さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

いろいろと「がっかり」な再戦 ウォード、反則打でコバレフをTKO

2017-06-18 18:10:46 | 海外ボクシング



そういうことで今日は午前中からWOWOWオンデマンドを見ておりました。
前座からKO続出で、わりとサクッと見られた感じでした。
簡単に感想を。


メインのアンドレ・ウォードvsセルゲイ・コバレフ再戦は、楽しみにしてはいたんですが、
色んな意味でがっかり、な一戦となってしまいました。

前回は、初回からコバレフが厳しくジャブで突き放し、ウォードを威圧しましたが、
ウォードがその轍を踏まなかった印象。
圧されて揉み合い、という場面が多いのは変わらずですが、左フックや右のヒットがあり、
一方的に圧されはしなかった。

2回、コバレフがローブローをアピール。
コバレフ、徐々に動きが重くなっていったが、思えばこれがそのきっかけだった?

3回まではジャブや逆ワンツーなどで、コバレフが取っていると見たが、
ウォードの巧さを過大に見れば逆もある、という程度のリードでしかない、という印象。
もっとも、過大に見る、という仮定自体が、そもそもおかしいですが。

4回、コバレフの攻める流れを、ウォードが断ち切り始める。
単発のヒットを取り、コバレフのジャブを食うが右は外す。
打ち合いは少しだけあるが、すぐクリンチ。打ってクリンチ、外してクリンチ。
毎度毎度、ご苦労さんです、という感じ。

まあ、そもそもパンチがない上に、下のクラスから上げてきて、コバレフと闘っているのだから、
ある程度までは仕方ないと見るべきなんでしょうが。

5、6回はコバレフミス増加、ウォードが単発ヒットとクリンチで、ポイントを取る、というより、拾う。
7回、コバレフまたローブロー主張。
8回、ウォードのボディ攻撃、コバレフ止まり右喰う。
見るからにローブローくさい左の連打でコバレフ身体を折り、レフェリーストップ、TKO。


この辺の流れは、率直に言って、あらゆる面でがっかりでした。
コバレフは、ウォードの機動力と当て勘、クリンチを厭わない試合運びに対する対策、
或いは備えのようなものが何も見えず、ずるずるとペースを落としてしまったし、
ウォードのポイント収集の手管もまた、技巧の冴えというには、余りに貧相なものに見えました。

挙げ句に終わり方が意味不明。角度的に見て、けっこう露骨にローブローに見えたし、
正面からのスロー映像を見ると、そのとおりの反則打。しかも数発まとめて。
しかしレフェリーはでんでん虫。その上、即座にストップしてしまうんですから、酷い話です。


まず、コバレフを気の毒に思います。しっかり突き放せなかった試合運び自体、良くなかったのも確かですが、
だからといって「ローブローがなくても結果は同じだった」という仮定で、
こういう酷い裁定をされた敗者を語るべきだとも思いません。

試合前から、陣営絡みで妙な話が飛び交っていたりしたことも含め、
試合後の様子を見ると、精神面から揺さぶられていた印象でもありました。
正統派の技巧と、図抜けたパンチ力を持つ貴重な存在だけに、捲土重来に期待したいところですが。


ウォードについては、あの体格とパワーの差がありながら...という点は認めますが、
それにしたってなぁ、という風にしか思えません。
ローブローについてはどこまで意図的か否かはわかりませんし、その技巧は紛れもなく本物でしょうが、
同時に、ここまで露骨な「乳母日傘」がアメリカでも成立するのか、という驚きが先に立ちます。

そして、相変わらず魅力に乏しい試合ぶり。レフェリー、ジャッジ全員米国人を揃え、
こんな裁定をしてまで、護ってやるほどの「タマ」なのかね、という疑問もまた、同様でした。

前座に出たWBA暫定チャンピオン、ディミトリ・ビボルや、アルツール・ベテルビエフのような
強いロシア勢あたりが、コバレフの仇討ちを果たしてくれれば、私はきっと快哉を叫んでしまうことでしょう。
今のところ、そういう思いが強く残った、残念な再戦でした。


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ギジェルモ・リゴンドー様の試合は、これまたすっきりしないというか、ごちゃごちゃした感じで終わりました。

相手の選手が、なんやら吠えながら打ってきて、変な感じでしたが、初回終盤、打ち合いになって、
リゴンドーが右手で首を押さえつつ、左三発くらい打って、最後のがゴングの後でした。
間の悪いことに、それで相手が倒れ、すったもんだの挙げ句に、やっぱりKO勝ち、という裁定。

右手で押さえて打ったこと、ゴング後だったこと、どちらも事実ではありました。
一連の流れだったから、打ち合いの最中だったから、ゴング後に打ったことは仕方ないのでしょうが、
やはり最後のパンチは、動作自体がゴングの後から始まっていたように見えましたし、
あれをKOとして認めるのはどうかなぁ、という印象ではありました。
反則負けだとは思いませんが、やはりこういう場合は、無効試合なんじゃないかなぁ、とか。


昔、ハグラー対レナード戦で、初回終了時、ハグラーがゴングと当時に手を止めてガードを上げ、
その構えのままコーナーに去ったシーンがありましたが、ああいう格好良さを、今の選手は知らないんでしょうかね。
レフェリーが割って入るまでは打って良い、打つべきだ、という勝負論を、
ラウンド終了時の場面に持ち込むことにも疑問を感じますが、
それ以前に、そういう理屈を越えた何かを表現出来るボクサーを、たまには見たいと思ったりもします。

リゴンドーくらいレベルが高ければ、打ち合いの最中でもゴングを聞き分け、最後の一発は止める、
くらいの余裕というか、粋なところを見せてもらいたいなぁ、とも。
まあ、そんな情緒的な話とは、別世界に生きている人なんだろうな、ということも、重々分かってはいますが。



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当然の再起/タイホだ逮捕だ/こちらも大舞台/盛り上がらず?

2017-06-10 16:41:20 | 話題あれこれ



村田諒太、正式に再起表明

あの判定負けを受けて、複数のTV番組でインタビューやら密着ドキュメントやらが放送されていました。
結果が残念で、どう見ても「不運」「悲運」であったことが、却って村田への注目度を上げた、
そんな印象でもありました。

事がなんであれ、ボクシングが世の広範な注目を集めることは、まずは嬉しいことです。
そして、その注目の中心にあって、村田諒太の言動は、概ねそつがなく、当世風なものに見えました。

あくまで冷静で、知的で、自分について、試合について、客観的に語っていて、
我々が思い描く、エゴイズムやナルシズムを隠しきれないボクサー、ファイターの姿とは、
だいぶ違って見えた、というのが、正直なところです。

しかしその中でも、ところどころに、彼の立場から来るプライドというか、発想の原点が見えたな、という部分もありました。
「一番怖いのは、負けたような試合を勝ちにされること」という発言は、その最たるものでした。

確かに、そういう事例は過去にもけっこうあって、そのたびに世間は、ボクシングというものに冷たい目を向け、
何とも見下げたものだ、という認識を強めていった。これが近年の日本ボクシングの、一面の真実です。

しかし今回、皮肉にも、その真逆のことが起こったが故に、村田諒太は世の注目を集めることになりました。
その悲劇性故に、今後の彼には、これまで以上に多くの声援が集まることでしょう。

そうした状況で、ボクシング界を代表する存在となった村田諒太が、どのような闘いを見せるのか、見せうるのか。
正直、期待よりも、心配の方が若干強めではありますが...。


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その村田絡みというか、WBOミドル級のタイトルマッチを巡って、こんな話が。
暫定王者が逮捕され、王者サンダースがまた試合出来ず。なんとも気の毒な話です。

村田の今後のマッチメイクがどうなるか、という話になると、WBAとは遺恨が出来たから他へ、
いやエンダムへの雪辱戦があって当然だ、WBCやWBOからも「オファー」がある、などなど、
知らない人が読んだら、まるで世界のミドル級シーンが、村田を中心に回っているかのような記事だらけで、
呆れるやらげんなりするやらです。
直近ではWBCでも3位になったそうで、なんだろうな、という感じですが。

色々考えれば、エンダムとの再戦を日本で、というのが基本だろうなとは思います。
試合自体の勝算も、その他諸々の事情にかなうのも、この試合が一番であろうと。

もし、そういう枠から逸脱したレベルの道を、村田諒太が行くのなら、
ボクシングファンとしての、村田への思いは今より強まるかもしれません。
仮にタイトルがかかっていなくても、真に「世界」の中心に近づくための試合に
村田が挑むようなことがあれば、と言い換えてもいいでしょう。

...まあ、たぶんそうはならないだろう、と思いはしますが。


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さて、日本のボクサーが海外で闘う大試合が続きますが、帝里木下の試合も決定
マックジョー・アローヨとのIBFイリミネーションバウトが流れ、
どうなるのかと思っていたら、タイトルへの挑戦権が認められたとのことです。

舞台は豪州、パッキャオvsジェフ・ホーン戦のアンダーに入るとのこと。
パッキャオの試合にしては、メインがカード的に弱いのは事実でしょうが、やはり大舞台ではありましょう。

挑む相手はIBF王者ジェルウィン・アンカハス。
以前、井上尚弥の相手に名前が挙がった際、記事を書きましたが、その後初防衛戦も快勝して、
御大パッキャオと同一興行で闘うとなれば、きっと万全、気合い充分でしょう。

帝里は大柄なサウスポーで、減量苦もあるかも知れませんが、
身体の力、バネには本来、相当なものがあり、相手に合わせず攻め込んでいきたいところです。
ゾラニ・テテ戦では、スパーで切った傷が悪く、序盤を凌ごうとしたらペースを取られてしまい、
挽回できなかった、という悔いがある、という話を聞きました。
結果どうあれ、まずは万全の状態で、悔いなく闘い抜いてもらいたいものです。

で、当然、この試合は、WOWOWの生中継に入るんでしょうね。
「いけず」をせずに、気持ちよく放送してもらいたいものでありますが...(笑)


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こちらもう明日、ではなくて来週日曜日(^^;)
まずはWOWOWオンデマンドにて生中継配信。
イニシャルなしの「世界ライトヘビー級タイトルマッチ」、直接の再戦となります。

しかし、杉浦大介記者の記事によると、どうも盛り上がってないのだとか。

うーん...要因は記事中にも色々書かれてますが、やっぱり前回の試合内容、
というよりも判定の是非が、って話なんでしょうかね。

私は現行の採点基準が、ボクシングファンやマニア以外の、一般のスポーツファンには難しい、
周知が足りず、理解されていない、という現実を認めた上で、ある程度は容認せざるを得ないものだ、
と考えているクチではあります。

前回のウォード勝利の判定については、微妙な感想を持ちましたが、現行の採点ではありうる、と思う反面、
あの程度の「反撃」を評価しない、という見方の方が「一般的」であるのも事実かな、と思います。
デラホーヤvsメイウェザー戦の際、ジョー小泉氏が書いた記事と同様の危惧を抱きもします。

ウォードの人気がどう、という部分は確かにあるでしょうが、
今回の再戦が不人気だというのは、もっと根本的な欠陥、欠落こそが、
その理由であり、原因なのかもしれません。

この再戦を、生中継で見られるのはありがたい、是非見よう、と個人的には思うんですが...。
で、とりあえず、個人的な好みでいくと、コバレフ頑張れ、ですね(^^)



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山中慎介13度目発表 左右の「強連打」者、ルイス・ネリーを迎える

2017-06-08 01:28:53 | 関西ボクシング



ということで、山中慎介13度目の防衛戦は、かねてから噂のルイス・ネリーに決定。
お盆の京都で世界戦とは、なんとも意表を突くスケジュールで、
観戦しに行くか否かは正直、迷うところではあります。
同じ「府立」でも、大阪にしてくれたら簡単なのに...と思いますが。


さて、ネリーについては三浦勝夫氏による、この記事が今のところ一番詳しいと思われます。
直近のマルティネス戦前に、計量パスに四苦八苦していたこと、
相手のランキングが直前に急上昇したことなどは、事実として知っておくべきことですね。

しかし、試合ぶりをいくつか見ると、山中にとり手強い部分を確実に持つ相手である、
それもまた、間違いないなと思わざるを得ません。
動画を探すと直近4試合がすぐ見つかります。ざっと見た感想などを。



まず2016年7月30日、ダビ・サンチェス戦。サウスポーがネリー、右がサンチェス。
WBC米大陸バンタム級タイトルマッチ。





初回、サンチェスの右フック、ガードの外を巻く一発を喰う。
しかし左強打をねじ込んで反撃。左ショート、次にアッパー気味のパンチで追撃。

2回、打ち合いで左ボディアッパーを決め、攻勢。
3回、連打から左でサンチェスをロープ際へよろめかせる。ダウンではなし。
4回、L字ガードで誘い左アッパー。対角線のコンビを重ねて攻勢、ボディ連打で倒す。
この回終了後、サンチェスが棄権。

元WBA暫定王者相手に、ネリーがその攻撃力を存分に見せた一戦。



2016年10月22日、リッチー・メプラナム戦。
黒トランクス、白ラインがネリー。青地に赤ラインがメプラナム。
サウスポー同士の対戦。この辺から本格的に山中挑戦を見据えていた?





初回、柔軟なメプラナムが、頭の位置を変える防御で外し、攻め込む。
しかしネリーが左一発合わせる。メプラナム、威圧され、前に出られなくなる。
ネリーが重い右ボディを連発して左へ繋げ、攻勢。

2回早々ネリーが出て連打。左アッパーで転がるようにダウン。
立ったがネリー左一発、二度目のダウンでストップ。

体格で勝る相手とはいえ、サウスポー相手にも違和感なく攻め、圧勝。



2016年12月17日、レイモンド・タブゴン戦。
金髪の右構え、タブゴンはこの前の試合で、ファン・エストラーダ相手に判定まで粘った選手。





初回、タブゴンがジャブを突く。ネリー少し見て立ったかと思ったら、
スリーパンチから左右の重いパンチをあれこれ打ちまくる。強引も強引。
この攻めで威圧しておいて両手を下げ、さらに出る。毎度のパターン。
しかし連打の最中、タブゴンの右を合わされ、不覚のダウン。

2回、正対しての攻防で、タブゴンのジャブ、右も入るが、ネリー強引に攻める。
左右ボディ、ワンツー、上にフック連打、ロープに突き飛ばしてボディ攻撃。
3回、タブゴン勇敢に打ち返すが、4回ネリーが左のレバーパンチから右フックを上に。
連打で詰めて、ストップ。

果敢に打ち返すタブゴンにやや手こずった印象。
正対しての攻防における防御勘、または意識の低さという、ネリーの弱点が見えた一戦。



そしてこちらが、三浦勝夫氏の記事にもあった、直近の試合。
今年3月11日、ヘスス・マルティネス戦。サウスポー同士の一戦。
白地に水色のサイドラインがマルティネス。映像は初回30秒くらいから。





初回、ネリーが右リードを多く出す。当然、後続の連打もスムース。確かに4分くらい闘っている。
2回、低い構えの肩越しに、マルティネスの左ヒット。ネリー少し間を置くが、連打で反撃。

3回、ネリーじりじり出て、ボディから左を上に返す。じっくり見てまた同じパンチを決める。
4回、L字ガードからジャブでセットアップ、左ヒットして連打で追撃。
ゴングと同時に左、マルティネス跪く。ゴングに救われた形だが、この回で棄権。

まだまだ荒いが、ネリーなりに攻防が整ってきたとも言える一戦ではあるか。


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ということで、まずは防御から。
ガードの構えは普通の高さだが、あまり繊細な感覚での防御はない。
普通に構えているときは、足はあまり動かさない。
この時のポジショニングは避ける意識より、打てる位置取りの方に意識が傾いている印象。

試合が進むと、両手を下げて前に出たり、足を使う場面が頻繁にある。
低い構えから上下左右に、自在に強いパンチを連打する。
いわば攻撃の威力で威圧することを、防御の代用にしている面がある。
L字ガードから右ジャブを突いたり、左アッパーをカウンターする構えも見せる。

しかし連打の際、防御に穴が開いている。攻めて相手の手を封じているときは良いが
相手に打てる余地が残っているとき、単発ながら好打され(サンチェス戦)、
ダウンを奪われたりする(タブゴン戦)。


攻撃には、総じて威力があり、厚みがある。
ストレート、フック、アッパー、どの種類のパンチも、割と遠くから打てる印象。

攻める展開になると、連打が切れ目なく続く。「ワンツー止まり」を嫌う風。
大抵三発、或いは四発目まで返す。しかもパンチが左右共に重い。
身体の回転、腕の力、遠心力をフルに生かす打ち方で、当て際が強く、威力がある。的中率もけっこう高い。

この連打の組み合わせは、遠くから左右フックのボディを「散らして」おいて、
ストレートないしはアッパーを上、なおかつインサイドに狙い、続いて左右フックを上、アウトサイドから、
というパターンが基本のように見える。

だが、その連打の繋ぎにおいて、どこまで意識してかは不明なれど、右ボディ→左フック上とか、
左ボディ(レバーパンチの場合もあり)→右フック上など、相手にとって防御しにくい、
いわゆる「対角線のコンビネーション」が多数含まれる。
そうかと思えば左アッパー顔面へカウンター→左ボディストレートとか、
こんなんやられたら相手は辛いなぁ、と思うようなパターンの連打も。


ということで、全体的に見ると、パンチの威力を前提に試合を組み立て、回すタイプ、というところです。
強打で相手を威圧出来る展開においては、無類の強さを発揮しています。

反面、展開によっては雑な、理屈に合わないボクシングをしていて、
力づくでその無理を抑え込めない場合は、意外に脆さを、或いはその兆候を見せてもいます。


で、山中慎介がどう対するべきか、ですが...。
相手の構えの違いによって、展開を想像してみました。

まず立ち上がり、普通に構えている時、右ジャブや左ストレートで叩いておきたいですね。
ネリーのパンチは、フックもストレートの距離で飛んでくるような印象もあるので、
距離には十分、気をつけて欲しいですが、このギャップが山中を苦しめることもありそうです。

L字ガードのときは、ジャブによるセットアップを心がけているか、左アッパー狙いか、です。
右肩のショルダーブロックは、上手いのかどうか、なんとも言いにくいですが、
山中の左が当たりそうな気はします。相手の狙いを外して打ちたいところ。

両手を下げたときは、ネリーが好打の手応えを得たときがほとんどです。
つまり山中が劣勢、ピンチの時ということになります。
ただ、山中がリードする展開で、強引に攻めてくる場合は、打ち時、狙い時でもありましょう。


はっきり言えば、この防御で山中の左を防げるとは思えない、それが結論だったりします。
しかし、最近の試合で、再三ダウンしたり、好打を浴びたりしている山中の姿を考えると、
やはり一度や二度は、何らかの形で、ネリーに好機を与えてしまうのでは、と危惧もします。

右ジャブや足捌きを徹底するより、左ストレートの威力で相手を止める、という風なところは、
物凄く大ざっぱに「大別」すれば、山中もネリーと同様...というのは躊躇しますが、
似ていなくもない...ような気もしなくない...と思ったりします。

ことに「最近の」という条件付きで、山中がネリーと同じ「土俵」に上がる、というような場面が
長く続くようだと、ネリーの強打連打に巻き込まれ...という想像が、現実になるかも知れません。


長きに渡る防衛ロードの果てに、具志堅用高の記録と並ぶ一戦において、
山中慎介の心技体が、高い集中を保ち、研ぎ澄まされたものであれば、充分攻略しえる相手だと思います。

ルイス・エスタバの記録を抜く、12度防衛がかかった一戦において、具志堅がマルチン・バルガスに
快勝した試合は、新記録達成への高い意欲がリングで爆発したかのような、見事な勝利でした。
山中慎介が、次の試合で、同じような姿を見せ、快勝することを、まずは何をおいても期待します。


しかし、この挑戦者は、ひとつ間違った方へ展開が転んだら、全てを力づくで破壊してしまう、
理屈では計れない、爆発的な力を持った相手でもあります。
アンセルモ・モレノのような「格」には遠い、と思う反面、キャリアの上昇期にある選手、
という面も含めて、ある部分ではモレノ以上の脅威ではないか、とも。

当日、会場にて、或いはTVの前にて、我々は極めて高い緊張を強いられることになるのでしょう。
単に、試合が楽しみ、待ち遠しい、というだけでない心境に、今はあります。
もちろん、そのような緊張を、鮮やかに打ち砕いて勝利する、山中慎介の姿を見たいものですが...。


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エクアドルの「強振男」を撃退 大沢宏晋、再起戦に完勝

2017-06-05 19:10:12 | 関西ボクシング



ということで昨日は堺にて観戦してきました。
大沢宏晋が、エクアドルからやってきたWBA15位、フリオ・コルテスに判定勝利。
オスカル・バルデス戦以来の、再起戦でしたが、充実した試合内容でした。


コルテスは大沢と比べて若干小柄。デビューはライト級だった大沢が大柄だとも言えますが。
開始早々から、低い姿勢で出て、左フックのダブルを強振。
一発ずつ力込めて振るので、これで保つのかと早々に思いましたが、威力はなかなかありそう。

対する大沢は、スタンス広めに設定、足使うよりは、ジャブをしっかり打って突き放す構え。
2回には早々に大沢ペース。ジャブで突き放し、右、左ボディをフォロー。

3回、コーナーから大沢に「頭左に出して左ボディ」「左に出ろ」と指示。
その通りに動ける大沢、好調かつ冷静。
ベガスでの世界戦では、相手どう以前に、大沢自身が不調に見えて仕方なかったが、
今回はそういう印象は全くありませんでした。

コルテスは苦しい展開ながら、呻き声を上げつつ左を強振。単発ながらヒットもある。
4回大沢右を肩越しに当てるが、コルテス前進。ボディフックからアッパー。
基本、フックかアッパーしか出ない感じだが、果敢に打ってくるので怖い。

中盤、コルテスの強振が続くが、大沢がしっかり構えてジャブを打つと入れない。
さらに、大沢左ボディ、右などのヒットで、コルテスが少し後退する場面も。
7回は大沢が左右のボディ連打、右を決め、はっきり攻勢。
8回も大沢出る。コルテスは空振りしてはクリンチ。
大沢好打を重ねるが、好機の詰めが甘く、緩急がなく、フォローが足りない。この辺は課題。

9回も大沢が上下のパンチをヒットさせ、コルテスはホールドを重ね減点される。
大沢がボディから右、ゴングと同時にコルテスが倒れるが、判定はスリップ。ダメージありあり。

棄権してもいいと思ったが最終回、コルテス出て左右を振る。
大沢の右アッパー、コルテス前にのめる。大沢攻めるがコルテス前に。
大沢ロープを背負うも、左フックをカウンター、右から連打で追うが、コルテス耐えて判定へ。

採点はほぼフルマークな上に、減点もあって、大差でした。
さうぽん採点はひとつイーブンか逆があるとしても、9-1で大沢。
9回のスリップはダウンに見えたが、それがなくても10-8つけていいか、と思う内容でした。


相手のコルテスは、フック強振がベースの「スインガー」で、非常に偏ったボクシングでしたが、
一発の威力はなかなかのものに見え、気を抜いたら危ない、という緊迫感は最後までありました。
再起戦の相手としてはまずまずの強敵だったと思いますが、大沢が高い集中を維持して、
しっかり突き放し、好打を重ねて打ち込み、クリアに勝ちました。

試合後の大沢は、しきりに反省の弁を語り「不細工な試合ですみません」「倒せなくてすいません」と
すみませんを連呼していました。確かに好機での詰めに課題があったかもしれないですが、
しっかり構えて突き放し、ジャブとストレートの距離をベースにした展開を崩さなかったことは、
今後に向けての好材料だったと思います。

あのスタンスの広さで構えつつ、なおかつ足で捌いて外す場面も散見されました。
これが安定して出来れば、それこそ徳山昌守や薬師寺保栄のレベルに行ってしまいますが、
まずは好感触、という印象がこのあたりから見えた、上々の再起戦だった、と見ました。

今後は世界ランカー、さらに上位との対戦を、という陣営のコメントも出たようですが、
この日会場に来ていた、かつて対戦した坂晃典との再戦などがあれば、勇んで観戦に行くところです。
その辺はどうなるんでしょうかね。国内上位との対戦なども期待したいところです。
そういう話に前向きになって然るべき、と思わされる、充実の再起戦でした。


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アンダーカードでは日タイ対抗戦が三試合。
いずれも日本勢の「楽勝」でした。

とはいえ、矢田良太、一発だけタイのおじさんの右ショートをまともにもらい、
場内がどよめく場面がありました。
タイのおじさんにも最低限の意地があるのやな、と知った瞬間でありました。


4回戦では、バンタム級新人王予選、すでに4勝1分の戦績を持つ、
六島ジムの原優奈が登場。サウスポー岸根知也(堺東ミツキ)と対戦。

原は六島ジムの興行で何度か見ていて、好選手だと知っていたので、
たぶん今年の西では有力だろうと思っていたんですが、この日は対サウスポーに
若干不慣れなところも見えて、岸根の右フックを再三打たれる、悪いスタート。

それでもアッパー気味の右が段々決まりだし、3回には攻勢に出たのですが、
打ち合いの中、岸根の右フックを食い、微妙な感じながらダウンを取られてしまう。
原は逆転を狙って出て、最終回を抑えるが、ダウンの分だけ及ばず、という採点。
2-0で、岸根が勝利しました。

原にしたら悔やまれる敗戦でしょうが、好選手だし、自主興行を打てるジムの選手ですから、
再起への道は早々に用意されることでしょう。まだまだ今後に期待です。
岸根はサウスポーの優位性、右フックという「当たるパンチ」をしっかり狙ったこと、
そして終始消えなかった果敢さで、強敵相手に勝利しました。好ファイトでした。




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カリブの雄に挑む/こちらも決定/香港で挑戦/またも関西対決/然るべき転級/拳四朗インタビュー

2017-05-30 20:55:30 | 話題あれこれ




怒濤の有明2デイズが終わり、判定にまつわるあれこれで世は騒然となっています。
井上尚弥の強さや、田中恒成の激闘がさっぱり話題にならないのは、
ヒジョーに複雑な思いでありますが...。

しかし、それ以上に、次から次へと決まり、発表される、さらなる試合の話に、
正直言って圧倒されてもいます。
ぼちぼち、話題あれこれ取り上げていきます。


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ここ数年来、着実に増えている海外進出の話ですが、
ある意味、その中でも極限の挑戦と言える試合が、ミゲル・コットvs亀海喜寛戦です。
ゴロフキンに挑んだ石田順裕と同様ですが、米国での興行、TV放送であることを考えると、
それ以上にメジャーなリングへの挑戦と言えそうです。

亀海喜寛、若手の頃から、身体の軸を回して外し、打ち返す独特のスタイルに目を引くものがあり、
好きな選手ではありましたが、こういうところに辿り着くとは、想像していませんでした。

相手は言わずと知れたカリブのボクシング大国、プエルトリコの雄、コットです。
フェリックス・トリニダードの栄光を、完全に引き継げたとは言えないまでも、
かなりの部分まではその任を果たし、トップシーンで活躍してきたスーパースター。

ステップとボディーワークで角度を付けた、内外を打ち分ける強打のコンビネーションは、
プエルトリコ伝統の匂いを残す、迫力と破壊力抜群の武器です。
あの攻めにまともに対したら、亀海ならずとも、ひとたまりもなく倒されてしまうでしょう。

しかし、ソト・カラス戦でも試合の帰趨を決めたボディ攻撃が、コットのガードの内を突いて決まれば、
そこから勝機を掴む可能性もあるでしょう。
試合を通じて、どの程度、身体を回す防御から、即座に好打を決められるかどうか。
展開は全体として、苦しいものになるでしょうが、大一番のリングで、亀海ボクシングの集大成を見たいです。
当日は生中継のTVにかじりつきですね(^^)


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7月15日、ミゲル・ベルチェットvs三浦隆司も正式決定。
前回の試合で、共に見事な勝ちっぷりだった両者の「決勝戦」みたいな感じの一戦です。

ベルチェットについては、元々、相当強いと評判で、動画もちょこちょこ見ていた選手ですが、いざWOWOWで見たら
まあ速い強い大きいで、これは三浦も大変そうやなぁ、と思わざるを得ませんでした。

序盤からテンポ上げて、正確に攻められるし、ストレートパンチ主体で突き放しにかかられたら、
いかな三浦といえども、追い上げられたとしても、それが間に合うものかどうか...
あれこれ考えてみても、予想は不利かなぁ、という気がします。

しかし、三浦の試合を見ることは、もうそういう理屈じゃない何事かを見ること、でもあるでしょう。
相手はどうやら、本物中の本物みたいですが、だからこそ、三浦の相手に相応しい、とも言えましょう。

これもWOWOW生中継なんでしょうから、二ヶ月連続で日本人ボクサーの偉大な挑戦が見られるわけです。
思えばWOWOWが開局したころは、こんな試合の中継などあり得なかったのが現実で、
なんやかや言うて、時代は少しずつ前に進んでいるのかな、と思ったりもします。

とにかく三浦隆司、何とか勝ってほしいものです。別に激闘でなくてもいいから...そうはいかんのでしょうけどねぇ。


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海外と言えば香港の話も。河野公平再起、二戦目でレックス・ツォ戦が決定

距離的に近く、日本人選手も、上位選手は少ないにせよ、けっこう数多く遠征している
香港のリングに、元王者の河野が上がるというのは、要注目ですね。
あちらの陣営にしてみれば、向井寛史からさらに一段上の相手を招いての、
試練の一戦ということになるのでしょう。

実際、井上尚弥に挑戦という選択肢がない以上、他をあたるか返上待ちか、というところで、
その前段階で河野と闘うという選択は、これまでにない冒険でしょう。
もし河野にクリアに勝つようなら、ツォは世界上位の実力を証明することになりますし、
河野にすれば、勝てば再びランキング上昇が見込める一戦です。
互いに賭けるものがある、という意味で、良いマッチメイクだと思います。これも注目ですね。


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久田哲也、初防衛戦は1位の長身、角谷敦志と。またまた関西対決です。

関西は近年、このクラスが充実していて、日本ランカーが大勢いました。
その中を拳四朗が一気にゴボウ抜きにして、WBC王座に就き、それに次ぐのが、
拳四朗に挑戦予定だった久田になるわけです。

そして、初防衛がこれまたタイトル挑戦歴三度の角谷ですから、
いよいよ関西リングの群雄割拠状態にも、ひとつの区切りがつくのかもしれません。

久田にすれば、記事にもあるとおり、WBC王座を賭けての拳四朗戦を実現するため、
なんとしても勝ちたい一戦でしょう。

角谷は長身とリーチを生かし、距離を維持できれば、勝機は増すと思いますが、
過去の勝負所でそれが出来ていなかった部分があり、その課題をどう克服するか、でしょうか。

これは何とか見に行きたいところです。金曜夜はちょっと難しいところもありますが...(困)


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いろいろ細かいニュースが出ている記事ですが、丸田陽七太がスーパーバンタムに転級するとのこと。

当然そうなるとわかってはいても、ほっと一安心するニュースではあります。
いずれはフェザーか、それこそスーパーフェザーくらいの身体を作れたら、と思うくらいです。
まあ骨格なども考えて、適切な判断がなされることでしょうが。

単に背が高い、手が長い、というだけの選手ではなく、非常に良い素養をいくつか持っていて、
将来が楽しみな若手ですから、ベストの階級で、ボクシングの質を高めていってほしいです。
今後はまだ何とも言えないですが、国内の若手同士のカードが実現している、
日本ユースのタイトルに絡んでいくとしたら、それも楽しみではありますね。


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最後に、王座奪取後の、拳四朗のインタビュー。
数日で消します。お早めに。
しかし、良い感じで力抜けてますねー(^^)






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統一戦不要の強さを自ら証明 痛快なる矛盾、田中恒成激闘制す!

2017-05-24 17:15:00 | 中部ボクシング




20日の有明にて、この試合は、出来れば結果知らずに見たいものだと、身構えつつ観戦しておりました。
前座開始の時間が、ちょうど名古屋ではメインの開始時間。
場内で結果がアナウンスされるようなことがあれば、それはもう仕方ないが、
そうでないなら...と思っていました。

ところがロペスvs拳四朗の前に「この試合に日本人による四団体独占がかかる...」という
余計な、実に余計なアナウンスがあり、どうやら田中勝ったみたいやな、とわかってしまいました。
なんだかもやもやした気分ではありましたが、KOか判定か、詳細は一切知らずに、
当日夜遅く、友人宅で録画したものを見ることが出来ました。


試合展開としては、田中恒成がもっと動いて、アンヘル・アコスタが追うのかと思っていました。
しかし実際は、中間距離、というよりやや近めの攻防が続いた印象でした。

序盤はアコスタのパワーが目につきました。
2回の捻るような右ストレートのヒットは、よく田中が倒れなかったなと感心する迫力。
左フックやアッパーも良く出て、ガードの上から田中の頭が揺れる場面も。

しかし3回、田中の左ボディが文字通り「突き刺さり」、アコスタ失速。
田中はボディで下がらせておいて、左右をガードの外から打ち、またボディを内外から、
という具合に、空いたところを打ち分ける、センス抜群の反撃。

5回、アッパーから右打ち下ろしで倒す。ところが立ったアコスタの猛攻が凄い。
そしてまた、それを凌いだ田中がまた、左ボディを決め、アコスタを止める。

この日のベストラウンドと言える3分。まさに最強王者と、最強挑戦者の一戦に相応しい攻防でした。

試合の流れは田中が握ったものの、アコスタも重くて正確な左フックを中心に攻める。
田中はボディを打ち、或いは見せかけては、速い右をバチッと決める。
アコスタは自分も手を出せる距離なのに、緩急をつけて打ってくる田中に、徐々に打ち負けていきました。

終盤、アコスタも意地の反撃を見せるが、田中はボディからの連打で突き放す。
手数とパワーではアコスタも負けていませんでしたが、より速く、多彩な田中が、クリアに勝ちました。

期待通り、いや、期待以上の、高いレベルでの大熱戦でした。
日本とプエルトリコの軽量級、最強のボクサー同士が、キャリアの上昇期に
まともにぶつかった、希有なる好カード。

そして試合内容もまた、技巧と強打を共に発揮しあった攻防の数々が、
最初から最後まで間断なく続く、濃密なものでした。
こんな素晴らしい試合は、そうそう見られるものではありません。
両者に拍手を送り、そして感謝します。


以前も少し書いたことがあるのですが、田中恒成は早々にこのクラスを去り、
フライ級でも同級最強の存在を目指すべきではないか、と改めて思わされました。

試合後、田口良一とリング上で統一戦アピールをしていましたが、
この試合内容でもって、田中恒成は他団体王者との統一戦などやるまでもなく、
彼自身が同級最強、最高のチャンピオンであることを、自ら証明してしまいました。
この自己矛盾、なんとも可笑しく、痛快なるバラドックスであることか。


翌日、IBF王座がミラン・メリンドの手に渡りましたが、
田中恒成がもし、次もこのクラスで闘うとしたら、その一番手はやはり、田口よりもメリンドでしょう。

そして、さらなるファンの勝手な希望を言えば、メリンドよりも、一階級上のIBF王者であり、
少し前までライトフライ最強を謳われた、あのドニー・ニエテスこそが、彼の標的であるべきだと思います。
聞けば小柄ながら、減量も厳しいらしいですし、遠からず、フライ級進出が実現してほしいです。



この試合、中部のみならず、関東で放送があり、現時点でYouTubeにも多数、動画があります。
海外で?TV放送されたもの、どなたかが撮影されたもの、とりあえずふたつ。
まあ、皆さん大抵、もうご覧になっておられるでしょうが。








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オマケというと何ですが、ロペスvs拳四朗戦もありました。
メキシコで放送されたものみたいですね。生中継だったのかなぁ。それはないか。





あと、試合当日朝に放送された番組です。拳四朗親子が取り上げられています。
数日で消します。
しかしラウンドガールのことは気づかなかったですなー。









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共に「真価」はこれから問われる 比嘉大吾と拳四朗、揃って王座奪取

2017-05-23 22:05:20 | 関東ボクシング




最近、もはや「流行っている」風ですらある、というのか、王者の計量失格騒動。
しかも、たいていの場合、タイトル保持より、試合当日のコンディションを崩したくないから、
無理に落とす努力はせず、グローブハンデなし、当日何の制限もなし、という試合に臨むパターンが
日本のみならず、世界中で散見されます。

人によっては事前に金銭で解決を図ったり、それを契約条項に最初から入れたり。
果ては試合一週間前に、契約ウェイトの変更を相手に強いる、豪の者まで。

先月、大阪での試合は結局、観戦はしなかったわけですが、今回はとうとう、かち合ってしまいました。
ミニマム級から上げてきた選手が、まさかこんなことをしでかすとは、想像してもいませんでした。

本当に、これからは両者がすんなり計量パスする方が珍しい、なんて時代が来るのかな、と。
それは大げさでも、年に2、3回は当たり前、という感じになったりするかも、と。怖い話ですが。


ファン・エルナンデスは、聞けば僅か200グラムオーバー。
200くらいなら、再計量までに何とか落とすだろうと誰もが思っていたそうですが、
すぐに諦めて水でも飲んだらしく、再計量では増えていたとのこと。

具志堅用高会長は当然不満爆発、一部報道には、試合当日午後4時に再計量し、
122ポンド以下なら試合許可となる、というような話も出ていました。
それならまだしも...と思っていましたが、当日、試合前のその辺の経緯がどうだったのか、
観客に向けての説明は、一切ありませんでした。

ほんまに、どこまでもエエ加減な...と呆れているところへ、
コミッショナー宣言とやらが「厳重な検査を行い」「共に適格と認めましたので」と
いつもどおりに述べられるに至っては、いちいち気にするこっちが馬鹿なのか、と
暗澹たる気分になりました。

後に聞いた話では、その「再計量」に、エルナンデスは姿すら見せなかったらしい、とのことでした。
どこにも事の次第が報じられていない(これもどうかと思いますが)ので、真偽のほどは定かではありませんが。

※エルナンデス当日計量の次第は、こちらに記事ありました。訂正します。
記事によると増量は3キロほどだった、とのことです。
やはり、好き放題に体力を蓄えてはいなかったようです。



試合が始まると、エルナンデスは一見、違和感なく足を使って回る。
しかし、どこか動きが浮ついて見える。
打つため、ステップを切り返すために、重心を落とす瞬間に、僅かにノッキングしているような印象も。

対する比嘉大吾は左を伸ばしつつ、動きを止めない相手を追う。
しかし手はあまり出ていない。


初回、ポイントはメキシカンに行った、と見ました。
比嘉は追うが、エルナンデスがコンスタントに手を出している以上、そうなると。
これは3回、4回も同じでした。

しかしその間の2回、比嘉の左がカウンターで決まると、あっさりとダウンシーンが起こります。
良いタイミングで決まった一打でしたが、同時に「え、あれで倒れるの」と感じました。

5回もまた、身体ごと飛び込んで打つ左フックで2度目。
試合展開は一気に変わり、6回は右ボディストレート、ボディブローから
上にアッパーを返す、比嘉得意のコンビネーションが再三決まり、立て続けにダウンを追加。
合計6度目のダウンでストップとなりました。


ひとたび好機を得ると、上下、内外を多彩なパンチの組み合わせで打ち、
倒してしまう比嘉大吾の攻撃力は、見事なものでした。
これまでの試合で見せた力を、世界戦の舞台でも、十全に発揮してのKO奪取でした。

具志堅会長が育てた初の世界王者となりましたが、そのスタイルやキャラクターは、
具志堅会長から良いところを引き継いだ部分があり、これから人気王者となってくれそうです。


しかし、敗れたエルナンデスの状態には、ちょっと疑問も感じました。
動き自体はまあ、問題なかったかもしれませんし、手も普通に出ていました。
ただ、ひとたび打たれると、あまりに脆く倒れ、受け身になった際には、
簡単に体勢を崩してしまい、まともに相手の力を受けてしまっていました。

計量失格後の身の処し方はともかく、そこに至るまでの減量苦、ないしは調整失敗が
ある程度、影響していたのだろうな、というのが率直な印象です。


比嘉大吾の勝利は、改めて見事なものだったと思います。
多大な注目を集めるイベントのセミファイナル、場内から大歓声を集める王座奪取。
6度のダウンシーンを経ての勝利は、かなりのインパクトがあったと思います。

しかし、その王者としての真価は、今後の試合ぶりによって問われるでしょう。
ボクサーとしての魅力は十分にアピール出来たとはいえ、この試合によって、
彼が世界王者としての実力を証明したかというと、残念ながらそうは言い切れません。

もちろん、大いに期待出来る、可能性大、だとも思います。
すぐに統一戦だなんだとはいかないでしょうから、上位の選手相手との対戦において、
また豪快な、爆発的なファイトを見せてほしいものです。


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ガニガン・ロペス対拳四朗は、事前に思っていたような、クリアな拳四朗の勝利にはなりませんでした。

現時点で、TV放送が初回と最終回のみ、とのことですので、簡単に経過などを。メモ程度ですが。

初回、ロペスが手を出す。拳四朗、正対した位置取り。左は当たる。ややロペス。
2回、拳四朗の右リードがややまさるか。拳四朗。
3回、拳四朗の右ショート、ボディ打ち、ロングにカウンター。ロペス顔赤い。拳四朗。
4回、拳四朗ジャブ、右カウンターを差し込む。拳四朗。

5回、ロペス採点劣勢を知り、出てくる。拳四朗手数減る。ややロペス。
6回、正対する位置取りをロペスが左で狙う。ロペス。
7回、拳四朗右アッパー、ロペス右フック、軽い連打。拳四朗右ボディ。迷う回。
8回、拳四朗右ボディ。カウンター。ロペス手数落ちる。拳四朗。

9回、拳四朗足とジャブで捌く。拳四朗。
10回、拳四朗逃げ切り体勢に入る。早すぎる。ロペス左打って前に。ロペス。
11回、ヒットの応酬、ロペス必死、拳四朗逐一下がってしまう。印象悪い。ロペスか。
12回、拳四朗、セコンドに言われたか、ロープに押されるも手は出る。ボディが効いて打ち勝つ。拳四朗。

採点は2-0で拳四朗。7対5が二者、ドローが一人という採点でした。
私の採点も、迷う回次第ですが、同様の数字でした。


序盤は、技巧派同士の対戦らしく、静かな展開ながら、拳四朗の巧さがまさった印象。
しかし途中採点で劣勢を知ったロペス、手数を増し、執拗に攻めてきて、
拳四朗も徐々に苦しい展開になっていきます。

それでも8回終了後、三者とも2ポイントリードと出て、9回も抑えたように見えました。
このまま行けるかと思ったら、10回、大きく足を使っての逃げ切り体勢をとります。
最終回残り30秒、とかならさておき、いかにも早い、これでは相手の奮起を引き出すだけや...と
思っていたら案の定、ロペス必死の形相で追撃。11回も「絵」としては同様。
最終回、ボディ攻撃で打ち勝って、僅差で勝ちましたが、とても快勝とは言えない試合でした。

もっと良い回りで、好打して捌いて、クリアに勝って欲しいと思っていましたが、
ガニガン・ロペスの粘り強さ、執拗さには、改めて感心されられました。
この選手をクリアに突き放したり、倒して勝つというのは、相当桁外れの力が無いと無理だ、
見終えてそう思わされました。

逆に言えば、若い拳四朗にとって、よく競り勝った、と称えるべき試合だったとも。
世界初挑戦で、そういう試練の一戦を勝ち抜いた拳四朗には、これを糧にさらなる飛躍を期待します。

しかし、TV放送はどうなるんでしょうかね。後日、深夜録画放送でしょうか。



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時を失うことだけが怖い 井上尚弥、2位に完勝、ではなく「楽勝」

2017-05-22 21:07:01 | 井上尚弥




ということで2日連続で、有明コロシアムで観戦し、帰ってまいりました。
試合以外にも言いたいことは一杯あるのですが、とりあえずは順番に、ということで(^^)


そういうことで2日目のメインは、井上尚弥がリカルド・ロドリゲスに3回KO勝ち。
余裕で見切って、スイッチもして、右で効かせて、左で倒す。
拳の負傷に対する怖さがあるのか、以前よりも丁寧に、慎重に打っている風ですが、
それでも序盤で倒してしまう。相変わらず、桁外れの強さでした。

相手が「世界2位」とはいえ、それに相応の内実がある選手かというと、
そうではなさそうだということは、事前に動画などで見て、想像してはいました。
井上がスーパーフライに上げてから当たった選手の中では、ペッチバンボーンと並び、
おそらく最弱のレベルだろうと。

とはいえ、勝ち負け以前の問題で、これほど大きな差を、誰の目にも明らかな形で見せ、
その上で勝つ井上は、試合自体から緊張感を奪い、闘う意義すら疑わせてしまっていました。
スイッチし、好打し、相手の反撃を外す一連の動作からは、はっきりと余裕が見えました。


デビュー戦から着実に成長し、手を付けられないほどの強さを見せてきた井上は、
拳の負傷や減量苦などにより、一時停滞も見えましたが、それを乗り越え、或いはやり過ごし、
またしてもその圧倒的な強さを発揮しています。

強い相手、一定以上の力量がある選手にクリアに勝つことを「完勝」といい、
弱い相手に勝つことを「楽勝」とするなら、井上尚弥がロドリゲスから納めたものは、
本来「完勝」とするべきものです。

しかし、ロドリゲスは井上の前では、本来持っているはずの、何らかの形での力、強さを
まったく表現出来ぬまま敗れ、まるで井上が「楽勝」したかのように見えてしまいました。


現状、スーパーフライ級の誰と闘うにせよ、有利の予想が立つ状態、と言って良いでしょう。
彼を打ち破るものは、強敵の力量ではなく、時の流れ以外には無いのでは、という気がします。

そして、何よりも強く思うのは、その強さが、輝きが失われぬうちに、さらなる高みにて、
余裕など見せる余地のない、緊迫の闘いに臨んでもらいたい、ということです。

2回途中、けっして油断ではなく、緩みが見えるでもない、しかし余裕綽々に見える、
見えてしまう井上尚弥の姿を、見つめる、というより、眺めながら、そんなことを思っていました。
普通、試合の途中で、こんなことを思ったりはしないものですが...。


とりあえずは、9月予定というアメリカでの試合が、本当に実現することを祈ります。
世界ミドル級タイトルマッチのアンダーに入るか、WBCタイトルと同一興行に出られるか、
そういう形なら最高ですが、はてさて。


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八重樫東はミラン・メリンドに初回、衝撃のノックアウト負けを喫しました。

初回、まずはお互い探り合いかな、八重樫は少しずつ、大きく動いていくだろうけど、
その前に色々見たいものがあるのだろう...という感じで見ていました。
そのうち、少しボディを打たれたか?と思ったあと、左喰って、えらくあっさり倒れてしまいました。
正直言って、会場で見ていると、あまりに唐突で、何が起こったのか理解出来ませんでした。

あとでスローを見ると、メリンドの左フックの「芯」、おそらく拳の中指あたりが
八重樫のこめかみに、まともに入っているように見えました。
そこに右がフォローされていて、これは効いたはずだ、と納得しました。
追撃に関しては、メリンドの力量からすれば、単なるお料理の時間、というところだったのでしょう。


それにしても、メリンドが強いことはわかっていたにせよ、彼の力が出る間合いで、
いとも簡単に打たれてしまった八重樫には、何か深刻な不調でもあったのかな、と思いもします。
これが勝負というものだ、という納得をすべきなのかもしれませんが、
あんなに安易に打たれてしまうような、甘いキャリアの選手じゃないはずだろう、とも...。


それにしてもミラン・メリンド、見事な勝利でした。これは称えざるを得ません。
世界上位に長いし、強豪相手に伍して闘う力量の持ち主と知ってはいましたが、
三度目の挑戦で、ついに悲願成りました。

田中恒成が希望する統一戦の相手は、誰よりもこのメリンドであるべきではないか、とも思います。
また来日してほしいものですね。


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この日の前座は、平岡アンディが10勝2敗の山口祥吾を6回TKOに下した試合と、
予備カード4回戦二試合が判定だったのを除くと、早いKOが続出しました。

細野悟は野口将志を初回で一蹴。
野口のガードの開き方を一目見て、これで細野に対したら保たない、保つはずがない、と
思いましたが、早々にその通りになりました。
細野はスーパフェザーに上げるのか、フェザーに戻すのか不明ですが、
フェザーに落とすなら、坂晃典との新旧強打対決は是非、見たいものですね。


清水聡は山本拓哉に初回TKO勝ち。
左で倒し、追撃の連打。確かにクリーンヒットが続いていたが、マーチンさんが早々のストップ。
妥当だと見るべきでしょうが、手を止めていたわけでもない山本にすれば、不満ではありましょう。

この前日、韓国人ボクサーが立て続けに倒れても続行を許したマーチン主審、
この日は全く違う基準でレフェリングをしているように見えました。
選手が違えば基準も変わるのか、いったい何なんだ、と思わざるを得ません。

試合後さる筋から聞いた話だと、前日のレフェリングについて、コミッションから叱られたんだそうですが。
何だか、子供みたいな話です。頼んまっせ、という感じですね。


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そういうことで、早いKOばかりが続いたのだから、仕方が無い...
という部分もあるにせよ、怖れていた休憩地獄の凄まじさは、過去の観戦経験でも、
なかなか無い、有数のものでした。

一度、名古屋で石原英康の世界戦の時、メインまで1時間以上休憩という
壮絶な経験をしたことがありますが、今回は20分、40分、40分、という具合。
とはいえ、セミとメインの間は、実質1時間くらい空いていたので、
総合的に言えば、それ以上か。

まあ、皆さん売店に行ったり、トイレに行ったり、スマホで時間つぶしとか、しておられました。
私は、タブレットに入れておいたボクシングの動画などを見ておりました。
カルロス・モンソンとベニー・ブリスコの試合は、画質は悪いがなかなかの熱戦でありました。


と、それはさておき。
TV局は生中継を原則とし、メインの試合を早々に終えてしまうと視聴率が落ちる、
それを嫌ってのことかも知れませんが、セミ終了後、前日のVTRなどが流れていたというその間、
身銭切って暇割いて、有明まで足を運んだ数千人の観客は、何も無しでほったらかしでした。

単に、客商売としてどうなのよ、と言いたくもなろうというものです。
大橋ジム陣営にとり、二人いる世界王者の一人がKO負けした後、すぐ次の試合の用意を、
というわけにもいかないでしょうが、それにしても1時間空ける必要はないでしょう。

結局、TV局の(勝手な)都合に、観客は無条件で合わせなければならない。
そりゃ、ミドル級の世界戦(という体裁でした)でもなければ、普通の興行から
お客さんの足が遠のくのもむべなるかな、としか言えません。

まして、TV局から近いからという理由で?、不便な会場での興行ばかりです。
将来、ボクシングの世界戦は、会場ではなくTV局のスタジオで「収録」する時代が来るかもしれませんね。
ていうか、いっそ今すぐそうしてしまえばええのにな、とさえ思ったりもします。
そうすれば、こちらもかえって得心がいくというものですよ。


本当に、ボクシング業界の皆様方には、もう少し、ファンや観客のことを考えるアタマを持ってほしいです。
まあ、常日頃から、モノを考えるよりは、目先の金の匂いを追う鼻だけは効く、
という風にしか見えませんから、期待するだけ時間の無駄ではありましょうが。




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自分の「型」で押し切った、と見えたが 村田諒太「世界」初挑戦は判定負け

2017-05-21 06:18:27 | 関東ボクシング



ということで昨夜は有明コロシアムにて観戦してきました。
村田諒太、アッサン・エンダムに判定負け、初黒星でした。



確か、8回くらいだったと思います。

「万が一ですが、これを、エンダムのアウトボックスと見る採点がありえますかね」と
同道した友人に尋ねました。
いやー、それはないでしょう、という答えに、そらそうだろうな、と思い直しました。

私の採点は8対4か、行っても7対5まで。ドローさえない、というものでした。

そういうことで、判定が割れたと知ったときにまず驚きました。
負けと聞いて二度驚き。嘘でしょう、と。

誰より、当のエンダムが、完全に負けを認めていたように見えました。
つい先刻まで、沈み切った表情を場内の大型モニタに大映しにされていた
アフリカルーツのフランス人は、跪いて歓喜。涙していたようにも。
対する村田諒太は、言葉もない、という様子でした。


感想はご覧になった皆様とほぼ同じだと思います。

手数は出ず、右一辺倒の闘いぶりで、左フックは試合を通じて上には一発だけしか返らず、
ボディへも数発あったかどうか、という感じ。

つまりはいつもの一方通行、一方回転のみという、村田諒太の右強打を軸にした「型」、
「世界」初挑戦の試合で、さらに極端に無駄をそぎ落とした(悪く言えばさらに偏った)闘いぶりは、
全ての局面において、とは言えずとも、12ラウンズ中7つ以上を支配するには十分に、
アッサン・エンダムを攻略していた、と見ました。


エンダム、確かに軽打はよく出ていたものの、大半は村田の腕の上で跳ねていたし、
ダウン以外にも、4度ほどロープに飛ばされては跳ね返ってくるエンダムに
「ジェフ・チャンドラーかお前は」と突っ込んだりもしていたくらいでした。

実際、直に見て、ミドル級の世界上位、と見るには、現状ではかなり不足を感じたというのが
正直な印象でした。
思った以上にパンチに威力がない。それは会場で直に聞くパンチの音でも明らかでした。
村田諒太のそれとは、重みがまったく違いました。


とはいえ、安易に続けてもらえば、無事では済まないレベルではあったかもしれません。
村田諒太は過去の試合で、相手にパンチ力がないと感じたときに、攻防ともに雑になり、
悪い試合をする傾向がありましたが、今回は、防御に関してはかなり慎重で、集中していました。

ただし、今にして思えば、それ故に、攻撃に関しては、あまりに攻め手が乏しく、
右、右、また右、という具合で、ダウン奪取以外は、好打の手応えを得ていたとはいえ、
「その先」の展開を切り拓く「それ以外」の手が、散発的なボディ攻撃以外に見られなかった。
そこは非常に不満ではありました。

実際、勝っている、と見ていたせいでもあるのですが、試合展開がいっこうに変わらない
終盤戦などは、正直に言って、退屈に感じながら試合を見ていたくらいです。

「このエンダムに、この闘いぶりで勝っても、世界上位の力を証明した、と評していいのかな」と
勝利の価値自体についての疑問を抱いていたりさえしました。
まさか、負けになるとは露知らず。


率直に言って、この試合内容で負けにされたことについて、
村田諒太には同情しますし、気の毒にも思います。

しかしそれとはまた別に、村田が世界ミドル級の上位ランカーに肩を並べる実力を証明したか否かは、
正直言って、迷うところです。
仮に結果が勝ちになり、WBA王者となっていたとしても、それは同じだったでしょう。

村田諒太はタイプ的にも、プロアマ通じてのキャリアについても、
一試合で大きく闘いぶりが変わる、という選手ではないし、そういう時期にもありません。

それは承知の上で、パンチングパワー、強度の高いガード防御、という長所以外の部分が、
あまりにも極端に切り捨てられていて、長所を生かす「布石」の部分に不足があります。ありすぎます。

パワーでまさり、ヒットを取ってダメージを与えても、
そこから、さらに優勢な試合を展開し、決定付ける能力、好打の際の追撃パターンが見えない。
それ以上のことをすれば、リスクも増すかもしれないが、そこまで止まりで自重する、
せざるを得ないのだとしたら、残念ながら、そこに村田の限界があるのかもしれません。

そして、そうした村田諒太の現状に、今回のような「間違い」が起こる余地があったのかもしれない、とも。



有明コロシアムには過去、何度も足を運びましたが、客入りはおそらく過去最高だったと見えました。
会場へ向かう道すがら、報知新聞の作成した特報?が配布されていて、
村田は普通のボクサーとは、ある部分では段違いの扱いを受けていることがよくわかりました。

そういう状況、多大な注目の中、十分に勝っていた、と見えた試合に、結果として敗れた。
試合後、今まであまり経験したことのない、重い気持ちで、会場から出ました。

力が、技が通じず、ミドル級世界上位の強豪に跳ね付けられ、叩きのめされて敗れた、
というような試合だったら、ある意味ではまだ、良かったのかもしれない。

ファンの身勝手、その極みとわかった上で、そんなことを思ったりもしました。


少なくとも、金メダルの栄光にすがることなく、プロの世界に飛び込んだ村田諒太の
「世界挑戦」としては、いろんな意味で、「残念」なものに思えてならない。
昨日の試合は、そんな試合でありました。







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接近がかなうか/スピードと精度/挑戦者決定戦/これは見たいなぁ/会長は快調

2017-05-18 15:18:02 | 話題あれこれ




有明2デイズ、いよいよ間近に。
またも馬鹿をやって、二日間にわたって観戦しますので、勝敗はおいといて、
好試合、清々しい試合をひとつでも多く見られたらまずは幸い、です。

出来れば名古屋の試合も、会場で見たかったですが。
こちらは関東でも生中継があるそうですが、関西では放送なし、です。
では関西では何やるのかというと、こういう番組

阪神戦中継でも漫才でもない。こんなのが田中恒成の試合よりも数字を出すのでしょうかね。
何とも言い難いものがありますね。


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それはさておき、リカルド・ロドリゲス公開練習

以前も少し書きましたが、直近のKO勝ち含め、動画を見る限り、井上にとり脅威とは見えません。
接近戦が井上の弱点という見立てですが、そもそもそういう展開に持ち込めるのかどうか。
言われてみれば、弱点かどうか以前に、そんな試合展開をあまり見た覚えがないですが。

こちらの記事では、大橋会長のコメントが出ていますが、こういう余裕は要らないな、と思います。
きっちり撥ね付け、打ち込む、というのが基本であるべきでしょう。

井上尚弥のレベルからすれば、単に目先の試合どうじゃなく、9月にも予定されているという
米国での試合に向けて、展望が開けるような内容を期待したいところです。
まあ、これも陣営の言うことを真に受ければ、という前提ではありますが。


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続いてミラン・メリンド公開練習

小柄ながら、総合力が高く、パンチがないという評が一部にあるようですが、
過去映像を見ると、良いノックアウトもけっこうあります。
記事にもあるように、連打の中に、スムースにアッパーを混ぜてくる攻撃は
コンパクトで精度が高いように見えます。
アッパーは相手の出鼻に合わせる打ち方もあり、なかなか脅威かなとも。

メリンドの良い展開を封じるには、やはり八重樫本来の、出入りのスピードを生かした連打か。
「激闘王」的な展開は、少なくとも試合の三分の一までに抑えるくらいの感じで闘ってほしいです。
否応無しにそうなる時間があるのは、避けがたいでしょうけど。


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日本タイトル挑戦者決定戦、13階級にて実施

A級トーナメントや、最強後楽園のような試合を、ミドルまでの全階級で行うということです。
これは正直驚きました。細かいところまではわからないですし、実際に行われてみないと、
という気もしますが、こんな良い話が業界から出てくるとは、嬉しい驚きでもあります。

とりあえず10月21日は、ホールが超満員になること間違いなしでしょうね。
願わくばユース王座決定戦と同様、地方の選手にもチャンスが与えられる流れになってほしいですね。

ただし、実際にはOPBFやWBOアジアへの「流出」も散見されることでしょう。
これは各地域の、判定や裁定に対する疑念なども関係してくる話ですから、
業界挙げて、このあたりの問題も改善していってもらいたいものです。


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ユース王座決定戦、まずは準決勝が終わりました

決勝は8月22日、23日ですが、カード一覧を見ると、なかなかの顔ぶれ、好カードばかり。
ことにフライ級、ユーリ阿久井政悟と中谷潤人の一戦は、必見のカードです。
これは見に行きたいなぁ...と本気で思うくらい。

上記の挑戦者決定戦の話もそうですが、形はどうあれ、ファンが見たいと思わせるカードを、
逃げ道ばかり探さずに実現し、地道に提供し続けることこそが、将来への展望を拓く、一番の近道です。
ユース王座の今後について、前向きな評価ばかりとは行きませんが、
現時点では、良い流れが出来ていると思いますね。


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具志堅会長、快調です。記事その1その2

ジョー小泉さんが「会長、快調ですか」という、どうしようもないダジャレを言うそうですが、
文字通り、快調です。まさしく「具志堅劇場」ですね(^^;)

そういえば、かつての弟子で、世界戦に出た選手の中には、こういうノリとは合わないんだろうなぁ、
という風情の選手もいたような気がします。
そこいくと比嘉大吾は、なんとなく具志堅会長と「合う」感じではありますね(笑)



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