Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

原爆搭載機の出撃地となったテニアンの飛行場が再建されふたたび「現役」として活用されるという

2024-04-13 | Weblog

CNNによれば、昨年末アメリカが、米空軍がかつて第2次世界大戦で日本への原爆搭載機「エノラ・ゲイ」「ボックスカー」の出撃地となった太平洋のテニアン島・ノース・フィールド飛行場を再建し活用する計画を立てていることがわかった。

同地は、日本が建設した滑走路を米軍が奪った飛行場で、日本本土を爆撃するB29スーパーフォートレス爆撃機の発進地となったところだ。1945年3月10日の東京大空襲では、焼夷弾による攻撃で10万人が死亡、100万人が負傷した。

 

テニアン島は近くのサイパン島、グアム島とともに、米空軍作戦で数多くの歴史を残してきた。沖縄から移民した一族で現地生まれの私の義母も住んでいたが、米軍の攻撃後、収容所に送られた。

六五年ぶりに行ってみたいという義母の望みを叶えるため、私も十年前に行ったことがあるが、その頃は林が生い茂っている未整備な状態にあった。

 

大平洋を攻めてゆき、沖縄を占領する過程を経ての原爆投下、「太平洋戦争」と呼ばれる日々の中で、刻まれていった歴史。

あの飛行場が「現役」になることに、不穏な思いしか、湧いてこない。

 

義母は米軍に追われた後、初めて沖縄の地を踏んだ。

沖縄の「戦後」は、あの年の八月十五日から始まるのではない。

 

新たな「戦後」を迎えることは、避けたい。

 

 

写真は、ニューオリンズの、第二次世界大戦博物館、太平洋戦争の歴史を辿って、「OKINAWA」が始まるコーナー。

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