さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

金曜日のデイサービスでカードを使った言語リハビリをしてくださったようですね

2020-07-31 23:57:23 | デイサービスや介護
今朝のさっちゃんはど~も不穏っぽいスタートでした。
昨晩の寝る前からそうなんですが、何とか外せた入れ歯を口の中に戻してくれません。
さっちゃんがやらないので、僕が代わりに入れようとすると、徹底的に非協力的になり、口さえ開けてくれません。
今朝も同じ状況でしたから、朝食だって「入れ歯なしで食べてみろよ~ぉ」ってな感じ。
食べることが出来なくても僕のせいじゃあないからね、ってなもんです。
ところがさっちゃん、パンもおかずも半分くらいは何とか食べてしまいました。

入れ歯を入れるのは諦めて、ハンカチに包んでスタッフさんに渡し、デイサービスで入れてもらうことにしました。
金曜日は玄関先まで迎えに来てくれるのですが、出発準備が終わって、チャイムがピ~ンポ~ンと鳴るまでの10~20分間がとても不安です。
じいっと待っている間にさっちゃんの気分が沈んで行って、布団の中に逆戻りなんてことになったら大変です。
布団から出て来なくなる可能性だってあるからです。
ですから、9時になったので、スタッフさんはまだですが、さっちゃんと僕は部屋を出ることにしました。
いつも迎えの車が停まる場所へ行き、その周辺をブラブラ歩きながら待っていました。
しばらくすると、車が来てスタッフさんが笑顔で車を降りて現れます。
体温を計ったり、車がスタートするまでのほんの短い間ですが、最低限の情報交換をします。
朝食を食べたかどうかとか、排尿があったかとか、ど~も不穏気味だとか、その日の様子中心に僕からは伝えます。
今日は入れ歯のことが伝達事項のメインでした。

スタッフさんの方からももちろんあります。
事務的な伝達事項に続いて、こんなことをスタッフさんが教えてくれました。
「さっちゃんにカードをやってもらったんですよ。
するとね、《イチゴ》とか《メロン》とか《バナナ》とかちゃんと言ってくれるんですよ」
「本当によく読めるんですよね」


それを聞いて僕はもうビックリ!
デイサービスで言語リハビリで行っているようなことを実践してくれたことにまずは驚きました。
そして、STの先生の前ではまったく発声してくれないのに、デイサービスでは真面目に正しく発声しているということ。

短時間で与えられた情報ですから、どんなカードの作りなのか? さっちゃんにはどのように応対しているのか?
不明点ばかりですが、《イチゴ》の絵か文字に対して、正しく「いちご」と発声してくれた訳ですから、凄いことです。
さっちゃんのこのような能力が低下して来たので、水曜日のカードによる言語リハビリが出来なくなったんだと理解していました。
デイサービスでのことが真実なら、能力の低下が原因ではないということですね。

考えられる原因を素人なりに考察してみるなら、「さっちゃんが先生に馴れ親しみ過ぎた」のかもしれません。
この人には我が儘をぶつけてもいいんだと、思っているのかもしれません。
ケアマネさんの毎月の家庭訪問で、さっちゃんは決まったように僕への不平不満、文句をケアマネさんに語ります。
女同士の井戸端会議のような時間だと理解しているのかもしれません。
そのことと同様に、STのT田先生に対しても毎週語りたくなるさっちゃんなりのテーマがあるのかもしれませんね。
ですから、そのことを先生に語ることが優先であって、カードでのリハビリや歌を唄うことなどは二の次と思っているのかもしれません。

どんなカードで、どのような方法で行っているのか、確認しておきたいですね。


さっちゃんがデイサービスから12時45分ころ帰って来て、2時半には二人で掛かり付けの先生の病院へ向かいました。
入れ歯ですが、デイイサービスでも無理だったみたいです。
「口を開けてね。あ~~ん」と言って、さっちゃんが少しは開けてくれましたから、もう後は強引に入れてしまいました。

そんなことも影響したんでしょう。
病院へ行く道すがら、さっちゃんは僕と手を繋いでくれません。
しかも、途中二度三度、前を歩く僕とは違う方向へ歩いて行ったりするんです。
一度など、僕がさっちゃんの腕を掴んで正しい方向へ引き戻そうとすると、暴れ始めるんです。
小さな野生動物のように唸り、暴れ、僕の腕に噛みつきました。
(意識的かどうか不明ですが、甘噛みになっていて、歯型も付きません)
僕は引き戻すことをやめ、同じ方向へ進みながらぐるりと回転して、正しいコースへ戻しました。
人の家の敷地内に入ろうとするのを連れ戻したり、さっちゃんが進んでしまった別の道から遠回りのコースを歩かされたりしました。

病院に着くと、張り紙があります。
が~~~ん!
昨日から病院は夏休み!
知らされていたのに、確認するのを怠っていました。
1種類の薬だけはもうないのですが、他は今後1週間なら持つと思います。
そのまま来た道を真夏日の強い日差しの中戻るのですが、さっちゃんが僕と手を繋いでくれました。
僕への反抗心はすっかり消えていました。
コメント
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