岡山で盆踊りと言えば、町内会仕切りが多かったと思う。私は町の子ではなかったので、岡山市街地でどんな盆踊りが行われていたかは知らない。
だが、おそらく、ひさしく「町の盆踊り」はなかったのではないだろうか。
岡山市街地は旭川、中洲の島で、正確には西中島町河川敷で、9月2日(土)、盆踊りが行われた。
岡山河畔芸術祭「銀河の夜祭り」と銘打ち、岡山アートファームの大森誠一さんが発案、実現。
伝統的な「こちゃえ」に新たな振付を作った近藤良平さんが全体を牽引。
須原由光さん、備中温羅太鼓、ズンチャチャ、劇団ひびきの皆さんが中心的に出演。
並ぶ屋台も今風のおしゃれな感じ。
アルコールの販売はないが持ち込みはOKということで、賑やかに開催された。
この中洲の島は、『拝啓天皇陛下様』にも出てくる、遊郭の町だった。
近藤良平さんはその建築を残したカフェを発見したそうだ。
『拝啓天皇陛下様』を演劇化したのは3年前。
いろいろ感慨深い。
そして何より、大森さんの実行力に感嘆した夜だった。
夏の終わりのタイミングにやるというセンスもすばらしい。
祭りの終わりには、満月が祝福してくれていた。
この盆踊りは、毎年恒例のものになるべく、皆も動き出しているはず。