非国民通信

ノーモア・コイズミ

国旗を考える

2006-09-25 21:19:45 | 編集雑記・小ネタ

 こちらのブログで日本の新国旗が提案されています。悪くないデザインですが、少し寒々しい感じもします。色々たどっていったら、こちらのサイトでも新国旗案が。悪くないですが、国旗としては少し複雑ですね。ではせっかくですのでこちらでも新しいデザインを考えてみましょう。

 まず、レイアウトです。現行の国旗では中央に円があり、余白を大きく取ってあります。この余白に色々と寄せ書きをするという風習が日本にはあるわけで、国旗に色々と書き込むというのはよその国では非常識で不敬な行為とされますが、まあ日本独自の国旗に対する考え方があってもいいのではないでしょうか。そういうわけで、この余白の大きいレイアウトはそのまま流用することとします。円も温存でいいでしょうかね、上座下座を設けないためにアーサー王が考案したとの伝説もある丸い形はフェアな精神を表します。どうせなら外形も長方形ではなく、角のない楕円形にしても面白そうですが、それだと旗を作る業者さんが苦労しそうなので諦めましょう。

 となると、残るは色の選定です。まず赤はいけませんね。赤は労働者の血の色を表すソヴェトの旗の色であり、一方的な労使関係を特徴とする反共主義国家の旗の色としては不適切です。そこで私が考えたのは「肌色」です。人道的な国家を目指す姿勢をアピールすべく、人の温もりを感じさせる肌色の国旗は世界に愛をもたらすに違いありません。しかし、肌の色は人それぞれ、白い肌の人もいれば黒い肌の色もいます。せっかく肌色の国旗を制定しても、その肌色からあぶれてしまう人がいるようでは到底人道的とは言えません。

 そこで、あらゆる色を包含する色として「灰色」はいかがでしょうか。黒人の肌の色、白人の肌の色、労働者の血の色、日本代表のユニフォームの色、そんなありとあらゆる色の混ぜ合わされたカラーである灰色は、全てを包含する差別無き色であります。いかなる色であろうとも灰色の構成要素の一つであり、いかなる色も混ぜ合わせれば灰色になる、何者をも排除しない隔て無き色なのです。



 で、完成したものがこれです。水墨画を思わせる淡い色合いが東洋的な美すら感じさせる、素晴らしい国旗ですね。これなら誰もが強制されずとも自主的に敬意を表すに違いありません。カラー印刷を使わずモノクロ印刷でも正確な色彩表現が可能な世界唯一の国旗である点もポイントが高いです。世界に誇れる革新的な国旗デザインですね。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 憲法か職務命令か | トップ | 総理大臣はああ言っていまし... »
最新の画像もっと見る

編集雑記・小ネタ」カテゴリの最新記事