股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

2020年05月15日 23時10分55秒 | 映画評論ア行

製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年9月20日
監督:ボー・バーナム
出演:エルシー・フィッシャー,ジョシュ・ハミルトン,エミリー・ロビンソン
映画『エイス・グレード』公式サイト

中学校卒業を1週間後に控える中、クラスで最も無口な子に選ばれてしまったケイラ(エルシー・フィッシャー)は、高校生活が始まる前に不器用でおとなしい自分を変えようと決意し、クラスメートとSNSを通じて仲良くなろうとする。しかし、思いを寄せている男子にはどうアプローチすればいいかわからず、人気者のケネディには冷たくされ、お節介な父親にイライラしていた。
インディペンデント・スピリット賞や放送映画批評家協会賞などの賞レースを席巻した青春ドラマ。中学校卒業を迎える少女が、高校入学に向けて自分を変えようとする。監督は、本作でニューヨーク映画批評家協会賞新人監督賞を受賞したボー・バーナム。放送映画批評家協会賞若手俳優賞を受賞したエルシー・フィッシャーをはじめ、『ダークスカイズ』などのジョシュ・ハミルトンらが出演。ジェネレーションZと呼ばれる現代の若者が抱える葛藤が映し出される。

クラスで最も無口な子に選ばれるほど学校で馴染めずにいる主人公が、自分を変えようと奮闘するお話。クラスの人気者と仲良くなろうとしたり、友達の前では気丈に作り笑顔で振舞ってみても、好きな男の子の前では動揺してしまったり、おせっかいな父親にイライラしたり。自分を変えたいのにどうすればいいのか分からない。自分を変えたいとか勇気が欲しいという前に、今この場をどう乗り切るかってことを先に考えてしまうケイラ…わかる!!すごいわかる!!(笑)仲が良いとは言えないクラスメイトの誕生日会でどうすればいいか分からない。先輩に誘われて出掛けたはいいけれど何を話せばいいのか分からない。こんなふうになりたいという理想はあるのに、現実の自分はそれが出来ない。出来ない自分に苛立ち、そしてまた強がって嘘で塗り固めた自分を作り上げてしまう。僕もそんな時期があったからすごくケイラの気持ちがわかるのです!10代だからというわけではなく、大人になってもこういう事ってあるなぁと共感してしまいました。
ケイラが劇中で言うセリフ「自分らしく生きることは、人に合わせないこと」この言葉が印象的でした。周りの評価を気にして人気者になっても、素敵な恋人を作ってもそれは本当の自分じゃないのです。ケイラはそれを分かっていたからこそ自分の殻を破ることができたのです。お父さんの優しさもまた心が温まりました。ほんの少しの勇気を持って一歩踏み出せば世界はきっと良い美しいものになる。学校や会社で自分の居場所に悩んでいる人に観て欲しい素敵な映画でした。主演のエルシー・フィッシャーちゃんの演技が素晴らしかったです!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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