整試合の一環のつもりだったのでしょうが、
2Rからの映像を見る限り、往年の、適切な位置取りが全く見られず、
足の運びは重く、上体もふらふらしていて、バランスが悪く、安定感がまったくありません。
顔がポンサクレックの顔やなかったら、誰やコレ、という感じでした。

3R、左フックを食って効いたか、その後右を食って倒れ、立ったものの
足取りはふらふら。詰められて再び倒れ、仰向けに伸びてしまいました。


どこからどう見ても、限界、としか言い様のない姿でした。
どうやら、この小さなタイの英雄にも、グローブを壁に吊す時が来たようです。


基本技術を徹底的に叩き込まれた、バランスの良い、攻防兼備の名選手でした。
ミゲル・カントの記録を破る過程で、何度も来日し、日本のフライ級ボクサーたちにとって
高く険しい壁として、長らく存在したわけですが、今にして思えば、
こんなに巧くて強い、出来の良いボクサーを何度も直に見ることが出来て、
本当に有り難いことだったなぁ、と、感謝すらしているほどです。

本田秀伸戦で見せた技巧、小松則幸戦での衝撃的な強さ、
いずれも目に焼き付いて離れません。

さすがにそろそろ限界が来る頃だろう、と思ってはいましたが、
こうして現実に映像まで見てしまうと、何だか寂しい気持ちがしますね...。



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