さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今頃専門誌の話題/期待と懸念/「15」なんてどうでもいい/「ガンボア氏」TV出演

2012-05-23 01:26:02 | 話題あれこれ

今頃専門誌の話なんですが、今月15日発売の両専門誌、井岡vs八重樫戦のプレビューが実に良いです。
ことにボクシング・マガジンの方は、えらく派手に「煽って」ますね。
井岡一翔の、自信を鼓舞するかのような、見下ろし発言と、挫折を乗り越えてきた八重樫の、誇りを感じる言葉を、
大きなスペースを取って紹介し、対比させています。読み応えあり、でした。

あと、全然違う話ですが、ボクシング・ビートの今月号の白眉は、
なんといっても往年のKOアーチスト、王国メキシコの生んだ痩身の豪腕、カルロス・サラテのインタビューでしょう。
よくある通り一遍のものじゃなく、メキシコ在住の日本人トレーナー古川久俊氏による、濃密な内容でした。
本業もおありでしょうから不定期で良いですが、またこの手のインタビュー記事、読みたいですね。

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さて、粟生隆寛について、こんな記事
次は9月頃、相手はまた1位希望、年末?に内山戦をやって、次はライト級?と。
まあ現実がこんなトントンと行くわけもなく、何せ相手のある話ですからね、と読み飛ばすところですけど、
今の粟生ならこんな話にも期待感が持てるように思います。
相手に合わせ、お付き合いする中でこそ生きるカウンターパンチが主武器なだけに、
相手との相性、噛み合わせ次第で危ないところもありましょうが、
彼くらいの才能がある選手が、この程度のことを目指さないでどうする、という気持ちが勝ってしまいますね。

しかし彼がもしライト級でタイトルを取ったら「亀田興毅に次ぐ日本人二人目の...」って
新聞に書かれたり、TVニュースで読まれたりするんですかね。イヤですねえ、ホントに。

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これまた今頃な話題ですが、17日、土屋修平の連続KO記録がストップしたそうですね。

これは以前から、この手の記録で売り出す選手が出るたびに思ってたことなんですけど、
とりあえず「15」という数字が変な縛りになる前に止まった方が、後々のためには良いのでは、と。

金井晶聡が15戦目で榎洋之に負けた試合なんかが典型ですけど、若手がたまたま倒し続けて、
その数字が15に迫ってくると、マスコミやファンから変な圧力がかかってきます。
「あの浜田剛史の記録を、弱い相手とやって破る気か」みたいな。

しかし考えたら、こんな馬鹿な話もないわけで。
強い対戦相手と闘うだけの内実が、当該のボクサーにあるかないかは、
試合数とは全然関係ないことなのです。
例えば金井に、将来的に榎を破りうる素質があったとして、それを実力として身につけるために
必要な実戦の経験数が「15」なのか「20」なのかを決めるのは、結局は陣営の判断であるべきでしょう。

あの試合で金井が、実力差通りに敗れた後、そういう視点であの試合を語った記事も意見も、
私は寡聞にして知りません。
もし浜田剛史が今井房男を、或いはジョンジョン・パクインを倒していれば、
あと何試合か余計に猶予があったのか、とか考え始めるとますます、意味のない拘りだなと思います。
そもそも浜田剛史が偉大なのは、連続KOの数字がいくつだから、などというのが理由ではありません。
現役時代の浜田について語り出したらまた長いですから、止めておきますが...(^^;)

過去の選手の数字に縛られて、今の若い選手が無理な試合を組まれて敗れたら、
若くして天与の強打を持つ選手が、その素質を開花出来ずに終わることだってあります。
その損失について、もう少しマスコミも我々ファンも、全部浜田右へならえじゃなく、
冷静に考える必要があるのではないでしょうか。

数年前、渡部あきのりがこの記録に迫った頃、あの一家の後ろ盾があったことも加わり、
彼はファンから批判の対象になっていましたが、私は内心、こんな数字は弱い相手を倒し続けて
さっさと塗り替えてくれた方が良い、という気持ちでいました。
結果的には記録に並んだところで止まり、更新はされませんでしたが。

とりあえず、土屋修平の今後に注目です。
良いタイミングを持っているし、強打も魅力である反面、ベストが下のクラスである福原寛人戦の内容を見ても、
まだまだこれから、という段階の選手でしょう。
余計な縛りもなくなったことですし、ブランクの影響も考えて、じっくりとキャリアを重ねてもらいたいものです。

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テレビ番組紹介。27日朝7時45分、NHK(関西のみ)

ガンボア、というとキューバのあの人を思い浮かべましたが、
そうじゃなくてガンボア小泉ことジョマ・ガンボアです。

まあ、人となりをあれこれ聞くと、大上段に「元世界王者のガンボア氏」という感じではなさそうですが(笑)
しかしKOドラガ興行でカルロス・ムリージョを初回に倒したときの切れ味、破壊力は本当に凄かった...。
どんな番組になるかわかりませんが、あのときの映像、使ってほしいなぁ。


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播州赤穂で王者対決/防御用をなさず/クレしんの街で/行き先は関東でした

2012-05-15 18:42:36 | 話題あれこれ


関西の赤丸急上昇、VADYジムの小國以載ですが、次の防衛戦がなんと芹江匡晋、
7月14日、播州赤穂のセレモニーホールというところで開催とのこと。

正直、次あたり「何ソレ」的なカードで一服するんちゃうかな、と思っていて、
さらにいうならそれでもいいかも、とも思っていたんですが...驚きました。


予想としては、すごくシビアな、嫌な言い方を敢えてしますが、
関西でやれば小國有利だと思います。

関西のジャッジは、テクニカルでスタイリッシュなボクシングを高く評価する傾向にあり、
後楽園ホールではほぼ全面的に許容されているであろう芹江のスタイル、試合ぶり...
頭を下げて前進して打ち、打ってきたら相手ともつれて
折り曲げた身体を横に向けてやりすごし、また打ち、というスタイルを
「攻勢点」という言葉で評価はしないんじゃないだろうか、と見ています。
対する小國の、よりクリーンなアウトボクシングの方が、より評価されるのではないでしょうか。

もっともこれは、判定なら、という話に過ぎず、勝負がKOでついたら、
そういう話は関係なくなってしまうわけです。
小國のアウトボクシングか、芹江のアタックか、楽しみなカードです。
これは何が何でも観戦ですね(^^)

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WBOに挑んだ石田順裕に続き、東洋王者の淵上誠も敗れました。
準備期間の短さ、敵地での不利もあり、結果は完敗でした。

YOUTUBEで映像は見られましたが、彼の防御スタイルは、
結果として世界戦においてはまるで用をなしませんでした。
日本、東洋ではあれで通じても、世界となればきちっと捉えて、ヒットを重ねてくる。
残念ながら、それが現実だったということでしょう。

しかしあの王者、申し訳ないんですがこの試合が決まるまで、存在すら知りませんでした。
WOWOWでもこの選手の試合って放送したことありましたっけ。見落としかなぁ。
知らない間にフェリックス・シュトルムはスーパー王者になっているんですね...。

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内山高志の次の防衛戦は、クレヨンしんちゃんの街?春日部で開催。
サウスポー相手とのことで、こういう記事も。

相手が来日して勝った試合は、G+で見た覚えがあります。
けっこ強かったけど、それは普通の試合の話で、世界でどうとかいう印象は残っていませんが、
この試合の後はなかなかの好戦績で、相手もけっこう強いのが多いらしいです。

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で、同時開催にソニーボーイ・ハロvs五十嵐俊幸の一戦が。
こういっちゃなんですがこの試合、どこに持って行くんやろう、と他人事ながら心配だったんですが、
なるほど、こういう納めどころがあったんですね。
内心、注目していたハロの行き先は、関西じゃなくて関東でした。
関西に来てくれてればなぁ...「彼」の世界戦もこれでOK、だったら良かったのに、と
わかるようなわからんようなことをぶちぶちと嘆いております。

で、内山のセミにこのカードってことで、これは年末いよいよ、内山vs粟生実現への複線かなぁ、と
これまた先走って、期待してしまいますねー(^^)
粟生が年末までにもう一試合するのかどうか、そのスケジュール次第でしょうが、
何とか実現してもらいたいものです。


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連休中のあれこれ雑感です

2012-05-06 21:22:03 | 話題あれこれ

連休といっても観戦出来る日があれば、雑用に追われる日もあり、
我らが阪神タイガース猛虎二点打線は、文字通り連休に突入してしまってどうにもこうにも...
と、関係ない話はこっちにおいといて、この連休中に内外で行われた試合について
あれやこれやと雑感です。


今日、生中継された二試合。
メイウェザーvsコット戦は、両者の体格がほぼ変わらず、リーチではメイが優るという対比で
コットが自分から出る以外の選択肢を持てなかった時点で、こりゃ苦しいな、と見ました。
メイが鼻血を流してしまったことからわかるように、ロープ際への追い方、深い打ち方に、
コットの研究のあとが見えましたが、それでもメイが試合のあちこちに張り巡らせた
数々のギャップ、トリックを無力化するには至らなかったですね。

ロープを背にして後が無いように見せつつ、まだスウェイする空間を残しておき、相手を誘う。
打ってきた相手が身体を伸ばしてしまった打ち終わりに狙うカウンター。
先に右の踵を上げておいて、身体の捻りを一部省略することで、
速度を上げ、距離を短縮して打つ、相手から見れば実によけにくい右ストレート。
ジャブで相手のガードを絞らせておいて、外から引っかける左右のフック。

あれこれ書き出すとキリが無いくらい、細かい技をちりばめて相手の力を削いでいく
メイウェザーの牙城に、コットが限界に近い集中力を発揮して迫ったことも事実でしょうが、
全体的に見て、やはり及ばずという一戦でした。

リング外であれやこれやあれやこれやとあっても、やはりコット相手に自分の技を
しっかり見せつけて勝つ、さすがにメイウェザーとしか言いようがありませんね。
今後はパッキャオじゃなくてアルバレス戦の可能性もあるんでしょうが、
とりあえず「臭い飯食うて男なってこい」という台詞が先に来るというのも、
どこまでも常識では語れないこのお方ならではですね...(笑)

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セミのアルバレスvsモズリー戦は、前回のパッキャオ戦で評価というより「評判」を
落としてしまったモズリーの名誉挽回が、ある程度までなされた試合だったかな、というところです。
終始、闘志が見えましたし、積極的に闘い続けていました。
もっともこんなレベルで褒めないといけない時点で、話のレベルが落ちてしまっているわけですが。

サウル・アルバレスは、やはり大器ですね。加えて、もう40戦を闘っている経験を持ち、
ラウンド序盤はモズリーに攻めさせては中盤から反撃するという組み立てを毎回繰り返し、
好機にも急き過ぎず、見過ぎず、判断に間違いがほとんどありません。感嘆しました。

もしメイウェザー戦が実現したら、これはメイvsパッキャオとは違う意味で、
非常に興味のある闘いになりそうですね。

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海外での日本人ボクサーの挑戦は、いずれも苦しい結果に終わっています。

昨日の夜、ネットの映像で見たクリス・ジョンvs木村章司戦は、
結果、内容とも厳しい試合に見えました。
私は3R以降を見たのですが、序盤に相当きついヒットでも受けたのか、
終始視線を切ってうつむき加減で、低いダック、クリンチばかりが目に付きました。
最近強豪との対戦が減った王者ジョンへの評価以前に、木村の闘いぶりは、
傍目には残念なものに映りました、という以外に、あまり書くことがありません。

ジョンの現状はいったいどういうものなんでしょうかねー。
結局ミゲル・ガルシアの挑戦は、セレスティーノ・カバジェロが代わりに?受けるようですし、
肩書きはスーパーだか何だか知りませんが、段々邪魔者、のけ者扱いにされつつあるのかも、ですね。
彼の実力、実績はかなりのものだと思うだけに、残念至極ですが。

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1日、ロシアでWBO王座に挑んだ石田順裕の試合は、youtubeにて見ました。

確かに多くのラウンドで失点はしていましたが、ポール・ウィリアムスに続いて、
ディミトリー・ピログのようなミドル級の著名選手と立て続けに闘い、
変な崩れ方もせず堂々と渡り合っている日本人ボクサーの姿は、それだけで一見の価値あり、でしょう。
残念な結果を知っていてなお、石田の姿は感動的に映りました。
終盤はかなり打ち込まれましたが、以前書いたとおり、このクラスの上位選手たちが形成する
「リーグ」の一員としての石田順裕の存在は、ある意味日本にいる他の世界王者たちを凌駕するものです。

もし彼が闘い続けるのなら、タイトル戦とは行かずとも、それに繋がる次元の試合は、
それなりに用意されるのではないでしょうか。
そういう舞台で闘う石田の姿を、もう少し見てみたいなと思います。

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最後に、今頃なんですが、4月30日は堺にてOPBFフェザー級タイトルマッチを観戦してきました。

初回、ジャブで相手に尻餅をつかせるも、直後に左フックで倒される、波乱の初回でしたが、
大沢宏晋は懸命に足を使い、ジャブを突き、荒れた試合を丁寧に組み立て直しました。
挑戦者のコパ・パルエは初回の強打の手応えをもって攻めてきましたが、
大沢は冷静に足を使ってミスを誘い、ボディ打ちを決め、中盤以降に消耗させて、
9Rにボディ攻撃から連打で倒し、ストップ勝ちを収めました。

本人がインタビューで語ったところによると、調整段階で故障に見舞われ、
十分な練習期間が取れなかったという話でした。
それが事実ならなおさら、この日の、悪い立ち上がりの試合をしっかり立て直した勝った
大沢の冷静さ、集中力は立派なものだと、感心させられます。

今後については、さらにレベルの高い相手との試合を見てみないと、というところです。
しかし王座奪取の試合と比べると、ずいぶん自分の良さを出せるようになっているようですし、
松田直樹戦の完勝を経て、順調に伸びていると思います。
見ていて変な癖のない、正統派のボクサーファイターですし、さらなる成長に期待します。


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