CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Love Me Doをやする

2018年01月19日 | BEATLES-BADFINGER関連
暇をもてあましていたので、ユーチューブをサーフしていると、ある動画で4-5mmの厚みの金属板を切り取る作業をアップしていた。

切り取った箇所の断面のバリを取る作業の際、盛んに“やする”と言葉を其のユー・チューバーが使っていた。

何? やするって?

多分、鑢を動詞のように使って“やする”って言ってんだろうけど、その様な場合、一般的には鑢をかけるとか、鑢で削るって使うのじゃ?

“やする”に違和感を抱いたのでちょっと調べてみると、“矢する”と書いて矢を射る動作を表す言葉はあるけど、鑢掛けをすると言う意味の“やする”は当然存在しない。

しかし、子供に聞いてみると“やする”って言葉どうも使うみたい。

そう言えば、ビートルズのデビュー・シングルにLove Me Doなんてあるが、文法的にはDoが最後に来るのはおかしい。

特に、中学校でThis Is A Pen.と教わってきた私なんかは、どうやって訳せばいいのか分からずこの曲のタイトルに違和感を感じたものだ。

助動詞Doを使ってLoveと言う動詞の意味を強調させるのであれば、Do Love Meである。

何故Doを最後尾に持ってきたかと言うと、どうも次のYou Know I Love Youと言う歌詞のお尻にあるYouと韻を含ませることによってリズミカルな印象をだしたかったかららしい。

当時のアンチ・ビートルズを名のる知識層は、Loveに強調のDoを使った事から、タイトルのLove Me Doを“愛してたもれ”と翻訳し、上から目線の命令でちょっと品がないってどこかで読んだような…

しかし、その後ビートルズが世界のトップ・スターになってからは、何の違和感ももたれなくなった。

“やする”も其のうち若い年代を中心に世間に馴染んでしまい、“鑢る”と言う言葉が新語として辞書に載ってしまう日が近いのかもしれない。

まあ誰かLove Me DoのDoをやすってくれたら、私のしょぼい中学英語でもすぐに意味が理解出来るであるが…