さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

「防衛線」の設定見えず グスマン戴冠、和氣慎吾を4度ダウン

2016-07-21 16:04:36 | 関西ボクシング





ということで暑い中、昨日は府立で観戦してきました。

事実上のメインイベント、和氣慎吾vsジョナサン・グスマン戦については、
前記事のプレビューめいた記事で、あれこれつべこべと書きましたが、
試合自体は「こういう風にはなってほしくないなあ」と思っていたものがほぼ全て出た、
という感じでした。ざっと感想を。



初回、和氣はジャブ、ワンツーを見せる。グスマンは右から入って左を返す。
その迫力に場内どよめくが、過去の試合映像そのままの攻め口でしかないのも事実。
これに巻き込まれず、お付き合いせずに、外していけば勝機はあるはず。

そう思っていたのですが、対する和氣は、丁寧に足を使って外すことよりも、
これまでの試合同様、当てたい、打ちたいという意識も見える位置取り。
何より数回あったグスマンの強振のあと、動きが逆に小さくなっている。
そして、ガードもいつも通りというか、いつも以上に低い設定、悪く言えばルーズなまま。


それでも初回はヒットはされず終えはしました。しかし立ち上がりから、
和氣がひとつミスしたら、一気に踏み込まれる、攻め込まれる展開になってしまっている。

和氣は、相手が少ない好機で自分を倒せる力を持つ選手である現実に対し、
これまでの試合とは違う作戦、具体的に言えば攻防の配分や、防御態勢の設定を変えて臨む、
という風には見えませんでした。
「防衛線」の設定が見えず、従来通りの引き込み加減のバランスで立ち上がって、
いざ直面したグスマンの強振に、すぐに圧され、萎縮の兆候が見える。

考えていた中で、最悪の目が出た。それが初回終了後の正直な感想でした。


2回、それでも和氣がぎりぎりでも外していくうちに、良い流れができればと思い見ていました。
その状態がバッティングと、その後の追撃で崩されて以降、試合はワンサイドになりましたが。


序盤、相手が打ってくるときは、まず防御を優先して動き、打ち返すのは後回しにして、
とにかく動いて外す、くらいの意識づけが欲しい。攻めはジャブを格好だけ、という感じで充分。
試合前はそんな風に思っていました。
しかし実際の試合を見ると、そこまでのシビアな「防衛線」は設定されていなかったようでした。


もっとも、仮にその意識づけ、設定が和氣にあったとしても、
結局はグスマンがそれを打ち崩していたのかもしれません。

右から左と返す強打、好機に見せる強打と、冷静かつ狡猾な闘い方は、やはり「上手」と見えました。
ダウンを奪ったあとも、ひとしきり打ったかと思えば和氣のダメージを見る場面もあり。
和氣の反撃が少しでも出れば、間合いを変えて追撃の機会を与えず、一息おいて右のダイレクトで倒した
5回のダウンシーンなど、実に冷静な「ハンター」ぶりでした。

2回のバッティングによる切り込み、5回のゴング後の加撃など、感心しない部分も見えました。
6回以降は時に被弾もしていました。
しかし体力を巧みに温存して、圧倒的なリードを前提に、きっちり勝ちに繋げる試合運びは
これまでの試合でも見られた勝ちパターンで、それを手放すようなことはありませんでした。

今後、このパターン、前提を彼に与えない相手と対したときに、彼の真価が問われるときが来るのでしょう。
それはまた別の話になりますが。


試合全体を見返すと、あとはやはり、6回以降ですね。
和氣の奮戦は立派でしたが、同時に、5回終了時で棄権されているべき試合だったのではないか、とも思います。
もちろん、様々な意見があることでしょうが。


闘い方自体に正直言えば不満もありますが、やはりこういう強敵相手との試合に挑んだ
和氣慎吾に対しては、同時に拍手も送りたい気持でもあります。

良い経験にしてほしい、とは、安易に言っていいのかどうかわかりませんが、
世界上位の実力者と闘って感じたものを、もし再起するならば、生かしていってほしい。
そして、これまでのキャリアで実現しなかった、国内での上位対決などを通じて、それを見せてほしいと。


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この試合のあとの井岡一翔に関しては、見事な技巧を披露しての勝利だったと見えました。
感想としては、この磨き上げられた技巧をもって、世界王者に挑んでもらいたい、というに尽きます。
昨年のレベコ連勝により、世界上位の技量は証明されているんですから、そろそろと。

WBAから出たオーダー云々については、実際そうなっていない以上、無意味です。
王者エストラーダが、井岡と闘うことにどのような意義を見出すのか否か、と考えると。
「年末予算」から大盤振る舞いがあるにしても、それでも普通ならドニー・ニエテスの挑戦を受け、
その後はロマゴンを追って、という流れになるのでしょうし。
あと、負傷で休養中ですから、まずは回復してからの話でしょうね。


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日本スーパーウェルター級タイトルマッチは、野中悠樹が安定した技巧を見せ、丸木凌介をポイントアウト。
しかし丸木もコンパクトなワンツーなどで、地道に反撃を続け、健闘しました。

OPBFバンタム級タイトルマッチは、山本隆寛がレックス・ワオを初回ノックアウト。
二度のダウンを奪いフィニッシュしたのですが、それがどちらも驚くほど鋭いタイミングのボディブローによるもの。
カウンター気味に、体を締めるタイミングを外されて打たれたらしいワオ、相当ダメージ深く、なかなか立てず。
なんとか立ち上がったあとに見ると、右足が痙攣していて、片足でケンケンしている状態。

予想外の強烈な結末でした。山本隆寛、短い試合でしたがなかなかの充実ぶり。
そろそろ、益田健太郎との対戦なんか、面白そうです。次は久高寛之に連勝したマーク・ジョン・ヤップらしいですが。


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前座では6回戦、スーパーフライ級で好試合。
井岡弘樹ジムの幾田颯と、広島三栄ジムの井上太陽が終始、打ち合いを繰り広げました。

長身のサウスポー幾田は、体格で圧倒的優位。対する小柄な井上は、スイッチしながら果敢に出る。
遠いところからロングのパンチで圧倒する幾田に、伸び上がるような連打で対抗する井上。
日本、東洋のあと、世界戦までの合間に挟まれた予備カードということもあり、
場内はさほど盛り上がっていませんでしたが、間断なく続く激しい攻防は見ごたえ十分でした。

結果は幾田が3-0で勝利。これで6戦6勝(2KO)。新人王戦には出ない路線の選手だったようです。
井上は全日本新人王決勝で、帝拳の梶颯に敗れて以来の再起戦で苦杯も、またも果敢な好ファイトを見せました。

これは長丁場も辞さず、会場に足を運んだ者に対する、ちょっとしたご褒美といえる試合でした。いいものを見ました(^^)


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防御の「品質維持」が問われる 和氣慎吾、強打グスマン「封殺」なるか

2016-07-18 11:10:39 | 関西ボクシング



ということで、今週の大阪を皮切りに、三ヶ月連続のダブル世界戦が行われます。
前座にも日本、東洋のタイトルマッチがあり、和氣慎吾の世界戦まで組まれるということで、
ひさびさに井岡ジム興行に足を運ぶ予定です。
二階席の隅っこから眺める、という感じになりますが、一応生観戦です。


個人的なお目当ては、野中悠樹の試合もそうですが、やはり和氣慎吾ですね。
彼の初の世界戦が大阪で開催とは、想像すらしたことがなかったですが、
世の中どんなことでも起こるものです。
いろいろ事情もありましょうが、日頃関東で和氣を応援している方々からすれば、
やはり不都合なお話ではありましょう。地元岡山からの方々にとっては幸いかもですが。

もう少し早くプレビューめいたことを書こうと思い、ジョナサン・グスマンの動画は
二試合ほど見ていたんですが、今頃になってしまいました。


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まず動画紹介。昨年10月10日、ダニー・アキノ戦。アキノは17勝(10KO)2敗。
黒のベルトライン、ゴールドのトランクスがグスマン。
母国カナダ国旗の緑、白、赤の三色トランクスがアキノ。





序盤からグスマンのパワーが目につく。ジャブは少なめながら右が伸び、返しの左フック。
3回、左の返しで倒し、右からの連打で二度目。
中盤以降も反撃を試みるアキノを迎え撃つ形で強打を見せる。
9回、右を打ち下ろし、追撃でアキノ倒れ、ストップ。


もう一試合、今年4月29日、メキシコのダニエル・ロサス戦。
ロサスは20勝(12KO)3敗1分。
IBFの「2位決定戦」。




序盤から、左右共に打ち抜きの効いた強打で優勢。
5回終了間際に左フックで倒す。8回も攻勢、最後にロサスが倒れたところでゴング。
この回終了でTKO。


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21勝21KOのレコードもなるほど、と見て思わせるパンチ力の持ち主です。
しかし、全体的に見て、攻防共に完璧に「出来た」一級品かというと、まだわかりません。
映像が意外に少ないこともありますが、未知数な部分あり、です。


パンチは左右ともに強そう。打ち抜きの効いた打ち方。
この二試合では左フックがダウンを奪う決め手になっている。右からの返しが得意そう。

構えは左を下げ加減。ジャブで作っていくという風ではなく「来る」相手を迎え撃つ型か。
体力温存のために、こういうスタイルを選択しているような印象。

リズムはあまり感じない。強振する傾向あり、と言える部類に見える。
もし長身で速い相手に足を使われたらどうか。サンプル不足なので何とも言えず。

距離はやや遠目、スタンス広めの設定。打ち合って力が出るのは中間距離。
パワーがあり、けっこう正確に当てる。好機を得た時の詰めが厳しく、思い切りの良い判断をする。

反面、ダウンを奪ったあと、慌てて出ずに見て、相手を泳がせているような場面もあり。
後退しながら右カウンターを決めたり、見た目の印象よりも冷静だったりする。

あと、ジャブの後に相手が来たときや、クリンチ間際に肘を使って相手を止める。
良く言えば厳しい対応が身についている、となりますが、悪く言えばダーティー。
これは試合前のルールミーティングなどで、和氣陣営は厳しく言っておいた方がいいかも。


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ということで、これに和氣慎吾がどう対するか、です。

和氣慎吾の特徴をざっと言うと、長身、サウスポー、身体半分右に出し、相手の身体を
自分の左が当たる最短距離に置いたときの左強打に威力を秘める、というところです。

この距離と位置関係において、いわば「スイート・スポット」とでも呼べる空間に
相手が来たところを打つ形で、和氣は抜群の強さを発揮します。
左もストレートのみならず、左アッパーをいきなり決めて倒した試合もあります。
好機を得れば、相手が世界のトップ選手であろうとも、クリーンKOを実現する力があると思います。


その反面、構えや位置取りが、相手を引き寄せ過ぎではないかと見える場面もあります。
構えの前に、相手のパンチの「通り道」がある。
或いは、良いパンチを打てる立ち位置を相手に許し過ぎている。
そんな印象を持つ場面が、過去の試合では見受けられました。
日本や東洋の相手ならまだしも、これが世界戦となったら...という印象は拭いきれません。


初の世界戦、強打のグスマンに対し、作戦としては当然、足を使うことになるのだと思います。
右リードで牽制し、右回り基本、足で外し、ダックで右に出て、時折左ストレートを伸ばして、
遠ざかりつつ左周りで巻き戻し、また右へ...という繰り返しを上手く続けて、
グスマンの強打を空転させ、徐々にダメージも与えうつ...という流れが理想的でしょう。

しかし、スタイル的にはこの選択が正しいとしても、グスマンの強打と馬力が、
易々とそれを許してくれるわけもなさそうに思えます。
これまでの和氣の闘いぶりが、上記したような「引き寄せ」傾向にあったことを、不安に思いもします。

和氣が勝つには、丁寧に防御して、慎重に立ち上がりを闘うことが前提でしょう。
疲れもせず、ダメージも無い、元気な序盤のうちからこの相手と打ち合うことになってしまったら、
十中八九打ち負けて、悪くすれば倒されるでしょう。

長身、リーチ、大柄なサウスポーであるという自分の利点を生かし、防御の質を落とさずに維持して、
グスマンの強打を封殺する展開を作ることが、勝利への道だと思います。
その流れさえ掴めれば、充分勝機はあるし、鮮やかな形での勝利も期待していいと思うのですが。


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とまあ、若干堅苦しく書きましたが、共に強打という強みを持つ、日本とドミニカの上位対決です。
ファンとして見れば、純粋に楽しみです。
結果は正直、読みにくいです。共に不安、未知数な部分もあります。
しかし、この日のメイン(というか、単に「いちばん最後の試合」ですかね)のようなカードよりも、
よほどわくわくした気持ちで迎えられる試合です。

和氣慎吾、ジョナサン・グスマン、両者の健闘をまずは祈ります。
そして、内容と結末が、これぞボクシング!と思える、爽快なものであってほしい、と。


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「Boxing Raise」初観戦 粉川拓也防衛も、挑戦者の健闘許す

2016-07-16 11:09:29 | 関東ボクシング



ということで、DANGANシリーズの動画配信「Boxing Raise」で、
昨夜は粉川拓也vs大嶽正文の日本フライ級タイトルマッチを観戦しました。

粉川が全体的にヒットで上回って、3-0での判定勝利でしたが、
37歳の挑戦者、大嶽正文の健闘も光った一戦。
スコアは大差でしたが、内容的にはそこまでの差があったかどうか。


粉川はもう少し足や上体を動かして、大嶽のパンチを外せるかと思っていましたが、
序盤、若干足で外す意識に欠け、動き自体が止まり加減。

ジャブ、右、アッパーを交えて打ち勝っていましたが、大嶽も数では劣るものの、
2回には二発、危ないタイミングで右を合わせてくる。
これを食って、粉川のバランスが若干後ろにずれる場面も。

4回は大嶽の右がまたヒット。5回も、大嶽の側にもチャンスありと見える打ち合い。
大嶽はポイント上では劣勢、手数でも劣るが、粉川が打ち合いに応じたこともあり、果敢に打ってくる。

しかし、6回以降は徐々に、粉川がはっきりと打ち勝つ流れに。
大嶽も粘り強く闘いましたが、中盤以降は粉川が軽いながらも連打の数を増やし、
厚みのある攻撃で大嶽を抑え、終盤は明確に突き放す。
最終回はもう一押しでストップも充分あり得る、という印象でした。


粉川は大差での勝利でしたが、全体的に動きを止め加減で、挑戦者大嶽の粘りを引き出し、
それを全部引き受けてしまうような展開に終始しました。
正直、力量には差があったように見えましたが、辛く言えば、このくらいの相手に、
「両者、全力を出し切った熱戦」をやっているようでは、少し先行きに不安あり、です。
確かに、大嶽の健闘は光りましたが、序盤からいいのを打たれる可能性を、安易に与えすぎではないか、
そういう印象も残った一戦でした。


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さて、動画配信についての感想、雑感なども一応書いておきます。


画質については、当然ながらHD放送のようにはいかず、及第点ぎりぎりかなというところ。
TV(42インチ)とタブレット、両方で見ましたが、同じ印象でした。
機材などの面で限界もあるのでしょう。当面はまあ、仕方ないですかね。


音声に関しては、場内音声のみなのかと思っていたら実況解説あり。

実況の方は、特に酷いとかいうわけではありませんでしたが、ボクシング用語に少し不案内かなという印象も。

解説は、ボクシング芸人こと、やすおかだいごさんと、姫路木下ジム石津マネージャーのふたり。
常日頃見る、TV局による中継ではまず出てこない「○○ジムは今年に入って何勝何敗」
「○○ジムはこれこれこういうスタイルのボクシングで」というようなコメントは、
有料配信ならではの価値がある、という印象。
通り一遍の流れ作業で作られている、としか言えない、従来型のTV中継との差別化をはかるためにも、
このレベルのコメンタリーを継続起用してもらいたい、と期待します。難しいことも多々ありましょうが。


あと、メインイベントに入ってから、まあこれはこちらの接続状況にもよりましょうが、
4回ほど画像が止まりました。一度画面を閉じて、もう一度繋いだら見られましたが、
ラウンド序盤10秒ほどが見られない、という事態が続きました。
これは今後、ちょっと不安ですね。


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明日生中継/井上の「参戦」より先に/早い復帰/笑顔と笑顔

2016-07-14 19:50:33 | 話題あれこれ



DANGANシリーズの動画配信が始まる、というニュースは少し前に見ていましたが、
今月は二興行を生中継、その他地方の試合も録画配信があるとのことです。

明日のフライ級タイトルマッチに、25日のダブルタイトルが生中継。
その他六島ジムの興行は録画だそうですが、後日配信とのこと。
これで月額980円。当たり前ですが、ホールに出かけて見るよりはずっと安価です。
とりあえず申し込んで、見てみることにしました。


細川vs斉藤戦は観戦予定ですが、同日一部の丸田陽七太戦が難しそうなので、
是非こちらも見られたら嬉しいんですが。
と思っていたら別記事に、8月7日大阪府立二部のメイン、田中一樹vs坂本英生戦の配信もあり、と。
まだHP自体には情報が出ていませんが、これもありがたいですね。
当日は一部の拳四朗vs大内淳雅戦を観戦しますが、二部は難しいかもしれませんので。


これから、こういう動画配信サービスがどの程度、ビジネスとして成立していくものかは不明ですが、
出来れば業界挙げて協力体制を敷き、スケールメリットを生かした展開が出来れば良いですね。
画質、音質その他、今は限界があっても、今後発展していく可能性は充分にありましょう。

私としては、どうしても会場で直に見たい、という場合は馬鹿をやるにしても、
見てみたいけどそこまでは出来ないか、という場合は「Boxing Raise」で、有り難く観戦することにします(^^)


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決まりました、クアドラスvsロマゴン。9月10日フォーラムで。
すんなり決まるかどうか、と思っていましたが、杞憂に終わって良かったです。

かつて「グレート・ウェスタン・フォーラム」の名称で知られ、
メキシカンの名勝負といえば大概ここ、という会場です。
メキシコ国内で人気急上昇中のカルロス・クアドラスが、最強ロマゴンを迎え撃つには
最高の場所、ロケーションでしょうね。
おそらく当日、場内は大観衆の熱狂に包まれることでしょう。

ロマゴンが115ポンドの体重で、独特の下肢から刻むリズムで繰り出す連打を
これまでと変わりなく繰り出せるものか、その辺が気になるところですが、どうなりますか。

しかし、井上尚弥が国内で試合をしているうちに、世界はどんどん先へと進んでいくんだなぁ、
という気持ちにもなる、決定の報でした。
まだ若いとはいえ、いつまでものんびりしてる場合ではないですよね。


あと、記事によると米国ではHBOが当日、英国でのゴロフキンvsブルック戦ともども生中継するそうですね。
さて、我らがWOWOW様はどうなりますか。是非に...と思います。さすがに難しいかも知れませんが。


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パッキャオ復帰、という話。
早いでんな!とは、誰の心中にも思い浮かぶツッコミでしょうが。

基本的には、それなりに長くボクシングを見てきた上で「ボクサーの言う引退なんて、真に受ける方が馬鹿」と
一応わかってはいたつもりではありますが...。
先の試合のあと、例えば一年くらい経ってからなら、こういう話も出てくるかな、と思いますが、
あまりにも早すぎやしませんか、と(笑)

よくは知りませんでしたが、税金その他、あれこれ大変らしい、ですね。
先の試合は結局「引退ごっこ」だったのかなぁ、というところです。
別に腹が立つというわけじゃないですが、いくらなんでもなぁ、とは思いますね。


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いったい、どういう話を通じてか知りませんが、ええ顔で笑ってはります、お二方

両者のコメントを読むと、言葉というのは悪い意味で「言の葉」に過ぎんのやな、とげんなりしますね。
モノは言いよう、なんていうのを遙か彼方に通り越してます。

ま、いったいどんな施策がでっち上げられるものか、どんな展開があるのか、のんびり待つとしましょう。
結果、また乾いた心で笑いが漏れる、というようなことになるのやもしれませんが。



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会見など動画/下限ぎりぎり/アムナット五輪へ/まさかの一段飛ばし

2016-07-10 09:39:16 | 長谷川穂積



長谷川穂積のウーゴ・ルイス挑戦決定ということで、毎度お馴染み「せやねん」で
会見の様子やインタビューなどが放送されました。

会見場へ向かうタクシーの中でちょっとした「事故」に遭ったりもしておりますが(笑)
まあ常日頃、我々が思う以上に頻繁に、こういう目に遭っているんでしょうねえ。
何とも言えない表情してました。

ということで動画紹介しておきます。数日で消しますのでお早めに。





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昨夜、深夜の録画放送で辰吉寿以輝の5戦目が放送されました。

会場は府立の地下、対戦相手はインドネシアのランカー、リオ・ナインゴランという選手。
5戦目にして一応メインイベンターという形での登場となった辰吉、
大きく振ってくる右は本気なれど、他には何も無いナインゴランをボディ攻撃で3回KOしました。

メインイベンター、或いは関西ローカル録画とはいえTV放送される試合としては、
下限ぎりぎりのレベル、というのが率直なところです。これでも甘いかもしれませんが。
本人も周囲も重々承知していることを、敢えて言うこともないかもしれませんが、
これまでの試合ぶりからすると、「タツヨシ」の名がついていなければ、さほど注目されることのない選手です。
ボディ攻撃を中心に、新人としては攻撃力がある方、という感じでしかありません。

もっと地道に、試合数を重ねて実力をつけていくべきだと思うんですが、もうメインに「抜擢」してしまうんですね。
記事を見ても、そういう指摘をしようという気は誰にもさらさら無く、右手回した、とかいう見出しまで。

ある意味、なんと無慈悲で残酷なんだろう、と感じます。ボクサーやボクシングへの愛情や敬意など、欠片も無い。
「商売でやってはるんやから、書くこっちもそれ相応にやるだけやがな」というところなんでしょうか。

今後しばらくは、こういう路線でいくんでしょうね。
試合数はそこそこのうちに、何か体裁を整えられるような形に持って行くんでしょう。
業界全体で、いろいろと扱えるタイトルの数を増やそうという動きもあるようですしね。
その過程で、本当の実力がうまく身についてくればいいんですが。


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リオ五輪最終予選、結局リボリオ・ソリスは出場せず、なんとアムナットがライト級で出場権獲得
他にも数名、プロが出ているようです。

今回は出場可の決定から時間がなかったせいもあってか、僅かな動きにとどまったようですが、
次の東京五輪までに、いったいどんな情勢の変化があるのか。
4年という時間は、物事が大きく動くには十分な期間のように思えます。
何事もゆっくりしか動かない?日本という国が、よりによって次回開催国であることというのも含め、
どんな展開があるのか(ないのか)、楽しみなような、ちょっと怖いような気持ちでもありますが。


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ゴロフキン次戦決定、はいいのですが、対戦相手が「ブルック」と目に入ってきたときは
「え、ブルックって、どこのブルックさん?」と、一瞬意味がわかりませんでした。

ミドル級の上位を、片っ端から「掃除」してしまってるゴロフキンの対戦相手選びが難航しているとはいえ、
まさかこんなところから引っ張ってくるとは。びっくりでした。

ケル・ブルックもまた、キース・サーマンやダニー・ガルシアら、米国のビッグネームとの対戦が
ポーター戦以降なかなか決まらず、困っている様子だっとはいえ、まさかの一段飛ばし、とは...。

もし、両者の体格面に大きなハンデがないのなら、好カード実現と諸手を挙げて喜ぶところですが、
実際リングの上で対峙するまでは、その判断もつきません。
たぶん、かなり身体の厚み自体に差があることでしょうが...。

しかし、世界のリングでは、勝てば掴める大きな成功を目指す選手や陣営が常にいますね。
ある段階では、微妙な術策をこねくり回して、変なことになっている人もいるにはいますが。

さて、これはWOWOWで生中継あるんでしょうか。
欧州の試合ですから、やるにしても日曜早朝か。早起きしてでも見てみたいカードではあります。

※よく考えたら飛ばすのは「一段」が正しいと気づき、訂正しました(^^;)






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府立二大決戦!/東でも/プロ転向/まさかの引退/こちらも、最後の挑戦?

2016-07-06 19:57:53 | 話題あれこれ




ということで、しばらくあまりあれこれ書こうかという気にならず、
更新が滞りがちだったんですが、最近になって一気にあれもこれも、という感じです。
観戦予定も立て込みそうです。この夏は盛り上がっていきましょう(^^)


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ということで山中慎介、長谷川穂積のダブル世界戦は府立。9月16日。
長谷川はウーゴ・ルイス挑戦山中はモレノ師匠との再戦を、敢然と受けて立ちます。

予算的に、こんなカードふたつ並べられるもんかな、たぶん山中は他の相手とやって、
来春に師匠と再戦するんやろうな、と勝手に思っていたんですが...。

昨年、この試合だけのために、ヒコーキ乗って大田区の体育館まで行ったことを思えば、
本当に見に行くの楽です。ありがたいことでございます。
これは当然、外さず観戦です。またおいおい、あれこれ取り上げていきたいものです。


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ダブル世界戦、といっても中身的にどうかいな、コレを「世界」と言わせといてええのかね、と
思うようなのが含まれている場合も多い昨今ですが、今回の東西ダブルは、これまでよりはそのへん、
質的改善が見えます。西の方は上記の通りですが、東の方も、これまでよりはかなり良い方でしょう。

何よりルイス・コンセプション来日ですからね。確かにカルロス・クアドラスに敗れて、
いよいよ正念場であるのは事実でしょうが、河野公平にとっては、やはり強敵です。

河野にとってはリボリオ・ソリス戦以来の強敵相手の試合です。というか、過去最高の強打者相手でしょうか。
防御に難があり、ある程度打たれることを織り込んで闘う以上、強打の相手に有利の予想は立てようもありません。
しかし、相手が強いほど、河野の粘り強いスタイルと、倒す間合いを掴んできた右の威力は光るはずです。
そういう面では、楽しみな試合でもありますね。


田口良一は宮崎亮との対戦です。日本上位で活躍した時期が少しずれた二人が、世界戦で激突ですね。

頑健な長身のパンチャー田口、小柄ながら柔軟なカウンターパンチャー宮崎、双方ともに
特徴がはっきりしていて、対照的な部分も多い、面白い組み合わせです。これも楽しみなカードです。

しかし、宮崎亮がやれ1位だ、指名挑戦者だというのには、正直かなり違和感があります。
残念ながら、ファーラン戦のKO負け以降、彼が闘ってきた相手の顔ぶれを見れば、
何でこれで世界ランキングが上昇するのか、わかりません。誰もまともに説明できる人はいないでしょう。

そういう状況のまま、不器用ながらもよく鍛えられていて、対戦相手も世界上位相手ではないにせよ
その少し下くらいの相手と戦い続け、被弾もありながら結果はKOやTKOで勝っている田口に挑むとなれば、
やはり明るい展望よりも、暗い想像が先にきてしまいますね。

宮崎亮の世界再挑戦は、もう少し「満を持した」ものであってほしかったです。
かつての、才気に溢れ、闊達なボクシングが、田口良一を相手に再現されれば...というのは、
やはり希望的観測に過ぎるような気がします。そうなってほしいという思いではありますが。


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これまた、普通に大ニュースですね。ずいぶん前からあれこれ話題にはなっていましたが。
清水聡、大橋ジムからプロ転向

井上兄弟、八重樫、細野とメインイベンターを多く抱えるジムですし、試合数も多く組めるでしょうから、
まずは収まりの良いところに収まったかな、という感じですね。
アマチュアが長く、年齢もいってますから、プロの試合形式に早く慣れられるかどうかがカギでしょうか。

左で、長身で、懐深く、一発のパンチが重い、というのが五輪などで見た大まかな特徴ですが、
フェザーからライト近辺で、日本の上位と闘うところまで来れたら、まずはそのあたりでいろいろ楽しみですね。


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その「近辺」の選手のひとり、仲村正男がまさかの引退表明とのことです。

WBA王座挑戦交渉中、という話が専門誌に出ていたくらいですから、唐突ですね。
理由は、本人がブログで書いた心情的なものだけだとは思えませんが...。

とにかく、勝っても負けても懸命で、スリリングな数々の試合ぶりが目に焼き付いています。
観客を興奮させることが出来る、真のプロ、スター選手でした。
好機を得たときの強さは、まさしく世界を狙えるレベルで、期待もしていたんですが。
本当に驚きましたし、残念です。


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千里馬神戸の松下拳斗(玉越強平)が、尾川堅一挑戦決定とのこと。

内藤律樹に敗れた後、日本ランキング表から名前が消え、代わりに「松下拳斗」という名前が出たときは
「あれ、またフィリピンから選手連れてきたのかな(懲りもせんと...)」と思ったんですが(^^;)
戦績を見て、玉越の改名と気づきました。
そうか、まだ現役続行するのか、しかも名前変えてまで...と思い、正直に言えば複雑な気持ちにもなりました。

その後の試合の様子は、YouTubeで見たくらいで、会場では見ていないのですが、
おそらくこれが、かつてジムメイトだった長谷川穂積同様に、今度こそ、最後の挑戦となるのでしょう。

かつて、WBC1位だったダンテ・ハルドンを倒しながら、世界ランキング上位を得られなかった不遇を経て、
強敵相手に挑んで敗れてきた彼の前に、またも強打の王者が立ちはだかります。
予想がどうとか、もはやそういう心情ではありませんが、強いけど粗いところもある王者ですし、
なんとか攻略の糸口を掴んでもらいたいと思います。あと、頭も結構露骨な時があるので、充分に注意して...。



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強打を決める「型」がある 比嘉大吾、10連続KO勝ちで初の王座

2016-07-04 23:00:07 | 関東ボクシング


土曜日はG+の生中継で、比嘉大吾の見事なOPBF王座奪取を見ておりました。
今頃更新ですが、見事な勝ちっぷりだったので、簡単に感想を。


比嘉が初回から先手。
低い姿勢から伸びる左アッパーで切り込む。小さい右のボディストレートが良い。

2回はアーデン・ディアレの目で外す防御が出て、少し攻めあぐみ...と思いきや、
ロープ際でコンパクトな右ショートが頬のあたりに決まって以降、ボディから上、というパターンで猛攻。
左アッパーを脇腹から内側へ返し、直後に右の小さいストレートが上ではなくボディへ。
ディアレの読みを外した一打が効いて、ダウンを奪う。
福地レフェリーのカウントの仕草をストップと勘違いした比嘉がコーナーに駆け上がるが、
かろうじて立ったディアレ、ゴングに救われる。

3回は右クロスから左の返しで二度目のダウン。
4回、右から左のボディで止め、右クロス。三度目のダウン、ディアレ立てず。



歴戦の王者を三度倒したわけですが、この一戦で、比嘉のスタイルが少し見えてきました。

ボディ攻撃は、左のダブルを外(脇腹)から内(時に上)と打ち分けて、右クロスへ繋ぐことが多い。
単に対角線のコンビを下→上、と打つよりもさらに工夫がある。
相手のサイドへの動きを封じるための位置取り、ボディ打ちの左右どちらを打つかの選択が適切。

そして「崩し」の段階、序盤は上への右を、コンパクトに打つ。同じ振り幅でボディも打てる。
以前、川端賢樹が似たようなパンチを打ち分けていたと記憶していますが、
短躯のファイターが、攻めてインファイトをする流れで、相手のインサイドを、
上下ともに打てる、非常に有用なパンチを持っている。

ジャブは若干省略気味。いきなり左アッパーから攻めたりもする。
下半身の使い方が少し粗く見えるが、前に出て連打する流れの中で、独特のバランス「補正」をする。
「沖縄のロマゴン」という呼称は、このあたりがなるほど、確かに本家と似たところがあるせいか。


単に果敢なだけでなく、ボディを攻めて止め、上下のコンビで仕留める、という型をしっかり持っています。
スタイルは違えど、この「理屈」自体は、師である具志堅用高会長と、かなり共通していますね。
まだ若いし、積極的な闘いぶりが魅力的です。非常に今後が楽しみな選手です。


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しかし、具志堅会長が語った「年内に世界戦」という言葉には、一言、物申しておきたいと思います。

まず、たった10戦、しかも強敵と言える相手が見た限り二人くらい、というキャリアの選手が、
例えばカシメロ、アムナット、井岡、コムパヤックにスタンプといった世界上位を破ったならともかく、
その下に位置する選手に勝ったからといって、軽々に世界云々というのは、いかにも今時、当世風なお話に過ぎません。

ビートのコラムで尾崎恵一氏が書いておられたように、昔日の矢尾板、関の時代と違い、
OPBFが真のアジア最強を意味する時代ではないのです。
世界に数ある、下部団体王座のひとつに過ぎないのですから。


今回の勝利は確かに見事で、TVで見ていても快哉を叫びました。
が、それは「すぐにでも世界を」という意味ではありません。
「これは強い若手が出てきた。もう、日本王者の粉川と闘って、勝てば真の国内最強と言えるとこまで来てる」
と、具体的な内容は、こういうものでした。

まあ、それは当然、人それぞれに評価があることでしょう。
しかし、具志堅会長が言った言葉に対し、例えば試合後の取材などで「世界云々より、日本王者に粉川がいますが、
まずはそちらと闘って国内最強を証明すべきでは」と問い返すような記者は、ただのひとりも存在しないんでしょうか。

何も具志堅会長に限った話では無く、スポーツ紙はもちろん、専門誌記者や寄稿者の方々は「会長」という立場の人たちに、
常日頃から、あまりにも、いいように相撲を取られすぎ、という気がしてなりません。


まあ、年内だ大晦日だといっても、今のフライ級世界王座を巡る情勢を見れば、挑む先がそう簡単にあるとも思えませんが。
そういう話よりも、まずは粉川拓也戦じゃないんですかね、やるべきは。
これ、良いカードだと思うんですけどね。実現すれば、観戦を検討しないといけない、というくらいに(^^)

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状況は整いつつ/大事なく/五輪OK/二人目決定/集中開催花盛り

2016-06-27 20:16:33 | 話題あれこれ



山中慎介、祝勝会で次戦について語る
その後、沖縄キャンプ開始、長谷川穂積も参加

9月中旬、大阪ということで、以前も一度ありましたが、滋賀と神戸の間をとって?
大阪でダブル世界戦、という運び、なんでしょうね。ほぼ間違いないでしょう。

長谷川はウーゴ・ルイス挑戦が、海外の報道で話として出ていました。
山中の相手は誰になるんでしょうかね。指名試合ならモレノ師匠との再戦ですが、
そんな豪華カードをふたつも並べるのかどうか。
もしそうなったら嬉しいですが。正式発表が待ち遠しいですね。


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拳の負傷が心配だった尚弥様、こちらも次戦は9月頃予定とのこと。
相手は誰になるんでしょうね。ひとつ、軽い相手を挟む(そうせざるを得ない?)のかもしれません。
まあ尚弥様の場合、相手どうじゃない部分もありますけどね。そのお姿を拝見するだけでも...的な。

ところで先日、韓国で細野悟の試合があり、同行して現地でスパーリングも公開したとのこと。

相手は韓国王者とのことです。まあ、韓国のボクシング界も、30年前とは事情が違います。
とはいえ、とりあえず拳が無事そうなのが何よりです。

拳に関しては実戦だと不安もあります。こっちだけ12オンス使うとか、いっそアディダスを採用すれば
多少心配も軽減されますが...そんなわけいかんのでしょうね。


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正直「なんのこっちゃ」としか思っていなかった、五輪のプロ参加解禁という話ですが、
WBC、IBFが追放とか処分を打ち出しているのと対照的に、WBAは参加OKという方針みたいです。

これ、今でこそリオ直前でドタバタした話になってますが、今後、長い目で見て、情勢が変わる可能性も
ひょっとしたらあるのかもしれませんね。
五輪が各競技でプロを解禁して、ビジネスとして成長している現実を見れば、世界のトップボクサーたちが
既存の世界タイトルと、4年に一度の五輪金メダルを平行して争う、という活動形態を採る時代が来るかもしれません。

そういう流れの延長上に、プロの統括団体...と呼称するに値しない「寄り合い」が、
いずれその存在価値を失って自壊し、それに代わる新しい秩序が形成される時が来たりするのかもしれません。
その時、日本のボクシング界はどのような舵を取るのか。
そんな仮定のもとに、あれこれ考えを巡らせてみると、いろいろと整理整頓しないといかんことが山積みやな、と
ちょっと暗い気持ちにもなってしまいますが。

とりあえず、リボリオ・ソリスの挑戦はどういう結果となるのか。まずはそっちが気になりますね。


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二人目の五輪出場権、森坂嵐が獲得とのこと。これはめでたいです。
AIBAプロとの絡みもあり、日本選手の五輪出場は狭き門となっていましたが、なんとか複数の選手を
五輪に送れることになりました。

この森坂嵐、高校年代から関西、というか奈良ローカルのTV番組で取り上げられているのを見たことがあります。
確か、あの丸田陽七太が、高校の大会で準優勝に終わった際、敗れた相手でもありますね。
まだ若いですし、おいそれと上位やメダルやと期待していいのかはわかりませんが、健闘を祈りたいですね。


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なんやら、いろいろ話題もあるようですが、7月末の住吉一部、二部興行の二部の方。
浪速のウィテカー細川貴之に挑むは、輪島ジム初の王座奪取という悲願を背負う、斉藤幸伸丸

先日、ホールでタイ人をノックアウトして再起した試合を、直に見ました。
相手どうというのはおいといて、斉藤には一切の緩みも、疲弊も感じることはありませんでした。
まだまだ元気、やる気に満ちていて、細川もベストに仕上げないと危なそうですね。

この日は観戦予定です。一部の丸田陽七太も見たいですが、こちらはどうなりますか...。
二部興行というのは、時間があるときはまだいいですが、そうでないと大変です。

聞けばこの日だけでなく、8月7日の二部興行も、府立地下だけではなくて、
同日に天満のエルおおさかという会場でも興行があるとかで、相変わらずの集中開催花盛り、ですね。
もちろんいろいろご都合もおありなのでしょうが。


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予想以上の健闘も僅差に泣く 川口裕、益田健太郎に雪辱ならず

2016-06-11 18:23:28 | 関西ボクシング




一昨日、所用のついでに時間が取れたので、後楽園ホールで観戦してきました。

うまい具合に、川口裕が益田健太郎に雪辱なるかという試合を見られたわけですが、
試合前の予想はというと、クリアに差がつく形で川口が敗れるだろうと思っていました。

パワーならほぼ互角、わずかに川口かもしれませんが、スピードや機動力では益田が明らかに上。
最近闘っている相手の質、試合内容と結果も同じ。加えて川口の傷も不安材料。
正直言って、結果以前にかなり厳しい内容になるのでは、と思っていました。
単に敗れるだけでなく、後味の苦い決着のつき方になるのでは、という気持ちでもありました。



しかしその悪い想像は、川口裕によってほぼ完全に覆されました。
簡単に展開。

初回、益田速い左から右。川口遠い位置取り。見ている。益田ヒットは浅い。益田。

2回、益田手数を増やす。川口は見ている。スピードでは益田がかなり上。
しかし川口、無理に返そうとして益田のペースに乗らない。良い意味での「自重」が出来ている。
川口左を返す、単発だがヒット。迷う回。

3回、益田はクリアに取ろうと出るが、少しスピードを落として川口に合わせてしまっている。
川口重いジャブ、右、ボディ攻撃が出る。益田打ち返して打ち勝つが、良い流れとも言えない印象。益田。

4回、益田は打っていき、追撃もしようとするが、そこに川口が打つチャンスが出来る。
川口左ダブル。むしろ川口のほうが打った後、無理に追撃せず、動いて外している。
両者、やるべきことが入れ替わっている印象さえ。最後、益田少し動いて外す。益田か。

5回、益田の手を外して川口右カウンター。益田、軽く打てばヒットもあるが、
少し腰を据えて打とうとするとミスが出て、川口に捉えられる。川口。

6回、益田スピードでは勝っているが、思いのほか冷静に闘う川口に戸惑っている風。
ワンツー、右が出るがミスもあり。終盤右と頭を当てる。
こういう展開ではいかにもありがちな出来事。少々げんなり。やや益田。

7回、頭やドクターチェックもありつつ、激しい攻防に突入。
益田右、川口右ボディ、右相打ち気味に交錯。川口ヒットでまさるが、強打爆発とはいかず、少し浅い。川口。

8回、川口は畳みかけるような展開には持ち込めないものの、ムキになって行かず、
冷静に外す心がけが見え、それが益田を苦しめてもいる。
川口が丁寧に外し、ヒットを重ねる。益田はジャブが出るが、劣勢。川口。

9回、益田が奮起、足を使って動き、ワンツー。川口は単発のヒット以外、後手。
この回取られたら川口は厳しいかと見えた終盤、川口が左フックを決める。
益田効いたか、川口右で追撃、ヒットを重ね攻勢。川口の回。

10回、両者出る。右相打ち気味、両者もつれてスリップダウン。
川口前に、右から打つ。クリンチ、揉み合い、手数は益田か。川口も単発ヒットあり、微妙。


採点はいずれも僅差の2-1で益田でした。
私の印象は、僅差でどちらの勝ちも負けもあり、というところです。


しかし、結果には恵まれなかったものの、川口裕の試合ぶりは、私の悪い予想を大きく覆すものでした。

強打を決めて追撃し、倒し切るという最善の展開を追うあまりに、益田のスピードに翻弄され、
ヒットを奪われ、挽回しようとして悪い回りに、という初戦の展開に加え、自らの出血が絡んでの決着という、
いろんな意味で苦く、無残な結末もありうるだろうと思って見ていました。

しかし、川口は最初から冷静に益田を見て、遠めの距離を取り、ヒットを許しても浅いものにとどめ、
ムキになって返そうとせず、展開を切ってから、丁寧に反撃しました。
スピードの差を生かせない展開に、少しずつ益田を引き寄せ、試合後半などはクリアに抑えた回、
左フックを端緒に打ち込んだ場面などもありました。


総じて、予想を覆す大健闘、惜敗といえる試合内容でした。
嬉しい驚きを与えてくれた、川口裕に脱帽です。

勝っていない試合を絶賛するのは却って失礼かもしれませんが、初戦の内容をしっかり省みて、
敗因を分析した形跡があれこれと見えた、良く練られた闘いぶりだったと思います。
当初は観戦予定を立てていなかったのですが、非常に良い試合を見せてもらいました。


しかし、惜しかった。勝ちであってもおかしくない試合でした。
あまり言うべきことじゃないかもしれませんが、大阪でやった初戦がこの試合内容だったらなぁ・・・(^^;)




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華麗に闘い、愚直に生きた伝説の男 モハメド・アリ死す

2016-06-04 23:15:38 | 海外ボクシング



モハメド・アリを初めて知ったのがいつ頃だったのか、細かく覚えてはいません。

漫画に描かれたものではない、現実のボクシングに興味を持ち始めたのは10代になって
数年経ってからだけど、アリの名前だけはそれより前に知っていました。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」大口叩きのボクサー、として、でした。


無理矢理にアリの「略歴」を記すとしたら、以下のようになります。

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中流家庭に生まれ、自転車盗難の被害に遭ったことをきっかけにボクシングを始める。
五輪金メダルを川に投げ捨て、人種差別への反発を胸にプロデビュー。

予告KOで売り出し、ジョー・ルイスの再来(凶悪版?)ソニー・リストンを破り戴冠。
イスラムへの改宗と改名で世を騒然とさせ、徴兵忌避で無冠に。

フレイジャーとの「世紀の一戦」に敗れるも、ルイス、リストン以上の強打者フォアマンをKO。
「マニラの恐怖」と言われたフレイジャーとの決着戦に勝利。81年に引退。


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しかし、彼はこのような、紋切り型の表現で語りきれるような存在ではありませんでした。
その壮絶で膨大な闘いの道程は、簡単に語り尽くせるようなものではなく、
果てしなく大きな影響を「世界」に与えました。


スケート靴で氷上を滑るようなフットワーク。肩のスナップで打つ速いジャブ。
振りが小さく、フォローが深い、ピンポイントのライトクロス。
これらの武器を用いて、面白いように敵を翻弄し、打倒した若き「カシアス・クレイ」。
ヘビー級のボクシングにスピード革命をもたらした、とは、よく目にする評論のフレーズです。

しかしその姿から受ける印象は、そうした「評」を超えた、鮮烈なものでした。
この地上で最も苛烈なはずの、「闘い」そのものを競技として直接的に形態化したボクシングの、
最重量階級において、これほど軽やかに、自在に闘い得るボクサーがいるのか。

彼に纏わり付く人種や宗教の問題や、その他の虚飾、余計を排して見ても、
それは前例のないほどの衝撃であり、心地よい驚愕だったことでしょう。

その姿を見て、自分自身の心が揺さぶられ、閉ざされていた世界が開かれた。
そういう述懐の言葉の数々が、これまでに数多くの書物、文献に記されています。



そして、激動の時代を生き抜く過程で、王座と、闘う機会を奪われた彼は、
時の流れに抗えず、かつての天才を失い、MSGのリングに倒れ、敗れます。

しかし彼を破った新王者フレイジャーを「粉砕」したフォアマンに挑む過程で、
かつてリングを華麗に舞ったダンサーは、闘うアインシュタインとさえ評されるようになります。

足捌きは重くなったけれども、無駄な動きがなくなり、敵と正対した攻防でも、
絶妙な位置取りを見せ、距離の長短を使い分け、緩急の効いた連打を決める。
そして好機には、重量感のある強打を打ち込む。

これらの新たな特徴を持ち、技巧派パンチャーとして生まれ変わった「新生アリ」の集大成が、
世に言う「キンシャサの奇跡」でした。

名参謀アンジェロ・ダンディーの指示を無視して「独走」したとされるアリの、
ロープ際で足を止めるという「自殺行為」は、結果として奇跡へと繋がりました。
フォアマンに勝利したことは、彼の天才が、目に見えるものだけではなかったことの証でした。


かつて、人々の心を揺さぶり、世界を変えた男が、姿形を変えて、死の灰の中から蘇った奇跡。
キャリア前半の闘いぶりだけで、充分に歴史を画す存在の一人だったはずの彼は、
この一戦で、比類無き真の伝説となり、その存在は永遠に語り継がれることとなりました。



もちろん、政治的、社会的、商業的にも抜きん出た、類例無く大きな存在だった彼を、
それらの観点からも、語らねばならないかもしれません。

しかし、同時代に生きたわけではない、後追いの目しか持たない者にとり、それは難しいことです。
ただし、ひとつだけ言えることがあります。

かつて反社会的な存在として、その生き方を否定され、社会からパージされた彼は、
その社会情勢の変容と共に、後に大衆のヒーローとして受け容れられました。
しかし彼には、一歩間違えば、社会的に「抹殺」されたまま、その人生を終えていた可能性もあったのです。

国家権力に逆らい、大衆を敵に回しても信念を曲げず、強敵相手に闘うことを厭わず...
リングの上では、時の流れに喪ったもの故に、様々な変化を余儀なくされた彼ですが、
その闘いぶりを支えたのは、実は時代に飲み込まれても不思議ではない、
歴史という名の偽りに、その実相を歪められていたかも知れない、実は愚直な生き様だった、ということです。

その愚直さが、時に革命的、時に奇跡的と言われる、華麗で天才的な闘いぶりを支えていた。
このような比類無き個性が、あの時代、ボクシングが持つ競技性、芸術性、政治性と暴力性の全てと絡み合った結果、
永遠に語り継がれ、何者にも比べようがない伝説が生まれた。それは正しく、時代の奇跡でした。



野球の世界では「ベーブ・ルースよりも、ベースボールの方が偉大だ」という言葉があります。
この倣いでいけば「モハメド・アリよりも、ボクシングの方が偉大だ」と言うべきところ、なのでしょう。

しかし、他のどのような、偉大な王者の名前にも当てはめていい、と思えるこの言葉の枠組みを、
たったひとりだけ逸脱しうる者がいるとしたら?




偉大なる王者、モハメド・アリのご冥福をお祈りします。


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