Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

岸田首相の「足を引っ張る」という言い方は、あてはまらない。これ以上日本語を壊さないでくれるかね。

2024-04-30 | Weblog

岸田総理は、全敗した28日の衆議院補欠選挙について「自民党の政治資金の問題が大きく足を引っ張り申し訳なく思っている」と陳謝した、そうだ。

いやいやいやいや。

これは、「本質」として「「自民党の政治資金の問題」が大きく影響しているという、ど真ん中の事実であり、それを「足を引っ張り」とかいって軽微に見せようとする根性が、さもしい。

で、「足を引っ張る」という日本語を、破壊しないで下さい。

岸田氏が真似してきた、今は亡き安倍総理という人も、散々日本語を壊してきた、酷い人だったが、それを真似しなくていい。

 

「足を引っ張る」という日本語は、「仲間の成功・勝利・前進などのじゃまをする。また,結果としてじゃまになる行動をする」とされていて、「仲間」=自民党、だろうから、国民は関係ないし、「本筋」の「政治家の信義として最も重要な問題」として「自民党の政治資金の問題」が存在するのだから、「じゃまをする」というような、周縁の問題ではない。

これ以上、日本語を壊さないでくれ。

 

 

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『夜明けへの道』の、あまりにも豪華なパンフレット

2024-04-30 | Weblog
ミャンマーのドキュメンタリー映画『夜明けへの道』の、あまりにも豪華なパンフレットが、届いた。
 
私もコメントしたので、送ってきてくれた。
 
かなりの部分をスマホで撮影した、相当荒っぽい、しかも食事シーンがむやみに多い、体裁としては、粗くて、素朴な、『オッペンハイマー』の一万分の一くらいの予算(たぶん)で撮られているはずの映画なのだが、パンフレットは『オッペンハイマー』に負けないくらい重厚だ(たぶん)。
 
関わる人々の、配給・太秦の、思いが詰まっている。
 
それは、映画にあらわれるミャンマーの人たちの生命のために、である。
 
 
 
この映画が、この監督が、ここに存在することじたいが、希望である。ウクライナ、パレスチナだけでなく、理不尽な武力に蹂躙される人たちのため、私たちに何ができるのか。インターネットやスマートフォンの時代になっても、生身の人間が抗うということの根源を、突きつけられる思いだ。
 
坂手洋二(劇作家・演出家)
 
 
 
4月27日 全国公開。
 
写真は、コ・パウ監督。
 
 
 
解説

かつてビルマと呼ばれたミャンマーで、2021年2月1日早朝、国軍によるクーデターが発生。ミャンマーの現代史においては3回目となるクーデターだ。1回目は初めての軍政時代を導入した1962年3月、2回目は第二軍政期のきっかけとなった1988年9月である。そして2011年、長きにわたる軍事政権から民主化に大きく舵を切った。その後の10年、市民は自由と民主主義への希望を抱き始めていた。しかし今回のクーデターにより、一夜にして世界は転覆した。軍は前年の総選挙での不正を口実に、アウンサンスーチー国家顧問ら民主派政権の幹部を拘束、非常事態を宣言して全権を掌握。反発した市民の抗議デモは武力闘争に発展し、人々の自由と平穏な暮らしは崩れていった。3年が経つ現在でも一部少数民族と連携し、国軍との戦闘が激化している。地元人権団体によるとクーデター後、4500人近い市民が国軍に殺害され、計約2万6000人が拘束、避難民は約230万人にのぼる。

ミャンマーでは半世紀にわたる軍事政権が終わりを迎えた2011年以降、言論の自由が拡大。映画監督コ・パウは自由な時代の映画製作に勤しむ一方、COVID-19により外出が困難になると、家族で製作したコメディ動画をSNSへ投稿。総フォロワー数は100万人を越え、厳しいロックダウンに苦しむ市民を元気づけた。そんな中、軍事クーデターが勃発。コ・パウら芸能人は街に出て抗議デモを先導したことで指名手配される。国軍の残虐行為は次第にエスカレートしていき、デモ隊を機関銃で一掃するなど容赦ない弾圧に乗り出す。国軍から追われる身となったコ・パウは、民主派勢力の支配地域に逃亡し、ジャングルでの潜伏中に短編映画『歩まなかった道』(2022)を製作。そして現在も潜伏生活を続ける中で、自らのリアルな姿を撮影したセルフドキュメンタリー映画『夜明けへの道』を製作した。
人間としての尊厳を失った市民が、常に監視され、自己表現が制限される社会。現在でもミャンマーの人々は毎日、人道に対する罪を目撃し続けている。増え続ける死者数と高まり続ける拘留者率は、まさにディストピアである。軍に都合が悪い情報を発信するものはすべて処罰の対象となるため、国内外に情勢を伝えることは困難だ。それでも、ミャンマーに目を向けてほしい、そして民主化の時計の針を巻き戻すまいと、命がけで公開する本作はコ・パウ監督の今なお続く闘いと決意の実録映画だ。

作の興行収入より映画館への配分と配給・宣伝経費を差し引いた配給収益の一部は支援金とし、
コ・パウ監督らを通じてミャンマー支援にあてられます。
[配給: 太秦株式会社]

 

コ・パウ(監督)

1975年1月5日、ミャンマー中部マグウェ生まれ。
ミャンマーを代表する俳優・映画監督。1998年に脚本家として映画界に入り、その後俳優としても活躍。悪役などを演じて有名になる。2007年にはビデオドラマの監督でデビュー。俳優としては400本近くに出演したほか、多くのビデオ映画を監督し、15本の長編映画を製作している。コメディ映画からアクションのほか、社会問題に切り込む作品も製作しており、作風は広い。僻地の小学校に赴任した熱血教師の奮闘をコミカルに描く『涙は山を流れる』(2019)で2019年のミャンマーアカデミー賞(監督賞)に選ばれ、主演俳優のミンミャッはこの映画でアカデミー賞を受賞した。2021年2月1日ミャンマーで軍事クーデターが勃発すると、仲間の芸能人とともに抗議デモに参加。2月17日には国軍から追われる身となり、民主派勢力の支配地域に逃亡。潜伏中のジャングルで短編映画『歩まなかった道』(2022)を制作、今回セルフドキュメンタリー映画『夜明けへの道』を制作した。現在も軍への抵抗活動を続けている。

「この映画の制作の動機は、私たちアーティストも独裁者の革命の中で、自らの人生、成功、家族全員の生活を代償に払ってきたことを知っていただきたいのです。
この革命は大きな成果を上げています。最後まで進むべきだと感じています。もう後戻りはできないということを理解していただきたい。」

 

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ゴールデンウィークだという

2024-04-30 | Weblog

ゴールデンウィークだという。

人が多いが、さすがは吉祥寺。インバウンドの皆様よりも、地元の人たちの方が圧倒的に多い。たぶん。

数時間にわたり、レクチャーを受ける感じ。

某国について。歴史について。現在について。戦争について。民族、宗教について。

彼と出会ったのはその某国で、もう五年前になる。

あ、まあ秘密にするようなことでもないけれど、一応ネタバレを避けるのだ。

 

ハモニカ横丁の二階のオープン席。窓に座る感じの不思議な感じ。

コメント (1)
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