Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

考えすぎなんてことはない

2011-10-31 | Weblog
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)によると、東京電力福島第1原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム137の総量は約2・7京ベクレル。東電発表値の30倍近くに相当する計算。というニュースが一応は流れているが、あまりみんな本気で取り合っていないみたいだ。サカナを食べないのか、みんな? ……世論は過去形モードなのか。東電の幹部にボーナスは出すなよ、本気で! ……TPP問題では一週間前取り上げた中野剛志京大准教授がテレビに出まくっているという。コトのばかばかしさを皆が知ることになってよかったが、問題が明解になったTPP問題は一種の「はけ口」のようになって、やはり目の前の放射能汚染拡大の事実をかすませる役割を果たしているようにも思えてしまう。
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Q&Aにならない

2011-10-30 | Weblog
放射能の関係で、この国が処理しなくてはならないものが、どれだけあり、今、どういう措置がとられているのかを知りたくて、文芸助手たちといろいろ調べている。……事故前のデータは、政府のHP等で見つかるが、事故後、どのくらいの放射性廃棄物が出て、それをどこに処理していくのか。汚染された水の量は、どのくらいか、その行き場、どう処理をするのか。除染が完了した場合の汚染された土はどのくらいになるのか。焼却灰はどのくらい出ているのか。そういう事故後の具体的な放射性廃棄物の量と処理の仕方を示したデータが見つからず困っていた。そういうデータはどこを見ればわかるだろうか。これだけの重大事である。私たちは誰かがそのトータルを常に計算しようとしているはずだと思ったのだ。……日本放射線影響学会の「福島原発事故に伴うQ&Aグループ」というのが見つかった。「私達は、放射線の生物影響を研究する大学等の研究者の有志が集まったグループです。~地元の方々ばかりか日本国民の多くが見えないものに対するどうしようもない不安を感じておられると思います。~TV報道などを通じ、一般の皆様が日頃なじみのない放射線の健康影響について計り知れない多くの不安を抱えておられることを目の当たりにして、放射線の生物影響の専門家である私達が、自分達の持つ知識とこれまでの実験的事実に基づいて現状を解析し、皆様の疑問に答え、少しでも皆様の不安を和らげて頂きたいと思い、このQ&Aを設けました」「メンバーが適切な解説を作り、その一部はHPに掲示するとともに皆様に直接回答させて頂きます。~ささやかな支援ですが、少しでも皆様のお役に立つことを願っています」とのことだった。頼もしいではないか。……さっそく尋ねてみた。代表の渡邉正己教授(京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門)が答えてくれた。「現時点では、まだ、全体量の推測も統一した見解は無いと思います。加えて、どのような処理法が有効であるかも判っていませんので、最終的な処理分量がどの程度になるかも判っていません。最近、現場で処理法のパイロット実験が始まったところと認識しています。あなたのご質問には、私自身は、まだまともに答えられません」とのことだった。……渡邉教授、不安は和らぐことはなかったけれど、正直に答えて下さって、ありがとう。質問への回答よりも深い真実が見えたよ。


This “ Q and A ” works well?

I am researching radioactivity with my assistants to find out how many things this country have to settle down and what measures are taken.
We can read the data before the accident on the government website, but it is difficult to know how much nuclear waste is after the accident and how to handle it, the amount of contaminated water and where to dispose and how to manage it. How huge the amount of contaminated soil after its decontamination would be? How much is the burned ash? I was at a loss how to look for the concrete data of the amount of nuclear waste and processing methods after the accident. Where can we find them? This is such a terrible matter. We thought there would be definitely someone who are always trying to calculate the total amount.
Then we found out “Q and A followed by the nuclear accident at Fukusima” by Radiation Research Society. “We are the group of researchers gathered voluntarily, in order to research how the radiation affects living things. Not only the people living in Fukushima, but also all the Japanese people are worried about invisible danger. Watching the TV broadcast, we realize that people have a tremendous anxiety toward the influence of radiation on human health. We set up this Q and A page on our website, hoping that we can lessen people’s anxiety by answering your questions as experts of radiation influence on human health, providing our knowledge and interpretation based on the fact obtained from actual experiments. The members of our group make appropriate explanations and we are going to answer your questions directly by uploading some of them on website. We hope this will help you. ”
I asked him a question right away. Prof. Masami Watanabe (Department of research for radiation biological science, Kyoto University Research Reactor Institute) answered me back immediately.
“At this moment, no assumption of the total amount or no common answer are found out yet. Also, there is no answer for what kind of measure to handle nuclear waste is available and how much waste we have to deal with in total yet. I know that a pilot experiment for a processing measure has started recently, but I myself can’t answer your question properly yet.”
Mr. Watanabe, your answer didn’t lessen my anxiety, but thank you for your honest comments on my question.
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娑婆が遠くなる

2011-10-29 | Weblog
発起人に名を連ねた保坂展人さんのパーティーも、某国大使館からのお招きも、そして今日は審査員を務めた三田文学新人賞授賞式にも出られず。授賞式は西山水木さんに出ていただいて、私の推した『宇宙みそ汁』を読んでいただく。できれば観たかった、あるいはお誘いいただいていた、幾つもの芝居もまったく観ることはできず。皆さまお許し下さい。このぶんでは来週に盛岡の劇作家協会東北支部会とシンポジウムに顔を出すという計画も果たせまい。どうしてこうなのか。私に計画性がないのか、籠もらないと最後の力が出ないのか。作品のために粘れるだけ粘っているというだけなのだが。
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うお傳説

2011-10-29 | Weblog
1981年6月、ザ・スズナリで『うお傳説』を上演中、私は劇団〈転位・21〉に入る相談をした。既に『漂流家族』は観ていた。『うお傳説』は二回観たのではないかと思う。ザ・スズナリの実質的なこけら落とし公演だった。そうして私の演劇生活は始まった。あれから三十年、この11月、ザ・スズナリが、創立30周年記念公演として『うお傳説』を自主プロデュースで上演する。演出は関美能留、ヒロインは占部房子、舞台監督は森下紀彦である。私にとってはここ三十年の記憶がごちゃ混ぜな感じの布陣である。……11月27日(日)の夜公演終演後、アフタートークに出ます。他のパネラーは、作者の山崎哲さん、関くん、扇田昭彦さん、司会はスズナリの野田治彦さん。……当時の扇田さんの『うお傳説』評は、なんだか読んでいくすがすがしくなるものだった。
http://www.honda-geki.com/suzunari/koen/uodensetsu.html
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それでも前へ

2011-10-27 | Weblog
今年になってからのあれこれを振り返っている。いや、年末的なことではないよ。そこまで気が早くはないし。暦の区切りは嫌いだし。本当に鈍感になっているこの国の中枢部、あきらめと言い訳の多すぎる人たち、前に向こうにもとっかかりの見えないあれこれ。いや、振り返ってではない。進行形に認識しかえられるよう整理して、すべて仕切り直すのだ。そうしたいから、そうしなければならないから、そうするのだ。
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なぜ?

2011-10-26 | Weblog
田坂広志前内閣官房参与の記者クラブでの14日の会見内容を知る。「事故は収束に向かっているから原発の安全性を確かめ速やかに再稼働しよう」という「根拠のない楽天的な空気」を、強く否定する。「社会心理的リスク」こそ「コスト」を生む、という論理には、感想はともあれ、どの立場から見ても説得力はある。それにしても、これまで、彼のような原子力の専門家がここまでのことを、進行形の情況の中で、政府の中軸に、伝えてきていたはずなのに、なぜ今、こうなるのだ。
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TPPの敵

2011-10-25 | Weblog
京都大学の中野剛志准教授がテレビで十分間、TPP参加がいかに愚かでいけないことかを語り、政府をこてんぱんにやっつけているのを、Youtubeで見る(中野剛志 視点・論点 NHK「TPP参加の是非」)。「TPP亡国論」「自由貿易の罠」といった著書があるというだけあって、説得力抜群。時々憤りを滲ませつつ(この人の地であろう)、必要なことをきっちり順を追って、よどみなく押しきる語り口が、面白い。「世界中が参加するわけではない」という説明を、どの順で繰り返すのが効果的かの構成、何よりぴったり十分にまとめているのがすごい。早朝四時二十分から十分の番組だったというのが、もったいない。
http://www.youtube.com/watch?v=8G29qFqId2w&feature=share
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妙な気候

2011-10-25 | Weblog
蒸し蒸しする。2、3日続くらしい。夏が続いているような錯覚は持ちたくない。こんな気候がいずれ過ぎれば、どうせすぐ一挙に冷え込むのだろう。もう日本に四季はない。
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「核のゴミ」の「最終処分場」は、どこか?

2011-10-24 | Weblog
岐阜・瑞浪超深地層研究所を見学した。「核廃棄物の最終処分場」について「研究」する場所とされている。最終的には地下1000mまで掘るそうだが、現在の深さ500mの途中まで、十人乗りの工事用エレベーターで降り、試験的に掘られた横穴に入る。蛍光灯に照らされた無機的な灰色の世界。スケールこそ違うが、フィンランド映画『10万年後の安全』を想起させる、静謐な回廊。同じ目的の施設だから、当然だが。縦穴の足下の隙間から更に200m下の光景を覗くことができる。高所恐怖症の方にも閉所恐怖症の方にもお薦めできない。……日本では高レベル放射性廃棄物をガラス固化体にして、金属性容器や粘土で固めたものを4万個収納できる深地層処分場が必要とされている。2030年代から収め始めなければ間に合わないらしい。……一本のガラス固化体に広島型原爆約三十発分の死の灰が入っているという。この廃棄物は高温を発するので、一定の温度に下げるのにさえ、数十年を要する。そして十万年後にやっとウラン鉱石なみの放射線量になる。……この研究所は市有地で、20年間の予定で借りられており、研究終了後は埋め戻して返されることになっている。だが、もしも「交付金」に目が眩んで、市が希望した場合は、研究施設の「跡地利用」が検討されることになる。その時はここがホンモノの「最終処分場」になる。……削岩機で岩に穴を開け、地層調査を行いながら、ダイナマイトで岩を砕き堀り続ける作業を繰り返している。どのくらい掘れば水が消えるのか知らないが、岩盤の隙間が多く地下水が溢れるように流れている、排水に苦労している場所である。「核のゴミ」を入れた容器が腐食して中身が漏れれば、汚染水が地上に出てくることは必至であろう。東海地域に大地震があれば、ひとたまりもない。……感想は尽きないが、それは演劇作品の中でお伝えすることになるだろう。見学前後にも十五年以上にわたって現地で反対運動をたたかってこられたH.Kさんの解説付きで、たいへん有意義な取材体験であった。


Where is “the final disposal site for nuclear waste”?

I went to observe Mizunami Underground Research Laboratory, in Gifu prefecture. It is regarded be the place to “research” “the final disposal site for nuclear waste”.
The depth of it will be 1000 meters in the near future, this time, I went to 300 meters deep under the ground using a construction lift with a capacity of 10 people. I went into a cave, which was made temporary. It was dark inorganically, with a fluorescent light. Finland movie, “The security after hundred and thousand years later” is recalled. Such a quiet corridor…It is natural, though. From the cave, I can see what’s going on 200 meters under that. It might be horrible for acrophobic and claustrophobic.
In Japan, a deep disposal ground is needed for 40 thousand nuclear wastes, which will be solidified into metal container or clay.
We have to start placing them from 2030s…
Thirty times as much nuclear fallout as an atomic bomb of Hiroshima type is contained in one vitrified waste. It has a high temperature, so it will take tens of thousands of years to cool it down. And hundred and thousand years later, its radiation levels become the same as uranium ore….
This laboratory is owned by the city and is going to be borrowed for twenty years from now. It will be returned after the research by being reburied. But if the city wants to continue to use the land after the research, seeking for grants, it will be considered how to be reused again. Then this place will be “the final disposal site” really.
They are repeating their research of the geological layer by digging the hole using rock drills and crushing the rocks by dynamites. I don’t know how many more meters they have to dig until there will be no water in it, but the ground water is overflowing from the gaps on the ground. It is very difficult to discharge water. When the container of “nuclear waste” is corroded and the inside of it is leaked out, contaminated water will definitely be above the ground. There will be nothing we can do if a big earthquake happens at Tokai areas….
I can’t finish describing what I felt, but I will show it in my theatre work.
I had a very valuable experience, given an explanation before and after the observation, by Mrs H .K, who has protested for more than 15 years on the spot.
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名古屋駅まん前に泊まる

2011-10-22 | Weblog
稽古を終えて取材のために名古屋へ前泊入り。駅前の、ホームから見える小さなビジネスホテル。栄などに泊っていれば名古屋の知り合いを呼び出して飲みに行きたくなってしまうところだが、これだけ駅と一体化した位置だと、あきらめがついて、いい。
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スピリッツ・プレイ

2011-10-21 | Weblog
郭宝崑(クォ・パオクン)作『霊戯(The Spirits Play)』がいよいよ佐藤信演出により上演される(鴎座 11月17-20日 d-倉庫)。パオクンさんは言わずとしれたシンガポールを代表する劇作家で、かの地で演劇学校を創始し、sub-stationという演劇施設も設けた(ビール会社の支援を受けたらしいその名もTheater Guinessという劇場がある!)。政治活動への締め付けで四年間投獄された体験を持ち、中国語と英語の両方でテキストを書くことでも知られている。日本での上演で知られているのは『棺桶が大きすぎる』『宦官』など。私が初めてきちんとお話できたのは1997年頃、佐藤信さんや小池博史さんと国際交流基金(Japan Foundation)によるアジア視察でシンガポールに寄った時だったか、私が事務局の仕事をした世田谷パブリックシアターでの「アジア演出家セミナー(日本演出者協会共催)」の時だったか。ともあれシンガポールでこの戯曲の舞台となる日本兵墓地を案内していただき、演出プランも湧いてきて、この劇の日本初演の演出を申しこんだ。パオクンさんは快諾してくれて、その後、私の稽古場である梅ヶ丘BOXを訪問してくださり、相談もした。しかし、日本で最もパオクンさんと親しかった佐藤信さんが本作を演出したいという意向があり、お譲りしたのである。その後、森下スタジオでのオン・ケンセンや羊屋白玉ら複数の演出家による本作の試演シリーズがあり、ちょっと臍を曲げかけたりもしたのだが、ようやく佐藤信演出による本格的な日本でのお披露目となる。その森下スタジオ上演が入院前の岸田理生さんとお話した最後の場となったこと、01年、パオクンさんも関わった<ランドマイン・プロジェクト>合宿のための斎藤憐さん、志磨真実さんとのシンガポール訪問が、パオクンさんとのお別れになったことなど、いろいろに思い出す。あれから十余年、死者たちの会話で構成されるこの劇が、あらためて私たちを繋いでいるように思えてならない。


The Spirits Play

“The Spirits Play” written by Kuo Pao Kun(郭宝崑) and directed by Makoto Sato will be performed soon at Kamome-za @d-souko(store house) from 17th Nov to 20th Nov. Needless to say, Kuo Pao Kun was the best playwright in Singapore and established the theatre school in that place and founded an arts centre(there is a theatre named Theatre Guiness, which is supported by Beer company inside!).This playwright had been in prison for four years due to the restriction of political activity. He is also known that he writes scripts both in Chinese and English. His plays, “The Coffin is too Big for the Hole” and “Eunuch” are performed in Japan as well. I first met him and had a talk around 1997, when I went to Singapore as a part of observing Asia(by Japan Foundation) or maybe at “Asia directors seminar (co-hosted with Japan directors association) ”, when I worked as an organizer. By the way, he showed me Japanese soldiers’ burial ground, where this play is set. I could get some ideas for direction and asked him to direct the Japan premier of this play. He allowed me to do so willingly. Later he visited our atelier, Umegaoka Box and gave me some advices. However, Makoto Sato, who was the closest acquintance of Kuo Pao Kun had a willingness to direct this play, so I handed it over to him. After that, there was a series of pre-performance of this play, directed not by him, but by many directors, like Ong Keng Sen and Shirotama Hitsujiya. I lost heart a bit in a sense, but at last, the formal performance directed by Makoto Sato will be staged in Japan for the first time. I remembered that the Morishita studio was the last place where I had a conversation with Rio Kishida, who went to hospital before her death. I recalled many things like my visit to Singapore in 2001 with Ren Saito and Mami Shima for the camp of “Landmine Project” became the time to say goodbye to Kuo Pao Kun. Ten years have passed since then…I can’t help considering that this play, which is consisted of the dialogs of the dead, connect us again.
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歌う稽古場

2011-10-21 | Weblog
ミュージカルでもないのに歌ばかり歌っている。こんな稽古場は今まで知らない。……夜になってまたまた新たな認識が入り込んでくる。もう一つ我慢したら一気に突破できるはずだが。はたして。
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一日一日を

2011-10-20 | Weblog
ふだんやらないようなことばかり稽古でやっている。必要なのは演劇への準備ではない。演劇と関わって生きていることじたいの全体性だ。わからない人にはわからないというしかない。だが稽古では必要でないことなどやらない。……そして夜になり、驚愕の新展開の予感。……冷温停止状態などと大嘘をついて、ほんとうに放射能汚染地域に人々を帰すのだろうか、この国の誤った為政者たちは。


Value each day

We are doing something that we don’t usually do for our rehearsal. What we need is not just to prepare for drama, but to live getting involved in drama. Even though not all the people will understand that, I won’t do something unnecessary for a rehearsal…In the evening, I felt a surprising new twist coming along…How can the wrongheaded policymakers of this country let evacuees go back to their radiation-contaminated home, telling a lie that the nuclear reactors are now in the state of cold shutdown?

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「かなり怪しい」と言うだけで思考停止しないために

2011-10-18 | Weblog
八王子の公園でヨウ素検出。十日以内で消えるはずのものが残っているということは、放射能が流れ込み続けているという証拠のはずだが。保安院は原発由来かどうかわからないなどと言っている。先日の世田谷区住宅街の高線量スポットも蛍光塗料が原因だったということになっているが、都内各所に他にも多くのホットスポットがあるのは確かだし、汚染された汚泥の処理方法はまだ決まらないでいるし、荒川区はきちんと放射線量調査をしていないし、東京が安全かどうかは、かなり怪しい。……東京よりもかなり高い数値なのに、出て行くという選択肢は取らずにきた多くの福島市の人たちは、今までどんな気持ちで過ごしてきたのだろう。若干数値が下がったということで、もうほとんど誰もマスクを着けなくなったという話も聞く。高数値の場所で野外作業をする農業従事者が、「最初は気にしてたけど、被曝しちゃったんだから、もう遅いっぺ」と言ったという報道が普通に出ていたりするのを見るにつけ、この国の人間全体が、悪い方に考えたくないために、妙な仕掛けで思考停止してしまっているのではないかと、思わざるを得ない。
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文学はどこでもできる、か?

2011-10-17 | Weblog
作家の金原ひとみさんが福島の原発事故による放射線被害から子どもを守るため、東京から岡山に自主避難したという。彼女の祖母が岡山に住んでいたらしい。考えてみると私の母の実家も津山だが名字が「金原」である。彼女の姓も岡山由来だったか。震災発生翌日の3月12日に移ったというから、さすがの行動力だ。さて、私の息子も高校三年生だが、来春、放射能を嫌って東京以外の地域の大学を受ける受験生は、はたしてどのくらいいるのだろう。……いうまでもないが、七年前の『だるまさんがころんだ』に出てくる「十九歳で文学賞をもらった妹」は、その年に芥川賞をとった金原さんと綿矢りささんがモデルである。……文学賞といえば、私が今年初めて審査員を務めた「三田文学新人賞」が発表された。残念ながら戯曲部門は該当作無しとさせていただいたが、詩部門で強く推した清中愛子『宇宙みそ汁』を「坂手洋二奨励賞」にしようということに、審査会でとんとん拍子に決まった。ライヴ感覚溢れる台所の幻想。このまま舞台に載せてみたい言葉たちである。で、表彰式にはちょっとしたイベントを企画している。


Can writers write literature anywhere?

I heard that Hitomi Kanahara, a young Japanese writer, has evacuated from Tokyo to Okayama on her own judgement in order to protect her children from radiation damage caused by Fukushima nuclear plants. Because her grandmother lived in Okayama.
I'm surprised her energy since she moved to Okayama on March 12th, the day just after the happening of the earthquake.

I remembered my mother is from Tsuyamat(in the north of Okayama) and her family name is "Kanahara".

By the way, my son is in the third grade of high school right now. I wonder how many students in Kanto area will take entrance exams for universities located except in Tokyo, for the purpose of escaping from radiation.

...Needless to say the model of the "younger sister" who appears in "DA-RU-MA-SA-N-GA-KO-RO-N-DA", which was first performed seven years ago, is Hitomi Kanahara and Risa Wataya.

...Talking about the literary award, "Mita literature for best new writer" of 2011 was announced, which I served as a judge. I'm sorry to say, but there was no recipient for the playmright award, but "Space Miso soup" written by Aiko Kiyonaka, whom I strongly recommended in a poem division won "the incentive award of Yoji Sakate". The judges agreed upon it rapidly. She wrote about the illusion happing in a kitchen. These are the words, which I want to put on a stage. I'm planning a little event for the prize-giving ceremony.
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