さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

英国で連勝/阿倍野からベガスへ!/今度はNY/11年目の戴冠/関西では放送がない

2016-09-25 18:49:56 | 海外ボクシング


今朝はWOWOWオンデマンドで生中継、ホルヘ・リナレスvsアンソニー・クロラ戦。
早朝から楽しく見ておりました。

序盤はリナレスが速い連打を見せる。当てようと思えばいくらでも、という印象ながら、
少し手控え気味。スタミナを浪費しないよう、抑えつつポイント取りたい、という風。

対するクロラは前に出て、手を出すが有効打は少ない。しかし執拗な前進。
リナレスのスピードを落としてからが勝負、という感じ。

6回、リナレスの右クロスがこめかみのあたりに入り、クロラ初めて後退。
リナレス速い連打で追撃も、7回はクロラが反撃。リナレス見ている。

この回はあえて「やらせた」のかなと思ったが、8回も詰める風ではなし。
この辺で拳傷めたかな、と推察。結果、当たりでした。

終盤はボディから上、または逆を速いコンビで打つリナレス、
場内の声援に押されて、手数出して前進し続けたクロラ、共に決定打はなし。
判定は3-0リナレス。私は115-113、少しリナレスに辛めかなと自分で思った数字です。

今や絶好調の英国リングで、前回は長年の人気選手ケビン・ミッチェルを倒したリナレス、
今度はそれに留まらずタイトルホルダーの一角を崩し、統一戦に勝利したのですから立派です。
相手がタフで、執拗に出てきましたが、速いパンチでヒットを重ね、クリアな勝利でした。

また日本でも試合してほしいですね。そういえば私、この選手のデビュー戦を府立で見てます。
実況解説の話を聞いて思い出した次第です。ジュニアフェザー級だったですね、あのときは...。


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さて、海外遠征の話がここ数年でめっきり増えてきた日本のボクシング界ですが、
あの大沢宏晋が、WBO王者オルカル・バルデスに挑戦決定とのことです。
しかも舞台はベガス、トマス&マックセンターでパッキャオの「早!」復帰戦興行。

この選手は府立地下とか堺とか、あと新大阪の会場とか、なんかいろんなとこで見てるんですが、
なんとなく、勝手な印象でいうと、阿倍野区民センターのイメージが強い選手です。
阿倍野からベガスへ、とうとう念願の飛躍ですね。

大手、中央のボクシングビジネスからは外れたところにいる選手が、こうして1位挑戦者として
タイトルに挑めるというのは、4団体認可加盟の「正」の部分だと思います。
もっとも、心情的なものを排して言えば、大沢への評価は、厳しいものもあることでしょう。
もし彼が長谷川や下田といわず、細野や天笠、竹中らの誰かひとりとでも闘って勝っていれば、
今回の話は諸手を挙げて喜んでいいところですが、その辺はやはり引っかかりはします。

以前、徳山昌守がWBCバンタム級1位になれず引退した際、まだ出来るのに惜しいなあ、
長谷川戦が無理でも、IBFやWBOに挑戦が認められれば、と残念に思ったものですが、
大沢はこうしたレベルの例とは、残念ながらちょっと違います。

とはいえ、あのわけのわからん出場停止処分(本当に、現状を思うと何が何だか、ますますわからん話です)から
連勝を続けて、海外遠征もして掴んだ挑戦の機会です。
予想は厳しいでしょうが、元々ライト級の体格を生かして、粘り強く突き放し、勝機を掴んでほしいです。
これもWOWOW生中継で見られるでしょうね。楽しみです。


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こちらはおそらく、中継を見られる機会はなさそうですが、岩佐亮佑NY遠征とのこと。
いったいどこのプロモーターから出た話なのか、知識が無いのでわかりませんが、
東海岸にIBFイリミネーションのため遠征というのは、なかなか厳しくも夢のある話です。
相手は小柄ながらなかなかの強打者らしいですが、この辺はまた見てみようかと(笑)

岩佐は122ポンドに上げてから、非常に安定して、巧さや懐の深さが生きています。
先の試合は相手の肩書きが過大だったのを割り引く必要があると思いますが、
この試合で真価が問われることでしょうね。
こういうのをWOWOWフェスとかでやってくれれば、喜んで見に行くところですが...。


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昨日は名古屋で、畑中ジムの林翔太が、タイトル挑戦5度目の上野則之を判定で下し、日本王者になりました
中部で放送あった録画中継を、友人の厚意により見ることが出来ました。

名古屋で若い頃から何度も試合見てますが、チャンピオンになれるかどうかは何とも...という印象でした。
しかし、しばらく見ていなかった後で見た今回の試合は、白熱した打ち合いの末、堂々たる勝利での戴冠でした。
8対2が三者揃った判定は、ちょっと開きすぎかもですが。

畑中ジムは久々の日本チャンピオン獲得です。中部のリングもまた盛り上がってほしいものです。
初防衛が下田昭文という話があるそうで、これは試練でしょうが、好試合を期待します。


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関東で先日放送されたTBSのボクシングドキュメンタリー番組を、友人の厚意により見ることが出来ました。

その中で、大森将平がエドガー・ヒメネスを破った試合がフルラウンドで流れていました。
会場で見た試合ですが、その時の印象より若干硬く映っていたものの、
ああいう流れになると、やはり圧倒的に強い、というのは変わりなしでした。

しかし、なんでこれが関西で放送されん?という気にもなろうというものです。
そういうことで、動画を紹介します。数日で消えますので、未見の方はお早めに。

















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今の井上には手強すぎる、堅牢で多彩な強打者 IBF王者ジェルウィン・アンカハス

2016-09-24 12:49:54 | 井上尚弥



今年もあれこれと大きな試合が立て込む年末のボクシング界。
TBS、TV東京にフジテレビと、三局が年末にマルチ世界戦イベントを放送するようになって
数年経ちますが、今年はこの中でボクシングに最大の予算を出すと言われるTBSが、
業者の「コンプライアンス違反」に対処を迫られるのでは、と
有名週刊誌に報じられたりもしております。

もしあの報道が「ホンマ」だとしたら、大ごとではあります。
報じられた興行収入の金額については、実際に会場で何度か観戦した身からすると
「全興行が実売で満員になってるわけでもなし、ちょっと過大かな」と思ったりはしますが
それ以外の収入やら、或いは「実入り」が問題視されているのかもしれません。


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このような、ボクシングそのものとは関係ない不確定要素がある一方、
ボクシングそのものについての不確定要素といえば、フジの看板、井上尚弥の体調です。
全11戦中、少なくとも4試合で拳を傷め、そのうち3試合はほぼ左一本での闘いを強いられている。
その上に最新試合では腰痛のため絶不調。
相手が「あの程度」の選手だったのが不幸中の幸い、としか言えない試合ぶりでした。


その井上尚弥が、12月30日と噂される次戦で、対戦交渉中と言われるのが、
対ペッチバンボーン戦の一日前に、フィリピンでIBF王座を獲得した新王者、
ジェルウィン・アンカハスです。
以前、千里馬神戸の帝里木下と、IBFイリミネーションバウトを闘うのでは、という話があり、
少し動画を探してみたことがありますが、それに加えて最新試合のマックジョー・アローヨ戦が
えらく良い画質でアップされていたので、改めてざっと見てみました。


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まず2010年11月20日、ジュリアス・アグコプラ(と読むのでしょうか)戦。
デビュー8戦目。アグコプラはこの時点で9勝27敗2分。
黄色トランクスのサウスポーがアンカハス。





映像は2回終盤から。
思い切り振った右アッパーが入り、左アッパーで倒す。
3回、左右アッパー、飛び込むような左ストレートで攻め込む。
小さい左アッパーでダウン追加。左ボディストレート、右フック連打でTKO。

キャリアが浅いときの試合で、一見荒いが、この時点ですでに、
左を上下、内外と打ち分ける、意外な巧さを見せています。


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少し飛んで21戦目。2014年2月22日、タヌワット・フォンナク戦。
タヌワットは今年「インタノン・シスチャムアン」のリングネームで河野公平に挑戦して敗れたタイ人。
黄色のラインに赤地のトランクスがアンカハス。白に紺がインタノン。サウスポー対決。
場所はマカオのコタイアリーナ。ゾウ・シミンがメインのトップランク社興行。
画像はTV画面を映したもの。





初回から左強打で攻め、連打で追撃。インタノンの反撃、左を一発もらうが、すぐ左で倒す。
2回、左クロス、ストレートを打ち分け、ワンツーで倒し、TKO勝ち。

多少荒いところが残るものの、バランスが良く、振りがコンパクトになってきている。
防御は少し甘く、サウスポー同士ということもあるのか、タイミングが合ったときに打たれる場面も。


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続いて24戦目。2014年11月23日、これもマカオのトップランク社興行。
パッキャオvsアルジェリ戦の前座。タンザニアのファディリ・マジハとの試合。





攻防共に整ってきた印象。ガードが高く、締まった構えながら、手打ちにならず
コンパクトで重そうなパンチを多彩に打ち分け、着実に攻め込んでいく。
右ジャブ上下、オフ・バランスの相手を叩く左クロス、呼び込んで打つ右フック。
これに従来からの得意パンチ?である左ストレートとアッパーによるボディ攻撃。
2回、左でのけぞらせ、3回マジハの反撃を外してから、飛び込むように伸ばす、
パッキャオばりの左一発。マジハ倒れ、テンカウントのKO。


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そして直近試合、27戦目でIBF王座挑戦。今年9月3日。
17戦全勝の王者マックジョー・アローヨに挑戦。場所はフィリピンの軍施設内の会場。
サウスポー対決、白地?に青のラインがアンカハス。青と黒地がアローヨ。





両者、互いのパワーを警戒してか、抑え気味の展開。
しかし6回(34分過ぎから)アローヨのレバーの位置を、アンカハスが左アッパーではなく、ストレートで打つ。
アローヨの右肘の下を通すパンチ。これが効いてアローヨ徐々に失速、さらにボディを攻められ後退。
アンカハスの左クロスが直撃、アローヨがロープ際でぐらつく。

7回、アローヨが押し返そうとするが、ラスト10秒くらいでまた左ストレートによるレバーパンチ。
追撃の左が上に来て、またアローヨ打たれる。
8回、左ストレートのレバーパンチ、またまた決まる。効いたアローヨ、追撃され
リング・エプロンに叩き出される、痛烈なダウン。
9回、ボディのダメージで劣勢のアローヨ。左ボディで攻められ膝をつくがスリップ裁定。

終盤はアローヨ踏ん張るも挽回ならず、終了。判定でアンカハスが新王者となりました。


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ということでざっと4試合見た感想。

全体像としては、パワーがあり、構えの堅いサウスポー。
スピード自体は普通か。

インファイトでは左右のボディ打ちが出る。
中間距離では意外に多彩。
ロングでは、パッキャオ風の、飛び込んで打つ左ストレートが強い。
距離によって、それぞれに武器があり、いつ何を打つかの棲み分けにもミスが少ない。
一見器用なタイプには見えないのだが、この辺は非常に巧い。
本人のセンスか、トレーナーが良くて、よく訓練されているのか。

攻撃は上記の通り多彩。
右ジャブは、伸び自体は普通だが正確で強い。これで相手のバランスを突き崩す場面もあり。
これを時にボディへも打つ。

左ストレートは、コンパクトな振り。若い頃は前にのめる感じだったのを、矯正された形跡あり。
時に、下がる相手を追って飛び込む、パッキャオばりの打ち方が出る。要注意。

そしてもうひとつの白眉が、サウスポー戦において、前に出ている相手のレバーの位置を、
アッパーやフックでなく、ストレートでそのまま打つこと。これが非常に強烈。
アローヨ戦勝利の決め手は明らかにこのパンチ。
相手の肘の下を最短距離で通し、強烈なダメージを与える。

右フックは身体を逃がしての迎え打ちが見られる。
左右アッパーは好機に連打で出る。接近戦ではこれでボディを攻める。
良い角度で当てる場面が多い。

攻撃は見れば見るほど、正確かつ、要所では爆発的。
17戦目から26戦目まで、10連続KOを記録しているが、それも納得。


防御面に関しては、ガードが高く、締まった構えながら、攻めて出たときに、
少し甘くなる試合もあり。しかし最新のアローヨ戦では、かなり改善の跡が見える。

打たれた場合の耐久力は普通か、やや上か。ただ、少し打たれても、相手をしっかり見て打ち返す。
ハートが強そうな印象。

速い連打と足があれば、攻略は出来そうにも見えるが、ちょっとサンプル不足。
ただ、距離が遠かったマジハ戦でも、左ストレートの飛び込み打ち一発で倒している。
もっとレベルの高い相手ではどうか、というところだが。


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ということで、見れば見るほど、なかなかの難物、要注意物件である、というのが結論です。
王者になったばかりだし、アローヨ戦も地元開催での勝利ですが、攻撃力はなかかか。
攻防共に、堅実、堅牢の印象ながら、秘めた爆発力は相当なものがあります。

少なくとも、9月3日、座間のリングに立った「あの」井上尚弥では、到底かなわないでしょう。
速いが手打ちのジャブではとても止められず、じりじり攻め込まれ、大差、或いはKO負けを喫すると思います。
攻防全てにおいて、世界ランカーと呼称する水準になかったペッチバンボーンとは、
あらゆる面でモノが違います。


率直に言って、あの試合ぶりを見せられて、もう年末にはこの選手と対戦交渉、というのは
傍目には疑問を感じます。陣営内部でどういう方針を立て、合意が形成されているのか、計りかねます。

減量苦や腰痛、拳の(慢性的な?)故障を抱え、格下相手に大苦戦した次に、
好調な状態でリングに立てるという目処を、どのように立てているというのか。
それが見えてこない以上、不安が先に立ってしまいます。

もし故障がなく、好調な井上尚弥であっても、なかなか簡単にはいかなさそうな選手です。
防衛戦で退けた三人の誰よりも、強くて巧くて堅実な相手でしょう。


井上尚弥のキャリアは、今、非常に苦しい時期にさしかかっています。
この強敵アンカハスとの対戦が、その苦しみを乗り越えて、この先の輝かしい栄光へ
再び歩みを進める、復調の第一歩となるなら、それにまさる喜びはありません。
しかし、悪くすれば、それとは正反対の、決定的な破局、転落への道となる可能性も否定できません。


同様の不安は、仮にWBA王者ルイス・コンセプションとの対戦になっても感じるでしょうが、
言ってみれば、ある程度は限界も見えたコンセプション以上に、上昇気流にあるこの選手の方が脅威です。

この試合が決まれば、それは井上尚弥の未来を左右する、非常に重要で、危険な一戦になることでしょう。
この年末は、一年前までのように、単に楽しみな、という気持ちだけで迎えられたものとは違う試合を、
師走の東京まで、見に行くことになるのかもしれません。




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プチ情報 リナレスvsクロラ戦もAbemaTVで配信あり

2016-09-21 17:19:52 | 海外ボクシング



日本時間で25日、日曜未明(メインは早朝?)にロンドンで行われる
ホルヘ・リナレスvsアンソニー・クロラ戦が、先週のカネロ戦に続いて
AbemaTVの格闘チャンネルで配信されるそうです。

残念ながらというか、仕方ないことですが、ライブ配信ではなく、
数時間遅れで、当日正午から午後4時まで予定とのこと。

こちらのHPによりますと、日本語実況解説がつくかどうかは、現時点では不明。
前回、どんな感じか見てみようと思っていたのですが、結局見られず。
今度こそ、さわりだけでも見てみようと思っていますが...。

視聴は、多分今回も無料のはずです。
画質などはどんなものなんでしょうかね。


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また不運な惜敗も、変わることなき健闘 松下拳斗、王座奪取ならず

2016-09-20 05:36:00 | 関西ボクシング



金曜日の幸福な観戦を終えたのち、日曜日になってようやくG+で放送あった
尾川堅一vs松下拳斗(玉越強平)の試合を見ました。

最終回、反則打が出て問題があったとか、千里馬神戸陣営が不満を語っているとか、
大阪で色々小耳に挟んだのですが、見てみるとなるほど、すっきりしない結末でした。


試合は、力んで一発を強振する尾川が、力ずくで相手を抑えようとする展開。
松下は低いガードで尾川に手を出させ、ミスを誘って、ジャブや逆ワンツーを当て、動いて外す。

力の尾川、巧さの松下で、ポイントはTVで見た感じだと、一進一退。
初回、振るなら尾川。2回、クリアに松下。3回、振るなら松下。4回尾川。5回松下。
公式採点は3対2が二者、一人がイーブン、2-0で尾川。

6回やや松下か。
しかし7回から、尾川がジャブを増やし、右を捨てて左を返すなど、組み立てが見えてくる。
パワーでまさる方が、こういう風に出てくると、相手としては厳しい。
8回、尾川、右ヒットから猛攻。9回、松下が反撃。

そして10回。松下が先手を取るが尾川も返し、両者力を振り絞る攻防。
残り10秒ちょっとのところで、両者がもつれ、レフェリーがブレイク。
直後、尾川が左フックを振る。これがまともに松下を捉える。効いた松下、ロープによりかかる。

レフェリー、松下に休憩を与える。正味30秒くらい。尾川への減点はなし。
松下は中立コーナーで少し上体が揺れていたが、なんとか収まったのか?試合再開。
直後、尾川の左フックで松下ダウン。立ち上がりコーナー前で両手を上げ構えるが、
レフェリーがストップ。タイムは3分4秒とのことでした。


9回までの採点は一進一退、私はやや松下と見ましたが、87-84、87-85、86-85、いずれも尾川。
それでも最終回、尾川に反則の咎で減点があり、松下が取れば、引き分けになる採点でした。

減点の有無もそうですが、反則打の後の休憩は、果たして30秒で良かったのか、という疑問を感じます。
最後、打ちかかった松下が、逆に左をもらって倒されましたが、その前の反則打による
ダメージの影響は明らかでした。

挙げ句に、意味が無いとしか言いようのないストップ。
「進歩的」なレフェリングのつもりかもしれませんが、その行為自体が却って
「昔ながら」としか言いようのない、醜くも古臭いものに映っているということに、
あのレフェリーだけが気づいていないようでした。

先の金曜、府立のダブル世界戦のように、「ボクシングってやっぱり良いな、素晴らしいな」と
思えるような試合と比べると、天と地ほどに、見終えたあとの感想が違う試合でした。
この試合の一連の流れと顛末は、「ボクシングって嫌やな、おかしなものやな」としか思えませんでした。
非常に残念に思います。



松下拳斗は本当によく闘ったと思います。
若さとパワーでまさる尾川堅一の攻撃を、かなう限り外し、空転させては
天与のリーチを生かして、巧みなヒットを奪っていました。
ダンテ・ハルドンを沈めた強打が、要所で決まって欲しかったですが、
拮抗した試合を際どく制するまで後一歩、と見えた内容の試合でもありました。

最後にはまたも、見ているこちらがどうにも割り切れぬ気持ちになるような
不運に見舞われてしまいましたが、またしても健闘光る、というべき闘いぶりでした。
大いに讃えたいと思います。



勝った尾川堅一ですが、松下の方から見れば、内藤律樹に敗れた際の納得感は、
欠片も残らない敗退でした。
ホームリングで、審判と観衆に「良い扱い」をされて闘っている限り、
信じがたいことに、あれでも何とか成立していますが...。

私のような一介のファンがどうこう言う以前に、当の陣営内部からも、
非常に厳しい評価が下されている、という話を聞いたことがありますが、
内藤律樹との再戦をすぐに行わなかった(今後どうかは知りませんが)判断も
この闘いぶりを見ると、むべなるかな、という感じでした。
7回から少し見えた改善が、今後へのかすかな希望かもしれませんが。


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プチ情報 本日のカネロ戦、AbemaTVで当日録画放送あり

2016-09-18 00:17:27 | 海外ボクシング
明日、じゃなくて今日、WOWOWで生中継される、リアム・スミスvsカネロ・アルバレス戦ですが、
AbemaTVの格闘技チャンネルというところで、午後8時から配信されるそうです。


解説が元ボクシングマガジン編集長のライター、原功氏。
日本語実況と解説がつきます。視聴は無料とのこと。

画質などはよくわかりませんが、スマートフォンやタブレットでの視聴向けなんでしょうか。
3時間枠での放送ですが、前座とメインの放送順は不明です。


ボクシング業界も、色々少しずつ試行錯誤を始めているということ、でしょうかね。
今回の長谷川戦、けっこう試合日時が迫ってから、スカパーでの放送が決まりましたが、
それこそこうしてネットで生配信してくれれば、見られない人も楽に見られたでしょうに。

先日、Jリーグが巨額の放映契約を、英国の大手ネット配信会社と締結しましたが、
ボクシング業界にも少しずつ、そういう流れが見えてくるといいですね。


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強者と巧者、意地と誇りが放つ灼熱 山中慎介「王者対決」制しV11!

2016-09-17 20:35:34 | 関西ボクシング




大阪府立体育館、エディオンアリーナ大阪のリングに立ったアンセルモ・モレノは、
昨年、大田区総合体育館のリングに上がった彼とは、まるで別人のような様子に見えました。

昨年見た彼は、「飄々」という意外に、どう言い表したら良いのかわかりませんでした。
それこそ白けたような、「今から、誰ぞの試合でもあんの」みたいな表情。
相手を威嚇しようとか、見下ろそうとかいう風もなし。
気合いだとか、心の構えだとか、そんな言葉が無意味に思えるような静けさでした。

しかし今回、モレノは終始忙しなく身体を動かし、リズムを刻んで、止まることがありませんでした。
顔つきも険しく、目つきも鋭く、何かを物語っているかのような。
試合前に「今回は攻める、倒しに行く」とか言った、という報道を見て、
まったく真実味を感じていなかったのですが、あれ、ひょっとしたらこれは...と。


初回早々、長短を巧みに組み合わせた四連打、五連打から始まり、攻めて出るモレノ。
スタンス広め、斜でやや前傾の構えは一見、前と同じだが、立ち位置が一目瞭然、
強打の山中慎介相手だというのに、相当近い。

その攻撃は、なるほど一打の威力では山中に劣るが、正確さと巧みさは見事でした。
初回早々、あの山中がたたらを踏み、打たれっぱなし。
改めて、真の世界最高峰の攻撃技術を見せつけられ、震え上がるような思いでした。


しかし、好打を重ねるモレノを見ながら、感心すると同時に別のことを思ってもいました。
これを2分か、行っても2分半で止め、残りをセーフティーに流して次に行く、という
選択をする余裕をモレノが持っていたら、もっと怖いだろうな、と。

もしこの距離で、間を詰めて攻め続けるなら、当然山中の強打を食う可能性が増す。
これだけ打ち込めるのなら、ポイントをクリアに抑え続ける選択も出来るはずだ、と。
実際、初回2分半までの内容は、完全にモレノの得点となるものでした。

そんなことを思っていたら、山中の左が決まって、モレノがキャンバスに落ちました。
残り時間わずかのところだったと思います。あまりに痛い失点。
山中慎介にとっては得がたい得点、そして手応えだったことでしょう。


巧者モレノの、勝利への意欲、何が何でも勝ち、自分が王者であると証すのだ、という意地は
驚異的な高確率で、世界戦においてダウンシーンを量産する強打者、山中慎介の力によって、
あまりにも端的に、悪い方向へ作用しました。それがこの試合の趨勢を、まずは決めました。


2回以降、山中の左がモレノを脅かし、それに対してさらにムキになった感じのモレノが、
時折珍しいミスを見せ、山中の強打を外しきれない、という流れ。
山中は前回よりも明らかに、両ガードの隙間が締まっていて、しかもそこから無理なく打てる。
楽ではないが、山中が少しずつ、貯金を重ねる流れが続くか、と見ていた4回でした。

山中締めた構えから左、モレノ打ち終わりに右フック、両者ヒットの応酬のあと、
見ると少し、先ほどより、ほんの少しだけ山中の、両手の間が広がっているような。
この感じで、身体を回して打つと、前回の試合の9回のようなことが起こ...と思った直後、
右フックを食らった山中が両足を跳ね上げて、リングを転がっていました。

ああー、と阿呆みたいな声を出すこちらを尻目に、モレノが身体を伸ばして追撃、終了。

5回、ダウンこそないが、普通の試合ならベストラウンドと言えるような濃密な攻防。
山中が左を当てれば、直後にモレノが右フックでふらつかせる。息もつかせぬ、凄い展開。


気づけば場内は、またも囂々たる声に包まれていました。
技巧のモレノが、理や分別では収まらない何事かに突き動かされるように攻める。
強打の山中は、前回思うさまに捌かれた屈辱を繰り返すまいと構えを締め、
そこから鋭く強打を飛ばす。

力と技、意地が火花を散らす、誇り高き「王者同士」の闘いは、灼熱の炎をリングに燃やし、
先ほどまで長谷川穂積の闘いに心を奪われていた大観衆を、完全に引き寄せていました。


この試合はいつ、どういうきっかけで、どちらの手に落ちるのだろうか。
見ているこちらも、さすがに参ってしまって、もうどうなるかわからん、という状態。
しかし6回、山中慎介の両手の間が再び締まっているように見えた、そんな記憶があります。

山中が良い構えからワンツー、一度当たり、次はモレノが即座に見切って外す。
と、右がややフェイント気味か、直後の左がモレノを捉える。
打たれた瞬間、ほんの少しだけモレノが身体をずらし、僅かに力を逃がしたように見えたが、
それでも堪えきれずに、ダウン。普通なら試合が終わっているところ。しかし立ってくる。畏るべし...。
しかしさすがに続かない。場内の大観衆が再び総立ちになる中、試合は次の回で終わりました。



山中慎介は、前回の試合で勝利するも、その内容に対する様々な評を受け、
王者としての誇りを傷つけられた、という思いだったのでしょう。
聞けば早期から再戦を望み、その思いが共通した陣営もまた、その実現を躊躇わなかったそうです。

もちろん、何もかもが思うように運びはしませんでした。
見ていて「右フックはもう打つな~」と目を覆いたくなった場面があり、
攻撃にシフトしたモレノの巧みさに、苦しむ場面もありました。

しかし、前回より構えを締めて、なおかつ強く正確に打てるフォームを作り上げ、
攻めに傾いてもなお、圧倒的な技量を示したモレノを、正確な強打で捉え、打倒した。
その過程と結果は、いずれも世界最高峰の強打者の、そして、王者の証明といえるものでした。
11連続防衛、そしてリングマガジンベルトの獲得に相応しい、
日本ボクシング史に特筆されるべき、偉大な勝利を、この目で見ることが出来ました。

何でも世界戦12試合を終え、これで奪ったダウンは25回を数えるのだそうです。
その強さはまさに史上屈指、軽量級としてはまさに比類無きものでしょう。
KOパンチャーとしての評価は、かの海老原博幸や具志堅用高を凌駕するかもしれません。


そして、その強さを証す要因となったのが、これまた圧倒的な技量を見せつけた
アンセルモ・モレノの存在だったこともまた、忘れてはいけないことです。
前回の判定への不満、敗北という結果に対し、こちらもまた、山中と同様かそれ以上に、
心中期するものがあったことは、その闘いぶり、それより先の「佇まい」から、一目瞭然でした。

その闘いぶりは、前回とは違ったものでしたが、だからといってそれが、
彼「本来」のものではなく、それが山中に幸いした「だけ」なのか、というと、少し違うような気もします。
初回、攻め切るのではなく、誰の目にも取った、という段階で攻勢を止め、
次の回も良い流れのまま行く、という形で得点を重ねていれば、というのは、結局は仮定に過ぎません。

アンセルモ・モレノの実力は、パナマの偉大な先達、イラリオ・サパタやエウセビオ・ペドロサに
匹敵するレベルのものだと思います。
彼らに、往年の日本のトップ選手たちは、誰も勝つことが出来ませんでした。
また、複数回闘った場合において、その内容や結果が、彼らに闘い方を変えさせたり、
強固な「決意」を強いるような展開がありえたかというと、それも無かったような気がします。

しかし、山中慎介は、それらの前例を上回るものを、リングの上で示しました。


この勝利を、山中慎介による「因縁決着、精算」と見るべきか、
極端に言えば「王座奪還」であると見るべきか。色んな見方があっていいと思います。

しかし、確かなことは、前回と今回、その闘いの全ての局面において、山中慎介の強さは、
現代の軽量級屈指の技巧を誇る一級品、アンセルモ・モレノの心技体を、休み無く脅かし続けていたということです。
そして、その結末が今回の「決着」であるのだ、と。


山中慎介、見事な勝利でした。脱帽です。そしておめでとう!



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長谷川穂積、勝利の翌日生出演

2016-09-17 13:33:09 | 長谷川穂積
本日放送ありました「せやねん」長谷川穂積生出演。
動画紹介しておきます。
試合後明らかになった左手負傷の様子なども、詳細に取材されています。


数日で消しますのでお早めにご覧ください。


その1。

健さん、日テレ行ったことないんか...。
もう長いことやってはるのになぁ。





その2。

三冠達成、王座復帰は大変めでたいのですが、公共の電波上、
しかも生放送の番組で、奥さんの料理を批判するのは、いろいろまずいと思うです、ハイ。


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見る者の心を爆ぜさせる、天才と本能が甦った 長谷川穂積三冠制覇!

2016-09-17 07:03:39 | 長谷川穂積



昨夜は当然、大阪府立体育館にて観戦してきました。

大観衆総立ちの爆発的歓喜を、二度に渡って体感し、なんと表現していいかわからない心境です。
とりあえずとりとめもなく、毎度の通り感想文です。
まずは長谷川から。


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一目見て、あまりに顕著な体格差。ウーゴ・ルイスは相当体重を戻してきたように見えました。
肌つやも良く見え、好調そう。対する長谷川穂積は、日焼けしていて精悍でした。

初回、ルイスが遠く見える。長谷川がボディを打ちに行ってバッティングが起こり、減点される。
場内やや静まる。しかし、長谷川はその流れを、冷静にじっくり変えていきました。

序盤は長谷川がやや呼び込まれているのかと見えました。
ルイスの右ストレート、左フックはときに遠くから、ときに近くで鋭く飛び、空を切り、
長谷川の身体に、顔にギリギリまで迫りました。

しかし徐々に、長谷川が、当たるか否かぎりぎりの距離を維持することに努め、
自重しつつ闘っていることが見え始めます。


若干、ルイスにポイントが行った序盤を経て、左ストレートがルイスを脅かし始めます。
かつて「ジャブより速いストレート」と評されたこのパンチが端緒となって、
徐々に長谷川のボクシングが良い回りになっていったというか。

5回、ロープ際で強引に攻められたが、凌いだあとに左をヒット。
ガードの内をえぐり、外から巻く左の打ち分けが冴えてくる。

中盤、ルイスの長いパンチも怖いが、長谷川はパーリングで押さえ、左のパターン。
右フックのカウンター狙いは、長身ルイス相手には難しいが、攻勢を取る。
6回、ボディを打ちに行って前にのめるが、修正。

右強打の手応えが思うように得られないルイスは、それでも鋭い右を見せ、
返しの左も鋭いが、狙える距離や角度が限定的なうえ、以前は見せたはずの
右アッパーの迎え打ちが全然出ない。
7回、一度はヒットによるとされた長谷川の出血が、インスペクターの?
裁定変更によりバッティングとされ、ルイス減点。


気づけば、場内は序盤の静けさとはうって変わって、間断なく長谷川への声援が渦巻いていました。


8回終了、ポイントリード。
あと4回、イーブンで収めれば勝てる。なんとか事無く...と願っていた9回は、ご覧の通りの展開でした。


ルイスの左アッパーだったか、この試合随一のクリーンヒット。強打の手応えを得たルイスが出る。
ダメージ受けた長谷川、二度クリンチを試みるもかなわず、ロープ際に追われ、連打にさらされる。
ロープを背にした長谷川が、回り込まずに連打を打ち返す。

「最悪の選択」と見えました。そこで止まるな、回れ!悪夢のような光景。
しかし両者の拳が十数回に渡り飛び交ったのち、後退したのはルイスの方。
長谷川の左が二度、右フックが一度、ルイスの顔を捉えたのは見えましたが、
長谷川の方はというと、私の先入観ほどには打ち込まれていませんでした。

場内、安堵と歓喜が入り交じる。囂々たる声、声、声が場内を覆い尽くす。
勝利のために、丁寧に積み上げてきたものが、全て無に帰すのかと、絶望の淵に追いやられた
ひとりひとりの心が救われたその直後、長谷川の左が鋭く伸び、こちらもこの日随一の好打。
左ストレートが、先ほどの攻防でさらに出血し、朱に染まったルイスの顔面を捉えていました。

10回開始...とはならず、試合終了。
場内は総立ち、そして大歓声。喜びの感情が爆ぜるその真ん中に、長谷川穂積がいました。


しばらく、ただ呆然と、彼の姿を見ていたような気がします。

かつて、常に自在に、思い切りよく、好きなように踏み込んで、思うさまに相手を打ちまくった
長谷川穂積と比べれば、その闘いぶりは苦心惨憺、とも言いうるものでした。
しかし、勝つためにせねばならなかった自重を受け容れて、無理や無駄を排し、
徐々に試合の流れを引き寄せた長谷川の姿は、かつてとは違った意味で、神々しくさえありました。

その果てに訪れた9回、最大の危機。
そこまで自ら抑え込んでいた、天才と本能が一気に解き放たれたかのような逆襲の連打。
この試合、たった一度だけ見せた無理な、悪い選択は、逆に勝利への決定打の呼び水となりました。


長谷川穂積は勝利しました。数ある統括団体の中で、最も広範に認知されているとされる、
WBCのグリーンベルトをバンタム、Sバンタム、フェザーの三階級で獲得したことは、まさしく偉業です。
リングの上で、成長した息子に抱え上げられ、ルイスへの敬意や、山中慎介への激励を語る姿は、
偉大な勝者に相応しい、喜びに包まれたものでした。



しかし、私の喜びは「それ以前」にあったのかもしれません。


かつて、さる方から、長谷川穂積のキャラクターについて、苦笑交じりに聞かされたことがあります。
「ああ(=飄々と)見えて、いざ試合始まったら土佐犬。首輪つけたいときがある」とのことでした。

そのとき、何よりもまず天才、天性を語られる彼の、意外な一面を知ったような気がしたものです。

自らを抑え、自重し、冷静に丁寧に作り上げた試合展開を打ち崩されそうになったときに、
その本能に従って、闘志を解き放ち、剥き出しにして打ち合った長谷川穂積は、
変えざるを得ないものを受け容れつつ、変わらないものもまた、そのまま抱えて闘っていたのでしょう。

その矛盾した姿もまた、単にボクサーとしての優秀のみでは語りきれない、長谷川穂積そのものでした。

その姿を、またこうして見られたこと。その闘いを見られたこと。
その熱に触れ、多くの人々と同様に、さまざまな感情を込めて声を上げ、押し殺して沈黙したこと。
その繰り返しの末に、何度か席を蹴って立ち上がったこと。
全てが、何よりも先に、喜びでした。かけがえのない時でした。


そして「この次」があるのならば、どのくらい続くものかは知らず、これからも、きっと。



長谷川穂積、復活なりました。おめでとう!
本当に嬉しいことです。見に行けて、本当に良かった。幸せでした!


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長谷川インタビュー動画/Ali Tributeの最高傑作/大森最新試合はこの番組で

2016-09-14 16:19:43 | 長谷川穂積




恒例の長谷川穂積、トミーズ雅による恒例の試合前「変な」インタビューです。
動画紹介しておきます。





トミーズ雅こと北村雅英氏と、長谷川の信頼関係は疑いなきものではありますが、
とりあえず、泣けば「良い人」と目される関西の風土における成功体験のせいか(笑)
ともかくよう泣きますな(笑)まあええけど。
インタビュー自体はなかなか良い内容です。長谷川夫妻の夫婦漫才も久々に見られます。
奥さんは相変わらず切れ味抜群です。

さて、決戦は明後日です。
長谷川の表情というか佇まいは、相変わらず静かというか、落ち着いて見えるのが嬉しいですね。


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動画ついでにというか、モハメド・アリが亡くなって以降、YouTubeで数多くのトリビュート動画が
アップされていましたが、その中で出色の出来というか、センスあるなーと思った動画。






アリの発言の音声を集めて、リズムとメロディをつけてあるんですが、見ていて爽快感があります。
この手の動画数あれど、最高傑作はこれかなと。何回見ても良いです。飽きないです。


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先月京都でWBC5位ヒメネスに完勝した大森将平の試合について、会場にTVカメラが入っていたので、
後日TVで放送されるかも、と書きましたが、試合の録画放送というのではなくて、
TBSのドキュメンタリー番組で取り上げられるようです。


TBSでこの17日土曜日深夜、18日午前2時23分から、約一時間の枠。
プロボクシング 復活を懸けた男たちの挑戦!!」という番組です。
現状、関東ローカルのようです。
和氣慎吾と天笠尚、リゴンドー挑戦を巡って、運命が交差したふたりの対談などもある模様。

TBSには言いたいことも色々、本当に色々とありますが、
こういう番組は本当にありがたいものです。楽しみですね。




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世界熱狂の一日 ゴロフキン「V17」、ロマゴン4冠、亀海も勝つ

2016-09-11 14:26:46 | 海外ボクシング



ということで早朝からオンデマンドと本放送で、生中継二本立てを見ておりました。
なんとも贅沢な一日となりました。ざっと感想。


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今回、WBAからタイトルマッチの認可が下りなかったわけですが、しょうもない団体の選り好みなんぞ
我々ファンには知ったことではなく、防衛戦、と括ってしまえば今回が17度目となります。

カリブの怪物ウィルフレッド・ゴメスと並ぶ、17連続KO防衛なるかという一戦で、
相手がなんとケル・ブルック。ロンドンの大箱、O2アリーナは大盛況でした。結構なことであります。

いざ向かい合うと、両者そんなに体格差はなし、というかブルック、負けてない。
初回からジャブの応酬、ゴロフキンが出る。ワンツーから追って左ボディ、ブルック少しぐらつく。
しかし、ブルックもガードを巻く右を決める。場内沸く。
ゴロフキン、圧して出るが、簡単に捉えられるような感じではない。

思った以上に「やれる」ブルックは、その時点でまさしく驚異。
これまで見たゴロフキンの試合の中で、一番「勝負」になっている。

2回はブルックが連打をアッパーで締めくくる攻撃で、打ち勝つ。
しかし3回からゴロフキンが巻き返し。ジャブで出て、ボディも攻め、執拗に出る。
ブルック出血か、顔が赤くなるが踏ん張り、速いパンチを返す。

しかし、しきりに右目のあたりを気にしていたブルックが、5回に攻められている最中、
セコンドがエプロンに上がりタオルを掲示。レフェリーしばらくしてから気づき、TKO。

最後は若干残念な終わり方でしたが、試合中の緊迫感、そして興奮は相当なもの。
パワーの差がどのくらいあるのか、と心配さえした組み合わせでしたが、
ブルックの健闘が光り、それがゴロフキンの強さをさらに引き出しつつあった一戦でした。

ブルックはこの棄権に対する興行面での評価がどうなのか、ですが、
その実力はこれまでよりも、さらに一段上の評価をしていいと思いました。
もうウェルターには落ちないでしょうし、ミドルかSウェルターのクラスで
新たな闘いに身を投じることになるのでしょう。今後が楽しみですね。

ゴロフキンは、やっと「いい相手」に巡り会えたのかな、という印象でした。
直接はないでしょうが、再戦しても面白そうですし、何せ実際に挑戦してきてくれるだけ、
誰や彼やとはえらい違いだったりします。それも二階級下からですから。


しかしブルック、ホンマに大した奴ですね。ちょっとファンになってしまいました。
これって、日本でいうと、負ける前の内山高志が、さいたまスーパーアリーナで
テレンス・クロフォードに挑むようなものですかね。
もしそんな試合があったら、そらもう、白装束で会場に乗り込むところですが...。


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ローマン・ゴンサレスは、カルロス・クアドラスに大苦戦ながら3-0で勝利。
4階級制覇を達成しました。

ロマゴンのスタイルが通じないときが来るとしたら、それは階級を上げて、
体格の壁に突き当たる以外ないだろう、とはわかっていても、実際にそれを見ると
なかなか衝撃的でした。

良いパンチが入っても止まってくれず、捉えて追撃という流れにならない。
その上、大柄なクアドラスが、打ち合うでなく足を使って動き、クリンチも駆使し、
速い連打でポイントを取りに来る。要所で好打はありましたが、苦しい展開でした。

序盤はロマゴンがいつもの流れに持ち込めるのかと見えましたが、
5回に場内の「メヒコ、メヒコ」の合唱にクアドラスが奮起したあたりから、流れが変わったような。
また、クアドラスが遠い距離から左ボディフックを決めたりと、これまでの相手にはない
体格を生かした攻撃があり、終始思うに任せぬ闘いぶりだったように思います。

最近は桁外れの例外もありますが、普通は、こういう状況が四階級目あたりで来るものでしょうね。
もし今回、四階級目への転級、しかも調整試合もなく、4人いる王者の中でも
上の方に挑んで、もし問題なく勝っていたら脱帽でしたが、さすがにそうはいきませんでした。


採点はちょっと意外な印象でした。TVとリングサイドじゃ当然違いますが、
私は迷う回もありましたが、一応ドローでした。
僅差ならどっちもありかなと思いましたが、ロマゴンが3ポイントしか落としてない、というのはさすがに...でした。

リングサイドに井上尚弥の姿がありましたが、対戦実現は、両者のそれぞれの状況が
少し前までに思い描いていたそれとは違ってきていますので、ちょっと不確定要素が増えてきたかも、ですね。


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亀海喜寛はヘスス・ソト・カラスとのダイレクトリマッチに8回終了TKO勝ち。完勝でした。

初回から左のレバーパンチがまともに決まって、ソトカラスが相当効いた模様。
亀海は身体をシャフトのように回して外し、その回転を生かして打つボクシングで、
正確にヒットを取り続ける。それに対し、驚異的な粘り、タフネスを示すソトカラスでしたが、
8回、ボディ打たれついにダウン。レフェリーはカウント9から意思確認をしていて、
実質ロングカウントみたいなものでしたが、結局インターバルで棄権。

亀海はHBO放送のイベントにおけるセミファイナルで、メキシコの人気選手である
ソトカラスを終始圧倒し、TKO勝ちという大きな勝利を手にしました。
試合内容も逃げや遊びのない打ち合いで、見ていて面白いですし、評価も上がることでしょう。

好機に、相手の手を外して打つだけでなく、自分からジャブで崩して攻める手がもっとあれば、
さらに良いと思いますが、今回は相手が特殊な選手だったので、その辺は仕方ないか。
しかし前日の小原といい、日本の選手が、世界の中量級と闘っている姿を見ると、
どうにも力が入って疲れますね(笑)


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WOWOWのHPでは、少し前まで「時間未定」とあったオンデマンド配信、
英国だから朝の5時か6時くらいかな、と思っていたら、前日見たときに「午前2時頃」とあり、
えー、そんな早いの、と驚きました。

まあ、前座から全部やるということだろうし、そんなの全部お付き合いしてられん、と思ったものの、
結局2時半くらいから見始めてしまいました。やれやれです。

スーパーミドルの6回戦、スーパーフェザーの英国ナショナルタイトルなどがあり、
その後ジュンリエル・カシメロが登場。知らなかったので、ちょっと嬉しい驚き。
地元?の9戦目、チャーリー・エドワーズを10回TKO。
エドワーズはバランスの良い体型のボクサーファイターでしたが、9戦目でカシメロはやはり厳しい。
押されまくった挙げ句、終盤に倒されてしまいました。

そのあとIBFバンタム級タイトルマッチがあり、これがどうにも面白くない。
途中で寝てしまい、目覚めたらセミの最後の方。スミス兄弟の何番目か知らないですが、
けっこう男前のお兄さんが勝ち名乗りを受けていたような記憶がぼんやりと(笑)

結局、メインは7時頃開始。まあ、程よく仮眠も取れたし、いいようなものですが。
しかしあちらの会場で見てたお客さん、もちろん途中から来た人もいるんでしょうが、
ぱっと見た感じ、最初の方からけっこう入っていたような。
皆さん、ホンマにタフですね。ちょっとかなわんなぁ...としみじみ思った未明でありました。


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